必ずしも関連するタイプの人が対応する色を選ぶとは限らないが、こうした色彩の好みはタイプ判定で重要な役割を果たしているらしい。ただし、連想モデルでは「〇〇色が好きだから、この人は△△タイプだ」という類推に使うだけではなく、不足しているTPEのエネルギーを補いたいなど様々な欲求から自分のタイプとは異なる色を選ぶことも想定されているようだ(色ではなく音楽の説明で見かけた内容ではあるものの、色についても同様だと思われる)。
本記事では、特に注釈がない場合、連想モデルの公式サイトのカラーコードと一致させて表記している。
自我タイプ(EIE、ESE、LIE、LSE)
自我タイプに関連が深い色彩は赤色とオレンジ色だとされている。このタイプの人には以下のような特徴があるとされている。
- 真のファイターであり、天性のリーダー気質の持ち主。
- 勤勉で、強い意志を持ち、自分の判断で周囲の空間の様子を変えようとする。
- やや傲慢で、自分の弱点をはっきり認めたがらない傾向がある。
- 目標を持ち、その目標を達成するためにあらゆる障害を乗り越える覚悟を持つことを大切にする。
- 既存の状況に適応するのではなく、周囲の状況や人々の意図をコントロールし、自分がやりやすいように状況を誘導しつつ、他人を巻き込んで全員の努力を活用することによって目標を達成しようとする傾向がある。
- 他者をうまく管理し、決断を下す。責任ある立場に立とうとする。
- 失敗してもめげない。
- 芸術家肌で、身だしなみに気を配り、真面目なビジネスマンという印象を与える人が多い。
- 判断がストレートで、仕事の際は自己主張が強く、最終的な結果を重視する。
- 自分の感情や最初に決めた目標・目的にこだわりすぎるところが弱点で、体力がなくなっても、状況が変わっても、自分が始めたことを最後までやり遂げようとする面がある。
- 自分の力ではどうにもならない客観的な理由で目標が達成できなかった場合であっても、自分の個人的な失態と考える傾向がある。
- 予想外の変化を嫌う。環境の変化に素早く適応したり、柔軟に計画を変更することは苦手。
- 長期的な目標を考え直して変更するということが特に苦手。
- 見通しの立てやすい安定した状況や、個人的にも公的にもあらゆる分野で秩序が保たれている状態を最も快適に感じる傾向がある。
赤色
関連する象徴
- 熱血、男性原理
- 火と血
- 体力、勇気、自信に満ちたエネルギー
- 勝者
- 行動に駆り立てる力
- 自然な誠実さ
- 緊張感、興奮、熱狂
- 磁石のように人の注目を集める魅力
オレンジ色
関連する象徴
- 興奮、熱狂
- 陽気さ
- 派手さ
- セクシャリティ
- 強い成功志向
超自我タイプ(EII、LII、LSI、ESI)
超自我タイプに関連が深い色彩は、白色と桃色と紫色だとされている。このタイプの人には以下のような特徴があるとされている。
- 陽気で情熱的なイドタイプとは正反対のタイプ。
- 自分自身や自分の欲望についてはあまり考えず、自分の身近にいる人々について考える傾向がある。
- 周囲の人々のニーズや必要性をいかにして満たすか、自分たちの生活をいかにして楽にし、より良くさせるかということに興味関心を向ける。
- 遵法精神が強く、良心的で、責任感が強い人が多い。
- 時間と労力を惜しまず、人に見せても恥ずかしくない完璧な仕事をしようとする。自分の仕事の質に対してプライドを持っている。
- 落ち着いていて、控えめで、勤勉な人が多く、状況に応じてどう振る舞えばいいか把握するのが上手い。
- 自分の中にはっきりした方針を持っていて、判断と行動に一貫性がある。
- 人生の困難に対して頑強で、障害を乗り越える意志を持っている。
- 偶然の幸運や一時的な快楽を求めずに、普遍的な尊敬や権威、評価のために行動する。
- 自分自身が模範となるような行動することで、高い社会的・道徳的価値を示し、秩序を維持しようとする。
白色
関連する象徴
- 真実の光と欠点のない完璧な状態
- 不明瞭な全てを明白にする
- 思考の明瞭さ
- 誠実さ
- 純粋な思考
- 智慧
- 高い精神性
桃色
関連する象徴
- 共感、優しさ、愛とロマンス
- リラックス、落ち着き
- 崇高な愛、おとぎ話、甘い夢の世界
紫色
関連する象徴
- 瞑想と思索
- 高次元の知識、宇宙の神秘
- 知的で精神的なコミュニケーション
- 哲学的な心(善と悪、正義、誠実さ、人間が生きる意味などといった永遠の疑問について考えるような人が選ぶ傾向があるとされてる)
イドタイプ(ILE、IEE、SEE、SLE)
イドタイプに関連が深い色彩は、黄色と緑色だとされている。このタイプの人には以下のような特徴があるとされている。
- 自分が興味を持っていることや喜びを感じることに多くの時間を費やす。
- 欲求の幅が広く、その時々の状況に応じて変化する。通常、幅広い趣味を持ち、多くの友人や知人を持ち、いろいろな場所に足を運ぼうとする。
- 新しい状況に比較的早く適応し、考え込んでしまったり躊躇したりせずに、必要に応じてある活動から別の活動に切り替えることができるという長所がある。
- 自分の外の世界で起こっている出来事により注意や関心を向ける。このタイプの人にとって、世界はさまざまな喜びや驚くべき出来事に満ちているものであり、新しい体験から喜びを得たいという欲求の方が、束の間の悲しみや失敗を避けたいという欲求よりも強い。
- 悲しい事や辛いことがあっても、外界の助けを借りれば、すぐに気持ちを持ちなおすことができる。
- 他のタイプよりも、子供のように楽観的で明るく、開放的な人が多い。
- 自分の利益を第一に考え、他人の利益や願望は二の次にする傾向があるため、そのせいで他人と争いになることもある。
- 創造性に富み、自分の興味や明るさを惜しみなく人に伝え、楽観的で人生を愛するという天性の力を持たないすべての人にインスピレーションを与えるような存在。
黄色
関連する象徴
- 人間の性質の多様性、柔軟性、解放感
- 自給自足的で、自由を愛し、陽気な人
- すべての生物に生命力と暖かさを与える太陽の光
- フットワークの軽さ
- コミュニケーションのしやすさ
- 外界に対する影響力の広がり
緑色
関連する象徴
- 永遠性、無尽蔵の生命力、自然の明らかな可能性と隠された可能性
- リフレッシュ、落ち着き
- 未来への希望、障害を克服するための力
- 目標を達成するための持久力と忍耐力
- 苦境や逆境、危機に直面しても解決策を見つけ出す冷静さ
超イドタイプ(IEI、ILI、SEI、SLI)
超イドタイプに関連が深い色彩は黒色と水色と空色だとされている。このタイプの人には以下のような特徴があるとされている [1]。
- 自我タイプとは正反対のタイプ
- 自分の意志を周囲に押し付けるようなことはせず、他人をリードしたり、状況をコントロールしようとはしない。
- 状況や環境に柔軟に適応し、あからさまにはわからないような形で環境を変化させたり、さりげないコミュニケーションで快適な雰囲気を作り出すことができる。
- 自分の内側の世界に没頭することを重視する。それが想像力、インスピレーション、創造性の源になっている。
- 内面世界が繊細で、うつろいやすい。
- 周囲の環境のわずかな変化にも敏感に反応する。
- 多くの時間を一人で過ごし、哲学的な思索を行ったり、自分自身や自分のニーズについて考えることで、外界からの破壊的な影響から自分を守ろうとする。
- 他のタイプと比較して、困難な状況を最小の損失と最小の努力で切り抜けようとする傾向が強い。例えるなら、一時的に身を隠して嵐をうまく乗り切るようにしながら、不利な環境に適応しようとする。
- 危機的状況から抜け出す際に、もっとも頼りにしているのは主観的な知覚。
- 想像力が豊かで、過去だけでなく未来のこと、そして過去にも未来にもない何かを想像する傾向がある。
- 動物の世界に特別な興味を示し、自然の変化を観察することを好む傾向がある。
- 趣味が自然と関係深いものであることが多い。
黒色
関連する象徴
- 夜の神秘と自分の内なる世界への没入
- ミステリアスなもの、未知のもの、理解できないものへの愛
- 自分自身がミステリアスな存在でありたいという願望
水色
関連する象徴
- 真夏の午後の水の清々しさと涼しさ
- 身体的なリラックス
- 心の平和、安らぎ
- 冷静さと落ち着き
空色
関連する象徴
- 果てのない深い青空
- 遊離感や広漠とした感覚
- 冷静さと落ち着き
注釈:
- ^そこまで厳密な話ではないとは思うが、参考情報としてのせておくと、水色(Синий цвет)とgoogle検索にかけた際に出てくるカラーコードに従った場合の色はこの色(水色)で、空色(Голубой)はこの色(空色)になる。
参考: