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概要
EIIの最大の特徴は、ヒューマニズムと人への共感です。誰とでもフラットで友好的な関係を保つことができます。
ピースメーカー:敵対する相手を和解させる方法を知っています。しかも、和解させる際には客観性を保つこともできます。
人の話を聞くことで、心の緊張を和らげることができます。自分の中に悪意を溜め込まず、罪を犯した人を許します。
自分を頼ってきた人を助けたいという想いが強いです。暴力に対して否定的な態度をとり、静かな頑なさと自制心でそれに立ち向かいます。
寛容で迎合的ですが、裏切りと不正を許しません。何か新しいことを始めるときに、代替案や省略案を見つけるのが得意です。
人間の持つ悪い部分を明らかにしようとしますが、通常それを機転の利いた形で表現しようとします。
◆◆◆
勤勉で規律正しい人です。時間は厳守します。落ち着いた生活のリズムを好みます。
良心的ですが、具体的な仕事をするのは遅いほうです。仕事で何かをする際、詳細な指示や手順を必要としています。
人混みや、あからさまな褒め言葉は苦手です。
自分自身に対して全く自信がなく、自発性にも欠けています。しかしながら、誰かから期待をかけられれば、無理をしてでも実行することができます。
感受性が鋭く、傷つきやすいほうで、人から無礼なことをされると、かなり堪えてしまいます。
人に圧力をかけたり、攻撃性を見せたりすることはできませんが、圧力をかけて自分を支配しようとする人の試みには鋭く反応します。彼らが他人に対して行う最も重い罰は、人を完全に無視することです。
持ち前の優しさにつけ込まれて、いいように利用されてしまうことがあります。
詳細な説明
EIIは、人と人との間にどのような関係があるのか、誰と誰の仲が良くて、誰と誰の仲が悪いのかを鋭く見抜きます。しかし、そうした能力に秀でているにも関わらず、自分自身に向けられた態度を正しく見分けることは苦手としています。そのせいで人に騙されやすいほうです。
人間関係における誠実さと基本的な良識を大切にしています。裏切りや背信行為を許さず、自分を本気で失望させた相手とは一切の関係を絶ってしまいます。しかし相手が心から悔い改め、許しを請うのであれば、許すことも出来ます。
一般的に、彼らは誰に対しても安定した友好的な関係を保とうとします。また、心理的な距離があまり近くない人と接する際は、優しさやコミュニケーションの慎重さが際立ちます。
寛容な心の持ち主です。彼らの善意は、高尚な言葉や大声で行う宣言ではなく、人を支援する行動によって示されます。
友好的な身内や友人から成る小規模な集まりが一番居心地いいと感じるタイプです。
周囲の人の気持ちや気分を察し、共感し、必要であれば励まし、慰めることができます。人の話を聞いたり、共感したり、心の痛みやストレスを和らげることができます。
自分自身の経験は、自分に近しい人々とだけ共有します。内面的には精神的に緊張していて、神経質なほうです。
自分の感情をコントロールすることはできますが、時には感情を解放することも必要としています。このような場合、コントロールを失い、友人や家族に対して怒りや憤りを爆発させ、相手の利己的な動機、嘘、無関心さを非難することもあります。
斬新で珍しいもの全てに目を向けています。概念、人、物、教義、一般的な理論や人文科学的な理論にある、様々な暗黙の関係性を見つけ出そうとします。
他の誰よりも、アイデアが人々の生活に与える影響を理解しています。学ぶこと、自己研鑽することが大好きです。
意見交換や情報交換を積極的に行い、相手の立場を尊重し、信頼できる雰囲気を作り出します。グループ内の相互理解をサポートします。
人の可能性を見抜き、その才能や能力を発掘し、伸ばすことができます。
多くの場合、人に何かを教えること、教育することに天賦の才能があります。相手が子供であっても、大人を相手にするように接し、自立を促して、社会生活に必要なスキルを身につけさせます。
人生の最も困難な状況においても、自分の方向性をきちんと定めることができます。自分が望んでいること、あるいは恐れていることを確認するために、人々はEIIのアドバイスを求めます。
◆◆◆
外部からの影響を受けやすく、感情に敏感なほうです。コミュニケーションにおける無神経さを嫌います。
自分の意思に反して誰かに何かを強制することはできません。また、強制や腕力で自分に影響を与えようとする試みには厳しく反応することがあります。そんな時、EIIは燃え上がり、自分の否定的な態度を露骨に、痛烈に表現します。
自分に反対する人に付き合わなければならない場合、かなり苛立ってしまいます。
極限状態では非常に神経質になります。特に自分の身内に関わることであれば、気を引き締めて果敢に行動します。全てが終わってから、感情の波が一気に襲いかかってきます。
他の誰よりも争いの予兆を敏感に感じ取ります。他人のネガティブな感情に注意を向け、不満を表明しますが、その雰囲気を払拭して衝突を防ぐことはできません。
自分とは何の関わりもない人に起こった出来事であったとしても、人生に深刻な影響を及ぼすようなネガティブな出来事を見ると、ショックを受けてしまいます。
自分の容姿を批判的に評価します。あれを着ろ、これは着るなと指図されるのは嫌ですが、自分の身だしなみに対するアドバイスや賛同は喜んで受け取ります。目立つような華やかな服装は避けます。
EIIの気分は健康状態に大きく左右されます。便利さや心地よさに欠ける環境で、病気になったり、不快さを感じた場合、気分が落ち込んでしまい、悲観的になってしまいます。
親しい人が体調を崩した時は世話をしようとしますが、自分がそうした努力をしていることを認めてもらう必要があります。そうしてもらえない場合、口には出しませんが、気分を悪くするかもしれません。
◆◆◆
自分自身を律して、行動することが出来ます。仕事が遅いことはありますが、良心的な人です。几帳面で、細部にまで気を配ります。約束は守ります。
静かに落ち着いて作業できます。客観的な状況把握に努め、感情を排して事実を分析します。しかしながら、自分の理解を分析的な言葉で表現するのは難しく感じます。
フォーマルな場では、通常、やや遠慮しがちです。あまりよく知らない人に、自分の態度をはっきり示したがりません。忍耐力で難問を解決します。
他の人が何かをしている時、じっと座ってボーっとしていることが出来ません。行動への動機付けは必要ありません。EIIのやる気を引き出す最善の方法は、行動の規範になるような人物の存在です。
しっかり計画されたプロジェクトに参加することで、真の喜びを感じることができます。
危険から守ってくれる人、責任を肩代わりしてくれる人ではなく、有益な活動ができるよう促してくれる人をパートナーとして選びます。
自分の活動や、家庭とオフィスを合理的に整理する手助けをしてくれることで、体力やリソースの無駄遣いを減らすサポートをしてくれるような人を歓迎します。様々な生活用品の使い方をアドバイスしてくれるような人も、EIIにとっては有難い存在です。
長々と説明してもらわなくても、必要な情報は自分で見つけることが出来ます。手元に全ての資材が揃っていることが、彼らにとっては重要なことです。
残業しがちで、働きすぎな傾向があります。世話をしてくれる人、ストレスと緊張を和らげてくれる人、休息や健康に気を配ってくれる人に感謝します。
自分の人生を生き、自分のペースを守って仕事をします。長時間の遅れも、先を急ぐことも嫌います。慣れた作業リズムを変えることは苦手です。時間の無駄遣いが嫌いです。
無責任な人は容認しません。時間は守ります。締め切りまでに割り当てられた作業を完了できるよう努めています。
生産的な仕事に時間を割きます。費やした労力と時間によって評価します。特定のタスクや特定の人に費やすべき時間を見積もることが出来ます。
仕事とプライベートの線引きはきっちりしています。どうでもいいお喋りに時間を費やすような人は、あまり好きではありません。不必要な質問で他人の活動を邪魔しないよう気を付けています。
コミュニケーションの仕方
EIIは、まず人を観察し、その人と付き合ったらどうなるか一度考えてから、コミュニケーションに入るのが好きです。見知らぬ人と最初に接触する場合、EII側から率先してコミュニケーションを開始することはありません。
EIIの特徴である厳しさ、鋭敏さは、特に倫理機能が強化されている場合、コミュニケーションをとるうえで少し問題になってしまうことがあります。彼らの道徳的な口調、単調な、まるで「厳格な神父のような」の声は、遊び心や明るい雰囲気を消し去り、人々を陰気な気分に押しやって、この世で起こっているすべての悪いことについて考えさせるかのような響きを帯びています。
EIIが人とコミュニケーションをとる際、まるで懺悔室で告解を聴く神父と信徒のような関係になることがあります。人々はしばしば、人生の様々な困難に直面した際、助言や慰めを求めて彼らを頼ります。EIIは、そんな彼らの心の内に秘められた話にただ黙って耳を傾けます。その人が落ち着くまで、反論したり自分の時間を惜しむことなく、ただずっと話を聞き続けます。そして感情を捨て、客観的に、冷静に、すべてを理解しようとします。その後、その人にとって必要な結論を、論理的に考えて導き出します。
EIIは融通が利くタイプではありません。そのため、「世間知らずで人並みの生活ができない人だ」と人から思われてしまうこともあります。ズルをしたり、状況に応じて場当たり的な演技をしたりすることはできません。
EIIかどうかをコミュニケーションの仕方からタイプ判断する上で最も注目すべき特徴は、「懺悔室」です。人々は、人生の困難な瞬間にアドバイスや慰めを求めて彼らを頼り、自分の魂を注ぎます。EIIは決して相手を急かさず、相手が落ち着くまで必要なだけ話を聞く姿勢を持っています。そんな時は、時間を惜しんだりはしません。感情を捨て、客観的に、冷静に、すべてを理解しようとします。その後、論理的にその人に必要な結論をもたらします。
融通が利かないところがあるため、「他の人のように要領よく生きることが出来ない人」という風に見られることがあります。仮にそうする必要があったとしても、ズルをしたり、「とりあえず人と同じことをやっておく」というようなことができません。
行動の特徴
行動面からEIIかどうかタイプ判別する際に重要な特徴は、親しい人を助けようとする意欲があるかどうかです。
特にEIIは、人生の困難な状況に陥っている人を助けようとする傾向が強いです。EIIのこうした「困っている人を助けたい」という思いは、口先だけのものではなく、実際に行動して助けようとします。
彼らは争っている人の仲裁をするのが上手いです。派閥に属さず、争いを繰り広げる派閥の両方と良好な関係を維持しようとします(ただし傍から見ると「どっちつかず」「敵側の人間だ」と誤解されてしまうこともあり、両方の派閥から睨まれることもよくあります)。
人に圧力をかけたり、大声で命令したり、攻撃的になることができません。彼らが行う最大の罰は、人を完全に無視することです。そして相手が自分の過ちを認めて赦しを請うまで、ずっと無視し続けます。
EIIの行動のもう一つの特徴は、仕事をする際に見られる良心的な姿勢です。すべてのことを注意深く、高い品質で行おうとします。
勤勉で、清潔さと秩序を求めています。家ではよく掃除をしたり、丁寧に物を整理したりします(女性のEIIの場合)。落ち着きのある生活を好みます。
何事も前もって準備しておこうとします。どんな時でも、人から頼られたら無下にはしません。
目立つことは嫌いです。他の人が仕事をしているときは、自分もみんなと一緒に仕事をします。
通常、このタイプの人は、暴力的なシーンや血、傷を見ることが苦手です。閉鎖的な空間に長時間いることができません。
外見
外見からEIIかどうか判別しようとする際、最も重要なポイントは「無表情な顔」です。彼らの外見の典型的な特徴は、まるでイコン(宗教画)に描かれている聖人や殉教者の顔に似ています。すっと伸びた細長い鼻をしていて、顔自体は通常、左右でバランスがとれた楕円形をしています。顔の上には、まるで静かに苦痛に耐えているかのような「苦難の印」が刻まれています。
ポジティブな激しい感情(大笑いなど)を見せることはありません。EIIの笑いは「微笑み」です。遠くから見ると、EIIの顔は、彼らの周りで起こっているすべての罪深いことを無言で非難しているかのように見えることがあります。彼らの話し方のイントネーションからも同じことが感じとれます。
倫理的なサブタイプの場合、基本的には痩せていて禁欲的な雰囲気を感じる姿をしています。
動きはシャープで、機敏な動作が目立ちます。直観的なサブタイプの場合は、もう少し太っていて、あまり機敏さがなく、どことなく不器用な体の動かし方をしているよに見えることが多いです。直観的なサブタイプの顔の特徴は、上述した定型的なEIIのパターンとは少し異なっている場合も多いです。
EIIの歩き方には次のような特徴があります。足の裏が地面から高く離れず、すり足気味な歩き方をします。一歩一歩の歩幅は小さいです。
服装という点から言うと、EIIの特徴は両極端で、極端に目立つか、極端に目立たないかのどちらかであることが多いです。目立たないように、地味ではあるもののセンスの良い服を好むことが多いですが(これは倫理的なサブタイプのEIIに多い傾向です)、その一方で、流行に合わせてオウムのように非常に目立つ色の服を着るEIIもいます(これは直観的なサブタイプのEII、特に男性によく見られる傾向です)。
仕事
部下として
強み
人と人との関係に精通しています。自己啓発に努め、道徳的・哲学的な問題に興味を示します。
人の能力を評価できます。理解と寛容を示す人です。ヒューマニスト(EII)は、平和と調和のために、自分の方から妥協することができます。敏感で気配りができるタイプです。人をありのままに受け入れ、その弱さを許し、無理に変えようとはしません。何が好きか、どれくらい好きかという愛着の情が非常に安定しています。
他人が激しい感情表現をした際は、まず共感を示そうとします。それから相手を落ち着かせ、良いアドバイスを与えようとします。アドバイスが役に立たない場合は、相手が落ち着くまで辛抱強く待つことができます。
彼らは何事にも徹底して取り組むことを好みます。仕事には手間を惜しみません。良心的で、時間厳守する人です。健康的なライフスタイルを送るために、悪い習慣を避けようとします。何事にもヒューマニズムと正義の原則を貫こうとします。
問題のある領域
感受性が強く、傷つきやすいほうです。人との衝突や誤解を乗り越えるのが難しく、非常にストレスを感じてしまいます。かなり几帳面で、他人に負担をかけることを嫌いますが、その一方で、孤独を嫌うため、親しい人に注目してもらう必要があります。
細かいところまで徹底しようとしすぎるあまり、しばしばオーバーワークしてしまいます。自分の仕事の質や、それに費やした時間を自分で評価することは、EIIにとって難しい事です。
誠実で責任感が強く優しい人ですが、それを悪用されてしまって後悔に苛まれることがあります。かなり自給自足的な人で、人に何かを頼ったりせず、極力自分ひとりで何とかしようとします。あまり自発的なほうではなく、活発性がありません。自分の興味と関係ない事には深入りしません。
以下のことは期待できません。
- 起業家精神、主体的にビジネスを展開すること
- 極限状態での毅然とした行動
- 何かと戦うために様々なものを動員すること
- あまり興味のない決まりきった仕事を、素早く、高品質にこなすこと
- 組織・人などを、まとめる能力
適職
10代の若者を対象とした「サークル」形式の教育活動、心理療法、哲学的・人道的分野、人物やストーリー性のある物事を対象とした写真撮影など。
組織のトップとして
ヒューマニスト(EII)は、穏やかでポジティブな人です。激しい感情を表現することはあまりありません。どのような状況においても、彼らは控えめで正しく、無表情な仮面をかぶっています(そのせいで、彼らがどう感じているか、他の人が誤解することがあります)。そうした「感情のなさ」は表面的なものにすぎず、実際にはEIIは他の人々に対して深い共感を示し、どうにかして助けようと努力することができます。
道徳的な問題に焦点を当てており、道徳的な規範を遵守することが、彼らにとっての行動の指針になります。そのため、ELLは他の人々に対して人道的な人になります。
◆◆◆
教育者
教育者を志す人は、普遍的な道徳的価値観と、強い信念を持ち、忍耐強く粘り強くなければなりません。こういった資質は、リーダーとしての役割を果たすEIIに備わっている特徴です。
このタイプの人は、戦略的な課題を解決することに意識が向きます。EIIが仕事の生産性を上げるために行う解決策の多くは、チーム内の良好な人間関係の構築と維持が密接に関係しています。このタイプの人は、感情的なつながりに精通しており、人の資質をよく見抜き、それに基づいてチーム内の心理的な雰囲気の状態を正確に捉えることができます。彼らは、自分が生産的に働ける良好な感情的雰囲気を非常に重視しています。
◆◆◆
EIIは人の行動をリードすることを好みません。しかし、場合によっては第一線のリーダーとしての役割を果たすこともあります。
チーム内に上下関係を作ることが全くできません。人に対する態度は、その人の公式な地位に応じてではなく(例えば相手が社長か自分の部下かで言動を変えるのではなく)、その人の価値観に応じて形成されます。そのため、彼らがどうしても尊敬できないような同僚や上層部とのコミュニケーションは困難です。そうした人とコミュニケーションをとらなければならないことは、彼らにとって不快なことで、仕事の生産性を低下させることにも繋がります。
尊敬できるかどうかという要因は、ビジネスコンタクトを確立するための手段としても機能します。相手に対して感じた感情(好きか嫌いか)に関わらず、EIIは人間関係を客観的に評価しようとします。
コミュニケーションにおいて、彼らはエチケットと儀礼的なルール、マナーを遵守します。
何かについて議論するときは、彼らは詳細に注意を払います。考えを論理的かつ一貫して表現することができます。
EIIは、自分の立場を押し付けるのではなく、説得しようとします。人との衝突を避けようとします。紛争が起こった場合でも、EIIは自分の立場を上手く守ったり、自分を積極的に擁護したりといった行動が苦手です。「強い意志で相手に圧力をかけて、強引に従わせる」といったことも出来ません。EIIが紛争の際にとる行動は、必然的に次の二つになります:譲歩と妥協。
◆◆◆
ここまでで説明したようなビジネス形態は、激しい競争が要求される分野や生産性が不安定な組織には適していません。
したがって、このスタイルの人が、物質的な商品を作る分野で成功することは非常に稀です。
EIIのような「教育者」的なスタイルの人は、その精神構造から見て「サービスを提供する分野や、芸術・人道的な分野」での活動に最も適しています。
主な特徴
- 戦略的なタスクをうまく解決できます。積極的にリーダーシップを発揮するタイプではありません。場合によっては、EIIは第一線のリーダーの役割を担うことができます。
- ビジネスコンタクトを確立する方法は、個人的な要素(単純な好き嫌いではなく、客観的に見て相手が尊敬できるかどうか)を重視しています。
- ビジネスをする際は、「先見性」と「危険に対してあらかじめ備えておくこと」を重視しています。
- 同僚や部下とのコミュニケーションは、価値観の相互承認に基づいています。同僚や部下に対して圧力をかけることはありません。また、相手が尊敬できるかどうかとは別として、組織内のヒエラルキーは尊重します。
- EIIの特徴は、妥協的な行動スタイルにあります。
- EIIは、チームメンバーの潜在能力を見極め、育成することで高い成果を上げます。
- 一般的に受け入れられている倫理的、専門的な行動基準に厳密に一致した行動をとろうとします。
- 動機と目的:動機は高潔です。倫理的規範を逸脱しない範囲内での成功を求めます。
- 法に対する態度:法律の枠内でのみビジネスをしようとします。
- 戦略:強い倫理基準に焦点を当てています。紛争を避けようとします。
労働条件
EIIにとっての理想的な働き方は、「自分の好きなことを、他人に頼らず冷静に行うことができる」ことです。彼らは、緊急性の高い問題を素早く解決したり、突貫で仕事をするにはあまり適していません。そのため、早く特定の結果を出さなければならないようなチームの中では「劣等生」になってしまうかもしれません。
また、生産現場で機械を操作するような仕事にも適していません。技術に沿って迅速かつ正確に仕事を捌いていくのではなく、考えすぎて、かえって問題を複雑にしてしまうような傾向があります。
EIIは、「存在」について考えるような、忘我的、哲学的状態を好みます。もしこんな社員が貴方のチームにいて、イライラした貴方がEIIに対して手荒な圧力をかけたとしても、何も得られるものはないだろうと言わざるを得ません。そんなことをすれば、彼らはただ「自分の中に引きこもって」長い間悩んでしまうでしょう。
◆◆◆
したがってEIIには、技術的には重要ではない、黙々とこなせるような狭い範囲の仕事を与えるのがベストです。
EIIのパフォーマンスを高めるために貴方ができる唯一のことは、EIIの代わりに、EIIにやらせる仕事の手順を全て作成し、なおかつ気配りをするしかありません。
EIIを使って、すべてを正確に、時間通りに完成させたいのであれば、彼らがしなければならないタスクをはっきりと紙に書き出し、必要な行動を事前に細かく指示し、彼らが全てを行ったかどうかを貴方がチェックすることを忘れてはなりません。
◆◆◆
EIIと接する際、このタイプの人は非現実的ではあるものの思いやりがあり、自分が損をしてでも、自分を頼ってきた人を進んで助けることができる(あるいは出来てしまう)という点を覚えておく必要があります。
「他人から良いようにコキ使われてしまう危険性」から彼らを守り、もっと現実的な本業に引き戻してあげることができれば、彼らと上手くコミュニケーションをとっていくことができるでしょう。
自己改善のための推奨事項
あなたの強みは、人の価値観や人間関係を深く理解できるところです。他人の行動の動機や、個人的・精神的資質、その関係性に興味を持ち、それを観察したり分析したりすることに多くの時間を費やすことができます。
長い時間をかけて研究し、観察することで、その人の個性の本質、つまり見せようとしている姿ではなく、本当の姿を理解することが出来ます。
あなたは、他人と温かくフレンドリーな関係を築くことを目指しています。残虐な行為や虐待的な行為には異を唱えます。これは、あなたの持つ人間主義的な志向を反映したものです。
こうしうた資質のため、あなたは他の人から評価され、尊敬されています。あなたの持つ人と関係性に関する知識と経験は、どんなチームであっても自分の居場所を見つけ出す助けになります。
他の人々から好感を持たれる、あなたのもうひとつの長所は、感受性が豊かで優しさがあり、人に共感して耳を傾け、気配りができる点です。あなたは言葉だけでなく、実際の行動で自分の態度を示そうとします。時間と労力を惜しまず助けを必要としている人々を助けます。
あなたの言動と行動の最終的な目標は、他の人が才能を伸ばすことができるような、前向きで調和のとれた雰囲気を作り出すことです。あなたは人を慰めたり仲立ちするのが得意です。
他人の否定的な行動や欠点、悪事に目を向けることは好みません。その代わりに、行動の道徳的基盤や人生の道徳的価値について考えさせ、良心に影響を与えようとします。
◆◆◆
あなたの悩みの種は、毅然とした態度をとったり、自己主張したり、直接的かつ威圧的な形で相手に要求することができない点です。あなたのアプローチには慎重さや臆病さが見え隠れしています。他人の感情に敏感で、あまり出しゃばるようなことはしないようにしています。
あなたは慎重で、人に対する要求が少なく、控えめで、協力的な人です。誰かに挑みかかられた場合、すぐには反応せず、自分の不満を隠そうとします。あなたは身近な人を守ることが出来ますが、安易に人と関わり合いになろうとはしません。加害者が自分の過ちに気づき、悔い改める必要があると考えています。もし相手が悔い改めようとしない場合、相手との関わりを避けようとします。
あなたへの提言:自分を守る能力を養い、自分の不満を直接表現するようにしましょう。自分を利用して悔い改めなかった人に情けをかけないでください。私利私欲のために、あなたを利用しようとする試みを許さないでください。「ノー」と言うことを学びましょう。見知らぬ人に共感するのではなく、身近な人にもっと注意を払ってください。
◆◆◆
あなたのもう一つの問題は、問題・トピック・タスクの種類に関わらず、あまりにも細部に至るまで慎重に、過度に綿密な分析をしようとするせいで、効率が悪くなったり、作業速度が遅くなってしまう点です。生活や仕事の些細なことで頭がいっぱいになることもあります。そのせいで休みや友人とのレクリエーションに時間を割くことが出来なくなってしまい、健康に悪影響が出てしまうこともあります。
あなたは自分に関係するテーマや問題について、全てを徹底的に深く分析しようとしがちですが、そうした分析は必ずしも満足のいく結果に繋がるものではありません。そのために悲しい気分になったり、意気消沈してしまうことがあります。調和のとれた個人の価値観や良好な人間関係から外れるものに触れると、憂鬱な気分になってしまいます。
後になってから自分の言動を後悔したり、自己嫌悪に陥らないようにするためにも、同情に惑わされないようにしましょう。真の正義とは、良心に従い、妥協しないことだというのを忘れないでください。
細かい部分に拘り過ぎず、生産的な活動のペースを速めて、重要な部分や必要不可欠なものだけに注意を集中させるようにしましょう。
速読を習得してみましょう。これは現象や出来事の全体像を把握する力を身につけるのに役立ちます。あるテーマや特定の分野を分析する際、曖昧さを失くすのに夢中になるのではなく、全体像を把握することにもっと意識を向けてください。世間一般の当たり前やルールを知れば、誰にとってもあまり意味がないことに、あなたの神経や労力を無駄遣いしなくてもよくなるでしょう。
モデルGの機能
機能図
モデルGによる機能の説明
+:肯定主義的。ポジティブな要素を最大化したいという欲求、物事の「いい面」に目を向ける。
-:否定主義的。ネガティブな要素を最小化したいという欲求、物事の「悪い面」に目を向ける。
モデルGの機能ごとの役割の詳細についてはこちらを参照。
① 管理機能 +R(+Fi)
- モデルAでの位置:第1機能
- 次元:4次元性
人と人との関係を見極めるのが得意です。誰が誰と仲良くしているか、していないかを察することができます。ただし自分に接触してくる人の善し悪しを判断するのが苦手で、かなり騙されやすいタイプだとも言えます。彼らにとって、人間関係における正直さと良識はとても重要なことです。裏切りや反逆は許しません。
激しく失望した人がいた場合、その人との全ての関係を断ちます。EIIの特徴は、特に親しい「わけではない」相手に見せる親切さと優しさです。
口先ばかりの綺麗事を嫌い、実際に行動しようとします。寛大さという才能に恵まれている人です。敵であっても、相手が心から悔い改めれば許すことができます。誰とでもフラットで友好的な関係を保つことができます。
② 創造機能 -T(-Ni)
- モデルAでの位置:第8機能
- 次元:4次元性
穏やかに、規則正しく生活し、仕事をします。そのリズムを遅らせることも、早めることも好きではありません。
新しい仕事のリズムに素早く適応できません。時間の無駄遣いをしないようにします。人が約束の時間に遅れた場合、彼らはあまり長くは待ちません。
彼ら自身は時間に正確で、与えられた仕事を時間通りに終わらせることができます。時間を惜しまず仕事をし続けることができます。仕事の評価は、仕事に費やした時間の長さから判断します。
仕事と遊びを混同することはなく、厳密に切り離しています。誰にどれだけの時間を割くべきかを計算できます。無関係な問題について話し合うことに多くのエネルギーを費やすような、おしゃべりな人々を嫌います。彼らは、意味のない質問で、他の人々の仕事の邪魔をしないようにしています。
③ 役割機能 +L(+Ti)
- モデルAでの位置:第3機能
- 次元:2次元性
自分を律して無理やりにでも仕事をすることができます。良心的ですが、仕事は遅い方です。細かいところまで徹底します。決められたことを忠実に守ることができます。騒いだり、誉め言葉を求めることなく、慎ましく働きます。
感情的にならず、客観的に状況を把握し、事実を分析しようとします。しかし、問題に対する理解を、分析的な言葉で他の人に伝えることは苦手です。
フォーマルな場では、抑制的でドライな印象を与えます。彼らは人前で自分の態度をはっきり示すことが好きではありません。持ち前の非常に強い忍耐力によって、困難な仕事もやり遂げることができます。
④ ランチャー機能 -S(-Si)
- モデルAでの位置:第6機能
- 次元:2次元性
彼らの気分は自分の体調に大きく左右されます。身の回りに不便なことがあったり、体調が悪かったりすると、悲観的な気分になり、機嫌が悪くなってしまいます。弱者や病気の人の世話をしたいという欲求を持っています。そうした行動をとることに対する理解を得られない場合、口では何も言わないものの、気分を害してしまいます。
小さくても温かみのある会社に居心地の良さを感じます。自分の周りにいる人たちの気分を大切にします。必要であれば、励ましたり、慰めたりします。
自分の外見を批判的に見ています。自分の容姿や生活用品の使い方について、「誰かに認めてほしい」「アドバイスをしてほしい」と思っています。ただ、具体的にあれを着ろ、これを着ろと言われたり、こういう見た目を目指すべきだ、こういう見た目は避けるべきだといった、何かを強制するような意見を押し付けられることは好みません。派手で人目を引くような服装は避けます。
⑤ 実証機能 +I(+Ne)
- モデルAでの位置:第2機能
- 次元:3次元性
人の能力を引き出すにはどうしたら見抜くのが上手く、教師の才能を持っている人です。相手が子供であっても、大人を相手にする時と同様に一人の人間として扱います。そして自立心など大人としての生活に必要な能力を促すことができます。
友好的な意見交換を非常に重視しており、信頼と相手の立場を尊重する雰囲気を生み出します。自分が所属するチーム内の相互理解をサポートします。最も困難な人生の状況においても、ぶれない方向性を持っている人です。多くの人がEIIの元にやってきて「自分が求めているもの、恐れているものは一体何なのか」ということを確かめるために、EIIのアドバイスを求めるかもしれません。
新しいもの、珍しいものに惹かれます。自己啓発が好きです。様々な教えや理論(たいていは精神的なものや人道的なものが多いです)の間に、関連性を見出そうとします。EIIほど、宗教というものが人々の生活に与える影響について深く理解している人はいないでしょう。
⑥ 操作機能 -P(-Te)
- モデルAでの位置:第5機能
- 次元:1次元性
他の人が働いているとき、自分だけ休むということができません。仕事それ自体に価値を感じて労働意欲を得るタイプではありません。彼らに特定の仕事を覚えさせるうえで最も効果的な方法は、「個人的な例(ロシアの教育方法の一種:子供や若者を教育する際に使われる方法。教育を受ける側の人が自然にあこがれを抱くような『模範的人物』を用意して、その振る舞いを真似させるようにする方法)」です。
快適でよく整理された仕事をする場合は、心の底から喜びを得ることができます。無駄なエネルギーの消費を取り除いたり、職場を合理的に整えるのを手助けしてくれる仕事仲間がいる場合は、仕事を気に入ります。
必ずしも詳細な指示を与える必要はありませんが、彼らが仕事をテンポよくこなせるようになるまでには時間がかかります。自分で自分の必要な情報を見つけ出そうとします。仕事に必要なものが全て手元にあることを重視しています。
働きすぎる傾向があり、長時間残業をしてしまうこともあります。彼らは、自分の休息と健康に気を配ってくれる人たちに感謝します。
⑦ ブレーキ機能 +F(+Se)
- モデルAでの位置:第4機能
- 次元:1次元性
感受性が鋭く、傷つきやすいため、無礼なことをされると耐えられません。人に圧力をかけたり、相手の意志に反して何かを強要することはできません。
極限状態では非常に神経質になるほうですが、身近な人が傷ついた際は、自分の身を挺して断固とした態度で臨みます。危険が去ってから初めて、感情の波がどっと押し寄せてきます。
自分の背中を押してくれる人をパートナーとして選び、自分を奮い立たせます。自分を不安から守ってくれる人や、自分の責任を肩代わりしてくれるような人をパートナーとしては選ばない傾向があります。
自分に対して誰かが強制的に影響を与えようとしたり、力ずくで押し付けようとしたりすることがあれば、即座に対応します。このような状況では、彼らは怒って、自分の否定的な態度を率直に表現することができます。悪意のある人とのコミュニケーションではイライラしてしまいます。
⑧ 統制機能 -E(-Fe)
- モデルAでの位置:第7機能
- 次元:3次元性
平均的な人よりも敏感に紛争の発生を予測できます。人のネガティブな感情に注意を向け、非難しますが、そうした感情を人々が抱かないようにすることはできません。人の話を聞き、共感し、感情的な緊張を取り除くことができます。
自分の経験は、ごく親しい人にしか明かしません。自分に直接関係のないことでも、他人の人生における否定的で劇的な出来事に深く共感してしまい、まるで自分自身がそれを体験したかのように様々なことを感じとってしまいます。
内面的には、精神的に張り詰めていて、神経質な人です。自分の感情をコントロールすることはできますが、定期的に感情を発散する必要があります。愛する人が嘘をついていたり、身勝手だったり、自分に無関心だったりすると、その人との関係を解消してしまいます。
サブタイプ
不活性・接触サブタイプ
Fi-INFj (Fi-EII)
控えめで自己管理できている人です。倫理的原則に関しては、自分自身にも他人にも禁欲的で厳格かもしれません。自分の興味、見解、信念と無関係なものに関して、主導権を握ろうとしたり、自分の主張を表明したり、興味を示したりはしません。仕事は実直で几帳面ですが、作業が遅い方です。
腹を割って話した場合、このサブタイプの人はシンプルで有益なアドバイスをしてくれます。
精神的であったり、宗教的であったり、あるいは倫理的なものを守り抜こうとする意識の強い人かもしれません。自分の世界に没頭していて、禁欲的な人に見えます。内面の緊張状態が表にも現れています。
Ne-INFj (Ne-EII)
他の人々のことをよく感じ取るほうです。誰が自分と同じ見解や意見を持っていて、誰がそうではないのかをすぐに感じ取ります。気の合う仲間たちと、芸術や人文科学の新しい情報について語り合うのを好みます。自分自身にあまり自信がなく、意識が散漫としている人に見えることが多いです。
社会的、人道的な仕事を好みますが、サービス業にも従事することができます。医療や教育の分野でうまく自己実現を果たすことができます。
争い合う人を和解させ、緊迫した状況を緩和させることができます。会話や家の中に心地よい雰囲気を作り出します。流行に流されることなく、センス良く着こなします。
DCNHサブタイプ
EIIドミナント
二分法:接触 / 完了 / 接続
強化された機能:TeSe(またはSeTe)+ Fe
- 一貫性の高いEII。慈善団体のボランティアに例えられることがあるサブタイプ。
- 自分の信念を他の人に広めようとする。
- 一つの目標に向けてひたむきに努力する。
- 理想の為ならリスクを取ることを恐れない。
- 自分の為よりも他人の為のほうがモチベーションに繋がりやすい。
- 謙虚ではあるが、EII(N)と比べると孤独に弱く、大切な人々からの注目や励ましを必要とする(EII(N)と同様にプレゼントを好む。それに対して感謝が無くても平気な点はEII(N)と同様)。
- 自分の優しさや善意を利用されたとしても、人に優しくしたことを後悔しない。そのような状況であっても、人への信頼や誠実さを大切にし続ける。
- 一般的な「個人的な豊かさ」とは全く無関係な目標を立てることが多い(社会的に有用な性質の目標が多い)。そのための道がどれほど険しくても、物怖じしない。
- 危険を恐れずに崇高な目標を立てるが、人によってはそういう面が「世間知らずでエキセントリックな人」に見えることもある。また、これが人と親密な関係を築く妨げになることもあり、そのせいで自分の目標を諦めようとすることもある(色々悩みはするものの、最終的には元々の目標を追求するという結論に落ち着くことが多い)。
- 自分が先頭に立って物事をすすめる際のサポートをしてくれる人、有益なアドバイスをしてくれる人に価値を感じる。
- 人に自分の信念を伝える場合、口で説明するのではなく、自分の行動で語ろうとする。
- 知的で目的意識の高い人に敬意を払い、そういった人の後を継ごうとする。
- 知的だが、単なる知識の蒐集に留まらず、自分の成長にも力を入れようとする。
- 知的な雰囲気の会話を好む。
- 自分の趣味の話も好む。
- 人脈が広いほう。
- 健康的な生活を重視しており、悪い生活習慣は避けようとする。
- 人からの反応を肌で感じられる仕事が向いている。
EIIクリエイター
二分法:接触 / 開始 / 無視
強化された機能:FeNe(またはNeFe)+ Se
- 人を育てるEII。どんな状況でも、自分を実現する手段を見つける人に例えられることがあるサブタイプ。
- 道徳的・哲学的な問題に関心が高い。
- 教育的な面が強い。
- 自由奔放な発想力を持つ。
- 突拍子のない行動をすることがある。
- 何かを押し付けられそうになると強引になる。
- 誰も想像すらしなかったような不運に直面しても耐えることが出来る。
- 自分なりの世界像を描くために、さまざまな現象の本質を理解しようとする。
- 柔軟で創造的な職業を選ぶことが多く、少人数のグループとコミュニケーションできる活動を好む。
- 必要な時間内に予定をきちんと終わらせるための忍耐力・意志力に欠ける(不快なことや興味がないことは後回ししてしまうこともある)。
- 自分の頭の中の考えに没頭する妨げになるので、やらなければならないことが多い生活は好きではない。
- うまくマルチタスクできるようになりたいとは思っているが、根がシングルタスク向きなタイプなので、なかなか上手くいかない。
- 人への押し付けを嫌い、人の権利や表現の自由に制限を掛けるようなことも嫌う(自分にも他人にも同様)。
- 自分の利益を守らなければならない際は、(ストレートに威圧したり、議論をふっかけたりするのではなく)沈黙と頑なさによって押し通そうとする。
- 部外者の目の前でわざわざ褒められると、嬉しいよりも先に不信感を感じてしまう。
- もし教師になった場合は、学生と対等の立場から教えることを好む。
EIIノーマライザー
二分法:距離 / 完了 / 無視
強化された機能:TiSi(またはSiTi)+ Fi
- 誠実で良心的なEII。寛容で従順な教区民と例えられることがあるサブタイプ。
- 時間をきちんと守る。
- 人に飽き飽きしているが、それと同時に人というものに強い関心を持っている。
- 正義感が強く、賄賂が全くきかないタイプの一つ。
- 厳しい態度で罪を犯した人を糾弾することがある(ただしそれを長く続けることは出来ない)。
- 対人関係の対立や誤解をそのままにしておくのは苦手。なるべく状況を客観的に理解し、相手の間違いを指摘しようとする(対立を避け、相手と自分の相違点ではなく共通点のほうに着目し、そこから和解に至ろうとするIEI-Nとは異なる)。
- 深く掘り下げるような人付き合いをする。
- 一度人を愛すると、それが長続きする。
- 大切な人の為であれば、大きな犠牲を払うことも厭わない。自分の時間と興味を犠牲にすることもある。
- 人から相談された場合、まず適切なアドバイスをしようとする。それが効果的でない場合は、相手が落ち着くまで黙って話を聞き続けることも出来る。
- 自尊心が低く、自分の長所を過小評価しがち。自分の仕事の量と質を過小評価することも多い。
- 周囲の人間関係が不穏になると、かなり激しいストレスを感じる。
- 周りが忙しくしている場合、自分だけ休むことができない。
- 欲があまりない。人に贈り物をしたり、サービスをしたりして、人を喜ばせようとする(これは人からの誉め言葉が目的ではなく、純粋に自分の周囲やグループの幸福・快適さ・秩序を求めた結果としてそうする傾向がある)。
- 控え目で、「他人に負担をかけたくない」「あまり注目されたくない」と感じるため、他者からの応援や注目がなくても、よく働き、よく勉強できる。
- ささいなことでも不安になったり心配になったりしやすい(そのため楽観的でエネルギッシュなパートナーを必要としている)。
- 繊細なところがある。
- 細かいことを気にしすぎるせいで、仕事時間が長くなりがち。
- 人があっと驚くような派手な結果を出すようなタイプではないが、自分の周りに快適さと秩序を作り出すために日々努力をかかさない。
EIIハーモナイザー
二分法:距離 / 開始 / 接続
強化された機能:NiFi(またはFiNi)+ Si
- エンパスなEII。子どものトラウマやコンプレックスに取り組む心理療法士に例えられることがあるサブタイプ。
- 相互理解と寛容さ、平和のために妥協する力を重視している。
- 他の人の苦しみに共感しやすい。心理的な雰囲気を調整することで、自分の心の平穏も保とうとする。
- 人をありのままに受け入れることができる。
- 人を非難することはほとんどない。
- 直接的にせよ間接的にせよ、何かの働きかけをして人を変えようとはしない。相手が自然に過ちに気付くことを期待する。
- 平穏を維持するために妥協することができる。
- グループ内で不和が生じた場合、不穏な状況から離れるために嘘をつくことがある。
- 優柔不断で自信に欠ける。
- 行動の結果に不安になりやすいため、プライベートか否かにかかわらず先頭に立って行動するタイプではない。
- 過去の出来事をよく覚えている
- 家庭内でのネガティブな出来事をとても恐れている。
- 他の人が、その人自身について知るよりも早く、相手の思考や感情の変化を察することができる。
- 人が困難な選択をするときに、さりげなく手助けする。
- 自分の心の平穏を大切にしているが、場合によっては他人のためにそれを犠牲にもできる。
- 夢解釈の方法や、子供の恐怖の意味を理解できる。
- パートナーと自分の趣味や考えを共有することを夢見てはいるが、同時にそれが難しいとも思っている。
- 自分の容姿や意志の力を過小評価しがちで、かなり敏感なトピックである(あまり親しくない他人から不用意に言及された場合、深く傷付いてしまうこともある)。
- 地味な服装を好む。
- ほんの少しでも誠実さに問題がありそうに感じる場合は、自分の秘密を秘密のままにしておこうとする。
- 今ある当たり前の日常を大切にする。また、そうではない人は批判的に見てしまう。
- 家の内装、外装どちらについても、センスの良さを重視する(そのためにセンスが良い人のアドバイスを積極的に聞こうとする)。
- https://wikisocion.net/en/index.php?title=EII_Profile_by_Gulenko
- https://wikisocion.net/en/index.php?title=EII_subtypes
- https://rykovodstvo.ru/exspl/11834/index.html?page=36
- http://ru.laser.ru/socion/references/gulenko/school/portraits/
- http://zanoza.socioland.ru/wiki/Система_подтипов_DCNH
- https://socioniks.net/article/?id=338
- Psychological Types: Why Are People So Different?: 64 Portraits in Socionics. How each of the 16 Jungian types varies in 4 main ways
関連記事
- グレンコによって提唱されている新しいソシオニクスのモデルです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
- グレンコによって提唱されているサブタイプ理論です。詳しくは下記をご覧ください。
①「タイプ、DCNHサブタイプ、アクセント」
②「DCNHサブタイプとは」
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