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ソシオニクス 機能の符号(概要)

2025年8月17日日曜日

ソシオニクス

ソシオニクスには8種類の情報要素(Ti, Te, Fi, Fe, Si, Se, Ni, Ne)がありますが、タイプごとに、この情報要素はさらにプラスとマイナスの二種類に性質が分かれるという考え方があります。これは、タイピングの際の手助けになることもあります。

本記事ではシステムソシオニクス学派(通称SSS)における分類を簡単に紹介したいと思います。

符号がプラス (+)

ソシオニクスの機能におけるプラスの符号は、主に以下の特徴に関連しています。

  • ネガティブな領域からの回避と無力さ
    • ネガティブな情報や評価に対しては、無力感精神的緊張を伴い、適切に反応するのが苦手です。
    • そのため、ネガティブな側面を避けようとする傾向が強く見られます。ネガティブな内容の質問をされても、あまり具体的なイメージが浮かばなかったり、考えたくないと感じることが多いです。
    • このネガティブからの回避は、プラス機能が「ネガティブの領域では無力であるため、そこには絶対に陥りたくない」という逃避的な動機から生じます。
  • 思考と行動の局所性・具体性
    • 思考や情報処理は、局所的・ローカルで、具体的・詳細な掘り下げに焦点を当てます。
    • 質問への回答も、一般的な定義よりも、具体的な例個人的な経験のリストとして表現されることが多いです。
  • 内側に向かう心理的方向性
    • 心理的な方向性は、その機能が担う範囲の内側に向かいます。
    • これが最も顕著に表れるのは+Seですが、+Se(例えばLSEやSLIのSe)の場合、自身の領土や空間を保護し、保全する行動として顕著に表れます。他者のテリトリーを積極的に奪うことには忌避感を感じる一方で、自分のテリトリーへの脅威には断固として対抗します。

符号がマイナス (ー)

ソシオニクスの機能のマイナスの符号は、主に以下の特徴に関連しています。

  • ネガティブな領域での能力と「選択」
    • マイナス機能は、ネガティブな領域でも方向性が失われず、適切に機能する能力を持っています。
    • ネガティブな領域に留まることは好まないものの、そこから離れるのは、プラス機能のような逃避ではなく、自由に「選択」する結果です。必要に応じてネガティブさを的確に表現することもできます。
  • 思考と行動のグローバル性・抽象性
    • 思考や情報処理は、グローバル性(普遍性、一般化)抽象的な思考に関連します。
    • 質問への回答も、全体的な概念やシステム、抽象的な定義に焦点を当てることが多く、「余分なものを取り除く」という情報処理の仕方が見られます。
    • この性質は、物事を最初からネガティブな領域や全体的なスケールから評価し始める傾向と関連しています。
  • 外側に向かう心理的方向性
    • 心理的な方向性は、その機能が担う範囲の外側に向かいます。
    • これが最も顕著に表れるのは−Seですが、-Se(例えばLSIやSLEのSe)の場合、自身の領域や空間を拡大・征服・略奪する行動として顕著に表れます。他者の空間を積極的に確保しようとしたり、自分の影響力を広げようとします。

関連情報

機能の符号について、より詳しく知りたい方、具体的な「あるタイプではどの機能がプラスになるのか、マイナスになるのか」といった情報を知りたい方は、記事「ソシオニクス 機能の符号とタイピング時の注意点」をご覧ください

システムソシオニクス学派(通称SSS)のタイピングに興味がある方には、下記の記事も参考になるかもしれません。この学派では、機能の次元、メンタルとバイタルなどの観点に着目してタイピングが行われていますが、下記の記事では、SSSの情報を参考にして整理しています。

参考文献

ソシオニクス・タイプ診断

  カテゴリー
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