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ソシオニクス モデルA機能二分法:強い機能と弱い機能(高次元と低次元)

2023年11月26日日曜日

ソシオニクス タイピング指標 機能二分法

強い機能と弱い機能

はじめに

ソシオニクスでは、タイプ自体の二分法(例えばILEが外向的、直観的、論理的、非合理的であるとする二分法)以外に、モデルAの機能自体にも二分法があります。本記事ではモデルA機能二分法のひとつ、強い機能と弱い機能について解説します。


強い機能:
自我ブロック(第1機能、第2機能)とイドブロック(第7機能、第8機能)は強い機能と呼ばれます。強い機能は「高次元性」機能と呼ばれることもあります。

弱い機能:
超自我ブロック(第3機能、第4機能)と超イドブロック(第5機能、第6機能)は弱い機能と呼ばれます。弱い機能は「低次元性」機能と呼ばれることもあります。

なお「次元」という用語の意味については、記事「機能の次元」を参照してください。




強い機能 / 弱い機能

情報要素の外向的と内向的のバリエーション(例:外向的直観 Ne と内向的直観 Ni)は、同じ活動領域に対する異なる視点であり、したがって片方の情報要素が強い場合、もう片方の情報要素も強いことを意味するのは理に適っています。例えばデータ蓄積に強い(Te)ということは、そのデータに基づいて構造を推論する能力も強い(Ti)ということを意味します。


強い機能(第1機能、第2機能、第7機能、第8機能)

一般的に、強い機能は情報をより洗練された形で把握し、それを自分や他者の利益のために実践的に使用できます。

自信と自立、常に効果的に行動する能力を表しています。

この機能において、自分自身の視点は他のどんなものよりも重要であり、さらには外界への拡張の対象にもなります。


弱い機能(第3機能、第4機能、第5機能、第6機能)

弱い機能は、データを過度に単純化します。また通常、弱い機能は自身で結論を生成せず、外部の情報源からの助けに頼りがちです。

人間の良心と反良心であり、社会に適応するために調整が行われます。永遠の迷いと不安の領域です。

自分の視点がないか、あっても弱いものしかないので、比較的簡単に違う視点に振り回されます。


出典:


タイピングで使用される指標

School of System Socionics(機能の次元に重点を置く学派)で使用されるタイピングの指標。

タイピング指標の記事(全4記事):
機能の次元
メンタル / バイタル
高次元 / 低次元
機能の符号

高次元性機能(強い機能)
  • その情報要素の側面のグラデーションが多い。(高次元性)
  • 一般的に受け入れられている枠を超えること(一般的に受け入れられている枠を拡張すること)。規範を理解している場合は、規範を考慮しつつも、具体的な状況に応じて柔軟な対応をしたり、柔軟な理解を示せる。(高次元性、状況パラメーターの典型的な表れ方)
  • 枠を狭めるような「正しさ」の否定(高次元性)
  • 自信を持って、かつ根拠を示しながら、自分の見解を主張する。(高次元性)
  • 自分の意見や評価に自信を持っている。(高次元性)
  • その機能を使用する際の感情コントロールの巧みさ。(高次元性)
  • 自分の判断や能力には自信を持っているが、他者からの評価には無関心で、それを必要としていない。(高次元性、どちらかというとイドブロックよりも自我ブロックで顕著な傾向)

◆◆◆


低次元性機能(弱い機能)
  • その情報要素の側面のグラデーションが粗い。情報のグラデーションや微妙な差異を排除して、白か黒か、「はい」か「いいえ」か、正しいか正しくないかといった極端な形で理解する。(低次元性)
  • 発言や理解、行動に迷いや不確かさがある。また、その機能において、自分の能力や評価にあまり自信がない。(低次元性)
  • 特定のトピックについて話すのをためらう質問への回答を避けようとする。(低次元性、またはバイタル
    低次元性の場合:特に「何も言うことはない」という態度を取るのは超自我ブロックの場合が多い。不快な経験を「切り離したい」という願望が見られる)
    バイタルの場合:興味の無さや、自分に関わりのない話だと感じる傾向が見られる)
    (これとは逆に、言語化傾向の強いブロックは「自我ブロック」と「超イドブロック」である)
  • 焦りやすさ、短気さ、状況や出来事に対する反応の慌ただしさ。(低次元性)
  • 信念のない迷信的な思考。(低次元性)
  • 自分の主観的認識に縛られて、「自分が何をしようが、結局これはこうなってしまうに違いない」という諦めを抱いてしまう。(低次元性)
  • 具体例をあげることができない。(低次元性、またはバイタル
  • 独特な癖や奇妙な癖(特定の行動や考え方や独特な癖など、他の人と異なる個人的な癖や奇妙な習慣。はっきり目立つ場合もあれば、ほんのちょっとした些細な癖の場合もある)の存在。(バイタル、あるいは低次元性)
  • 対象の機能が関わる部分の感情コントロールにおいて、精神的緊張感、精神的疲労感、不快感、否定的な状態、エネルギー消費が見られる。また、ネガティブな評価を受けた時に、痛烈に受け止めてしまう。(低次元性、またはプラス符号:プラス符号の機能におけるネガティブな領域は無力領域と呼ばれ、ネガティブな領域での能力の低さや、ネガティブな領域からの離脱を求める傾向が見られる。関連記事「機能の符号とタイピング時の注意点 「品質」特性」)
  • 自分の弱さを隠そうとする傾向が見られる。(低次元性)
  • 固定的で、柔軟性が乏しい。これは「どんな」「誰も」「すべて」「常に」「決して」などの語彙が多用されるという形で表れることもある。


参考:


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