行動や言葉の矛盾によく気が付きます。急いで何かを始めることに対して懐疑的になりやすいです。人の特徴を正確に把握して、その人の反応を予測することができます。皮肉っぽいほうです。何かを始める際は、準備に長い時間をかけます。この際、新しく始める物事に必要となる人を、辛抱強く慎重に巻き込んでいきます。確実に利益が得られる場合のみ、何かを行います。金銭的には倹約家なほうです。仕事はゆっくり丁寧に、詳細を掘り下げるようにしながら進めます。すべてを頭の中で計算し、プロセスをコントロールしようとします。ため込んだ情報をうまく活用することができます。
快適さと健康の問題に慎重なほうです。極端な方法を採用したり、熱意だけで動いているような活動に加わったりはしません。日常生活では、大量の馴染みの物に囲まれて過ごしたがる傾向があります。美食家であることが多いです。衛生基準を守り、清潔さを保つようにします。さまざまなトピックについて議論するのが好きですが、白熱しすぎると本人も周りも気分を害すことになります。自分の感情をうまくコントロールできません(ILIは憂鬱になって落ち込んだり、不満を大爆発させたりといったように、さまざまな状態になります)。ILIの抱えている問題は、うまく精神的なバランスを保つ方法を見つけることです。ILIは穏やかでリラックスした状態でいることを好みます。そしてそれ以外の状態は不快に感じます。
詳細な説明
ILIは人生の流れを注意深く見守っています。ほとんどの人が見逃してしまうような僅かな傾向も鋭く見抜きます。現在の状況と、それを引き起こすきっかけになった原因の繋がりを説明できます。過去に思索を巡らせながら、繰り返される現象を探究します。記憶を連想的に組織化し、学習を愛します。そのおかげでILIには博識な人が多いです。他人の立場や意見の矛盾、誤りを明確に見分けることができます。思慮深いため、賢くて先見の明がある人という印象を与えます。決断する際は慎重です。「半歩先を行く」という考え方をします。常に最も安全な行動を選択します。
頭の中では行動の根拠を考え、リソースとコストを計算し、役に立つことと役に立たないことのバランスを見極めています。ゴールまでの最短距離と最も価値のあるルートを探します。倹約するほうです。将来のためにお金を蓄えておこうとします。いつも収支をきちんとチェックしています。収益性の高い投資先や利益を生み出す方法を探します。何かを始める前には徹底的に方法を考え、それをするために必要になる全ての要素について調査します。持続可能なシステムを作るために努力します。自分の興味ある分野の状況を監視し続けます。集めた情報から上手に利益を生み出したり、市場の変化に対応したりすることも出来ます。カタログ、データベース、アーカイブ、コレクションを作成します。
快適さと健康の問題に慎重に取り組みます。外出したり旅行に出かける場合、最低限の利便性を確保するためのアイテムを持ち歩くようにします(訳注:例えるなら、降水確率が0%でも、万一に備えて常に折り畳み傘を持ち歩くような人。別の専門家(Stratiyevskaya)の説明では「さらにいうと「雨の日」どころか「戦争が起きた日」のために自宅の地下に居心地のいい地下シェルターを用意しておくような人々です。」とさえ言われている)。自分自身の衛生状態にも気を配り、清潔感を維持します。健康を維持するための努力を欠かしません。時には民間療法や伝統医学的な方法に頼ることもあります。食欲旺盛でよく食べる人が多いです。自分の好みに合わせて特別な料理を作ることもあります。可能なら高品質で洗練された食材を使いたがりますが、それが出来ない場合は非常に簡単な食品で済ませてしまうこともあります。見た目に関して言えば、だらしない服装をしているか、それとは逆に、社会の一般常識から少しもはみ出さないように、慎重に整えた服装をしているかのどちらかです。ILIが前者と後者、どちらの恰好をしているかは、彼らの参加している社会的なサークルと、関わりのある人の性質に依存しています。
自分に向けられた他者の感情的な態度を見ることによって、相手が自分のことをどう思っているのかを推測します。騒々しさ、押しつけがましさ、その他の苛立ちを感じさせるような感情を向けられた場合、気分が沈んで憂鬱になってしまいます。また、もっと激しい感情を向けられた場合、あるいは相手の中に敵意を感じた場合、彼らは自分が感じている苛立ちを大っぴらに表現し、かなり激しい態度で詰問することもあります。苛立ちが強い場合、それをブラックユーモアに変えることもあります。ピシャリと辛辣な発言をするかもしれません。気分が良い時は、調子に乗って人に絡みすぎて相手から鬱陶しがられることさえありますが、気分が悪い時は「話しかけるな」と言わんばかりのオーラを放ちながら、一人きりの休息を取ります。体調が良いときは自信に満ちていて、自己主張が強くなります。人々に果敢な行動を呼びかけますが、彼ら自身が実行に移すことは少ないです。彼らが行動を起こすには、外部からの力強い後押しとサポートが必要です。こういった適度な圧力をかけてくれる人が周りにいない場合、ILIは無気力になったり怠惰になったりしてしまいます。直接誰かを攻撃するというのは、彼らからすると全くの蛮行にしか見えません。そうした行為には反対します。対立が長引くと、耐えられなくなって自分から立ち去ったり、病気になることさえあります。身体的な健康のために、運動になるようなスポーツをします。スタミナをつけ、生まれつきの弱点を克服し、自分を鍛えようとします。ただし多くのILIは、こうした運動を定期的に続けられるほどの意志を持ち合わせていません。
彼らの感情状態は、他の人からどのように扱われるかに左右されます。他の人が気をかけてくれなかったり、自分の提案や異論に誰も応えてくれないと落ち込んでしまいます。機嫌が悪い場合、無理に構わずそっとしておくことによって、間接的に共感を示すほうがいいです。あまり良く知らない人と接する場合は、礼儀正しく知的な人として振る舞おうとします。外交的な傾向があり、全ての当事者の利益を調整しようとすることもあります。誰かと親密になるために、冗談を言ったり、遊び心を見せたり、自由奔放な振る舞いをしてみせます。ただし、相手が応じない場合は、すぐに止めてしまいます。
自分の知識や知力が望ましい結果に繋がることがめったにないことに、彼らは憤慨しています。彼らは多くのことを知っていますが、自分で何かを考え出すのはあまり得意ではありません。新しい始まりや冒険的なアイデアの見込みに懐疑的になってしまいます。実際よりも複雑なものを想定してアイデアを出します。しかし、やる気をなくしている人に希望を与えることは出来ません。ILIの多くは、自分の能力に自信を持つために色々なことに挑戦してみたいと思っていますが、そこで本当に行動を起こして、実際に様々な分野の力を伸ばすことができるILIはほとんどいません。自分の興味ある分野であれば、新しい情報を進んで取り込み、熱心に勉強することができます。使い古されたものでも、何かしらの使い道を見つけ出すことが出来ます。
十分に検討された手順に従って、きちんと仕様通りになるよう丁寧に仕事します。慎重すぎるほど慎重に、細心の注意を払いながら、細部までこだわり抜きます。きちんとした構造と制限がある正式なシステムに則って、専門的な活動を行ったり勤勉さを発揮します。職場や家庭では、必要な道具を揃えようとします。口約束だけで何かを引き受けるのは好きではありません。ビジネス活動では、効率的で独立独歩なタイプです。
コミュニケーションの仕方
ILIの2つのサブタイプは、お互いに、そしてコミュニケーションの方法において、かなり異なっています。論理的なサブタイプの場合、コミュニケーションの際にしばしば活動性や自己主張を示します。時には無礼で下品な発言をすることすらあります(ただし、こうした「威勢のいい」態度は最初だけで、すぐに勢いをなくしてしまいます)。直観的なサブタイプの場合、笑顔で、穏やかに控えめ目なコミュニケーションをとります。そのため直観的なサブタイプの場合、「知的で礼儀正しい一般的な人」という印象を相手に与えます。必要に応じて非常に好意的、文化的な態度で人に質問することができるため、だいたいの場合は相手から質問に対する答えを貰うことができます。
話し方は淡々としています。スピーチをする際は、ゆっくりとしたイントネーションで話します(しばしば「催眠的」な話し方と例えられます)。特定の理論や見解に論理的不整合がないかという点に注意を払っており、そういった問題点によく気が付きます。比喩的で連想的な形で、今後のイベントの経過を予測することができます。これまでのコミュニケーションの経験に基づいて人間の行動をパターン化することで、ある人の今後の行動を詳細に予測することができます(こうした「人の行動の予測」に関する話は、時に他の人々の興味関心を大いに引き立てることがあります)。
ILIは激しい感情、大騒ぎ、焦りを決して見せません。彼らにとって、こういった感情は不快で頭が回らなくなる原因になるためです。彼らは穏やかでリラックスしている状態を乱されたくないという欲求を持っています。他人とは親密な距離感で接することを好み、その持ち前の知恵と先見性によって、自分に対する敬意を呼び起こします。焦って何かを始めるのは良くないと考える傾向があります。「こんなことをしても何にもならない」「あなたは無駄に騒いでいるだけだ」「もっと力を抜いたほうがいい」「力を温存しておくべきだ」というような内容の発言は、このタイプに特徴的な発言です。
行動の特徴
ILIの行動の特徴の一つは、商業的な性質のビジネス活動をする傾向があることです(こうした傾向は、最初はわかりづらいですが、しばらく観察していると顕著になります)。通常の状態では、ILIはリラックスしていてかなり怠惰なほうです。大きな利益につながると確信が持てる活動しかしようとしません。儲かる商品の売り方を考え出すのが得意です。ILIのビジネス活動は広い範囲に及ぶ可能性があります。倹約家でもあります。贈り物をしたり、お金を貸したりすることを好みません(ILIは他人のための出費は惜しみますが、自分のための出費は惜しみません)。街に行くときでも、ハイキングに行くときでも関係なく、最低限の快適さを確保するために必要な物は欠かさず持っていきます。健康を維持するために、衛生面でもかなり気を配ります。このタイプの人は、頻繁に手を洗い、清潔を保つようにしています。
ILIは明確な論理に従って行動することが特徴で、ときには知識をひけらかすような面もあります。仕事では、やるべきことを明確にし、焦らず丁寧に詳細を詰めながら進めていきます。日常生活でもそういった慎重さは同じです。やりたいことに応じた道具を揃えようとします。外出する際は水道の蛇口や家電製品の電源を切ったかどうか、しっかりチェックします。
外見
ILIの特徴が最もよく表れるのは「姿勢」です。ILIは原則的に姿勢が前かがみ気味で、頭は肩に引き込まれ、前に傾いているように見えます。目は表情豊かで、悲しげに見えます。全体的にどことなく「犠牲者」的な雰囲気があります - 群衆に取り囲まれ、「やつを磔にしろ!」と罵倒されている姿が思わず想像できてしまいそうなほどです。直観的なサブタイプは、顔の表情に知的さやユーモアを感じます。論理的なサブタイプの場合、落胆と憤りを感じているかのような表情に見えます。口元は無表情で、何を感じているのか読み取れません。会話中は少し下唇が前に出ることがあります。食いしばったり、口をしっかり閉じようとする様子が見られない点もILIに多い特徴です。服装の傾向はサブタイプごとに大きく異なります。論理的なサブタイプの場合、まるで世界から見捨てられた人間であるかのような雰囲気(靴がすり減っていたり、手入れされていなかったりと、全体的にヨレヨレの雰囲気)に見えることがありますが、直観的なサブタイプの場合はもっとずっときちんとした服装をしていることが多いです。
仕事
部下として
強み
自分にとって有益かどうか、合理的な行動かどうかという点を重視します。経済的で、徹底して仕事に取り組み、良心的で実行力があります。博学で、よく本を読み、じっくり考えるタイプです。自分が読んだ物の内容を詳しく覚えていて、想像力豊かに比喩を交えながら他の人に説明します。直感が鋭いため、ビジネスの展開を予測することができます。リスクの高さをよく見極め、他の人に対して、トラブルを避けるために慎重に行動するようアドバイスすることが多いです。また、あらゆるシステムの論理的不整合を見極めることができます。求められれば、時間はきちんと守ります。普段の生活や服装は控えめですが、快適さや居心地の良さには気を配ります。礼儀正しいコミュニケーションができます。ユーモアのセンスがあり、希望を失って途方に暮れている人を慰めることができます。
問題のある領域
疑り深すぎるところがあり、そのうえ周囲のあらゆる矛盾や不完全さに気づいてしまいます。頻繁に疑問や迷いに悩まされます。内面的なバランスをとるのが下手で、自分の機嫌を自分で上手にとることができません。不機嫌を隠そうともせず、他人に対してことあるごとに批判的な態度をとっていると思えば、親切で従順な態度をとっていたりします。他人の感情に影響されやすいです。細かいところまで気にしすぎるため、何かの作業をする際はいつも時間の不足に悩まされます。慎重で優柔不断なため、なかなか新しい事をすぐに始められません。ILIは焦ったり、騒いだりするのが嫌いで、見切り発車するような人には不信感を抱いてしまいます。自分の正しさを妄信しやすいほうです。特に自分の考えが正しいことを確信しているときは、頑固で手に負えなくなります。強い意思による直接的な圧力や説得には従いません。他人を褒めるよりも、他人の欠点を語る方が誠実だと思っています。
- 迅速な対応
- 極限状態での勇気と決断力
- 気配り、思いやりとホスピタリティ
- 感情的な共感
適職
ILIは、沈着冷静で冷徹なトップになります。彼らは本質的に非常に真面目な人です。焦って行動せず、自分の計画に適した状況になるのをじっと待つことができます。激しい感情を感じたり、表現したりされたり等といった、普段の感情状態を乱すようなものを嫌います。
組織のトップとして
このタイプの人は、社交的で、他人に対して友好的です。人に心からの関心を示し、それに応えてくれます。他人を助けなければならないという意識が強いです。
アドバイザー:適切なタイミングで状況を打開する方法を提案すること、気づかれていない詳細に注意を払うこと、手順ごとのリスクの度合いを予想することなどが得意です。ILIは思考の特殊性のためにこういったことが行えるため、その結果として戦略的な性質の問題を非常にうまく解決することができます。ILIは時間に対する感覚がよく発達しています。彼らの思考はダイナミックで肯定的な見方と否定的な見方を交互に繰り返すような性質を持っています。彼らは、すべてのものが密接に相互作用しながら移り変わっていく様子を捉えることができます。直観を頼りに、ILIは行動や人の行為が適切なタイミングで行われているかどうかを見極めます。彼らの直観は客観的なもので、すべてのものはそれ自身の内部の法則に従って変化しなければならず、出来事の自然な流れを妨げたり、加速させたりしてはならないという考え方が根本にあります。ゆっくりと、しかし着実に、特定のステップを踏む必要性を相手に理解してもらおうとします。自然な動きのリズムから大幅に遅くなったことを確認したときだけ、彼らは急いで物事を進めようとします。
批判的精神を持っていて、理論やプロジェクトの欠陥や穴に気づくのが得意なほうです。彼らは、時間内に起こる出来事の展開を、他者に対して長く詳細に説明し、その結果を予測してみせることができます。彼らの仮定は、物や人に関する事実の総体を比較することに基づいています。そして起こった出来事が意味のあるものだったのか、それとも無益なものだったのかを上手く見抜きます。そのため、将来的に大きな利益や安定した利益が保証されていない事業については、決して受け入れようとしません。小さな、一回限りの出来事には、エネルギーを使わず、大きなビジネスのためだけに活動しようとします。ほとんどの場合、ILIは望ましい結果を得るために最小限の労力を費やしてタイミングを待ちます。原則として、彼らは常に計算高く、焦ったりしない人です。誰もがそれぞれ好き勝手に自分の利益を追求しているような混沌とした環境でも自信を持っています。市場という要素は、市場の状況に関する知識と創意工夫というILIの得意分野で、お金を有益に投資することができるという点で、ILIは魅了されやすい傾向があります。
ビジネスベースで人々との関係を維持します。そして本当の利益をもたらさない人には興味を失います。ビジネスにおいては慎重な性格で、自分ができると確信した場合でも、急いで承諾することはありません。しかし、最終的に決断した後は、その決定を実現するために全力で努力します。このタイプの人は非常に几帳面な人が多く、すべてをチェックし、どんな小さなことにも目をつぶることがありません。この性質のため、このタイプは素早く仕事をすることができません。物事のチェックを行う際、直観に頼ることは少ないです。直観よりも事前に調べて整理しておいた知識や情報のほうを信頼します。通常、彼らはビジネス上の広い人脈のネットワークを持っています。分野ごとの優れた専門家は誰なのか、そしてその人はどれくらい成功に近いのかを把握しています。ILIは、古い忘れ去られた発明や発見に、新しい命を吹き込もうとする場合、とびぬけた根気強さを発揮することができます。技術に精通しており、試作品を作るための条件を整えることまではできますが、実際に実行にうつすのは苦手です。
- 戦略的な問題を解決するのが得意です。あまりリーダーシップを積極的に発揮しようとはしません。必要に応じて、陣頭に立って問題に取り組むようなリーダーとして動くことはできます。
- 仕事上の付き合いに、感情は必要としていません。相手が好きかどうかよりも、相手が役に立つかどうかを重視します。
- 「最小のコストで最大のリターン」という原則に基づいてビジネスを行います。
- 部下とのやりとりは、合議的(一方的な命令関係ではなく、話し合いを重視するほう)です。部下の能力を把握し、それを最大限活用することに焦点を当ててます。
- 妥協型の要素を含んだ協調型の行動をとります。ILIは利用可能なリソースを最大限に活用することで大きな成果を得ます。
- 感情的に人を動かすことができません。
- 一般的に受け入れられている倫理的・職業的規範に沿った仕事をします。
- 動機と目的:動機は高潔で、法律の範囲内で利益を上げることを目的としています。
- 法に対する態度:法の中で許されている範囲のことは全て正当化します。
- 戦略:物事の自然の流れに逆らわず、最大限活用します。
労働条件
自己充足的で抽象的な思考をするタイプです。認知論的で一般的な理論的性質を持つ問題に関心を持ちます。地位、名声、経歴、そして世俗的な虚栄心を満たすことは、ILIにとってはほとんど重要なことではありません。彼らが最もパフォーマンスを発揮できる仕事は、肉体労働や時間にせわしなく追われるような作業がなくて、静かに知的に働く機会を与えてくれるような仕事です。
段階を追って急がず少しずつ仕事を進められるかどうかは、非常に重要な要素です。このタイプは実はあまり実のある議論ができないという点を意識しておく必要があります。彼らは能力も知性もあるのですが、単に問題の存在について話す以上のことを話そうとしません。それに加えて彼らの考えることは非現実的で複雑すぎるという問題もあります。確かに先見の明はありますが、実際に危険を回避するための根本的な改革を行う際は、彼らに期待せず自分の手で行った方が手っ取り早いです。他の直観タイプと同様に、ILIは家庭内の問題や職場環境に関わる問題は他の誰かに解決してもらうことを好みます。こういった点であなたが彼らの面倒を見てあげれば、彼らはより創造的な仕事に専念することができるでしょう。
自己改善のための推奨事項
時間の経過とともに刻一刻と変化する状況を予測しながら、差し迫った危険や困難に対してタイムリーな助言を与えることができます。精神的な表現力が発達しており、見たり読んだりしたものを詳細に思い描き、表現することができます。好奇心が旺盛で、自分が興味を持った疑問やトピックについて情報を保持・蓄積することができるため、他の人々が羨むほどの博学さを備えています。重要な決断をする際は慎重で思慮深いので、他人からは賢くて先見の明があると思われています。仕事と休息を合理的に行うために必要なものが全て整っている環境を、自分で作り出す能力を持っています。利便性を重視します。より高いレベルを達成するために、他人を動機づけ、有益な活動や事業に向かわせることができます。優れた戦術的センスによって、目標を達成するための方法をたくさん発見することができます。
問題点:新しいアイデアや取り組みに懐疑的すぎる点、その実現に向けたエネルギーや熱意に欠ける点です。これは、守りの人生を受け身に送る傾向に繋がります。人生を悲観的にとらえる傾向があるようです。多くの場合、現在の問題に対する根本的な解決策や楽観的な予言を否定的に見てしまいます。安定と安心、それ自体があなたにとって価値あるものなのです。しかし、危機の時代を乗り越えるためには、もっと活発な活動と、もっと大きなエネルギーと希望が必要になります。自分自身の無気力さや、アクティブさに欠ける思考の癖を克服するようにしましょう。砂に頭を埋めるダチョウのような方針は、人生への興味を失わせ、仕事上の活動にも悪影響を及ぼします。過度の不機嫌さは、他人から反感を買い、人付き合いが上手くいかなくなる原因になってしまいます。機転を利かせましょう。不適切な発言は控えるようにしましょう。人が持つ美徳を見落とさずに、その尊厳を称え、良い資質や行動をもっと褒めるようにしましょう。スキャンダルを避けようとしつつも、ネガティブな感情をむき出しにしてしまう傾向もあります。自分のネガティブな感情をいきなり、過剰に表現すると、他人にショックを与えてしまい、あなた自身をよくない立場に追い込んでしまいます。
また、潔癖症で几帳面すぎるところも問題です。細部にまでこだわりすぎたり、仕事に対して必要以上に慎重すぎるところがあります。無駄な時間やエネルギーの浪費は、心身の疲労や仕事への意欲の減退にも繋がります。これでは、興味や意欲を失って、早々に仕事をやめてしまうことになります。その場合、この不本意な状況を招いた理由を思い出してください。食品の品質や鮮度に対して過剰な要求をすることがあります。あなたの日常生活の嗜好や習慣は一定で、冒険心に欠けています。嗜好や習慣、見方の幅を広げるようなアドバイスには、より注意を払うようにしましょう。固定観念にとらわれないようにしましょう。病気の時に過剰に疑心暗鬼になるため、無茶苦茶な薬の摂り方をしたり、医師の診察を拒否したり、医師のアドバイスに耳を傾けないことがあります。アクティブなライフスタイルとスポーツ、特にアウトドアでの活動の重要性は軽視できません。健康的な生活を目指し、楽しい身体活動と精神活動をバランスよく行うようにしましょう。
モデルGの機能
機能図
モデルGの機能ごとの役割の詳細についてはこちらを参照。
モデルGによる機能の説明
① 管理機能 -T(-Ni)- モデルAでの位置:第1機能
- 次元:4次元性
② 創造機能 +L(+Ti)
- モデルAでの位置:第8機能
- 次元:4次元性
③ 役割機能 -S(-Si)
- モデルAでの位置:第3機能
- 次元:2次元性
④ ランチャー機能 +R(+Fi)
- モデルAでの位置:第6機能
- 次元:2次元性
⑤ 実証機能 -P(-Te)
- モデルAでの位置:第2機能
- 次元:3次元性
⑥ 操作機能 +F(+Se)
- モデルAでの位置:第5機能
- 次元:1次元性
⑦ ブレーキ機能 -E(-Fe)
- モデルAでの位置:第4機能
- 次元:1次元性
⑧ 統制機能 +I(+Ne)
- モデルAでの位置:第7機能
- 次元:3次元性
サブタイプ
不活性・接触サブタイプ
Ni-INTp (Ni-ILI)DCNHサブタイプ
ILIドミナント強化された機能:TeSe(またはSeTe)+ Fe
- 物事やタスクの最適化をするILI。銀行員、あるいは複雑なスキームを開発する投資家に例えられるサブタイプ。
- 有益で合理的な行動を心がける。
- 物事の全体を見通し、現実的な目標をたて、それを達成するための最適な道筋を見つけ出すことが出来る。
- 自分の手札を最大限に活用し、なおかつ最小限のコストで目標を達成するためのプロセスを考え出そうとする。
- エネルギッシュで積極的に行動するが、人とたくさんコミュニケーションを取らなければならない場合は、すぐに疲れ切ってしまう。
- 人に依存しなければならないことを恐れているため、自給自足できる立場を求める。
- 他の人たちに対して、自分から積極的に行動することを期待するが、無駄な行動をしそうな人がいたら警告する。
- 自分のアドバイスを考慮してもらえない場合、かなり頑固で短気になってしまう。
- 基本的にはサポーターであることを好むが、変革期には果敢な行動をとることができる。
- 権威主義的な傾向がある。
- 極端なことが嫌いで、まるで宗教か何かにのめり込んでいるかのように、誰かや何かに夢中になっている人がいれば、その熱を冷まそうとする。
- 素人くさい人が嫌い。その一方で有能そうな人の話はきちんと聞く。また有能そうな人とは友好的な関係を維持しようとする。
- 仕事では不機嫌になりやすく、口うるささが目立つが、自分に友好的な人との会話では、親切で従順な態度を見せる。
- 自分の利益を侵害されそうになると、イライラして強情になる。
- 人と争いになった場合、思考が鋭敏になる。争いを回避しようとするタイプではない(むしろ争いをより深刻化させるタイプ)。精神的なエネルギーを大きく消耗することにはなるが、それを厭わずに状況を整理し、邪魔なものは容赦なく排除する。
- ひとつの分野を深く狭く習得するよりも、様々な分野の知識と経験を求める。
- 自分の経験や実力を、実際よりも素晴らしいものに見せかけようとしてしまう癖がある。
強化された機能:FeNe(またはNeFe)+ Se
- 皮肉屋なILI。テレビ番組や娯楽番組の司会者またはプロデューサー、風刺作家に例えられることがあるサブタイプ。
- 積極的で社交的。仲間と共に楽しく過ごす時間が嫌いではない。
- 身近な人が困っていれば、助けようとする。
- 自分の利益がかかっている場合は、人の気持を気にせず行動するが、そうでない場合は、人の弱さや情に寛容さを示す。
- 有名人と知り合いになりたがる傾向が強い。また、有名人と知り合いである場合、それを誇りに感じる。
- 権威を重んじ、過去を大切にする。これは、未来のために重要なものだと考えているため。
- 知的イノベーションに高い価値を置く。
- 調子よく他人のアイデアを利用して成功したり、運で成功する人ではなく、仕事で知的な成果を上げた、才能ある人を尊重する。
- 自分のアイデアやイニシアチブをサポートしてくれる人や、それを承認してくれる人を求めている。
- 自分の所属するグループや社会で一般的に好まれる容姿や態度通りであろうとする。自分の容姿や態度が、一般的に好まれるものから離れている場合、不安を感じる。
- 知的分野で創造性を発揮し、自分のニッチを確立しようとする。
- 音楽的な感性に恵まれていることがある。また、語学、ジャーナリズム、映画(特に音響工学)に才能を発揮することも多い。
- 政治的、思想的な立場がはっきりしていることが多い。
- 独立精神旺盛で、圧力をかけられたり、威嚇されても屈服せずに抗う。
- 我慢できずに辛辣な口調で話したり、きつい皮肉を言ってしまうことがよくある。そのせいで対等な人間関係を築くのが難しい。意見や考え方が一致する人であれば比較的円滑に付き合うことが出来る。
- 気分と態度にムラがある。機嫌がいい時は、人を信頼することも、人に気配りをすることもできる。求められたら喜んでアドバイスすることもある。機嫌が悪い時はかなりイライラしていて不安定になる(こういう状態のILI-Cには近づかないほうが無難といえるほど)。
強化された機能:TiSi(またはSiTi)+ Fi
- アグリゲーター(情報を徹底的に収集し、見極める人)と例えられることがあるサブタイプ。
- 淡々としていて、礼儀正しいコミュニケーションを好む。まるで声の大きさを競い合っているかのような議論や、下品な会話、馴れ馴れしい態度が嫌い。
- 本質的には人に友好的。
- 自分の機嫌が悪い時は、うっかり後悔するようなことを言わないようにするために、一人になろうとする。
- 安定志向が強く、保守的な人。過激な行動や辛辣な口調には反対の立場をとる。
- 実績があり、正しいことが証明されているような、古くからあって、信頼できて、なじみのあるものを好む。
- 周囲の人々が落ち着いて慎重に行動することを期待している。
- 仕事の質が高く、難しい資格を持っている人を尊重する。また、自分の専門分野の権威者も尊重する。
- 勤勉で実行力があり、仕事は丁寧。自分の義務はきちんと果たそうとする。
- 記録を取ったり、書類を作成したりと言った事務仕事に適性がある。
- 人から圧力をかけられたり、説得されるとかなり苦痛に感じる。他の人が自分の要求に従うことを期待するが、そのためのアプローチ法として、なるべくウィンウィンな条件を提示しようとする。
- 法律や規則に関心が強く、それに関する情報を収集していることがある。
- 周りの世界の矛盾と不完全さに敏感で、トラブルを避けるために自制心を持って注意深く行動するよう、他者によくアドバイスする。
- 優柔不断で意思決定が変わりやすい。よほど自分が約束を果たせると強く確信していない限り、安易に人と何かを約束しないようにしている。
- かなり慎重な方で、焦って何かをすることはない。せっかちな人が嫌い
- 観察力と洞察力には優れているが、同時にかなり疑り深く、優柔不断なため、新しい有望なイノベーションや人の潜在能力の発掘は苦手。
- 落ち着きと合理性のあるコミュニケーションを好む
- 話し方が単調でぎこちない。聞いている人が眠くなってくるような話し方をする。
- 古くから馴染んでいるものや、きちんと検証された方法を好む
- 知識や情報に貪欲で、あらゆる面で知的に有能でありたいという思いが強い。
- 身体を動かす等の健康的なライフスタイルの価値を軽視しており、そのせいで体調不良になりやすかったり、ストレスに弱かったりすることがある。その一方で、病気の予防や衛生面を保つことは重視していることもある。
強化された機能:NiFi(またはFiNi)+ Si
- 先見の明が光るILI。学者、知的ゲームのプレイヤー、百科事典的知識を持つ科学者、プログラマー、コンサルタントに例えられることがあるサブタイプ。
- 感情表現が控え目。ポジティブな感情かネガティブな感情かに関わらず、強い感情にあてられると、すぐに消耗してしまう。これは、内省を乱すノイズのように感じてしまうため。
- 安易な誉め言葉を言うよりも、最初によくないところに言及するほうが誠実だと感じる。
- 外見的にはリラックスして人付き合いしているように見えるが、内的にはそうでもないため、人間関係には消極的。
- 人から求められれば、必要なアドバイスを提供する。
- 静かな瞑想生活に憧れがある。
- 哲学的なところがある。人は運命には抗えないと考えている。
- 精神的な不快感と肉体的な不快感の両方を、上手く処理することができない。
- 哲学的な視点から世界を捉えようとする
- 結論そのものよりも、その結論に至るまでのプロセスに興味を持ちやすい(二分法「プロセス」の強い表れ)。
- 旅行に行く時は、何が必要になるか事細かに想像しながら準備する。そして必要だと思ったものは全て持っていこうとする。
- 記憶力に優れており、豊かな想像力を持っている。
- 読書家で、問題解決のために、あらゆる手段を駆使して情報を集めようとする。
- 話し方自体はゆっくりだが、単調で聞いていると眠くなってくるILI-Nと比べると、情景が思い浮かぶような生き生きとした話し方をする傾向がある。
- 過去のパターンから将来の出来事や人の行動を予測するような直観に優れている(ILI-Hの直観は視覚的であることが多い)。
- 時間感覚に優れており、いちいち時計を気にしなくても、時間通りに行動できる。
- もっと自分の健康のために努力しなければならないと思いつつも、具体的にはほとんど何もしないままでいることが多い。
- 快適さや機能性を重視して服を選ぶ。あまり目立たない色を好み、アクセサリーは身に着けないことが多い。
- https://wikisocion.net/en/index.php?title=ILI_Profile_by_Gulenko
- https://wikisocion.net/en/index.php?title=ILI_subtypes
- https://rykovodstvo.ru/exspl/11834/index.html?page=25
- http://ru.laser.ru/socion/references/gulenko/school/portraits/
- http://zanoza.socioland.ru/wiki/Система_подтипов_DCNH
- https://socioniks.net/article/?id=330
- Psychological Types: Why Are People So Different?: 64 Portraits in Socionics. How each of the 16 Jungian types varies in 4 main ways