DCNHサブタイプ
同じタイプでも人によって性格や行動が違いますが、DCNHサブタイプとは、この違いに焦点を当てて分類したサブタイプです。Dominantはリーダーシップと決断力で環境を動かすサブタイプ、Creativeは独創的で柔軟に新しいアイデアを追求するサブタイプ、Normalizingは秩序と安定を重視し、ルールを守って信頼性を保つことを好むサブタイプ。Harmonizingは調和と共感を大切にし、対人関係のバランスを整える傾向の強いサブタイプです。
DCNHの診断リンク
一覧(全64種類)
アルファ
- ILE-D, ILE-C, ILE-N, ILE-H
- SEI-D, SEI-C, SEI-N, SEI-H
- ESE-D, ESE-C, ESE-N, ESE-H
- LII-D, LII-C, LII-N, LII-H
ベータ
- SLE-D, SLE-C, SLE-N, SLE-H
- IEI-D, IEI-C, IEI-N, IEI-H
- EIE-D, EIE-C, EIE-N, EIE-H
- LSI-D, LSI-C, LSI-N, LSI-H
ガンマ
- SEE-D, SEE-C, SEE-N, SEE-H
- ILI-D, ILI-C, ILI-N, ILI-H
- LIE-D, LIE-C, LIE-N, LIE-H
- ESI-D, ESI-C, ESI-N, ESI-H
デルタ
- IEE-D, IEE-C, IEE-N, IEE-H
- SLI-D, SLI-C, SLI-N, SLI-H
- LSE-D, LSE-C, LSE-N, LSE-H
- EII-D, EII-C, EII-N, EII-H
接触・不活性サブタイプ
接触・不活性サブタイプは、ソシオニクスのタイプごとに持つ機能のうち、どのグループの機能に意識や行動の焦点が向きやすいかで分けられるサブタイプです。接触サブタイプの人は、創造や役割、暗示、実証といった「接触機能」に重点を置き、他者との関わりや環境とのやりとりを重視します。一方、不活性サブタイプの人は、主導や脆弱、動員、無視といった「不活性機能」に焦点が向き、内面の安定や自己の感覚に重きを置く傾向があります。つまり、同じタイプでも意識の向かう機能グループによって、行動や感じ方に違いが出ることを説明する分類です。
診断リンク
一覧(全32種類)
アルファ
ベータ
ガンマ
デルタ
恋愛スタイル
サブタイプによって、恋愛スタイルが異なるという見解があります。関連記事「クアドラ・サブタイプ別の恋愛スタイル」
マスク
「本来のタイプとは別のタイプを仮面(マスク)のようにかぶっている」というサブタイプ。例えばEIEのマスクをかぶったILEなど(ILEとEIEの関係は「要求+(ILEが要求する側)関係」)。
関係 | 問題 |
---|---|
同一関係 | マスクをかぶっていない。本来の自分通りの姿でいる状態。 |
双対関係 | このマスクをかぶっている場合、走り続けているランナーのように、立ち止まって深呼吸する余裕をなくしています。本当は、安心できる場所で肩の力を抜き、誰かに「大丈夫だよ」と言ってもらえる時間が必要です。例えば、ぬるめのお風呂にゆっくりつかることや、信頼できる人と他愛のない会話をすることが、その人にとってのエネルギー補給になります。 |
活性化関係 | 問題を見て見ぬふりをしてしまう状態です。たとえ部屋の真ん中に片付けていない洗濯物が山積みになっていても、「まあいいか」と放置してしまうような感覚です。本来は向き合って解決すべきことでも、「面倒だから後で」「今は気分じゃない」と後回しにし、動き出すきっかけややる気が湧きにくい状態です。 |
鏡像関係 | 自分らしさを発揮したり、新しいアイデアを形にしたりする力がうまく働かない状態です。例えば、頭の中に面白い企画があっても行動に移せない、作った作品を誰にも見せられない、得意分野があっても人の役に立てる場を避けてしまうというように、自己実現や創造的な活動が滞っているかもしれません。 |
協力関係 | 仕事に振り回され、人生の大切な部分が後回しになってしまう状態です。例えば、毎日残業で友人や家族との時間が取れない、やりたい趣味を何カ月も始められない、休日も仕事のことが頭から離れないというように、忙しさが心のゆとりを奪っていきます。また、仕事の優先順位をつけるのが苦手で、重要なことが後回しになることもあります。場合によっては、長い間仕事が見つからず将来への不安が膨らむ、といった状況も含まれます。 |
幻影関係 | 自分で責任を持って決めることが苦手で、いつも誰かの判断を待ってしまう状態です。やるべきことから目をそらし、ネットの世界や空想の中に逃げ込んでしまうこともあります。例えば、現実の人間関係がしんどくて、気づけば一日中オンラインゲームやSNSの中で過ごし、そこでの会話が現実よりも大事になってしまうというように、現実感覚が薄れていくことがあります。また、自分の力だけでは処理しきれないストレスを抱え込み、心がずっと張りつめたままになることも多く、その緊張感が他人にも伝わってしまいます。 |
超自我関係 | 日々の暮らしを成り立たせるだけで精一杯の状態です。自分に合ったペースややり方で生きる余裕がなく、「とにかく生き延びるために必要なことは全部やるしかない」という追い詰められた感覚があります。例えば、複数の仕事を掛け持ちして休む時間がない、体調が悪くても働き続ける、休日も生活費を稼ぐために動き回るというように、仕事と生活の境界がなくなり、体力や心のケアも後回しになってしまいます。 |
消滅関係 | 生活のリズムが崩れ、心や体をしっかり回復させる時間が取れていない状態です。例えば、夜更かしや不規則な食事が続いて朝起きられない、休日も疲れが取れず寝てばかりいる、ストレスを解消する方法がなく気力が戻らないというように、日常の基盤が整わず、元気を取り戻す機会を失っています。 |
疑似同一関係 | まるで常に剣を抜いたまま生きているような状態です。目の前の相手が本当に敵なのか、ただの通りすがりなのかも見極められないまま、とにかく戦わずにはいられません。小さな意見の食い違いも、大きな戦場に変えてしまうことさえあるかもしれません。時には、本当に差し迫った危機と向き合っていることもありますが、それ以上に、戦うこと自体が目的になってしまっているのです。この「常に戦う」という構えは、心を休ませる時間を奪い、視野を狭め、冷静に解決策を選ぶ力を奪ってしまいます。 |
衝突関係 | まるで分かれ道の真ん中で立ち止まり続けているような状態です。右に行くか左に行くか決められず、「もっと良い道があるかもしれない」と考え続けてしまっています。その間にも時間は過ぎ、周囲からは「早く決めてほしい」と焦りの空気が漂います。本人も、決められない自分に苛立ちや不安を感じ、心の中で葛藤がぐるぐると渦を巻いていきます。この迷いの長期化は、本人だけでなく関わる人たちの生活や関係にも影響を与えてしまいます。 |
共鳴関係 | 本当の自分を出す勇気がなく、常に仮面をかぶって過ごしているような状態です。自分の意見や気持ちを正直に言えず、「こうしておけば嫌われないだろう」と周囲に合わせてしまう。その結果、心の中では納得していない行動や選択を繰り返し、だんだん自分が何者なのか分からなくなっていきます。弱さや不安を隠すために、強がったり、わざと明るく振る舞ったりすることもあります。そうやって作り上げた“もうひとりの自分”を、他人だけでなく、自分自身にも「これが本当の私だ」と信じ込ませようとしてしまいます。 |
準双対関係 | 情報を理解したり覚えたりすることが、普段よりもずっと難しく感じられる状態です。文字を読んでも意味が頭に入ってこなかったり、聞いた説明をすぐ忘れてしまったりします。計算や文章の整理など、学校や仕事で当たり前に求められる作業に時間がかかり、周囲から「努力不足」と誤解されることもあるかもしれません。 |
監督- | 管理-とも。本来のタイプが監督(管理)される側、マスクが監督(管理)する側の関係です。これは、本当の自分ではなく、“作り上げた自分”を本物だと思い込んでしまっている状態です。そのマスクの自分は完璧で優れているように見えるため、本人も「これが本当の私だ」と信じ切っています。その結果、そのマスクを基準に周囲を判断し、人には厳しい要求を突きつけます。例えば、職場で「私ならもっと効率的にやれるのに」と思い、他人のやり方を容赦なく批判する一方で、自分の失敗や弱点は「本当の自分には関係ない」と見ないふりをしてしまうのです。こうして、自分の素晴らしいマスクを守るために他人への評価は厳しくなり、自分には甘くなるという歪んだバランスが生まれます。 |
監督+ | 管理+とも。本来のタイプが監督(管理)する側、マスクが監督(管理)される側の関係です。いつも心のどこかで「自分は人に借りがある」と感じてしまい、その思いに縛られている状態です。相手に何かを頼まれたら断れず、「恩を返さなきゃ」「迷惑をかけられない」という気持ちが先に立ちます。そのため、本来なら自分の立場で言うべきことも言えなくなります。例えば、上司の立場に立っても「この人には以前助けてもらったし…」と考えてしまい、部下の仕事ぶりに改善が必要だと分かっていてもはっきり要求できません。このように、負い目の感覚が強すぎると、必要な指示や判断ができなくなり、結果的に自分にも相手にも良くない影響を及ぼします。 |
要求- | 本来のタイプが要求される側、マスクが要求する側の関係です。自分で決めたことなのに、その結果について責任を負いたくない状態です。頭の中で方向性を決めるのは自分ですが、いざ行動に移す段階になると「これはあなたがやったことにしてほしい」と他人に実行を任せてしまいます。例えば、職場で新しい企画を採用すると決めたのに、失敗したときに非難されるのが嫌で、部下に主導権を押しつけてしまうケースです。このような姿勢は、一見すると指示を出しているようでいて、実は責任だけを避けようとしているため、周囲の信頼を失いやすくなります。 |
要求+ | 本来のタイプが要求する側、マスクが要求される側の関係。自分で決めることを避けて、誰かの指示にただ従うだけの立場に甘んじてしまう状態です。でも同時に、「決める責任は自分にある」と感じるのも怖いため、決断を人に押しつけたり、失敗したときには責任を他人のせいにしがちです。例えば、チームで何かを決める時、意見を言わずに指示に従うだけなのに、問題が起きると「これは自分のせいじゃない」と責任回避をしてしまいます。こうした態度は、自分の成長や信頼関係を阻む原因になりやすいかもしれません。 |
アクセント
環境の影響を受けて、一部の機能を過剰に使用している状態です。いわゆる不健全状態に近いものです。タイプに関わらず、全ての機能がアクセントになる可能性があります(例えばILEがNeをアクセントとして持つ場合もあれば、Fiをアクセントとして持つ場合もあるとされています)。