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ソシオニクス EII(INFj)by Meged and Ovcharov

2023年2月15日水曜日

EII Meged and Ovcharov サブタイプ ソシオニクス

EII by V. Meged and A. Ovcharov

ソシオニクスのEII(INFj)と、そのサブタイプFi-EIINe-EII

EII

EII (ドストエフスキー)
EII、INFj(倫理的・直観的内向タイプ):人道主義者

外見

EIIの視線は、注意深く、分析的で、鋭敏で見識の深さを感じられるものであることが多いですが、それと同時に柔らかさがあります。少し他の人から孤立していて、心ここにあらずな印象を受けることがありますが、シャイでぎこちなさのある人、目の前の人物を伺っているような人に見えることもあります。

時々、心の内に隠していた考えや感じたことの結果として、静かな非難を表す目をしていることもあります。EIIの目は非常に表情豊かで、同情や不快感をほとんどそのまま表現してしまうことがあります。それ以外にも隠された痛みや憂鬱感が表現されることもありますが、幸福さを表現することは稀です。しかし、目の表現の豊かさに比べると、顔の表情はかなり抑制されています

EIIの顔の表情は、穏やかで冷静で、若干の緊張感を感じられることが多いです。また、インスピレーションに満ちているようにも見えます。めったに笑ったりはしません。もしも笑う時は、気恥しそうに、あまり目立たないように控えめに笑います。デモンストレーション的な身振り手振りやポーズはしません。


◆◆◆


通常、EIIの会話の仕方は控え目です。静かな声で話すほうで、びっくりした時ですら大声になりません。稀に饒舌になったり、大げさに話することはありますが、これは自分の考えや主義主張を守る必要がある場合に限られます。

いつも議論に首を突っ込むわけではありませんが、非常に頑固で、自分の信念を曲げようとはしません。


人物像

EIIの特徴と言えば、人に対する気配りと、人間の尊厳や理性の重視です。勤勉で時間に正確で、どんな仕事や任務でも綿密にこなします [1] 。焦ってやるのは嫌いなので、前もってきちんと準備しておくタイプです [2]。きちんと時間配分して仕事をするため、締め切りを破ることはありません。

身近な人には共感を示し、進んで親切であろうとします。人を拒絶するのが苦手です [3]。そのせいで、持ち前の献身性を利用されることが多いです。あまり自分に自信があるほうではなく、目立ちたがらない人です。

暴力や権威主義には否定的で、静かな頑なさと忍耐で、そういったものに反対します。彼らは争いを避けるために譲歩することはできますが、信念を変えることはできません。不正や背信を決して許さず、妥協もしません。しかし、それ以外の問題では従順で寛容です。

EIIは、感情的な刺激があまりない [4]、落ち着いた人間関係を好みます。彼ら自身、自分の感情をあまり表に出したがりません。EIIが豊かな感情を見せる相手は、かなり親密な相手に限られます。

感受性が強く、繊細で、言い争いが苦手なEIIは、争い合う人々を和解させようと試みますが、その際は常に客観的であろうとします [5]。一人きりで苦しむことがあっても、そこから逃れるために、他人に何かを要求したり、押し付けようとはしません。


Fi-EII

外見

Fi-EIIは礼儀正しく、控えめで、あまり感情を表に出さない人に見えます。

コミュニケーションの際は一定の距離を保つことを好みます。時には冷たくて堅苦しそうで、感情的ではない人に見えることもあります。とはいえ、こうした印象は実際に交流を続ける中で、彼らが相手に共感し、手助けしたいという気持ちを示し始めると、徐々に消えていきます。

まじめで、穏やかで、自然に人の幸福を祈るような人です。洞察力には優れていますが、控えめであまり自分の意見は言いません [6]。そつがなく、潔癖な人です。

ジョークはあまり得意ではないため、余計なことを言わないようにしています。人と口論になった際は、外交的な手段に頼るのではなく、黙って立ち去ることを好みます。

非常に勤勉で、几帳面、忍耐強く、勤勉です。暴力や不正、不公平といったものには不寛容です。主義主張には一貫性があり、簡単には揺るぎません。


◆◆◆


自分で快適さを生み出すことができます。手作りの品々で自宅を飾ることもあります。手先は器用です。健康や身だしなみには気を配ります。常日頃、きちんとした身だしなみをしていて上品な人です。

微笑んだりすることは滅多にありません。常に警戒しているような目をしています。

服装は質素ですが、センスがあり、予算が許せば気品あふれる姿になることもできます。


動作はなめらかですが、ぎこちなさも感じられます。足取りは軽快で、やや控えめですが、時々パタパタ歩くこともあります。

座るときは背筋を伸ばして座ります。会話中、身振り手振りをすることはあまりありません


人物像

Fi-EIIは人と人との関係性に、強い関心を持っています。人間関係の調和のために、理解、寛容、妥協を重視しています。誰にでも親切で、気持ちよく接することができ、気配りもできる人です。人のありのままを受け入れ、弱さを許します。無理やり人を変えようとはしません

公平と思いやりを第一にしています。他の人々を信頼させる雰囲気を纏っています。人の話を辛抱強く聞き続けることができます。激しい感情に振り回されている人の心を理解し、落ち着かせることができます。そしてそういった人々に、有益な助言を与えようとします。もしもそれが上手くいかない場合は、相手が自分から落ち着くまで辛抱強く待ち続けることもできます。

自分自身の感情をわざわざ言葉で確認する必要性はありません。彼らは言葉無しで全てを理解しています。共感と愛情は安定していて長続きします

自分と他人の魂の調和を大切にしています。パートナーに完全には満足できなくなった場合、自分の希望通りに変えようと躍起になることなく、黙って去っていきます


◆◆◆


自分でたてた目標を、順番に 二分法「プロセス」の特徴。、断固として粘り強く達成し、その過程で多くの困難を克服します。自分の利益を守る際は、公明で毅然とした態度を取ります。

極限状態では、論理的かつ冷静に行動し、重要な要素に注意を払います。急いだり焦ったりすることを嫌います。時間配分をきちんと行い、期限までにすべてを終わらせることができます。やり残した仕事がある状態で、新しい仕事を任されるとイライラします

他人を失望させないようにするために、前もって準備しようとします。自分のことで、他人に負担をかけたくないという気持ちが強いです。何事にも徹底的で、堅実であることを好みますが、細かいところに拘り過ぎて、疲れ果ててしまうことがあるかもしれません。仕事熱心で良心的です。どんな仕事であっても心血を注いで、美しく巧みに取り組みます。


◆◆◆


自分に関係ないことや、自分の興味ある物事とは無関係なことには、ほとんど関心を示しません。懐疑主義的な感覚が発達しており、その影響であまり活発に行動するほうではありません。用心深いほうで、もしものリスクを考えて、ごく身近な人にしか自分の経験を明かしません。

自分の言動を自分自身で律します。アドバイスは簡潔で、威圧的ではありません。あらゆる議論を客観的に理解し、それぞれの主張のどこが間違っているのかを説明しようとします。

一人きりの時間に、自分の失敗を嘆きます。争いや誤解をそのままにしておくことは、彼らにとっては難しいことです。感情表現を抑制し、親しい友人との付き合いの中だけでしか見せません。

謙虚で内気な人です。他の人に否定的なコメントを投げかけることは滅多にありません。彼らはその代わりに、相手が自分から過ちに気付くのを待ちます。


◆◆◆


外見やインテリアへの美意識が高く、他人に美的感覚を植え付けようとします。だらしなさが嫌いです。快適さの欠如や、趣味の貧しさも嫌います。そういったことに関する他人からのアドバイスには、熱心に耳を傾けます。

自分の仕事の質と、そのために費やした時間をかなり低く見積もるほうです。責任を果たすことを求めるタイプです。他人の時間のルーズさや誠実性の欠如を許しません。

心理学者や医者、あるいは人道的な社会活動を自分の天職だと見出す人が多いです。


Ne-EII

外見

感情豊かで、落ち着きがあり、しっかりした人です。自分に好意的な人には、誠実さや善意、親しみやすさを示します。何らかの形で人の役に立ったり、人に奉仕することで、他者との距離を縮めようとします。

自分の範囲内では、人にアドバイスしたり、指導したり、教育したりすることを好みます。

比喩的で、想像力豊かな思考と創造性を持っており、さまざまなイメージ、シンボル、夢について話し合うことができます。 繊細で、傷つきやすく、自信がなく、風変りな人です。


◆◆◆


時々攻撃的で人を不快にさせるような発言をします(本人はかなり気を付けてそれを隠そうとしていますが)。会話中にジョークを交えることを好む場合もあります。

人を不快にさせるようなことは言わないよう努めていますが、必ずしも常に自分を抑えられるわけではありません。時には意見の相違や憤りを爆発させることもありますが、こういう場合、後で後悔してしまいます。

潔癖でまじめです。繊細で、自分の心の内をあまり表に出したがらない人です。

服装はシンプルで、この点に関しては保守的な人が多く、クラシックなスタイルを好みます。身振り手振りといった表現は弱いです。

話し方は、感情豊かですがやや控えめです。まるで教師然とした口調で話すNe-EIIも多いです。

あまりバランスのとれていない体型であることが多く、標準体重よりも痩せているか、太っている傾向があります。

少しぎこちなく、よたよたとした歩き方をしているかもしれません。


人物像

さまざまな事柄や現象の本質を理解しようとします。連想力や比喩的思考力、そして先見の明に優れています。このサブタイプの人々は、プロジェクトの可能性から、人々の可能性に至るまで、様々な可能性に対する鋭敏な洞察力があり、他者の才能や能力を理解する力に長けています。

倫理と哲学が交わる分野に興味を示す人が多いです。好奇心が旺盛で、読書と思索を好みます。常にあらゆるものの評価をしています。

単純なルーチンワークには不満やフラストレーションを感じます。自己啓発に励みます。感情に基づいて自分の意見を擁護しますが、事実で自分の発言を裏付けようとします

疑り深いほうで、親しい人の発言であっても、十分な証拠を必要とします。


◆◆◆


孤独に耐えられず、親しい人からの関心を求めます。誠実さ、気配り、機転を高く評価し、不和や粗野な振る舞いを非難します。道義や道徳観念をかなり重視します。なんでもかんでも許すということは、罰を受けるべき人々を堕落させる行為だと信じています。

罰を犯した人には厳しく叱責することもありますが、他の人々との人間関係を損ない、対等でなくなってしまうことを恐れて、たいていはそうする前に躊躇してしまいます。

家族への愛情は深く、家族のためならどんな犠牲も厭いません。小さな子供が好きな人も多いようです。しかし教育上の理由から、厳しく、妥協のない態度で子供に接することもあります。時には厳しい処分や罰を与えるべきだと主張することがあります。


◆◆◆


感受性が強く、情緒面に対して繊細な人です。このタイプの人が本当に満足できるのは、自分の行動で何かに貢献できた時だけです。

気前が良く、利己的なところがない人です。そのため、様々なサービスやプレゼントを通して、他の人々を喜ばせようとします。自分の時間や労力を惜しまず人助けをする一方で、自分のことは二の次にしてしまいます。

裏切りや背信行為は許しません。こういった場合、その人との関係を永遠に断ち切ってしまうこともあります。

すぐに感情を害してしまうほうです。自分には、意志の力や、邪魔なものを押しのけて前へ突き進む力が欠けていることを、敏感に、痛烈に認識しています。


◆◆◆


仕事が多いと時間内に終わらせるのがかなり難しくなってしまうため、嫌な仕事や興味のない仕事を後回しにすることがあります。

実用的な活動で有能な人物になりたいという願望を持っている場合は、物事の客観的な側面に興味を示します。この場合は、手順や規則について学ぶようになります。

自分の能力を適切に応用する術を見出すことができれば、このタイプの人は幸福を感じます [7]


◆◆◆


確固たる信念を持つ人です。すぐには実現できないものも含めて、あらゆる理想や理念の実現を求める理想主義者です。

パートナーと趣味や信条、情熱度が理想的に一致することを夢見ていますが、それが実現せずに意見の相違が生じると動揺してしまいます。何事も真剣に受け止めてしまう性格のため、些細な事にも不安や動揺を覚えます。疑り深く、やや優柔不断で自信がない人です。

不安や心配事を取り除き、仕事や行動を評価し、不要な仕事や人間から身を守り、気分を高めてくれるような楽観的なパートナーを必要としています。

とても義理堅いです。自分自身を厳しく律して、他の人々の模範になるような人物であろうとします。また、他の人々に人間的な価値観に対する配慮を身に着けさせようとします。オカルトや宗教に興味を持ち、様々な占いのテクニックや解釈を独学で学ぶことがあります。


◆◆◆


外見は非常に控えめで、目立たないような服装をしていることが多いです。身だしなみを整えようとはしますが、そのために手間や時間をかけることは、負担に感じられます。ジュエリーにはあまり興味がないことが多いです。

自分の外見を批判的に評価しますが、このトピックに関する否定的な発言は、彼らを深く傷つけてしまう恐れがあります。

他人の前で褒められると、戸惑いや不信感を抱いてしまいます。病気になることや、他人に依存しなければならないことを恐れており、そうならないようにするためにライフスタイルを改善しようと試みます。


出典:


訳注

  1. ^ 4次元性Ni
  2. ^ 二分法「先見
  3. ^ 第4機能(脆弱機能)Se
  4. ^ 第7機能(無視機能)Fe、かつ二分法「構成主義
  5. ^ 第3機能(役割機能)Ti 、関連記事「デルタ・クアドラ・コンプレックス(8)」に登場する、EIIスタイルパーティに関連する部分。
  6. ^ 第1機能がFi、関連記事「機能の特殊化」、EIIのFiは第1機能なので【分析的】受容+不活性という特性を持つ。特にFi-EIIの場合、「不活性」が強調されているサブタイプであるため、より【分析的】Fiの特徴「評価を表に出す必要があると感じるまでは、自分の中だけに留めておくことが多い」が強くなる。
  7. ^ 第5機能(暗示機能)Te


ENTp 
ISFp 
ESFj 
INTj 
ESTp 
INFp 
ENFj 
ISTj 
ESFp 
INTp 
ENTj 
ISFj 
ENFp 
ISTp 
ESTj 
INFj 

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