目次[非表示]
クアドラ
アルファ・クアドラ
ILE (ENTp), SEI (ISFp), LII (INTj), ESE (ESFj)
by V. Meged
モットー:リフレクトすること、楽しむこと
アルファ・クアドラは、「何の問題もない快適な人間関係」を求めています。この願いが前面に出た結果として他人から「薄っぺらい人だ」と思われてしまうこともあります。
彼らは「妥協」をすることで、自分と相手の両方を満足させようとします。仮に不平不満を感じても、いつまでもネチネチ拘らず、さっさと水に流してしまうほうです。
恋愛関係では「ユーモアのセンス」と「官能的な刺激への反応」を重視しています。
アルファ・クアドラが恋人と長続きする秘訣は、共通の関心事を持つことです。「明るくてポジティブな感情的経験」に関わる関心事の場合は特に良いでしょう。
自由で開放的なセックスを好みます。彼らはこの点においては「完璧さ」と「熱情」を求めています。言葉による刺激よりも、触れあいや愛撫に、より敏感に反応するタイプです。
このクアドラの人々は、「楽しいこと」「娯楽」「おいしい食べ物」によって元気づけられます。
by A. Boukalov
セクシャルという点におけるアルファ・クアドラの特徴は「優しいタッチと愛撫」です。
ILE-SEI(双対関係)の場合、互いに溶け合うように抱擁しながら、肌と肌で愛し合います。
感覚タイプであるSEIとESEは、素肌を優しく撫でられるのが好きです。このような共通点がある一方で、ESEの愛の表現は、SEIよりもずっと感情的で情熱的です。
もしもESEがここまで感情的でも情熱的でもなかったとしたら、ESEは自分の双対であるLIIを揺さぶり、活性化させることはできなかったでしょう。
ESEと比べて、SEIは非合理タイプであるため、より鮮やかな創造性と柔軟性があります。
直観論理タイプのLIIとILEは、特に女性の場合、最初はあまり性に対して能動的ではないかもしれません。
ILE-LIIペア(鏡像関係)の場合、どちらも直観論理タイプであるため、感情・情緒面では淡泊です。
SEI-ESEペア(鏡像関係)の場合、明るい感情や感覚に彩られた関係になりやすいですが、互いに無意識下では不満を募らせていることがよくあります。
一般論として鏡像関係同士で結婚した場合、両者は次第に「神経症的な傾向」が増していくことになります。合理タイプであるESEにはこうした傾向が顕著に表れますが、非合理タイプであるSEIには、あまり影響が表れません。
ベータ・クアドラ
SLE (ESTp), IEI (INFp), EIE (ENFj), LSI (ISTj)
by V. Meged
モットー:耐え忍ぶこと、征服すること
ベータ・クアドラには「気持ちの強さをテストしたい」という欲求があります。
不信感から、嫉妬心や独占欲が渦巻く人間関係を築いてしまう傾向があります。
互いの信頼が足りない場合、頻繁に口論が起こります(そしてそれと同じ数だけ和解が繰り返されます)。こうした不和は、しばしば強烈でドラマチックな出来事を体験するところから始まります。そこでは不安定な感情状態がせめぎ合い、轟いております。
抑圧と降伏。これがベータ・クアドラにおけるバランスの源です。
このクアドラの人々のセクシャリティは、真剣さと情熱で満ちています。多くの場合、片方のパートナーが、もう片方のパートナーの期待とは「逆の行動」を取ることで、突然、予想外の感情的影響を受けることになります。
ベータ・クアドラでは、「無理矢理さ・強引さ」と「それに対する防御」という行動傾向が、性的な刺激になります。
by A. Boukalov
セクシャルという点では、同じベータ・クアドラ同士であっても、非常に異なっています。
このクアドラでは「優しいタッチや愛撫」はむしろ「無関心さ」を誘発してしまう悪手です。彼らは優しいふれあいよりも、もっと激しい接触を求めているからです。
彼らは、まるで相手の肌に「強い刺激」を与えるために、強く抱きしめ合い、「圧迫」し合います。
SLE、LSIという二つの感覚タイプは、「自分のパートナーが不倫している」という考えで、二人の人生を滅茶苦茶にしてしまうかもしれないほど、非常に嫉妬深いです。
ウィリアム・シェイクスピア(EIE)の悲劇「オセロ」で、主人公オセロ(LSI)が自分の妻デズデモーナの不貞を疑い殺害するシーンを知っているでしょうか。ここでオセロが妻の首を強く絞めて「圧迫」しているのは偶然ではありません。
このオセロは実話ではなく戯曲ですが、とある共同住宅に住んでいた、学生であるLSI(夫)とEIE(妻)の実話も紹介したいと思います。
このEIE(妻)は外向的な人であったため、近所の人々とよく交流していましたが、それを見てLSI(夫)はしばしば嫉妬していました。そしてある日、嫉妬を募らせたLSI(夫)は、EIE(妻)の首に手を掛け、「誰と一緒にいたんだ」と問いただしました。まるでシェイクスピアの悲劇そのものです。彼女は叫び声をあげ、それにびっくりした彼はそこで手を放したそうです。
SLEはセックスの際、双対であるIEIに対して、断定的で精巧な指示を与えます。
LSI-SLE(鏡像関係)の場合は非常に複雑です。この場合、パートナー(LSI)に適応するために、SLEは常に自分をコントロールし、自分を抑制する必要があります。
これはSLEにとって疲れることではありますが、SLEがLSIと交際するためには欠かせないことです。もしもSLEが自分を抑えきれなかった場合、彼らの第1機能Seが原因で、LSIの神経症的な傾向が増大してしまうからです。
LSI-SLE(鏡像関係)と比較して、LSI-EIE(双対関係)の場合、このような問題は起こりません。なぜならSLEと違ってEIEは強力な感覚機能を持たないからです。
LSIはEIEに対して、「表現力に満ちたドラマチックな感情」や、「感情的イニシアチブのサポート」を期待しています。しかしその一方で、両者はお互いにとって信じられないような態度をとることもあります。
興味深いのは、ベータ・クアドラと異なるクアドラのタイプの人と出会った場合、互いの行動特性(性的行動も含まれます)を「異常なもの」だと認識してしまう点です。
例えば、とあるESI(ガンマ・クアドラ)の女性は、IEI(ベータ・クアドラ)の男性が自分の肉体を物理的に「圧迫」しようとするのを見て非常に驚き、「それが異常な行動であることを、彼(IEI)に教えなければならない」と感じたそうです。
ガンマ・クアドラ
SEE (ESFp), ILI (INTp), LIE (ENTj), ESI (ISFj)
by V. Meged
モットー:協力すること、獲得すること
ガンマ・クアドラは、自分と恋人の間でやりとりされる「金やモノなどの物質的利益」に対する自分と相手の態度を通して、自分たちの金銭的問題を認識、理解します。
このクアドラの人々は、ビジネスやその他の活動の問題を解決する手段として、「贈り物」や「アシスタント」を貰うことに特別な意味を見出します。
こうした贈り物は、ガンマ・クアドラにとっては「好ましい雰囲気」を感じさせられるものです。そして、これがガンマ・クアドラにとってはエロティックな刺激のひとつにもなります。
一般的に、ガンマ・クアドラのような「安定した関係性」を志向するクアドラでは、「相互理解の問題」「パートナーへの頻繁な疑念」「不安定な感情のせめぎ合い」の存在が恋愛の良いスパイスになることはありません。こうしたものがあると、パートナー間の関係に危機や予想外の悪い展開を招いてしまいます。
しかしガンマ・クアドラは、感情的忍耐力と併せて、合理性・実用性を志向するクアドラでもあります。こうした特徴が、上記のような危機に役立ちます。
ガンマ・クアドラには、肉体的にも精神的にも完全に融合する状態から、その真逆に至るまで、不安定に移り変わるという特徴が見られます。
また、このクアドラの人々は「ちょっとした抵抗」に興奮を感じます。
by A. Boukalov
セクシャルという点で、ガンマ・クアドラは非常にダイナミックで、まるで曲芸のような行動を取ります。
SEE-ILI(双対関係)の場合、主導権はほとんどSEE側にあります。SEEは自分の感覚機能を使ってILIに指示を出します。
ILIは、毅然とした態度で自分の手を取られただけで、SEEに服従してしまいます [1]。あるILIは「もしも自分の手を取って、導こうとする人がいたら、逆らうことなく、すぐに相手のコントロールを委ねて、それに従うと思います」と言ったほどです。
ESI-LIE(双対関係)の場合、体位の頻繁な変更・熱く迸る感情、短期間のうちに何度も繰り返されるセックスと、それに続く長いクールダウン・リラックス・力の回復の時間といった特徴が見られます。
SEE-ESI(鏡像関係)で、セックスの後にSEEが急速に冷めてしまう場合、1時間か2時間くらい後戯が必要になることがあります。SEE-ESIは、SLE-LSI(ベータ・クアドラ・鏡像関係)に似ています。ESIは非常に嫉妬深いです。
この点ではSEE(ガンマ・クアドラ)とSEI(アルファ・クアドラ)を比較してみると面白いかもしれません。SEE-SEIは消滅関係です。消滅関係は、正反対の関係と呼ばれることもあります。
SEE-SEI(消滅関係)の場合、互いの感覚や感情を完全に「消滅」させてしまうため、お互い(特に内向タイプ)に対して急速に気持ちが冷めてしまいます。
他の消滅関係、例えばIEI-IEEや、ILI-ILEの場合、両者ともに弱い感覚機能しか持たないため、こうした「消滅」効果も弱く、ゆっくりとしか起こりません。
デルタ・クアドラ
IEE (ENFp), SLI (ISTp), LSE (ESTj), EII (INFj)
by V. Meged
モットー:守ること、助けること
デルタ・クアドラは、精神的・肉体的不快感を受けるとネガティブな反応を見せます。
彼らは生活のあらゆる場面で調和を重視し、追求しています。このクアドラの人々は、美しく快適な環境、おいしい料理、誠実さ、信頼感からポジティブな刺激を受けます。
互いの精神的・肉体的快適さを気遣うだけではなく、関係が安全で安心できるものであることを求めます。デルタ・クアドラにとっての深い愛情とは、「パートナーの問題を十分に理解し、敏感に反応し、配慮すること」なのです。
彼らは全てにおいて「相互扶助」を大切にしています。相互扶助ができていない場合、彼らが好む「和やかなセックス」を楽しめなくなることもあります。
デルタ・クアドラの場合、人間関係におけるちょっとした失敗や誤解が、二人の性生活にネガティブな影響を与えることがあります。
by A. Boukalov
遊び心のある行動、陽気な笑い合い、優しく摘むような触れ合い、などなど。
こういったものが、セクシャルという点で見られるデルタ・クアドラの特徴です。
LSE-EII(双対関係)におけるLSEは、創造性の発露こそあまり見られないものの、シャイなEIIをその気にさせるために、熱心に多くのエネルギーを注ぐ傾向が見られます。SLIと比べた場合、LSEはより控え目に恋人に接します。
LSE-EIIと比べると、SLI-IEE(双対関係)におけるSLIは、エネルギーを注ぐというよりも、むしろ二人の交流からエネルギーを得ているような状態になりやすいです。
SLI-IEEの恋愛は、創造性の煌めきで満ちています。両者のアプローチは、まるで高度な芸術のようです。
IEEの女性は、まるで生命の躍動感あふれる猫のようです。SLI-IEEペアは、映画、文章、歌詞、絵、文学などの外的刺激の影響を強く受けます。
IEEは、「共感」に弱いです。そのため、IEEの恋人になりたいなら、あえて自分の苦しみや不運な出来事を話すとよいでしょう。こういう場合、IEEは優しく穏やかになり、「いざという時には自分が出来る限りの手助けをしよう」と思うことが多いです。
ちなみにIEEは「ドンファン」と呼ばれることがあります。
IEEは巧みに異性の心の中に入り込みますが、最後の一線をなかなか超えようとせず、それを避ける傾向があります。この場合、IEE-SLI(双対関係)ではSLIが、IEE-LSE(活性化関係)ではLSEが主導権を握って、一線を越えることになります。
サブタイプ
アルファ・クアドラ
ILE-Ne
率先して行動することはほとんどありませんが、恋人と気持ちが通じ合ったと確信できた場合は、親切で愛情深く、感じのいい態度を見せます。急がず、時間をかけて準備するのが好きです。
新しい感動を追い求めていますが、対立を避けるために、そつなく人付き合いしようと心がけています。
彼らの性的関心には周期性があります。つまりセックスへの関心が強くなる時期と、薄れる時期が交互にやってきます。そんな彼らと付き合うためには、忍耐と謙虚さ、自制心が必要になるでしょう。
ILE-Neのパートナーに求められることは、「ILE-Ne自身の気持ち」に自信を持ってもらい、彼らが自分の気持ちを軽んじないよう働きかけることです。それから、「人の健康や幸福、喜びの大きな源である肉体的な楽しみ」を、自分から積極的に楽しめるよう、軽やかに、上手に駆け引きして誘導してあげる必要があります。
ILE-Ti
やや感情を疑うところがあり、無粋なことがあります。しかしこのサブタイプの人々が愛を確信した場合は、主体性を発揮し、優しさを見せて、相手のために何か楽しいこと、嬉しいことをしようとします。性的テクニックも向上します。
「ILE-Tiの感情の疑いをほぐし、交流を活発化させることが出来る人」「決断力に優れていて、情緒豊かで、性に前向きな人」が彼らには必要です。
ILE-Tiには、常に感情的な刺激(例えば気の利いた皮肉やジョーク、恋のじゃれ合い、ジェラシーなど)を与える必要があります。
SEI-Si
非常に色気があり、創作性が豊かで、人との親しみ方が多種多様です。そっと、粘り強く率先してアプローチします。社交性があり、慎重で、人を巧みに説得できます。
人間関係の安定を好みます。もしも裏切られたら、簡単には許しません。感情的なほうですが、必ずしも感情の赴くままに行動するというわけではありません。
「並外れた能力によって、感嘆と尊敬の念と呼び起こすような人」を求めています。こういった条件に合致する人が、SEI-Siのケアを必要としていて、しかも「世話なんていらない、自分でなんとかできる」とSEI-Siを遠ざけない場合は、SEI-Siの関心が長続きします。
SEI-Fe
感情豊かで話し上手なロマンチストです。気さくで人に合わせる柔軟性もありますが、繊細で気分を害しやすい面もあります。気持ちの波が激しいです。焦って物事を進めようとすることがあります。
頻繁な性的接触を重視します。自分の恋心を強く認識します。しばしば感情が気まぐれで不安定ですが、愛する人には非常に気を配って接します。
これはSEI-Feの恋人に対するアドバイスですが、もしもSEI-Feからの興味が薄れてきたと感じた場合は、軽く彼らの嫉妬心を刺激すると効果的です。
LII-Ti
感情の領域に自信を持てない秘密主義者です。人をあまり信用しません。安定した人間関係を望んでいます。
自分から他者に近づくことはほとんどありません。そうするのは、自分の気持ちが相手に通じると確信した場合だけです。
感情表現が控えめなことが多いです。忠実なパートナーになります。
LII-Tiのパートナーに必要なことは、「LII-Tiを楽しませたり、美味しい食事を用意したり、身体的な緊張をケアしたり、性的なイニシアチブをとったり、彼らの要求を満たすこと」です。
LII-Tiはあまり要求の多い人ではありませんが、自分のルールを崩されるのを好みません。
LII-Ne
気配り上手で、内面的には感情豊かです。性的な誘いを掛けられたら、すぐに乗るほうですが、自分から誘うことはあまりありません。用心深く、先見の明があります。
気分が変わりやすく、気持ちに一貫性がないことがあります。官能的で愛情に満ちた、新鮮な感動を求めています。
恋人としてのLII-Neの気持ちを高めるためには、温かさ、信頼感、誠実なケアを提供し、多様なセックスを楽しめるようにする必要があります。押しつけがましくしたり、自由を制限したりはしないほうがいいでしょう。
ESE-Fe
非常に感情的で、愛する人を理想化することがあります。安定した関係を築こうと努力します。不信感と警戒心が強いです。自分に対する恋人の関心を維持しようとします。
逆に、ESE-Feの恋人である場合、彼らの問題に注意を払ってあげる必要があります。そうでないと彼らは失望してしまうかもしれません。また、ESE-Feの嫉妬に繋がりそうな言動は慎むこと、寛容であること、正しく、落ち着きを保ち、平等に振る舞うことも大切です。
これらは、ESE-Feが本当に必要としている安定的な信頼関係の維持に役立ちます。
ESE-Si
セックスで主導権を握ることが多く、気配りや思いやりがあり、恋人に快楽を与えます。外向的で誠実なコミュニケーションをします。とても求める基準が高いです。新鮮な感動を求めており、性に対する好奇心が旺盛で、進んで実験をします。
自分の行動の結果を予想せずに、無謀で衝動的な決断を下します。
ESE-Siとの関係では、感情や創造性に敏感でなければなりません。また、ルーチン的な日常の雑事や問題でESE-Siに過度の負担をかけてはいけません。
ベータ・クアドラ
EIE-Fe
自分に自信がないほうで、迷い、揺らぎやすいです。性的な事柄ではイニシアチブを取らないほうです。パートナーの行動を分析する傾向があります。非常にセンチメンタルな人で、本質的にロマンチストです。
恋人への繊細な思いやりがあります。ルーチンや同じような毎日にはすぐ疲れ切ってしまいます。安定した関係を目指して努力します。人と人との繋がりを意識しており、絆をいつも大切にしています。
EIE-Feは、「真面目で、揺るぎない、正しく、自制心のあるパートナー」を必要としています。彼らは「勤勉で知識が豊富で、自分自身の望みを理解しており、いかなる疑り深い人相手であっても疑問を払拭できるような人」に感銘を受けます。
EIE-Ni
自分自身の魅力をよく感じており、しばしば出来事をドラマチックに演出します。互いに思いやる気持ちを持っていると理解していたとしても、時にはその理解とは矛盾するような、予想外の行動をとってしまうことがあります。
親密な関係では、情熱的で独創性あふれ、官能的な面を見せることがあれば、突然、傲慢さや冷たさ、不誠実さを見せることもあります。とても繊細で、感情的で、気分を害しやすく、嫉妬深いです。
様々な色合いの複雑な感情表現を見せます。内面的に感情を溜め込む傾向があり、コミュニケーション、喧嘩、和解などを通じて、定期的に吐き出す必要があります。
EIE-Niは「思いやりがあって、感情豊かで、粘り強く、EIE-Niを落ち着かせたり、励ましたり、安心させたり、EIE-Niの気持ちに自信を持たせてくれるような、イニシアチブをとってくれるパートナー」に感銘を受けやすいです。
LSI-Ti
明確さと確実性を求めており、感情表現は控えめです。安定した人間関係を好み、喧嘩は嫌います。疑心暗鬼になりがちです。パートナーに気遣いをし、ささやかな幸せを味わい、プレゼントを贈ります。
性的な交流では、真っすぐで単純です。
肯定的感情にせよ、否定的感情にせよ、かなり限定的にしか表現できないため、彼らは「感受性豊かで繊細なパートナー」を必要としています。「自分の意志を押しつけようとしない、気配りの行き届いた思いやり深いパートナー」が必要なのです。さらにいえば、それに加えて「LSI-Tiに従順」でなければなりません。
LSI-Se
思慮深く、気配りができ、率先して恋のアプローチをしかけるほうですが、性生活という面ではむしろ単調です。人を褒めたり、親密な関係を築いたりできます。
感情的で短気で決断力があります。やけに鋭い時がある一方で、やたらと鈍い時もあります。粘り強い性格で、どんな手段を使ってでも目標を達成しようとします。
「感情豊かで、ロマンチックで、セクシーで、飽きないパートナー」を求めています。LSI-Seには「柔軟性のある社交家であり、感情の発散が上手く、他者を許し、恨みを引きずらないような人」が必要です。
SLE-Se
このサブタイプの人々の行動は、デモンストレーション的で予測不可能です。粘り強く、性に対して大胆です。ユーモアのセンスがあり、活発にコミュニケーションします。
非常に感情的で、他人の感情や人間関係を無視したり、他人の利益を考慮しない傾向があります。セクシーで、様々な雰囲気を醸し出し、多彩な性的反応を見せます。
恋人への独占欲が強く、要求も多いですが、思いやりがあって愛情深いこともあります。嫉妬深く自由奔放です。美食家で、様々な感覚を追求します。何事にもオリジナリティを求めます。
SLE-Seは「繊細で思いやりのあるパートナー」を必要とします。「気配りができて、忠実で、頼りになる上に、SLE-Seに主導権を完全に譲ってくれて、さらには勤勉に家庭環境を整えて維持する意欲を共有してくれるようなパートナー」に感銘を受けます。
SLE-Ti
相手の気持ちを疑うことなく受け入れるためには、長い時間が必要です。それまでは「待ちの姿勢」を取ることが多いです。
あまり自分の気持ちを表に出さず、相手にリードしてもらおうとします。ただし、相手がなかなかリードを取ってくれないような人の場合は、痺れを切らして感情を表出することもあります。
関係性が進展した場合は、優しさや気配りを示しながら、セクシャルな面の技能も向上させようとします。
本質的にはセンチメンタルな人です。親密な関係の中で抱いた恨みは、長い間忘れません。
彼らは「自分と馬が合う、柔軟で外向的な人」「愛情深く、魅力的で、陽気で楽観的な人」を必要としています。
IEI-Ni
自分からリードを取る方ではありません。忍耐強く、ややシャイな人です。フワフワ夢見がちなロマンチストです。
日常生活では、どちらかというと相手の要求に従って折れることが多い方です。求められれば、勤勉に実務的な事柄に取り組もうとします。
セックスではあまり冒険をしませんが、性的な調和を求めて、精神的にも肉体的にも最高の状態に至れるよう努めます。
どことなく自信がない人です。
IEI-Niは、「ユーモアのセンスがあり、自信と信頼をポジティブに伝える方法を知っている人」「自発的で決断力があり、活動的でエネルギッシュな人」を必要としています。
IEI-Fe
非常に感情豊かな人で、自分の感情を簡単に、芸術的に表現できます。
魅力的で色気があり、センスのいい服装をしています。人間関係の機微に精通しており、マナーを重んじます。
自分が魅力を感じた相手がリードをとるよう、自然に誘うのが上手いです。
社交的な人で、時には気まぐれにパートナーに多くを要求します。簡単に気分を害したり、ちょっとしたことで怒り出したりすることはありますが、根に持つほうではありません。
長い準備を伴う、ゲームのようなセックスを好みます。
IEI-Feは「忠実で、力強く、実務的で率先して行動できる人」「鋭い感覚を持っていて、人生の確かな支えになるような人」を必要としています。
ガンマクアドラ
SEE-Se
ある時はとげとげしく強引な行動を取ったかと思うと、またある時は愛情深く、思いやりにあふれた行動を取ったりするなど、その時々で非常に多様な行動を見せる人です。
感情豊かで、身振り手振りや視線、行動などで、感情をドラマチックに表現します。行動の予測が出来ません。かなりせっかちで、自分の感情を具体的な形で表現しようとします。
SEE-Seは有能な人を好みますが、完璧に有能な人よりも、少し足りないところがある人のほうが好みです。
セックスでは遊び心があり、創意工夫であふれています。積極的に攻めるほうですが、攻められると弱いほうです。気まぐれなところがあります。
このサブタイプの人々は、長い間、理想のパートナーを探して彷徨い続けるかもしれません。
彼らは「賢明で忍耐強く、寛容で、SEE-Seの要求のほとんどを満たすことができる人」「批判的なところがあって、それゆえに退屈させられない人」を必要としています。
SEE-Fi
人当たりが柔らかい一方で、しつこいところがあります。
「自分の本当の望みは何であるのか」「どうすればそれを叶えることが出来るのか」をいつも把握できている人です。礼儀正しさや美意識、マナーを重んじます。
セックスでは、主導権を握ることは出来ますが、相手からのリードを待つこともあります。
共感できない感情を押しつけられるのが苦手です。リーダーシップがありますが、仕事にのめり込むよりは、家庭の充実に力を注ぐほうです。
きちんとしていて落ち着きのある生活が好きです。もしも彼らの恋人になろうという人は、そうした生活を受け入れる必要があるでしょう。
居心地の良さや、快適さを追求します。十分に勤勉で活動的な人です。旅行も好きです。
SEE-Fiは「家族を養うことが出来る人、尊敬できる人、冷静で合理的な人、勤勉な人」を求めています。逆に、このような理想的パートナーが得意とする分野以外では、パートナーに頼らずに、彼ら自身が対処します。
ILI-Ni
繊細な心を持ち、疑ったり迷ったりしやすいです。他者の弱みに寛容で、自分を見失うことはほとんどありません。穏やかで調和的な人間関係を好みます。
性に関する物事にはあまり自信がなく、不安さや慎重さを見せます。長い時間をかけた求愛や準備期間、確かな愛の証拠を求めます。
より大きな感情の高まりを得るためであれば、恋人を少しばかり「いじめる」のもアリだと考えるほうです。
彼らは「理解してもらうこと」「敬意を払ってもらうこと」を必要としています。
「楽観的で社交的な人、説得が上手で、ILI-Niの抱く疑問を解きほぐしてくれる人」をパートナーに求めています。性的な面では、恋人にリードしてもらいたいと思うほうです。もしもそうしてもらえない場合、あらぬ誤解をしてしまうこともあります。
ILI-Te
活動的で決断力があり、進取の気性を重んじています。思慮深く、頼りがいがあり、感情の波があまりありません。
家庭の物質的、精神的快適さ、秩序、健全な経済管理を非常に重視しています。パートナーにある程度の裁量は与えますが、極端さを嫌い、関係を安定化させようとします。
感情を引き立たせるような、高度な性的テクニックに好感を抱きます。
ILI-Teは「自分の取り組みを後押ししてくれるパートナー」を求めています。「家族と家庭を繁栄させ、福祉レベルを向上させることができる、強い意志を持った実務力のある人」に感銘を受けます。こうしたパートナーとであれば、合理的な妥協をしながら付き合うことができます。
LIE-Te
セックスに対して、やや保守的で合理的な態度を取ります。倫理性の高さを尊び、長期の安定的関係を目指しています。喜びと満足感も重要です。一人のパートナーと、シンプルで健全な性生活を送ろうとします。
すぐにムッとしたり、嫉妬心や独占欲に駆られることがあります。
LIE-Teは「社交的で、感受性が鋭く、すぐに反応してくれるパートナー」を必要としています。「自分を理解してくれる、真面目で感情が豊かな人」を好みます。
LIE-Teのパートナーには、寛容さだけではなく、様々な官能的色合いを表現する力が求められます。
LIE-Ni
独立精神旺盛なロマンチストです。反応が予測できません。身にまとう雰囲気がコロコロかわります。そしてそれは雰囲気だけに限った話ではなく、恋人も頻繁に変わります。
せっかちで、急いで事を進めようとします。これは性においても同様です。交際するうちに、この傾向は加速していくことになるでしょう。
愛情深く、思いやりのある優しい人です。ユーモアのセンスがあり、ユーモラスな冗談を通して感情を表現します。
大胆でリードしたがるほうですが、自分だけではなくパートナーにとっても恩恵があることを重視しています。
すぐにイラっとしてしまうほうです。衝動的な面もあります。仮にパートナーがいたとしても、気持ちが通じ合っている確信を得られない場合は、すぐに別のパートナーを探し始めて、その人との関係を深めようとするかもしれません。
LIE-Niのパートナーには「LIE-Niの関心を惹きつけ続けることができる、意欲的な人」であることが求められます。「勤勉で、性的魅力があり、信頼できるようなパートナー」が彼らの支えになることでしょう。
ESI-Fi
人間関係の安定性、恒常性、誠実さを保とうとします。視線や言葉、気配りを通して、気持ちを表現します。とても用心深く、警戒心も強いです。細かいことまで気を配っています。
「あまり要求が多くない人」「勤勉で、快適さや整理整頓に気を配り、豊かさを生み出すことに興味を持つ、勤勉な人」を求めています。
ESI-Fiのパートナーには「ある程度、恋愛を楽しむ姿勢」は必要ですが、「感情や愛情の真摯さ」も必要です。
もしもそうでない場合、ESI-Fiは相手からの説得や妥協を無視して、関係を断ち切ってしまうかもしれません。
ESI-Se
普段は気持ちを抑えていますが、感情的な人です。
パートナーとの交際に難しさを感じた際は、主導権を握ることもあります(ただし自分とパートナーの気持ちが通じ合っている確信がある場合に限ります)。
隠れたコンプレックスを数多く抱えています。肩の力を抜いて、自由奔放に行動するのは、このサブタイプの人にとっては難しい事です。そのせいで性的な面では冷たさを感じるかもしれません。
ESI-Seは「ロマンチックな面と現実的な面の両方から、愛していることを証明できる人」「恋愛でイニシアチブをとれる人」「自分の気持ちに自信を持つことが出来る人」を必要としています。
彼らは「冗談を交えながら緊張や疑いを解きほぐし、ポジティブな展望を抱かせてくれる、柔軟で行動的な人」に感銘を受けます。
デルタ・クアドラ
LSE-Te
遠慮がちではありますが、誇り高い人です。人の気持ちを疑うのが嫌いです。安定を好み、裏切りを許しません。人間関係では素直で、争いを嫌い、我慢強いです。
性的な事柄には、絡め手を使わずシンプルに取り組みます。色仕掛けや口先だけの感情表現、思わせぶりだったり、軽薄な振る舞いを嫌います。
気持ちを後回しにして問題に取り組むことが多いため、人によっては冷淡に見えるかもしれません。そのため彼らには「忍耐強く、自制心のあるパートナー」が必要です。
人を見る目があり、付き合う相手はそれなりに厳選します。
LSE-Teは「何事にもきちんとしていて、愛想が良くて好感の持てる、勤勉で真面目なパートナー」を必要としています。
LSE-Si
非常に色気があるセンチメンタルな人ですが、気持ちについて話す時は、あくまでも冗談交じりに話すことを好みます [2]。
嫉妬したり、疑念に駆られたりしやすいほうで、すぐに腹を立てます。感情豊かでエネルギッシュな人です。
セックスでは主導権を握るほうです。美味しいもの、便利なもの、優れた美的感覚、礼儀正しさなど、「心地よい感覚」に関係するものであれば、どんなものでも大切にしています。
ビジネスでは社交性を発揮し、他者から信頼される人間であろうとします。愛と友情を大切にしており、いつでも手助けを差し伸べられます。
LSE-Siは「性的な誘いに喜んで応じてくれて、一緒にセックスを楽しめるロマンチックな人」を必要としています。「控え目で、自制心があり、信頼できる人であるのと同時に、様々な感情的豊かさを見せてくれるような人」に心惹かれます。
EII-Fi
信頼できる忠実な人です。内面的には理想主義的で感情的な人です。ただし、外面的には感情をコントロールするよう努めています。
安定した関係を築くことが出来る、信頼できるパートナーです。人当たりが柔らかく優しい人ですが、人間関係には厳しく、頑固で裏切りを許しません。
調和的で、美しく、完璧なセックスを目指します。傷つきやすい方で、恋人の精神状態に振り回されやすいです。何らかの「愛の証明」を必要とします。
EII-Fiは「楽観的で、自分自身や自分の気持ちに自信を持っている人」を必要とします。性生活では従順で、相手の要求に従う方です。積極的にリードをとってくれる、感情豊かな人に心惹かれます。
EII-Ne
自制心が強い人です。先が分からない状況では、疑ったり、迷ったりしやすいほうです。一度決めたことを二転三転させたりと、優柔不断な面があります。自分の気持ちに確信を持てません。忠実さと名誉の問題では、原則を守り、妥協しません。
セックスでは、相手にリードしてもらうことを期待します。少し恥ずかしがり屋で、相手の要求を受け入れる方です。空想に耽りがちで、予想外の行動を取ることがあります。性生活をより良いものにしようと努力します。
やや遠慮しがちです。親しい人には悩みを打ち明けます。
EII-Neは「言葉と意図が明確で揺らがない人」「活動的で、勤勉で、実務に優れる人」を必要としています。「誠実で、明快さと具体性があり、強い責任感を持つ頑健な人」に惹かれます。
IEE-Ne
新鮮な感覚を追い求めており、代り映えがしないとうんざりしてしまいます。恋愛では互恵性と調和を求めます。内面的には敏感で、すぐに気分を害してしまう方です。時にきつい行動を取ったり、予想できないようなことをすることもあります。
理想主義的なロマンチストです。いつも自分の気持ちとパートナーの気持ちを疑り、分析しています。互いに誠意がある関係を目指しています。
曖昧さを嫌いますが、自分自身に確信が持てないため、主体的に決断を下す意欲に欠けています。他者への気遣いや気配りを大切にしており、穏やかで従順な人であろうとします。
IEE-Neは、「気配りができる、性的魅力がある人」を求めています。こうした人にそばで励ましてもらうことで、IEE-Neは疑いから解放されることが出来ます。
IEE-Fi
感情豊かで愛情深く、楽観的で主体性のある人です。ユニークな方法で自分の気持ちを表現します。性生活でも独創性があり、相手を喜ばせるために様々なことに挑戦します。
怒ると自制心を失くしてしまうため、IEE-Fiには「忍耐力があり、冷静なパートナー」が必要です。こういう人が相手であれば、彼らの感情表現は誠実で、自然で、周りに流されず、のびのびとしたものになります。
秘密主義的なところがあります。彼らのそういう部分に興味をそそられる人や、あまり自己確信に満ち溢れていない人がIEE-Fiのパートナーに適しています。
このサブタイプの人々は、リードされるよりも、自分がリードする方が好きです。彼らは互恵的な関係性を築くことに長けています。
IEE-Fiには「活動的で、勤勉で、エネルギッシュで信頼できる人」「物事をうまく説明し、二人の関係性を安定化させることが出来る人」が必要です。
SLI-Si
パートナーをその気にさせるのが上手です。焦らずじっくり楽しむタイプです。
思いやりにあふれており、思慮深く、最高のハーモニーを作り出そうとします。創意工夫を凝らして性生活を豊かなものにします。
美意識が高く、単調さを避けます。恋愛にゲーム的な要素を取り入れるほうです。感覚が非常に鋭く繊細な人で、無気力・無感動状態に陥りやすいです。交際が単調だと、感情的な活力が失われてしまいます。
SLI-Siは「想像力豊かで、多彩な行動パターンをみせる、適度に気が利く寛容な人」に惹かれます。同時に、「あまりにも主導権を握ろうとしたり、命令的な人」には苛立ちを覚えます。
SLI-Te
自分の気持ちにはあまり自信がありませんが、性生活では果敢に主導権を握るほうです。まず第一に相手の満足度や感覚を大切にし、それから自分のことを考えます。
高い性的テクニックを追求します。グイグイ積極的に押す時もあれば、そっけない時もあります。
自分の気持ちを語る際は、感傷的にならないよう、冗談めかして語ろうとします。
嫉妬しやすいほうで、なにかと不信感を抱きやすいですが、平静を装ってそれを隠そうとします。一人のパートナーと安定した関係を築こうとします。
気分が急激に変わりやすく、しばしば疑心暗鬼に陥ります。内面的には傷つきやすく、憂鬱になったり絶望したりすることもあります。
SLI-Teは「楽観的で、興味をかき立てられるような面白い未来予想や提案をしてくれる人、それによって自分を励ましてくれる人」を必要としています。
訳注
- ^ 関連記事「ILI(INTp)by Grigory Reinin」:ここでは、「例えばいきなり女性が押しかけてきて、「一緒に暮らしましょう」といってきたとします。するとILIは「まあいいですよ」と言ってしまいます。」というILIの例が登場する。
- ^ デルタ・クアドラの一般的な傾向として、詩的でドラマチックな演出を好まず、もっと控え目で自然な表現を好む傾向がある。ちょうどこの逆に当たるのがベータ・クアドラ。ベータ・クアドラはむしろデルタ・クアドラであれば好感を抱くような素朴な感情表現は楽しめない傾向がある。関連記事「クアドラ」