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ソシオニクス クアドラ

2022年1月16日日曜日

クアドラ ソシオニクス

ソシオニクス クアドラの概要

概要

クアドラとは、モデルAの第1,2,5,6機能が共通するグループのこと。双対、同一、活性化、鏡像関係のタイプで構成される。第1,2,5,6機能は、「尊重する機能(Valued functions)」と呼ばれる。

Valued functions
  • アルファ:Ne, Si, Fe, Ti
  • ベータ:Ti, Fe, Ni, Se
  • ガンマ:Te, Fi, Se, Ni
  • デルタ:Te, Fi, Ne, Si
アルファガンマベータデルタは、尊重する機能が真逆になる。

尊重する機能・控えめな機能

尊重する機能(Valued functions)


  • 第1,2,5,6機能は「尊重する機能」に分類される
  • この4つの機能に基づいて積極的に情報を処理しようとする。
  • 同じような機能を尊重する人同士は、温かい繋がりを感じる。
  • 尊重する機能が同じタイプのグループをクアドラという。

第1, 第2機能:
  • 自我ブロックに位置する機能(強力で意識的な機能)
  • ソシオニクスのタイプの基盤を構成するもの
第5, 第6機能:
  • 超イドブロックに位置する機能(脆弱で無意識的な機能)
  • 第1, 第2機能によって構成される基盤を補完するプロセス

控えめな機能(Subdued functions)

  • 第3,4,7,8機能は「控えめな機能」に分類される。
  • 尊重する機能とは反対の機能。
  • この4つの機能の使用を出来る限り抑制する。
  • もし使用しなければならない状況では、自分自身に不満や苦痛をもたらす傾向がある(諸説あり)。
  • 尊重しない機能(non-valued functions)と呼ばれることもあるが、この呼び方を避ける専門家もいる

第3, 第4機能:
  • 超自我ブロックに位置する機能(脆弱で意識的な機能)。
  • 社会に適応するために使用される機能であり、個人の社会的良心を構成する。
第7, 第8機能:
  • イドブロックに位置する機能(強力で無意識的な機能)。
  • 非常に優秀ではあるものの、能動的で意識的な自己実現には使用されない。
  • これらの機能で何ができるのか、ほとんど意識していないし、興味も持たない。
  • 危険を防いだり、対処するために使用される。

 補足:必ずしも使用が苦痛ではない説について
一部の機能の使用は快適に感じる場合もあるとする説もある。尊重/控えめとは別に、大胆Bold / 慎重Cautiousという機能の内向/外向で分ける分類法があるが、大胆な機能1,3,6,8は、慎重な機能2,4,5,7より自由に、より頻繁に、より自信を持って使用することがあると言われている。具体的には第3機能や第8機能は第1機能と内向/外向の方向性が一致するため、快適に、大胆に使用されることがあるのに対して、内向/外向の向きが逆になる第2機能は、もっと慎重で批判に対して敏感に使用されるとされる。大胆/慎重についてはwikisocionのBold and Cautiousを参照。

 補足:「尊重しない」or「控え目」
第3機能、別名「役割機能」を単純に「尊重しない」「価値を感じない」というラベルで分類するのは無理があるように思える。役割機能は「他の人々の期待に応え、社会で何かを達成するために取り組む必要がある個人的な弱点として認識している機能である」と説明されることがあるが、もしも尊重しない・価値を感じないとしたら、「取り組む必要がある」という認識も生じないのではないかと思われるためである。役割機能についてはwikisocionのRole functionを参照



クアドラの特徴

クアドラの正確な説明をするのは難しいという問題は良く知られています。

これは、4つの異なる気質2つの異なるクラブのメンバーである4つのタイプの間でいくつかの共通点を見つけなければならないからです(wikisocion、Quadra Descriptionsより)」

クアドラには上記のような問題がある。一応wikisocionにあるクアドラの説明を紹介するが、あくまで「こうした説がある」程度の認識に抑えておくのがいいのではないかと思う。

クアドラをタイピングに使用しない専門家もいる(例:オルガ・タンジェマン)。


アルファ・クアドラの特徴

アルファ・クアドラ

尊重する機能:Ne、Ti、Fe、Si

これらの機能をブロック単位で見ることで、アルファがどのような面を前面に出して生きていこうとしているか、また、どのような集団の雰囲気やライフスタイルを追求しているかがわかる。


Ne-Ti(Ti-Ne)の組み合わせから生じる傾向
  • 実用的なメリットではなく、知的刺激と楽しさを求めて、高度に理論的な概念について議論する傾向
  • 論理的に一貫した信念や考え、個人の価値観に沿った行動を重視する傾向
  • 通常、グループ活動という形で自分の考えを実行に移そうとする傾向

Fe-Si(Si-Fe)の組み合わせから生じる傾向
  • 体感的に心地よい雰囲気の中で、ポジティブな情緒的表現が自由に行き交う集団に参加することを好む傾向
  • いきなり要点に飛ぶのではなく、イベントが起こった順序に従って詳しく話そうとする傾向
  • ささやかで実用的なサービスや贈り物を通して、他者への愛情を示す傾向
  • 特別なイベント(ホリデーやパーティー、お祝い事など)のポジティブな雰囲気の中で活力を得る傾向

◆◆◆


控えめな機能:Se, Ni, Te, Fi

これらの機能をブロック単位で見ることで、アルファが人生のどんな側面を隠そうとし、避け、注意を向けず、「重要ではない問題」にとどめようとするのかが見えてくる。


Se-Fi(Fi-Se)の組み合わせから生じる傾向
  • グループ内での個人的な関係に関する不快な話題、特に対立に繋がるような話題を避けようとする傾向
  • 他者の過去の過ちを赦す傾向
  • 和解と陽気な雰囲気を優先する傾向

Te-Ni(Ni-Te)の組み合わせから生じる傾向
  • 大規模な長期的投資ではなく、確実性が高く小規模な短期的投資を好む傾向
  • 人のアドバイスよりも、自分で経験し、学習することを好む傾向
  • 知識をひけらかし、やたらとアドバイスしたがる人を嫌う傾向

社会の発展とアルファ

アルファの4タイプ(ILE, SEI, ESE, LII)は、共通して二分法が「民主主義」「上昇(別名:主観主義)」「周辺性(別名:賢明)」となるタイプである。グレンコによると、この二分法の組み合わせの違いから各クアドラは社会の発展サイクルにおいてそれぞれ異なる役割を果たしており、アルファ→ベータ→ガンマ→デルタの順番で支配的な価値観が切り替わりながら、社会の発展が進んでいくとされている。

民主主義タイプ:水平方向のコミュニケーションの原則(リーダーとフォロワーがいない場合でも、良くも悪くも対等な立場でのコミュニケーションが行われる傾向)

上昇タイプ:集団主義の原則が支配的で、特に長期的なスパンで見ると、人がより集まっていく傾向がある(バラバラの個人を社会的に結びつけるという、社会プロセスを加速する傾向)。周囲の社会にエネルギーを注ぎ込む。

周辺性タイプ:社会の中心を占める権力を求めて戦うよりも、むしろそれを避ける傾向。イデオロギー的な不純物を排除した知性や、暴力性のない穏やかで調和的な生活を求める。周辺性タイプはあまり権力者のポジションを好まず、一時的にそうした地位についても、あまり長く留まらない傾向がある。


アルファの時代:

新しい社会の始まりで、社会心理的な成長の準備をする段階。

個人的な友情と信頼で結びついた同好会的な集まりが無数に生まれる。人と人の間に上下関係や力関係が生まれる前の、黎明的な時代である。

アルファもガンマもどちらも民主主義的なタイプであるが、ガンマと違って少数派が自分たちの権利を獲得するために戦う構図は見られない。この理由は、少数派が多数派に侵害されるということ自体がないためである。アルファの時代は穏やかで調和的であり、激しい衝突がおこることはない。しかし、ひとたび外部からの攻撃があれば、この平穏は簡単に崩れ去ってしまう。


より詳しい説明

記事「アルファ・クアドラ(ILE, SEI, ESE, LII)」参照。


ベータ・クアドラの特徴

ベータ・クアドラ

尊重する機能:Ti, Fe, Ni, Se

ベータは第1,2,5,6のいずれかにこれらの機能を持っているため、控えめな機能と比べてこれらの機能を促進・支持する傾向がある。


Se-Ti(Ti-Se)の組み合わせから生じる傾向
  • 一貫したルールに従って階層構造やヒエラルキーが明確に定義されており、できるだけ曖昧な部分がない状況を好む傾向
  • 代替案や可能性を分析するよりも、状況・人・物の現実的な特性を分析することに自信を持つ傾向
  • 人が属しているグループを通して自分や他人を認識し、定義する傾向(貴族主義に由来する特徴。詳しくは記事「二分法」参照)
  • ケースバイケースで物事を進めるよりも、人、政治、メカニズム、トレンドなどを説明できるような一般的なルール(一度定義すれば一般化して適用できるルール)を探す傾向
  • 分析的な戦術が重視される競争的な状況で、やる気がみなぎってくる傾向

Fe-Ni(Ni-Fe)の組み合わせから生じる傾向
  • グループ全体が参加して共通の感情を生み出すようなグループ活動を好む傾向
  • 自分と同じ信念を持ち、明確な熱意と情熱を表現する人がいると活力を得る傾向
  • 明確な形で感情表現されることに価値を感じる傾向
  • 他人の反応を得るために、「わかりやすい感情表現」をしようとする傾向
  • 「詩的な言葉」「ドラマチックな言葉」によって、特別な意味を持つ個人的な見解を表明しようとする傾向
  • 世界情勢、社会情勢の行く末に深い懸念を抱く傾向
  • 無関心であることが、世界情勢、社会情勢を悪化させる原因だと考えて、それに立ち向かうために活動をする傾向

◆◆◆


控えめな機能:Fi, Te, Si, Ne

ベータはこれらについて、公然と議論しないことを好む傾向がある。


Ne-Fi(Fi-Ne)の組み合わせから生じる傾向
  • 「個人の内面的な感情の経験に焦点があてられている話題」を楽しめない傾向(特にドラマチックさに欠ける「地味な方法」で説明されている場合)
  • 他人の能力や性格が成長する可能性に対して懐疑的な傾向
  • 自分の能力や性格の成長の可能性について、他人から言及されることを嫌う傾向

Te-Si(Si-Te)の組み合わせから生じる傾向
  • 「ビジョン」や「リーダーシップ」といったものを重視する一方で、「コツコツと細かい作業をすること」を軽視する傾向
  • リラックスして個人的な活動を楽しむよりも、競争的なグループ活動を楽しむ傾向

社会の発展とベータ

ベータの4タイプ(EIE, LSI, SLE, IEI)は、共通して二分法が「貴族主義」「上昇(別名:主観主義)」「中心性(別名:果敢)」となるタイプである。グレンコによると、この二分法の組み合わせの違いから各クアドラは社会の発展サイクルにおいてそれぞれ異なる役割を果たしており、アルファ→ベータ→ガンマ→デルタの順番で支配的な価値観が切り替わりながら、社会の発展が進んでいくとされている。

貴族主義タイプ:垂直方向のコミュニケーションの原則(上司と部下、知人と赤の他人、自分より優れているか劣っているかなどの非対称的な関係性。上下関係や主従関係がある)

上昇タイプ:集団主義の原則が支配的で、特に長期的なスパンで見ると、人がより集まっていく傾向がある(バラバラの個人を社会的に結びつけるという、社会プロセスを加速する傾向)。周囲の社会にエネルギーを注ぎ込む。

中心性タイプ:社会的な権力を求めて戦う傾向が強く、社会的に重要な出来事の中心になることが多い。Se(意志の力)とNi(運命)が、Si(快適さ)やNe(イデオロギー的な不純物を排除した知性)よりも優先される。


ベータの時代:

中央集権化が行われる段階。最も力に溢れている。アルファが生み出した無数の小規模なグループが、ドラマチックな感情と強力な意志の力によって、一つの国家や組織に集約されていく。無数の人々をひとつの集団にまとめあげ、ひとつの方向性を向かせるようなイデオロギーと軍事力が尊ばれる。

人と人の間に、明確な上下関係が生まれる。ベータにおける上下関係は、明確な社会的な肩書に紐づいている。最も社会的なエネルギーが飽和している。


より詳しい説明

記事「ベータ・クアドラ(EIE, LSI, SLE, IEI)」参照。


ガンマ・クアドラの特徴

ガンマ・クアドラ

尊重する機能:Te, Fi, Se, Ni

ガンマは第1,2,5,6のいずれかにこれらの機能を持っているため、控えめな機能と比べてこれらの機能を促進・支持する傾向がある。


Te-Ni(Ni-Te)の組み合わせから生じる傾向
  • 効率や収益に関して長期的な視野を持ち、短期的なことよりも優先する傾向
  • 自己だけの利益以上の大きな利益を求める傾向(この影響で自己犠牲的な傾向も生まれる)
  • 現在のトレンドの方向性や、利益をもたらす可能性のある出来事や事業に関するトピックを好む傾向
  • 事実の裏付けがあるアイデアやコンセプトを、より重視する傾向

Se-Fi(Fi-Se)の組み合わせから生じる傾向
  • 倫理的な原則を破った人に対して罰を与えたり復讐する場合、強硬なアプローチを選ぶ傾向
  • 親密な関係を築いた後の人間関係では、個人的な忠誠心を高く評価する傾向
  • 人間関係について話す場合、現実的な視点で話すのを好む傾向(例えば「嫌な奴」が「素敵な人」になる可能性について、ガンマは懐疑的な立場をとる)

◆◆◆


控えめな機能:Fe, Ti, Ne, Si

ガンマはこれらについて、公然と議論しないことを好む傾向がある。


Fe-Si(Si-Fe)の組み合わせから生じる傾向
  • 楽しい感情的な交流に基づくグループを作ったり維持したりする傾向がない
  • 何か共通の生産的な活動を行ったり、深刻な話題を話し合ったりするグループだけを真剣に受け止める傾向
  • 「その場にいる人の気分を損ねないように対立を避けるのが最善だ」という考えには否定的で、意見の相違を解決したり、話し合ったりする際は直接的に話すのを好む傾向
  • ホリデーなどの「特別な日」に関連した感情的雰囲気に関わるのが苦手な傾向

Ne-Ti(Ti-Ne)の組み合わせから生じる傾向
  • 実用性が薄いアイデアや、現実離れしたアイデアを分析しても意味がないと考える傾向
  • 代替案や可能性を分析するよりも、現在の状況から起こりうる展開や、それがどのようにして生じたかを推測したり議論したりするのを好む傾向

社会の発展とガンマ

ガンマの4タイプ(SEE, ILI, LIE, ESI)は、共通して二分法が「民主主義」「下降(別名:客観主義)」「中心性(別名:果敢)」となるタイプである。グレンコによると、この二分法の組み合わせの違いから各クアドラは社会の発展サイクルにおいてそれぞれ異なる役割を果たしており、アルファ→ベータ→ガンマ→デルタの順番で支配的な価値観が切り替わりながら、社会の発展が進んでいくとされている。

民主主義タイプ:水平方向のコミュニケーションの原則(リーダーとフォロワーがいない場合でも、良くも悪くも対等な立場でのコミュニケーションが行われる傾向)

下降タイプ:個人主義の原則が支配的で、「集団のために何かをする」という傾向があまりない。必然的に、社会へそそぐエネルギーよりも、社会から吸い取るエネルギーのほうが大きく(したがって社会集団が崩れていくことになる)。

中心性タイプ:社会的な権力を求めて戦う傾向が強く、社会的に重要な出来事の中心になることが多い。Se(意志の力)とNi(運命)が、Si(快適さ)やNe(イデオロギー的な不純物を排除した知性)よりも優先される。


ガンマの時代:

ベータの中央集権的な社会が作られた後で支配的になっていくのがガンマの価値観である。ベータもガンマも中心性クアドラであり、どちらも社会的に重要な出来事の中心になるようなクアドラであるが、ベータが中央集権社会の中枢的役割を担うのに対して、こちらはむしろそうした権力構造を不安定化させ、崩壊させる側の勢力の中心になることが多い。

ベータにおいては、命令と強制で人々が動いていたが、ガンマの場合は実益で人々が動くことになる。また、ベータにとっての社会の中心は一極的であるのに対して、ガンマは多極的である。ガンマの時代を例えるなら、複数の政党が乱立していて、それらが金と交渉による闘争に明け暮れているような状態である。

ガンマの時代の始まりは、経済的混乱、精神性の低下、道徳の大幅な腐敗をもたらす。全てのクアドラの中でガンマは最も個人主義的であり、誰もが自分のために行動する。相応の対価を支払えない場合、サービスを受けることもできなくなる。

ここでは、ベータによって作り出され、安定化していた社会の不合理性が強調される。社会的ゆがみをガンマがゆさぶることで(例えばベータが構築した法の不備をついて、自分の利益を追求すること)、富を持つ者と持たない者の格差が広がり、成功者と脱落者が生み出されていく。

非公式な場での駆け引きが活発化し、個人的な関係性が意味を持つようになる代わりに、ベータの時代であれば重視されていた社会的な肩書には、ほとんど重みがなくなる。また、アルファでは見られなかった「多数派に侵害されている少数派が、自分たちの権利を求めて戦う」という構図の闘争も見られる。


より詳しい説明

記事「ガンマ・クアドラ(SEE, ILI, LIE, ESI)」参照。


デルタ・クアドラの特徴

デルタ・クアドラ

尊重する機能:Te, Fi, Ne, Si

これらの機能をブロック単位で見ることで、デルタがどのような面を前面に出して生きていこうとしているか、また、どのような集団の雰囲気やライフスタイルを追求しているかがわかる。

Te-Si(Si-Te)の組み合わせから生じる傾向
  • 自分たちの行動の根拠について話し合い、様々な方法の生産性や非生産性を強調することに重点を置く傾向(個人的な関係のような感情的な領域を含む)。
  • 何かの役に立ちながら、同時に自分の内面の世界のバランスをとることができるような、平和で心身が爽やかになるような活動を好む傾向
  • 目標を達成するためには、「運・憶測・グループの努力・強力なリーダーシップ」ではなく「自分の勤勉さ」に頼らなくてはならないという哲学を持つ傾向
Ne-Fi(Ni-Fe)の組み合わせから生じる傾向
  • 個人的な経験や、その経験に関する自分の感情を、芝居じみておらず、洞察に満ちた方法で共有するのを好む傾向
  • 新しい始まり、自己成長の機会、将来の計画や見通しといったトピックについて話すのを好む傾向

◆◆◆


控えめな機能:Fe, Ti, Se, Ni

これらの機能をブロック単位で見ることで、デルタが人生のどんな側面を隠そうとし、避け、注意を向けず、「重要ではない問題」にとどめようとするのかが見えてくる。

Fe-Ni(Fi-Ne)の組み合わせから生じる傾向
  • 自分の深い情熱やビジョンを表に出すことはほとんどなく、その代わりに、自分が何をしたいのか、なぜしたいのかについて、より中立的な言葉で話すことを好む傾向
  • ドラマチックな演出や感情移入を拒み、辛辣なユーモアや控えめな表現を好む傾向
  • 楽しい感情的な交流に基づくグループを作ったり維持したりする傾向がない
  • 何か共通の生産的な活動を行ったり、安らげるような活動を行うグループだけを真剣に受け止める傾向
  • 自分の内面を表現する際に詩的な言葉で表現することを嫌い、自分が感じたこと・身体的な感覚をシンプルに話そうとする傾向
Se-Ti(Si-Te)の組み合わせから生じる傾向
  • 無理強いされたり、威嚇してくるような敵に接したり、厳しい躾を受けたりするようなプレッシャーのかかる状況にいると、すぐ消耗してしまうので、平和で居心地のいい環境を探そうとする傾向が強い

社会の発展とデルタ

デルタの4タイプ(IEE, SLI, LSE, EII)は、共通して二分法が「貴族主義」「下降(別名:客観主義)」「周辺性(別名:賢明)」となるタイプである。グレンコによると、この二分法の組み合わせの違いから各クアドラは社会の発展サイクルにおいてそれぞれ異なる役割を果たしており、アルファ→ベータ→ガンマ→デルタの順番で支配的な価値観が切り替わりながら、社会の発展が進んでいくとされている。

貴族主義タイプ:垂直方向のコミュニケーションの原則(上司と部下、知人と赤の他人、自分より優れているか劣っているかなどの非対称的な関係性。上下関係や主従関係がある)

下降タイプ:個人主義の原則が支配的で、「集団のために何かをする」という傾向があまりない。必然的に、社会へそそぐエネルギーよりも、社会から吸い取るエネルギーのほうが大きく(したがって社会集団が崩れていくことになる)。

周辺性タイプ:社会の中心を占める権力を求めて戦うよりも、むしろそれを避ける傾向。イデオロギー的な不純物を排除した知性や、暴力性のない穏やかで調和的な生活を求める。周辺性タイプはあまり権力者のポジションを好まず、一時的にそうした地位についても、あまり長く留まらない傾向がある。


デルタの時代:

ガンマの時代に続いた熾烈な戦いに社会が疲弊した結果、支配的になっていくのがデルタの価値観である。ルールの抜け道をついて自己利益を追求するようなやり方が否定されていき、より「文明的であること」「知的であること」が重視されていくようになる。

ここでは、人々が欲望を手放し、よりシンプルな生活を求めるようになっていく。政治や優勝争いへの興味を失くし、穏やかな辺境で静かに暮らそうとするようになる。

ベータと同じく貴族主義タイプであり、この段階ではベータの時代と同様に人と人の間で上下関係があるが、ベータの上下関係が社会的に定義された肩書に基づくものであるのに対して、デルタの上下関係は「知的で文明的な人と、野蛮で無教養な人」というような、社会的肩書とは無関係の基準に基づくものである。

自分たちが快適に生活するために、よく整った小さな領地を作り、狭い専門分野のための協会が作られる。既存のものは、より高度に洗練されるが、根本的に新しい何かが生み出されることは無い。

次の新しい社会の発展のサイクルが始まるまで、少しずつエネルギーが蓄えられていく冬眠の時代である。


より詳しい説明

記事「デルタ・クアドラ(LSE, EII, IEE, SLI)」参照。



クアドラ別コンプレックス

それぞれのクアドラは、特有のコンプレックスを持っているとされる。


クアドラ別の恋愛傾向・性的傾向


出典:


参考:

ソシオニクス・タイプ診断

  カテゴリー
EIE (32) EII (38) ESE (31) ESI (36) IEE (38) IEI (32) ILE (31) ILI (36) LIE (36) LII (31) LSE (38) LSI (32) SEE (36) SEI (31) SLE (32) SLI (38) アマトリカ (3) クアドラ (35) サイコソフィア (32) タイピング指標 (4) タイプ関係 (24) テンポリスティック (1) トライタイプ (29) 機能 (11) 機能二分法 (7) 次元 (5) 情報要素 (13) 診断リンク (12) 二分法 (29) 認知スタイル (4)

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