全27種類のアーキタイプと、全162種類のタイプ別の説明まとめ。
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トライタイプ一覧
- 125 - メンター
- 126 - サポーター
- 127 - 教師
- 135 - テクニカルエキスパート
- 136 - タスクマスター
- 137 - システムビルダー
- 145 - 研究者
- 146 - 哲学者
- 147 - ヴィジョナリー
- 258 - 戦略家
- 259 - 問題解決者
- 268 - 救助者
- 269 - 善きサマリア人
- 278 - 自由奔放な精神
- 279 - 平和を生み出す人
- 358 - 解決の名人
- 359 - 思索家
- 368 - 正義の戦士(討論者)
- 369 – 調停者(仲介者)
- 378 - ムーバーシェーカー
- 379 - 大使
- 458 - 学者
- 459 - 瞑想家
- 468 - 真実の語り手
- 469 - 探究者
- 478 - メッセンジャー
- 479 - 優しい精霊
トライタイプについて
トライタイプは、キャサリン・チャーニック・フォーブル(Katherine Chernick Fauvre)によって提唱されたエニアグラムの理論です。
三つのタイプの組み合わせ
トライタイプは、各知能センター(ヘッド・ハート・ガッツ)から1つずつ選ばれる3つのタイプの組み合わせによって構成されます。
- ヘッドセンター(5, 6, 7):思考や計画を通じて安全を確保
- ハートセンター(2, 3, 4):人間関係や自己イメージを重視
- ガッツセンター(8, 9, 1):本能的な行動や安定を求める
優先順位
3つのタイプは、以下の順序で影響を与えます。
- コアタイプ:最も支配的なタイプ
- セカンダリータイプ:補助的に影響するタイプ
- ターシャリータイプ:最も影響が弱いタイプ
ウィングとラインの影響
各タイプには隣接するウィング(例:1のウィングは9と2)があり、さらに統合・分裂のラインを通じて他のタイプとつながっています。これにより、柔軟性と適応力が高まります。
本能のサブタイプ(生得本能)の影響
本能のサブタイプ(自己保存・ソーシャル・セクシャル)が、トライタイプの表れ方に影響を与えます。この要素が加わることで、同じトライタイプであっても個人差が生まれます。トライタイプ理論では、それぞれのタイプ(例:1, 2, 5)に独立した本能が割り当てられるのではなく、個人全体に適用されると考えられています。たとえば、自己保存(sp)優勢の125であれば、タイプ1は自己保存的な完璧主義、タイプ2は自己保存的な世話、タイプ5は自己保存的な知識の蓄積として表れることが想定されます。本能の影響は、コアタイプだけでなく、セカンダリーやターシャリーにも及びます。コアタイプが最も顕著に本能を反映する傾向があるものの、本能のサブタイプのスタッキング(so>sp>sxなどのスタッキング)はトライタイプ全体を通じて作用し、その表現の仕方に一貫した影響を与えます。
動機・恐れ・防衛戦略
トライタイプを考える際は、行動や表面的な特徴ではなく「動機」「恐れ」「防衛戦略」の三要素を見る必要があります。この三要素が合わさることで、トライタイプごとの心理構造が形成されます。
- 動機:「なぜ」行動するのかを決定する(例:1は誠実さを求める)
- 恐れ:動機を脅かす要素であり、回避しようとするもの(例:1は不完全さを恐れる)
- 防衛戦略:恐れから身を守るための無意識の反応(例:1は完璧主義で対処する)
注意:下記の動機、恐れ、防衛戦略のタイプ別の具体的内容は、参考文献中に明示的な説明が見つからなかったため、一般的なエニアグラム(リソなど)の情報を元に独自にまとめたものです。
動機:各タイプは、特定の価値観や目的に基づいて行動します。
- タイプ1:誠実さ、道徳的な正しさを求め、世界を改善しようとする
- タイプ2:愛されることや他者とのつながりを重視し、助けようとする
- タイプ3:成功や認知を得ることで、自分の価値を証明しようとする
- タイプ4:独自性や深みを追求し、自分の存在意義を表現しようとする
- タイプ5:知識や自己充足を求め、独立した理解を深めようとする
- タイプ6:安全性や確実性を求め、リスクを避けようとする
- タイプ7:自由や喜びを追求し、可能性を広げようとする
- タイプ8:強さや独立性を求め、他者に支配されることを避ける
- タイプ9:平和や調和を維持し、対立を回避しようとする
恐れ:各タイプには、基本的な恐れがあり、それを回避しようとします。
- タイプ1:不完全さ、腐敗、倫理的な誤りを恐れる
- タイプ2:拒絶されること、価値がないと見なされることを恐れる
- タイプ3:失敗や無能さをさらされることを恐れる
- タイプ4:平凡であること、特別でないことを恐れる
- タイプ5:無力さ、無知、要求に圧倒されることを恐れる
- タイプ6:不安定さ、裏切り、支えがないことを恐れる
- タイプ7:制限されること、退屈、感情的な痛みを恐れる
- タイプ8:脆弱さ、裏切り、他者に支配されることを恐れる
- タイプ9:対立、分離、調和の喪失を恐れる
防衛戦略:恐れを回避するために、それぞれ異なる戦略を用います。
- タイプ1:完璧主義、自己批判、改革を行う
- タイプ2:他者への献身、自己のニーズの抑圧、感情的なサポートを提供する
- タイプ3:適応力、達成志向、自己イメージの構築を行う
- タイプ4:自己表現、撤退、感情の強調を行う
- タイプ5:引きこもり、知的分析、感情の切り離しを行う
- タイプ6:疑問視、準備、同盟形成を行う
- タイプ7:再解釈、回避、計画を通じてポジティブな選択肢を確保する
- タイプ8:主張、対決、支配を通じてコントロールを維持する
- タイプ9:回避、離脱、調停を通じて平和を保つ
トライタイプの働き方(切り替わり方)
トライタイプの切り替えは、自己像や安全性が脅かされたときに発動します。コアタイプの戦略が機能しない場合、他のタイプの戦略へと移行します。
トライタイプの戦略は、以下の順序で適用されます。この切り替えは、状況に応じて一日中発生します。
- コアタイプの戦略:最初に使用される(例:125のコアタイプであるタイプ1が働き、まず規律を使う)
- 統合・分裂ラインやウィングの戦略:コアタイプの次に影響を与える
- セカンダリータイプの戦略:統合・分裂ラインの戦略が機能しない場合に利用
- ターシャリータイプの戦略:最終的な手段として利用