edit

トライタイプ(全162タイプまとめ)

2021年7月30日金曜日

エニアグラム トライタイプ

エニアグラムのトライタイプ一覧

全27種類のアーキタイプと、全162種類のタイプ別の説明まとめ。

トライタイプ一覧

トライタイプについて

トライタイプは、キャサリン・チャーニック・フォーブル(Katherine Chernick Fauvre)によって提唱されたエニアグラムの理論です。

三つのタイプの組み合わせ

トライタイプは、各知能センター(ヘッド・ハート・ガッツ)から1つずつ選ばれる3つのタイプの組み合わせによって構成されます。

  • ヘッドセンター(5, 6, 7):思考や計画を通じて安全を確保
  • ハートセンター(2, 3, 4):人間関係や自己イメージを重視
  • ガッツセンター(8, 9, 1):本能的な行動や安定を求める

優先順位

3つのタイプは、以下の順序で影響を与えます。

  • コアタイプ:最も支配的なタイプ
  • セカンダリータイプ:補助的に影響するタイプ
  • ターシャリータイプ:最も影響が弱いタイプ

ウィングとラインの影響

各タイプには隣接するウィング(例:1のウィングは9と2)があり、さらに統合・分裂のラインを通じて他のタイプとつながっています。これにより、柔軟性と適応力が高まります。

本能のサブタイプ(生得本能)の影響

本能のサブタイプ(自己保存・ソーシャル・セクシャル)が、トライタイプの表れ方に影響を与えます。この要素が加わることで、同じトライタイプであっても個人差が生まれます。トライタイプ理論では、それぞれのタイプ(例:1, 2, 5)に独立した本能が割り当てられるのではなく、個人全体に適用されると考えられています。たとえば、自己保存(sp)優勢の125であれば、タイプ1は自己保存的な完璧主義、タイプ2は自己保存的な世話、タイプ5は自己保存的な知識の蓄積として表れることが想定されます。本能の影響は、コアタイプだけでなく、セカンダリーやターシャリーにも及びます。コアタイプが最も顕著に本能を反映する傾向があるものの、本能のサブタイプのスタッキング(so>sp>sxなどのスタッキング)はトライタイプ全体を通じて作用し、その表現の仕方に一貫した影響を与えます。

動機・恐れ・防衛戦略

トライタイプを考える際は、行動や表面的な特徴ではなく「動機」「恐れ」「防衛戦略」の三要素を見る必要があります。この三要素が合わさることで、トライタイプごとの心理構造が形成されます。

  • 動機:「なぜ」行動するのかを決定する(例:1は誠実さを求める)
  • 恐れ:動機を脅かす要素であり、回避しようとするもの(例:1は不完全さを恐れる)
  • 防衛戦略:恐れから身を守るための無意識の反応(例:1は完璧主義で対処する)

注意:下記の動機、恐れ、防衛戦略のタイプ別の具体的内容は、参考文献中に明示的な説明が見つからなかったため、一般的なエニアグラム(リソなど)の情報を元に独自にまとめたものです。

動機:各タイプは、特定の価値観や目的に基づいて行動します。

  • タイプ1:誠実さ、道徳的な正しさを求め、世界を改善しようとする
  • タイプ2:愛されることや他者とのつながりを重視し、助けようとする
  • タイプ3:成功や認知を得ることで、自分の価値を証明しようとする
  • タイプ4:独自性や深みを追求し、自分の存在意義を表現しようとする
  • タイプ5:知識や自己充足を求め、独立した理解を深めようとする
  • タイプ6:安全性や確実性を求め、リスクを避けようとする
  • タイプ7:自由や喜びを追求し、可能性を広げようとする
  • タイプ8:強さや独立性を求め、他者に支配されることを避ける
  • タイプ9:平和や調和を維持し、対立を回避しようとする

恐れ:各タイプには、基本的な恐れがあり、それを回避しようとします。

  • タイプ1:不完全さ、腐敗、倫理的な誤りを恐れる
  • タイプ2:拒絶されること、価値がないと見なされることを恐れる
  • タイプ3:失敗や無能さをさらされることを恐れる
  • タイプ4:平凡であること、特別でないことを恐れる
  • タイプ5:無力さ、無知、要求に圧倒されることを恐れる
  • タイプ6:不安定さ、裏切り、支えがないことを恐れる
  • タイプ7:制限されること、退屈、感情的な痛みを恐れる
  • タイプ8:脆弱さ、裏切り、他者に支配されることを恐れる
  • タイプ9:対立、分離、調和の喪失を恐れる

防衛戦略:恐れを回避するために、それぞれ異なる戦略を用います。

  • タイプ1:完璧主義、自己批判、改革を行う
  • タイプ2:他者への献身、自己のニーズの抑圧、感情的なサポートを提供する
  • タイプ3:適応力、達成志向、自己イメージの構築を行う
  • タイプ4:自己表現、撤退、感情の強調を行う
  • タイプ5:引きこもり、知的分析、感情の切り離しを行う
  • タイプ6:疑問視、準備、同盟形成を行う
  • タイプ7:再解釈、回避、計画を通じてポジティブな選択肢を確保する
  • タイプ8:主張、対決、支配を通じてコントロールを維持する
  • タイプ9:回避、離脱、調停を通じて平和を保つ

トライタイプの働き方(切り替わり方)

トライタイプの切り替えは、自己像や安全性が脅かされたときに発動します。コアタイプの戦略が機能しない場合、他のタイプの戦略へと移行します

トライタイプの戦略は、以下の順序で適用されます。この切り替えは、状況に応じて一日中発生します。

  1. コアタイプの戦略:最初に使用される(例:125のコアタイプであるタイプ1が働き、まず規律を使う)
  2. 統合・分裂ラインやウィングの戦略:コアタイプの次に影響を与える
  3. セカンダリータイプの戦略:統合・分裂ラインの戦略が機能しない場合に利用
  4. ターシャリータイプの戦略:最終的な手段として利用

参考資料

関連記事

ソシオニクス・タイプ診断

  カテゴリー
EIE (33) EII (40) ESE (32) ESI (37) IEE (40) IEI (33) ILE (32) ILI (37) LIE (37) LII (32) LSE (40) LSI (33) SEE (37) SEI (32) SLE (33) SLI (40) アマトリカ (3) クアドラ (37) サイコソフィア (31) タイピング指標 (4) タイプ関係 (24) テンポリスティック (1) トライタイプ (29) 二分法 (29) 情報要素 (14) 機能 (11) 機能二分法 (7) 次元 (5) 診断リンク (10) 認知スタイル (5)

最新の記事

ソシオニクス 認知スタイルまとめ

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ