トライタイプとは、エニアグラムの基本タイプやサブタイプ(ウイング・生得本能・本能のサブタイプ)をさらに掘り下げる際に役立つモデルです。本記事では、タイプ2・5・9を併せ持つトライタイプ259の特徴や違いをわかりやすく紹介します。
259の特徴
トライタイプ259(259、295、529、592、925、952)はいずれも、「穏やかさと知識を活かして人を支える」性質を持ちます。
控えめで内向的な傾向が強く、争いを避けて調和を保とうとします。人の役に立つことに関心がありますが、自己主張は控えめで、自分よりも相手の安心や安定を優先することが多いです。
感情的に動くよりも、相手の状況をよく観察し、適切な情報や方法を提供することを好みます。たとえば、職場で同僚が困っているとき、励ますだけでなく、実際に役立つ資料や具体的な解決方法を探して渡すといった行動を取ります。
259(静かな援助者)
思いやりと知識の両方を兼ね備え、控えめながら的確に人を支えます。非常に内向的で、相手のニーズを見極めることに長けています。争いを避け、必要なときに情報や助言を静かに提供します。例えば、友人が悩みを抱えているとき、相手の話をよく聞き、信頼できる情報源を提示します。
295(温和な奉仕者)
優しさと落ち着きが際立ち、相手に寄り添う姿勢が特徴です。支援の際には感情を抑え、相手の安心感を優先します。関係を乱さずに役立つ方法を選びます。例えば、家族間の小さな衝突が起きたとき、双方の気持ちを尊重しながら解決案を提案します。
529(思慮深い観察者)
知識欲が強く、冷静な判断力を持ちながらも、相手の感情に配慮します。相手の状況を分析し、無理のない形で支援します。例えば、同僚が業務で行き詰まっているとき、背景事情を把握した上で、負担にならない改善策を提案します。
592(受容的な探究者)
知識を深めつつ、相手を安心させる接し方をします。控えめで、相手の領域を侵さない支援が特徴です。例えば、学習が苦手な後輩には、本人が望む範囲で参考資料を共有し、無理に指導しようとはしません。
925(控えめな平和主義者)
静けさと調和を重視し、受容的な態度で人と関わります。直接的な対立や圧力を避けながら、必要に応じて支えることが多いです。例えば、職場で意見の衝突があった場合、場を和らげる発言をして、落ち着いた空気を取り戻します。
952(知的な調停者)
知識を基盤に、争いを避けつつ問題解決に取り組みます。冷静な観察と情報整理で、人や組織を円滑に保つことが得意です。例えば、チーム内の作業手順が混乱しているとき、全員が理解できる資料を作成して共有します。
違い
コア2(259, 295):相手への温かさや思いやりを第一にし、感情面での支えが際立ちます。
コア5(529, 592):知識や分析力を中心に据え、静かに状況を改善します。
コア9(925, 952):平和や調和を重視し、周囲を落ち着かせる働きが目立ちます。
259全体をまとめると、「穏やかで控えめだが、知識と受容力で人を支える人たち」といえます。
参考資料:
生得本能について
サイト管理人の所見だと、記述の類似性がやや高いのはSP5やSO9だと思います。SX5やSP9やSX9もやや近いかもしれません。
SO5は、知的傲慢さや知的エリート意識が強調して描かれているため、記述内容にはあまり共感できないかもしれません。ただしSO5の中にこの259がいることは十分ありえると思います。
生得本能の記事で描かれるタイプ2は、どれもキャラクター性のアクが強すぎるので、259を検討するような人の場合、あまりSP2、SX2、SO2のいずれの記事にも共感できないかもしれません。記述の類似性と言う意味だと、まだSX3のほうが近いくらいの印象を受けます。とはいえ当然ですがタイプ2の259は間違いなくいるいるでしょう。タイプ2の中では、人当たりの柔らかさと言う点ではSP2(特に「ぶりっ子タイプ」というよりも「よい子として認められるために積極的に周囲が望む振る舞いをする子供」のような傾向が強い場合)が比較的259に近いかもしれません。人当たりの柔らかさは全く無くても知的さが目立つ場合、SP2よりはSO2のほうが近いです。
259とは異なりますが、SP1やSP3にも上記の259と少し類似する部分があります。(リンクに載せていないタイプは、下記のページ先から探してください)
リンク先(外部サイト:サイト管理人のNoteに飛びます)
- SP2(自己保存)★カウンタータイプ
- SX2(セクシャル)
- SO2(ソーシャル)
- SX3(セクシャル)
- SP5(自己保存)
- SO5(ソーシャル)
- SP9(自己保存)
- SX9(セクシャル)
- SO9(ソーシャル)★カウンタータイプ