第2機能(創造機能)
第2機能(別名:創造機能、実現機能、実行機能、)は、自我ブロックにあり、基本機能とも呼ばれる第1機能をどう応用するかに関わる機能です。
第1機能が個人的探求や興味(「何のために」「どうなりたいか」)の中核をなすとすれば、第2機能は社会(第1機能が扱う残りの部分)との相互作用の主要手段(「どうやって他者と接触するか」)を記述するものです。
これは、外向タイプにとっては「人々が交流できるような流れや空気を作り出すこと」、内向タイプにとっては「人と交流するに値する製品を作ること」を意味します。
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人は第2機能を第1機能ほどは使用しません。個人的にもあまり重視していません。第1機能と第2機能のセットで自我ブロックを形成している性質上、第1機能と併用して使われることが多いです。一般的に、人は第2機能の活動を、第1機能の活動よりも個人的意義が低いものと感じる価値観を持っています。
自分の第2機能にある情報要素を、すべての主基準にしている他の人を見た場合、若干の苛立ちを感じてしまいます。自分の第1機能からの視点を提示して、「こちらの方が重要だ」と示唆することで、相手の強調を「修正」しようとするかもしれまえん。
この情報の側面に関して他の人が問題提起した場合、すぐに興味を持って解決策を提示しようとします。ただしこの解決策は第2機能からではなく、常に自分の第1機能を通して行われます。
例えばSEE(1Se, 2Fi)はSeの視点である「自分自身の望みを確認し、それを実現しようとすること」から他人のFiに関する問題(人と人の関係や理解)を解決しようとします。その結果、SEEは人と人の相互作用の縄張り的な側面を理解すること、関係性を台無しにしている「ばかげたこと」は何かを認識することに目が向きます。
人は、自分の第2機能を他人の問題に役立てることで、自分が必要とされ、満たされていると感じ、より充実した生活を送るようになります。
自分の第2機能に対する批判は、第1機能に対する批判よりも敏感に受け取りやすく、不快に感じやすい性質もあります。
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第2機能は頻繁に使用でき、かつ楽に使用できる機能ですが、「常に使用している」というよりは「スイッチのオンとオフを繰り返しながら使用している」機能です。
ある瞬間では第2機能の側面に強い関心を示したかと思うと、次の瞬間には全くの無関心になります。そのため、自分の第2機能の情報要素を、第1機能として使用しているタイプの他者(言い換えるとこの情報要素をもっと重視していて、より一貫性のある注意と努力を期待している人々)を動揺させることがあります。
このわかりやすい例が鏡像関係(例:ILE-LII)です。鏡像関係の場合、第1機能に配置される情報要素と、第2機能に配置される情報要素が逆です(例:ILEの場合1Ne、2Ti、LIIの場合1Ti、2Ne)。そのため同じような世界観を共有しながらも、相手の凝り固まった点を「修正」「補足」しようとする傾向が見られます。
モデルA:機能二分法の分類
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