トライタイプとは、エニアグラムの基本タイプやサブタイプ(ウイング・生得本能・本能のサブタイプ)をさらに掘り下げる際に役立つモデルです。本記事では、タイプ3・5・9を併せ持つトライタイプ359の特徴や違いをわかりやすく紹介します。
359の特徴
エニアグラムのトライタイプ359(359、395、539、593、935、953)は、「目立たない形で知識と適応力を活かす」という共通の特徴があります。控えめで内向的な傾向があり、感情をあまり表に出さず、落ち着いた態度で人や状況に対応します。争いや混乱を避ける一方で、物事の本質を理解しようとする探求心を持っています。表舞台に立つよりも、裏から計画や調整を行い、環境を安定させることを好みます。成功や評価への欲求はあるものの、あからさまな自己主張は避ける傾向があります。
359は、人間関係や環境に合わせて自分を調整するのが得意です。たとえば、新しい職場では初めは静かに観察し、その後必要に応じて意見を出すようになります。また、他人からの評価を得る方法として、直接的なアピールではなく、成果物や知的な働きかけを通じて印象を残そうとします。
359(穏やかな達成者)
控えめでありながら、目標達成への意欲を秘めています。内向的な3の性質により、成果は求めますが人目を引く行動は避けます。状況を冷静に見極めながら、静かに結果を出すタイプです。
395(調和を求める実務家)
成功志向に加え、9の調和重視が強く働きます。環境に柔軟に適応しつつ、混乱を避けながら実用的な成果を出します。必要なときは計画的に行動し、感情よりも実用性を優先します。
539(知的な目標追求者)
知識を中心に据え、目標に向けて着実に進みます。控えめながらも、専門性や情報発信によって評価を得ようとします。社交的ではないものの、分析や調査で周囲を支えます。
593(穏やかな戦略家)
平和志向と知的探求心を併せ持ちます。対立を避けながら、戦略的に機会を活かします。感情は控えめで、論理的な判断を重視します。
935(知的な調停者)
平和と安定を最優先にしつつ、目標達成を目指します。状況を観察し、静かに環境を整えることに長けています。印象に残りたい欲求も持ち合わせています。
953(柔軟な思索家)
柔軟さと知的好奇心を活かして環境に溶け込みます。感情を表に出さず、静かに成果を積み上げるタイプです。
違い
コア3(359, 395):成功や評価を重視しますが、外向的なアピールは避けます。
コア5(539, 593):知識や分析を軸に成果を目指します。
コア9(935, 953):平和や安定を重視し、柔軟に適応します。
359全体をまとめると、「静かに適応しながら知識と計画性で成果を出す人たち」といえます。
参考資料:
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サイト管理人の所見だと、記述の類似性が高いのはSP3, SP5, SX9, SO9だと思います。SX5もやや近いかもしれません。359とタイプ3のイメージは重ならないかもしれませんが、SP3は、通常イメージされるであろうタイプ3とはかなり違った印象を受ける可能性が高いサブタイプです。カウンタータイプとは、タイプの恐れや動機への向き合い方が、典型的な向き合い方とは真逆になっているようなサブタイプのことを意味します。例えばSO3のような典型的なタイプ3が積極的に自分の成果や魅力をアピールするのに対して、カウンタータイプであるSP3は、むしろ「あえてアピールしない」「謙虚さを演じる」ことによって、実体以上にポジティブなイメージを得ようとします。
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