トライタイプとは、エニアグラムの基本タイプやサブタイプ(ウイング・生得本能・本能のサブタイプ)をさらに掘り下げる際に役立つモデルです。本記事では、タイプ2・6・9を併せ持つトライタイプ269の特徴や違いをわかりやすく紹介します。
269の特徴
トライタイプ269(269、296、629、692、926、962)はいずれも穏やかで支援的、人との調和を重んじる性質があります。
争いを避け、相手の立場を理解しようと努め、平和な環境を保つことに強い関心があります。助ける行動は自然体で行われますが、自分の意見や欲求は後回しになりやすく、受動的な態度が目立ちます。
「人の役に立つこと」が自己価値の源泉になりやすいため、頼まれ事を断ることが難しい傾向があります。例えば、疲れていても困っている同僚を放っておけず、予定を変更してでも支援することがあります。
269(慎重な援助者)
愛情と支援を基盤とし、穏やかで思いやりがあります。不安や自己不信を抱えやすく、他人を満足させることで安心感を得ます。例えば、会議で自分の意見よりも全体の調和を優先して発言を控えることがあります。
296(控えめな協力者)
平和志向が強く、他人とのつながりを大切にします。感情を乱さないよう気を配り、不安を隠しながら支援を続けます。例えば、意見が食い違っても表立った反論はせず、後で相手をサポートする方法を探します。
629(穏やかな守護者)
安全と信頼を重視し、最も支援的なタイプ6の一つです。危険や孤立を恐れ、他人を助けることで安心感を得ます。例えば、新しい環境では周囲の人を手助けしながら自分も安心できる関係を築きます。
692(支援的な平和主義者)
協力的で優しく、対立を避けます。タイプ2的な奉仕心を持ち、自己価値を他者貢献から見出します。例えば、職場の意見対立では双方の話を聞き、静かに妥協案を提案します。
926(献身的な調停者)
平和と安定を最優先し、人のニーズに敏感です。罪悪感や不安を抱えつつも他人を支える姿勢を崩しません。例えば、家族の間で意見が食い違った時、自分の立場を控えめにしながら双方の橋渡しをします。
962(温和な助け手)
穏やかで受容的、疑念や不安を抱えやすいですが他人を思いやります。感情を抑え、衝突を避ける傾向があります。例えば、友人が誤解されている場面でも、その場を荒立てず後で静かにフォローします。
違い
コア2(269, 296):愛情と奉仕が中心で、人との絆を強く求めます。
コア6(629, 692):安全や信頼を重視し、不安感が行動の背景にあります。
コア9(926, 962):平和維持と受動性が際立ち、衝突を極力避けます。
全体をまとめると、「温和で人を支え、平和を保つことに長けたタイプ」といえます。彼らは相手に寄り添いながら、穏やかな形で関係や環境を整えていきます。
参考資料:
生得本能について
サイト管理人の所見によると、記述の類似性という観点だけで見ると、最も269の内容に近いのはSX9、SO9、SP6かもしれません。ただし、他のタイプ6やタイプ9にも、それなりに分散している印象を受けます。
生得本能のタイプ2は、いずれも非常に個性が強いキャラクター性を持っているため、269との類似性を考えた場合、タイプ2よりもSX3のほうが近いかもしれません。これは、生得本能に関する記事のソースであるナランホらの記述では、SX3のほうが、SP2、SX2、SO2に描かれる人物像よりも、日本で一般的に流布しているタイプ2の人物像に近い印象を受けるためです。(リンクに載せていないタイプについては、以下のページから探してください)
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