トライタイプとは、エニアグラムの基本タイプやサブタイプ(ウイング・生得本能・本能のサブタイプ)をさらに掘り下げる際に役立つモデルです。本記事では、タイプ3・5・8を併せ持つトライタイプ358の特徴や違いをわかりやすく紹介します。
358の特徴
トライタイプ358(358、385、538、583、835、853)はいずれも、「戦略的に問題を解決し成果を出す」ことを重視する特徴があります。
感情よりも効率・実用性・結果を優先し、現実的な視点で行動します。粘り強く、障害があっても目的の達成に向けて試行錯誤を続けます。
知識や観察力を駆使して独創的な解決策を導く能力に優れますが、感情表現は控えめで、脆弱さを見せまいとする傾向があります。たとえば、困難なプロジェクトでも妥協せず成功に導こうとし、疲れても弱音を吐かず実行し続けることがあります。人との距離は適度に保ち、必要な場面で力強く関わる傾向があります。
358(自立的な達成者)
成果を最優先し、効率的でタフな行動が特徴です。目的に向けて戦略的に動き、実務能力を発揮します。たとえば、限られた時間でも明確な目標を設定し、周囲を巻き込みながらプロジェクトを成功に導きます。
385(冷静な戦略家)
論理的な分析力と実行力の両面に優れます。感情を排し、データや根拠に基づいて結論を導きます。例えば、業務効率化の提案では感覚的な訴えではなく、具体的な数字や結果を示します。
538(現実的な目標追求者)
知識を土台に、無駄を省いた成果を求めます。慎重さと行動力を兼ね備え、リスクを抑えながら着実に前進します。たとえば、新しい環境に入る前に綿密な下調べを行い、想定外の事態を防ぎます。
583(支配的な観察者)
観察力が鋭く、周囲の動きを読みながら主導権を握ります。競争心が強く、自分の立場を守るために戦略的に振る舞います。例えば、影響力を高めるために情報を収集し、状況に応じて的確に活用します。
835(学究的な挑戦者)
力強さと分析力を持ち、効率と支配力を重視します。感情より合理性を優先し、計画的に優位性を確保します。たとえば、交渉において相手の反応を見ながら、譲歩と強硬策を使い分けます。
853(資源活用型リーダー)
指導力があり、手持ちの資源や人材を最大限活かします。安定と成果を両立させる現実的な統率力を持ちます。たとえば、各メンバーの強みを見極め、効果的な役割分担をして成果を上げます。
違い
コア3(358, 385):成功と評価を重視し、効率的に成果を出すことに集中します。
コア5(538, 583):知識と分析を土台に現実的な目標達成を図ります。
コア8(835, 853):力と支配を重視し、状況を主導することを好みます。
358全体をまとめると、「冷静で粘り強く、戦略的に成功をつかみ取る人たち」といえます。
参考資料:
関連記事:生得本能について
サイト管理人の所見だと、記述の類似性が高いのはSO8で、SP3やSO3もやや類似性が高いかもしれません。SP3は、タイプ8よりはタイプ1を検討している人に多いタイプではないかと思いますが、358の記述とは部分的に類似性があります。
万能感の強さが目立つ人の中には、358以外のタイプになりますが、SO2の特徴とより合致する人がいるかもしれません。意外かもしれませんが、SO2はおそらくエニアグラムを知っている人の10人中9人は、タイプ2ではなくタイプ8だと感じるのではないかというくらい、タイプ8のようにみえるタイプです。
SO8とSO6自体は記述の類似性が非常に高いのですが、358の場合、タイプ6のような「何を信用すべきか」という問題を、非常に熱心に、時間をかけて考察する傾向はあまりなさそうな点を考慮すると、358を検討している人の中にSO6はあまりいなさそうに思えます。もしも358の検討者で、かつタイプ6も検討したいという場合、SO6よりはSX6(しばしば他人を疑いすぎ、自分を過信しすぎる)のほうが記述の類似性は高いかもしれません。(リンクに載せていないタイプは、下記のページ先から探してください)
- SP3(自己保存)★カウンタータイプ
- SX3(セクシャル)
- SO3(ソーシャル)
- SP5(自己保存)
- SX5(セクシャル)★カウンタータイプ
- SO5(ソーシャル)
- SX6(セクシャル)★カウンタータイプ
- SO6(ソーシャル)
- SP8(自己保存)
- SX8(セクシャル)
- SO8(ソーシャル)★カウンタータイプ