トライタイプとは、エニアグラムの基本タイプやサブタイプ(ウイング・生得本能・本能のサブタイプ)をさらに掘り下げる際に役立つモデルです。本記事では、タイプ3・6・8を併せ持つトライタイプ368の特徴や違いをわかりやすく紹介します。
368の特徴
トライタイプ368(368、386、638、683、836、863)は、いずれも「正義を守るために行動する」という強い動機を持っています。
不正や権力の乱用を見抜き、それに立ち向かう姿勢が際立っています。議論力や洞察力に優れ、状況や人の心理を素早く見抜くことができます。
感情よりも事実や原則を重視し、迷いなく行動に移す傾向があります。対立を恐れず、必要とあらば直接的に意見をぶつけるため、周囲からは頼れる守護者として見られることが多いです。ただし、常に反対や挑戦の姿勢を取ることで、柔軟さや感情面のつながりを犠牲にしてしまう場合もあります。
368(挑発的な達成者)
成功と評価を重視しながらも、権威や不正には強く反発します。勤勉でリーダーシップがあり、外向的な行動力を持ちます。例えば、職場で不当な扱いを受けている同僚を見れば、自分の評価を賭けてでも改善を求めます。
386(反骨の勝利者)
コアはタイプ3ですが、タイプ8の力強さが際立ちます。率直で反抗的、正義のために妥協しません。例えば、プロジェクトの方向性が倫理的に問題があると判断すれば、上層部に対しても毅然と反論します。
638(正義の忠実家)
安全と忠誠を重視するタイプ6の中では、最も対立的なタイプ6です。危険や不当な扱いに敏感で、守るべき人のためには苛烈な交渉も辞さない姿勢があります。例えば、契約条件に不備を見つけたら、相手が有力者であっても修正を求めます。
683(闘争的な守護者)
タイプ6が中心でありながら、タイプ8の攻撃性を併せ持ちます。集中力と行動力が高く、守るべき対象のために、自分が積極的に前に出ます。例えば、地域の安全を脅かす問題があれば、自ら先頭に立って対策を提案・実行します。
836(挑戦的な挑戦者)
力と支配を重視するタイプ8の中では、議論好きで挑発的なほうです。弱者保護の姿勢が強く、必要なら権力に挑みます。例えば、理不尽な規則が現場の人を苦しめていると知れば、その撤廃を直接訴えます。
863(不屈の正義使)
タイプ8が中心で、タイプ6の探求心を併せ持ちます。自己の信念を守り抜く一貫性があり、権威に流されません。例えば、重要な決定で少数派の意見が無視されていれば、その立場を代弁して議論します。
違い
コア3(368, 386):成功や評価を重視しつつ、正義のためには立場を賭けても行動します。
コア6(638, 683):安全と忠誠を基盤に、脅威や不正に立ち向かいます。
コア8(836, 863):力と影響力を活かし、権力に挑みながら弱者を守ります。
368全体をまとめると、「不正に対して即座に反応し、信念と行動で人や社会を守る闘志あふれる人たち」といえます。
参考資料:
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サイト管理人の所見だと、記述の類似性が高いのはSX6やSO6やSO8だと思います。記事中に対抗恐怖症的(カウンター恐怖症的)という表現が出てきますが、これはSX6の重要な特徴です。
SX6はかなりタフなタイプで、肉体的にも筋肉質でたくましいと言われることもあります。SO6は「間違い(論理的間違い)は見過ごせない」「誤情報は許せない」と全く見ず知らずの人相手にも議論を仕掛ける・公の場で堂々と批判するようなアグレッシブさや強い確信を持つことがあるタイプです(SO6には、最初タイプ1やタイプ5、135やx58を検討する人が多いかもしれません)。規律重視の軍人的なイメージも強いタイプです。ナランホは「ナチスにはSO6が多かった」と説明しています。
368と若干似ているのはSP3かもしれません。368ではありませんが、これまでにタイプ2を検討したことがある人の中には、SX3の記事にも共感を覚える人もいるかもしれません。368とはそこまで類似性は高くない印象も受けますが、一般的に流布しているタイプ3に共感することが多い人は、SO3に共感を覚えるかもしれません。(リンクに載せていないタイプは、下記のページ先から探してください)
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