目次[非表示]
タイプの分類
α | β | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ILE | SEI | ESE | LII | EIE | LSI | SLE | IEI | |
構成主義 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
情緒主義 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
γ | Δ | |||||||
SEE | ILI | LIE | ESI | LSE | EII | IEE | SLI | |
構成主義 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
情緒主義 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
構成主義者
Tp または Fj
情緒主義者
Tj または Fp
典型的な特徴
構成主義者
- 相互作用による感情的な要素を最小限に抑え、「ビジネス」の要素に焦点を当てたがる傾向があります。
- 感情的な「錨」(例:本、映画、場所)を持っており、それを使って自分の内部の感情状態を一定の状態にとどめるようサポートします。
- 感情的に夢中になることがあります、また、全体に対する感情とは別に、特定の部分やセクションに強い反応を示すこともあります。
- 行動や要求を突っぱねるのは比較的得意ですが、他人の感情や経験からの感情的な影響を受けないようにすることは苦手です。
- 慰めや同情ではなく、具体的な解決策を提示される方が好きです。
情緒主義者
- ビジネスは二の次にして、交流の感情的背景に集中する傾向があります。
- 古くて既知のものより、新しくて斬新なものを好みます。
- プロフェッショナルでない、あるいは質が低いと思われる情報には無関心です。
- 他人の感情や経験からの感情的な影響を受けないようにいることは比較的得意ですが、行動や要求を突っぱねるのは苦手です。
- 会話が感情的にネガティブなものであれば、その会話は無駄であると考えます。
典型的な特徴(拡張版)
2003 年のレーニンの特徴の研究から取得。
構成主義
- 他者との接触において、構成主義は感情的な接触の段階を減らすか完全に避けようとします(そういったものを「スキップ」しようとします)。 構成主義は、全体的な感情的態度を、人と相互作用するうえで必要な要素だとは考えません(構成主義が人と相互作用する場合、彼らは一緒に議論したり、何かをしたりします。必ずしも感情的に「再調整」するわけではありません)。
- 構成主義にとって、感情的な「錨」は重要なものです(この「錨」は特定の場所、本、映画などに関連しています)。彼らの内的な感情状態に共鳴するものが「錨」になります。構成主義は、「錨」によって自分の内的な感情状態を保持したり強化したりします。特定の感情状態を再体験するために、特定の場所に訪れたり、本を読み返したりする傾向があります。
- 全体的に見ると嫌いな映画でも、その中のワンシーンで笑ったり泣いたりすることがあります。
- 「他人から何かを要求されたり、何かについて検討するよう求めれること」よりも、「他人の感情や心配事から自分自身を切り離すこと」のほうが苦手です。
情緒主義
他者との相互作用の中で、相手を「正しい」感情状態に持っていこうとします(または自分自身を再調整しようとします)。人との相互作用の中で、情緒主義は全体的な感情的方向性に引き込まれます。情緒主義は、「人と関係すること、人とコミュニケーションをとること」そのものを、ひとつの活動として区別して認識します(「雰囲気に浸る」活動として)。ある事柄について議論している際、情緒主義は、そのトピックから「離脱して」、感情的なやりとりに変えてしまうことがあります。
- 情緒主義は、すでに経験したことを再体験するより、新しい経験を求めます(たとえ、過去に経験したものが感情的に心地いいものであったとしても同様です)。情緒主義が一度読んだ本を読み返したり、一度訪れた場所へ再訪問するのは、何かを調べなおすためであったり、新しい発見を期待してのことです。
- 情緒主義は、専門性に欠ける「質も悪い」情報(例えば本・映画・旅行など)に、あまり興味をそそられません。
- 「他人の感情や心配事から自分自身を切り離すこと」よりも、「他人から何かを要求されたり、何かについて検討するよう求めれること」の方が苦手です。
仮説
構成主義は、あまり批評せずに感情を受け取ってしまうため、与えられた感情に引きずられやすいです。特定の感情状態に没入した後、その状態に長期間とどまってしまうため、感情的に受け入れられない、または感情的に不快な情報を避けようとします。
情緒主義は、あまり批評せずに行動/考慮の要求を受け取ってしまうため、与えられたテーマに引きずられやすいです。与えられたテーマに没入した後は、その状態に長期間とどまってしまいやすく、そこから頭を切り替えたり、考えないようにするのが苦手です(そのため、情緒主義は受け入れがたい要求やテーマを避けようとします)。
追加の解説と注記
構成主義者(constructivist)は、活動に対して正しい考え方を身につけようとしますが、ある考え方から別の考え方に移行するには時間がかかります。家にいるときは、家で起こるかもしれないことに精神的に備え、会社にいるときは、仕事用の精神状態に切り替えます。彼らは感情的な状態に入ると、長い間その感情的な状態にとどまるため、感情に圧倒されてしまうことがあります。
構成主義者は他者との感情的な接触を避けており、会話に感情的に適応する必要はないと考えています。彼らは、「how are you?」など無難な挨拶から会話を始めることを好んでおり、意識せずに人付き合いのマナーを守った丁寧な対応をとろうとします。実用的な会話(ビジネスに関する会話など)は、情緒主義者よりも得意としています。
彼らは特定の感情的な状態を繰り返すのが好きです。そのため、同じ本を読み直したり、同じ映画を見直したり、お気に入りの場所に何度も足を運んだりします。また、外部からの感情的な影響を受けやすく、切り替えるのが苦手なため、ネガティブな影響をあたえそうな映画や状況、人々をなるべく避けようとします。構成主義者は、感情的な「錨」(慎重に選択された音楽、本、映画)を使用して、内部の感情的な状態を維持または強化しようとします。
情緒主義者(emotivist)は、会話の感情的な雰囲気に入り込み、能動的に働きかけて、会話の感情状態をポジティブな状態に保とうとします。 彼らは、ただその場の「ポジティブな精神」とでもいうような雰囲気を維持するために、自分が興味のない、あるいは信じていない様々なことについて話すことができます。ビジネスの話は苦手で、話題が感情的なやり取りに逸れてしまうこともあります。
彼らは、新しい経験や新しい感情を得ようとするので、新しい場所に旅行したがります。また、一度見たことのある映画を見直すことはほとんどありません。情緒主義者は行動や要求に対する見積もりが甘い方で、あとから手一杯になってしまうこともあります。一度何かのテーマに没頭した後は、その状態に長くとどまり続けます。この場合、状態を切りかえたり、その状態を打ち切るのをやめることは困難です(そのため不快な要求は避けようとします)。
理論的特性
この二分法は、合理的な情報要素が接触機能と不活性機能 [1] のどちらに含まれるかに対応しています。
- 構成主義は、不活性側に倫理、接触側に論理が配置されています。
- 情緒主義は、不活性側に論理、接触機能側に倫理が配置されています。
訳注
- ^ 合理的な要素とは、Te、Fe、Ti、Fiのこと。接触機能とは、モデルAの第2, 3, 5, 8機能のことであり、不活性機能とは第1, 4, 6, 7機能のことである。つまりxxTpとxxFjは構成主義であり、xxTjとxxFpが情緒主義に分類される。例えば情緒主義に分類されるILE(ENTp)は、不活性側にNe, Fi, Fe, Niを持っており、接触側にTi, Se, Si, Teを持っている。不活性側に倫理機能(FiとFe)が配置されていることがわかる。接触機能は関連項目「接触・不活性サブタイプ」
その他の二分法
こちらの記事「二分法」を参照。