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アマトリカ

2023年5月17日水曜日

アマトリカ サイコソフィア

アマトリカ 見出し画像

はじめに

アマトリカとは、人間関係の認識パターンの類型論であり、人が「エロス」「フィリア」「アガペー」「ストルゲ」をどのようなパターンで認識しているかを24種類のタイプに分類する。作者はХомбак Евгений(Eugene Khombak)。アマトリカという言葉は、ラテン語の愛(amor)に由来している。

サイコソフィアと呼ばれる類型論から派生したもので、システム自体はサイコソフィアと非常に似通っているため、そちらに詳しい人であれば比較的とっつきやすいかもしれない。


サイコソフィアと異なる点として、下記があげられる。


参考:

4つの機能

アマトリカでは、第1機能~第4機能の4種類の機能を扱う(サイコソフィアと同様)。この4つの機能は、下記の意味を表している。


第1機能

I+ You-(私の気持ちを重視します。あなたの気持ちは存在しません)

例えば第1機能にエロス(E)が配置されているタイプ(例:ESFA)の場合、エロスの領域では相手の感情や意見を伺うことなく、我が道を行くことになる。

ここまではサイコソフィアのシステムと同様であるが、アマトリカではこの第1機能を「エゴ(自我)」に紐づけている。

アマトリカでは「個人的元型」と「集合的元型」という言葉を使って4つの機能と4つの愛を説明するが、この第1機能に紐づけられているのは「個人的元型」の「エゴ」である(とはいえ公式サイトで軽くタイプの特徴や相性を調べる程度の場合、ここまで用語を押さえておく必要はない)。


 個人的元型と集合的元型について
(アマトリカからは脱線するので読み飛ばしOK)

当サイト管理人が知る限り、シャドウやアニマを個人的元型(Личностные архетипы)という言葉で定義したり、エロスやアガペーを集合的元型(Коллективные архетипы)として定義するのは、日本で見られるフロイトやユング心理学、そこから派生したアマトリカ以外の類型論で一般的に行われているような分類ではないため、アマトリカの元型の定義をアマトリカ以外の元型の話に持ちだすと、混乱してしまうかもしれない。なお、ロシア語文献の場合、類型論ではなく一般的な心理学における解説でも個人的元型という言葉が登場するものが散見される。例えばロシアのクルガン州立大学によるユングの分析心理療法の紹介と思われる記事では「Личность каждого человека строится также в соответствии с определенными личностными архетипами. Юнг выделяет несколько основных для понимания структуры личности архетипов: Персона, Эго, Тень, Анима и Анимус, Самость.」という文言が見られる。
引用:https://studfile.net/preview/9033319/page:2/

日本語文献では一般的に、「意識」「個人的無意識」「集合的無意識(人類に共通する無意識)」の3つに分けて考える方法がよく説明されている。日本語のユング系の文献では普通、「元型は集合的無意識にある」という説明をされることが多い

旧ソ連圏での元型の定義と、日本における元型の定義の差は、原典であるドイツ語から翻訳されるにあたって、比較的初期の段階で各国の訳者間で用語の意味合いの解釈が分かれてしまい、それがそのまま後続の文献に影響を与えた結果ではないかと思う。ドイツ語の「persönlichen」は「個人的」という意味と「人格」という意味があるが、どちらの意味に注目して訳すかによって解釈が変わる可能性がある)。


第1機能:
  • 自分の考えだけを信じる。他人の考えは気にしない。
  • 自分の個人的な見解、アイデア、思考を非常に重視視する。
  • 精神エネルギーを蓄積する。
  • 情報をよく識別し、記憶している
  • この側面に自信がある。
  • 意識的な領域にある。

第2機能

I+ You+(私は自分の気持ちを留保します。あなたの気持ちも考慮に入れます)

アマトリカでは、第2機能は「個人的元型」の「ペルソナ」に紐づけられている。


第2機能:
  • 自分の考えにも他人の考えにも目を向ける。
  • 精神エネルギーを蓄積する。
  • 情報をよく識別し、記憶している
  • 意識的な領域にある。
  • この側面に自信がある。
  • ペルソナの言葉通り、この点では他者に適応し、他者に協力し、他者の利益を考慮する(それが自分の利益への近道だと感じる)。
  • 意識的な領域にある。

第3機能

I- You-(自分のことはよくわかりませんが、あなたの言うことも疑わしいと感じます)

アマトリカでは、第3機能は「個人的元型」の「シャドウ」に紐づけられている。


第3機能:
  • 自分の考えも他人の考えも信頼できない。
  • エネルギーを消耗する。
  • 散発的にしか焦点を当てない。
  • この側面に魅力を感じないシャドウ(影)という言葉通り、「これは価値が無い」「つまらない」と抑圧され、人の意識の領域から押し出されてしまっている)。
  • 傷つきやすく、批判とプレッシャーを恐れる。
  • この側面に欠点があると認識する。
  • 無意識的な領域にある。

第4機能

I- You+(私はこれについて理解していません。あなたの意見を全面的に受け入れます)

アマトリカでは、第4機能は「個人的元型」の「アニマ」に紐づけられている。


第4機能:
  • 自分の考えは気にかけず、他人の考えを受け入れる。
  • エネルギーを消耗する。
  • 散発的にしか焦点を当てない。
  • 自分とはあまり関係ない世界という認識
  • 重要性を感じない。
  • その場に適当に合わせる。
  • 外部の意見や考え、ルール、規範、その他「これが正しい」「こうすべきだ」論を受け入れる。
  • 無意識的な領域にある。


参考:

第2機能と第3機能の違い

You+である第2機能と第4機能は、You-である第1機能や第3機能と比較すると、外の世界に目を向ける傾向が強い

第2機能は、第3機能と比べると外部からの刺激に対して活発に応答する。第2機能の側面では(第3機能と比べると)ずっと活発に経験を積むことになるので、特異な状況や困難に直面しても、それを乗り越えられるだけ成長していることも多い。


第3機能は(第1機能と同様に)自分の頭で考えたり、メリットとデメリットの比較に時間を費やしたがる傾向がある。人は通常、(第2機能と比べると)第3機能の側面には消極的で、あまり経験を積もうとしない傾向がある。

第3機能は本質的に利己的で、自分自身の個人的なニーズに興味を持ちやすい。第3機能の側面の何かを受け取りたいという欲求や、新しい状況を求める欲求と同時に、未知の状況に直面しなくてはならない痛みの両方を感じてしまい、内面的な葛藤を感じることもある。


参考:


4つの側面

アマトリカでは、プラトンの4つの愛の形「エロス」「アガペー」「ストルゲ」「フィリア」を扱う。これは恋愛に限定せず「人が他者、そして自分自身との関係において、どのような行動をとるか」に影響を与える元型であるとされている。

上述の第1機能(エゴ)、第2機能(ペルソナ)、第3機能(シャドウ)、第4機能(アニマ)が個人的な元型であるのに対して、エロス・アガペー・ストルゲ・フィリアは集合的な元型であるとアマトリカ作者は定義づけている。


エロス(E)


エロス(E)(Эроса, Eros)
  • シンパシー(生理的嫌悪感の反対の意味)
  • 人に対する好感と愛情、シンパシーの知覚と表現
  • 愛情を維持する力
  • 相手のことが好きか嫌いかといった感情の認識

アマトリカの公式サイトにおけるエロスのイメージカラーは赤色

ソシオニクスとの関係:
Fe、Fiといった、倫理的情報(感情表現や人間関係に関わる情報。人の心の中で生じる経験の領域:感情、情動だけでなく、芸術や、自分の身近にある「美」に対する態度)を担う側面/機能に紐づけできる可能性がある。


◆◆◆


公式サイトではシンパシーという単語を使ってエロスの説明をしているが、ここでの「シンパシー」のニュアンスは、日本語の「共感・同情」とはニュアンスが違うので注意。アマトリカのエロスは「生理的嫌悪感の反対語」の意味に近い

もしも機械翻訳しながら公式サイトを読む場合、シンパシーが「同情」や「共感」と変換されて出てくるが、その場合は「生理的嫌悪感の反対を意味する言葉」として読むと理解しやすいかもしれない。


1Eや2Eは誰かにシンパシーを感じた際、自分の気持ちにすぐに気が付くことが多い

それと比べると3Eや4Eは鈍感で、最初のうちは自分の内面的な変化(他者を愛したことに伴って自分の中に生じた感情や思考)に気が付かないことも多い(そして何かの拍子に気が付いてびっくりしてしまう)。


◆◆◆


1E(第1機能がエロス)
  • 自分は誰にシンパシーを感じているか、相手は自分にシンパシーを感じていそうか、自信を持って認識している
  • 自分の「この人が好き」という気持ちを、自信を持ってはっきり示そうとする。
  • 他者が自分に向けてシンパシーを表現し、それを受け入れる経験よりも、自分がまずシンパシーを表現する経験のほうが多い。
  • 他者に選ばれるのではなく、自分が自分にふさわしい相手を選ぶ

2E
  • 相互の好意と愛情を育もうとする。
  • まるでゲームのように気軽に愛情表現を交わす(相手にもそれくらいの気軽さを求める)
  • 自分が感じているシンパシーを相手に表現する際は、直接的な形ではなく、間接的な形で表現することを好む傾向がある。
  • 「この人は自分に好意を持っていそうだ」と思える人にだけ、自分がシンパシーを感じていることを簡単に表現できる(またエロスの側面では、基本的には他者が自分のことをどう思っていそうかを、それなりに自信を持って見抜くことが出来る)。
  • 相手が自分に向けてシンパシーを一切示さない場合、相手が挑発的な行動をとっていると認識することがある。

3E
  • 相手は自分に魅力を感じていそうか、相手から好意を抱かれていそうかという点に影響されやすい。
  • もしも自分が嫌われているように感じたり、あるいは自分の愛情表現に疑問を投げかけられると、すぐにセルフイメージ(自分自身が抱く自分のイメージ)が傷ついてしまう。
  • 定期的に「自分は本当にこの人のことが好きなのか」わからなくなってしまう
  • 自分の好意を見せるのにも慎重で不安を感じやすく、「この人なら受け入れてくれるだろう」と確信できないと、なかなか「好きだ」という感情を見せることも出来ない。

4E
  • 他者に愛情表現されると、素直にそれを受け入れ、従うことが多い。
  • 他者視点から見ると、4E相手には愛情表現のしやすさを感じやすい
  • 4E自身が他者に対して感じるシンパシーは不安定で移ろいやすい。
  • 「シンパシーに基づく関係」がどんな関係なのか自体がイマイチわからない(そもそも論として、日本語の場合アマトリカにおけるシンパシー的な意味合いを持つ言葉自体がおそらく存在しないため文意が掴みにくいが、この場合「シンパシー=生理的嫌悪感の反対の意味を持つような好意」に基づく関係がイマイチわからないという意味)。


参考:


フィリア(F)


フィリア(F)(Филияm, Filia)
  • 親しみやすさ、信頼感
  • 友好的かどうかの認識
  • 他者との交流を維持する力
  • 自分から関係を始める力

アマトリカの公式サイトにおけるフィリアのイメージカラーは青色

ソシオニクスとの関係:
Ne、Niといった直観的情報(人の存在意義。世界やコミュニティにおける自分の居場所探し)を担う側面/機能に紐づけできる可能性がある。


◆◆◆


英語のPhiliaからフィリア=Pと勘違いしそうになるが、アマトリカ公式サイト英語版ではフィリア=Filiaと書かれており、タイプ表記もFSAEというようにフィリア=Fなので注意。

3F、4Fは確かに1Fや2Fと比較すると人との交流経験が浅いことが多く、人との交流が増えれば増えるほど強い負荷を感じる傾向があるが、かといって必ずしも1Fや2Fが交流疲れしないかというと、そうとも限らない

1Fや2Fであっても、人と接する頻度が高すぎたり、無意味な接触が多すぎれば負担を感じ、場合によっては一人になろうとすることもある。どちらかというと1Fのほうが一人になろうとする傾向がやや高く、2Fはわざと相手との関係を冷やすようなことを言って交流頻度を柔軟に調整しようとする傾向が若干高い。


◆◆◆


1F(第1機能がフィリア)
  • 自分がなぜこの人と友好的な関係を築く必要があるのか、その理由をいつもよく理解している。
  • 他者と交流する意義を自分自身で作り出す(例えば同じ趣味を持つ人々とコミュニケーションをするため等)
  • 必要だと思えば、自分から簡単に人と交流し始める。
  • 自分の必要性に応じて、あるグループで付き合っているAさんを、別のグループの交流に引き込むことにも抵抗がない。

2F
  • 「なぜこの人と友好的な関係を築くのか」という意味や目的を作り出さない
  • 自然に生じる接触に応じて、人に近づいたり離れたりする。
  • 自分から気軽に交流し始めることが出来る。
  • 他者との関係性は多様な関係になりがち(例えば恋人であり、かつ友達であるというような関係)
  • 誰が友好的で、誰が友好的でないかを見極める力には自信がある。
  • 基本的に、相手が明らかに交流を望んでいないような場合を除けば、誰に対しても同じような友好レベルで接する。

3F
  • 自分のほうから交流を開始することは稀(相手が受け入れてくれるかわからない不安感や、悪い関係性になったらどうしようという不安が強いため)
  • できれば相手から声をかけてほしい(ただし、常にその誘いをすぐ受け入れるとは限らない)
  • 長い間交流を続けていた人であっても、ふと「この人は本当に自分に友好的なのか」と不安になったり、あるいは「自分は本当にこの人に友情を感じているのだろうか」がわからなくなってしまうことがある。
  • 友好的な関係が不足していたり、友好的ではない人と交流してしまうと、セルフイメージまで傷ついてしまう。(「私は誰とも友好的な付き合いができないのではないか」「こんな風に自分のことを嫌いに思っている人間と今まで交流をしていた私って一体…」等)
  • 相手の気分や態度に影響されやすい(たまたま相手が疲れていた等の理由で、普段より少し無愛想な態度を取られただけで、過度に深刻に受け止めることもある

4F
  • 他の人から友好的な交流を持ちかけられれば、簡単に交流し始める
  • 友好関係を築こうと積極的にイニシアチブをとる人がいれば、それに従うことが多い。
  • そもそも人生における「友好的な交流」の優先度が低い(興味が薄い)ため、安定した友好的関係の維持に難がある(3Fも意識の表面では4Fと同じように思う可能性はあるが、3Fの場合はどうでもいいはずの他人の態度に大きく振り回されたり、傷ついたり、怒りを感じたりと、一喜一憂しやすい点が異なる)。
  • 4Fが他者と友好的な交流を続けるためには、相手からの継続的な働きかけが必要になる。
  • 「友好的な交流ができる相手」がいなかったとしても、そのことにあまり問題を感じない


参考:


アガペー(A)


アガペー(A)(Агапе, Agape)
  • 人間関係の中で生じるケアやサポートの有無や質の認識。
  • 他者と自分自身へのサポートとケアをどのように行うか、自信を持ってサポートやケアを行うか否か。

アマトリカの公式サイトにおけるアガペーのイメージカラーは緑色

ソシオニクスとの関係:
Se、Siといった感覚的な情報(物質的な財産の所持をどれだけ重視するか。肉体労働と仕事全般に対する態度。身体的ニーズに対する態度)を担う側面/機能に紐づけできる可能性がある。


◆◆◆


1A(第1機能がアガペー)
  • どのようにして他者を手助けすればいいか、自信を持って認識している。
  • 自分が提供するケアの意味合いを理解している。
  • 自信を持って他者を世話するよう努める。
  • 自分が相手をケアしたりサポートする側のポジション(自分の方がよりイニシアチブをとれるポジション)を好む。
2A
  • 相互ケア、助け合いの精神を持ち、助け合うことで人間関係を強化しようとする。
  • 他者がどのようなケアを求めているのかの見極めには自信がある。
  • 基本的には自分がケアする一方ではなく、同じくらい相手にもそれをしてもらえる関係を好む
3A
  • 相手から自分に向けられるケアの質が原因で人間関係に不安を感じることが多い。
  • あまりにも自信満々にケアされたり、その逆に適当なケアをされると、不安を感じてしまう。(「過剰すぎる」「過小すぎる」と感じやすい)
  • 自分自身の「適切なサポートやケアを提供する力」にはあまり自信をもっておらず、「本当にこのサポート・ケアでいいのか」と途中で不安になりがち。
4A
  • どちらかというと自分がケアしてもらえる関係性を好む(特に自信をもってケアしてくれる人との関係が楽だと感じる
  • 「ケア」そのものの重要性が低く、自分をケアしてくれるような人がいなければいないで、いちいち気にもしないほう。
  • 努力すれば他者をケアしたりサポートすることはできるが、あまり得意ではない。
  • セルフケア自体も雑なことがある。


参考:


ストルゲ(S)


ストルゲ(S)(Сторге, Storge)
  • 自分と他人への方向づけ。(自分や他人が目指すべき道を模索し、それを掲げたり、他者に教えたりすること)
  • 人間関係の中で生じる教育の有無や質の認識。
  • 他者をどのように導くか、自信を持って行うか否か。

アマトリカの公式サイトにおけるストルゲのイメージカラーは黄色

ソシオニクスとの関係:
Te、Tiといった論理的な情報(論理的事実。論理的な繋がり。観念(イデア)の世界と、人間の精神的活動の産物であるすべてのもの(今現在、具現化できているかどうかは問わない))を担う側面/機能に紐づけできる可能性がある。


◆◆◆


1S(第1機能がストルゲ)
  • 自信のある教育者としての立場、自信を持って人を導く側の立場を好む。
  • 相手にどのような教えや導きが必要なのか識別する力に自信を持っている。
  • 人にアドバイスしたがる(もしも相手がアドバイスを受け入れない場合、相手側の思考力や礼儀に問題があると認識することもある)。
  • 他者のためになると思えば欠点を指摘することもある。
2S
  • 相互の教え合い、導き合いを好む。
  • 相手にどのような教えや導きが必要なのか識別する力に自信を持っている。
  • 特定のトピックや問題、あるいは人生について気軽に意見を出し合ったり、議論し合ったり、相手の考えを聞いたりできることを好み、そうした関係性に他者を誘おうとする。
  • ストルゲと言う側面では、自分の側から気軽なダンスや遊びに誘うようにして、相手に働きかけることも多い。
  • 自分の働きかけに相手があまり反応を返さない場合は、その人との関係に飽きてしまうこともある。
3S
  • あまりにも自信満々なアドバイスをされたり、その逆に適当なアドバイスをされると、不安を感じてしまう。(「過剰すぎる」「過小すぎる」と認識する幅が広い)
  • 相手が自分を教え導こうとする方向性に不安を感じやすい(「本当にこの人に従って大丈夫か」と感じやすい)
  • 自分が相手を教え導く際の方向性にも不安を感じやすい(「本当にこの人にこんな指摘をしてもいいのか」「この人はこの方向で成長すべきだと思っていたけど、本当にそれでいいのか」等)
  • 必要であればやるものの「他者にアドバイスをすること」や「他者に指示を出すこと」に負担を感じやすい(まるで相手が失敗した時の責任を押しつけられているような気分になる3Sもいる)
4S
  • 自信満々にアドバイスされると、なんとなくそれが正しいような気分になりやすい。
  • どちらかというと「あなたはこうすべきだ」と自信を持って示してくれる人との関係を快適に感じやすい。
  • 自分の成長の方向性を自分で決定したり、一度決めた方向性を維持し続けることに難があることもある。
  • 仮に能力的には人を教育できるだけの力が十分以上にあったとしても、あまり「自分が人に何かを教える」側に立つことを好まない


参考:


オンラインテスト(外部サイト)

結果の受け取りにメールアドレスが必要。googleフォームを利用したテストのため、googleにログイン中の場合gmailが表示される。「共有なし」設定のため、受け取りにgmil以外のメールアドレスを入力した場合、先方にgmailが伝わることはないと思われるが、それでも気になる人は一度ログアウトしてからテストを受けるといいかもしれない。

サイト管理人が2023年5月に受けた際は、1時間後くらいに結果が届いた(バッチ処理の頻度によってはもっと時間がかかる可能性もある)。

若干意味がつかみにくそうな設問に「"Принцессы на горошине" не раздражают. Нравится с ними возиться, найти подход.」というものがある。これはだいたい下記のような意味である。リンクは貼らないが、エンドウ豆の上に寝たお姫さまという童話の内容はwikipedia(日本語)で読める。

  • 「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」という童話に登場するお姫さまのように、身体的不快感に敏感な人の世話をするのが嫌いではない。むしろそういう人をケアする方法を探すのが好きだ。

タイプ表記
エロス :Э、E
フィリア:Ф、F
アガペー:А、A
ストルゲ:С、S


タイプ説明(外部サイト)

公式サイトのタイプ説明へのリンク


4つの発達段階と4つの劣化段階

冒頭で紹介した「健全度的なシステム」がこれである。詳しくは記事「アマトリカ 発達段階と劣化段階」を参照。


ハウス

サイコソフィアでいうところのセクスタ(ソシオニクスでいうところのクアドラ)に相当する概念。

サイコソフィアのセクスタ同様、同じハウス同士の相性は良好だとされる。

アマトリカでは、エロス・フィリア・アガペー・ストルゲというポジティブな側面と、マニア・フォビア・プラグマ・ティラニーというネガティブな側面を、それぞれハウス別にギリシャ神話の神と対応付けている(マニアやフォビア等の用語の意味は記事「アマトリカ 発達段階と劣化段階」参照)。

また、ハウスをエレメント(古典的な四大元素である風、水、火、土と、太陽、月の6種類)にも紐づけている。対立するエレメント同士(風と土、水と火、太陽と月)の相性は最悪(戦争関係)だとしている。


第1ハウス(FSAE, EASF, FASE, ESAF)
  • 善神:天空の神ゼウス(エロスとフィリア)
  • 悪神:戦争の神アレス(マニアとフォビア)
  • エレメント:太陽


第2ハウス(SFAE, EAFS, SAFE, EFAS)
  • 善神:結婚の神ヘラ(エロスとストルゲ)
  • 悪神:不和の神エリス(マニアとティラニー)
  • エレメント:風


第3ハウス(SEAF, FAES, SAEF, FEAS)
  • 善神:海の神ポセイドン(フィリアとストルゲ)
  • 悪神:恐怖の神デイモス(フォビアとティラニー)
  • エレメント:水


第4ハウス(AFSE, ESFA, ASFE, EFSA)
  • 善神:囲炉裏の神ヘスティア(エロスとアガペー)
  • 悪神:嘘と欺瞞の神アパテー(マニアとプラグマ)
  • エレメント:火


第5ハウス(ASEF, FESA, AESF, FSEA)
  • 善神:豊穣の神デメテル(アガペーとフィリア)
  • 悪神:戦争の神エニュオ(プラグマとフォビア)
  • エレメント:土


第6ハウス(AFES, SEFA, AEFS, SFEA)
  • 善神:冥界の神ハデス(アガペーとストルゲ)
  • 悪神:恐怖の神フォボス(プラグマとティラニー)
  • エレメント:月


参考:


タイプ間の関係性

詳しくは記事「アマトリカ タイプ間の関係性」参照。

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