概要
自己主張が強く、効率的です。怠け者ではありません。どこにいても混沌とした無秩序を正すために戦います。強い責任感を持っている人です。常に言葉よりも行動を好みます。狡猾さや策略を許さず、自分の意見をストレートに表現します。
何よりも品質やクオリティーを重視します。人が物理的に危険な状態にあるときは、必ず助けようとします。そのような状況では、大胆かつ断固とした態度で行動できます。
非常に思いやりがあって、愛する人に物質的な豊かさを与えようとします。いざ休むと決めたら、仕事をしているときと同じくらい本気で、徹底的に休みます。
◆◆◆
仕事上の対人関係では、ドライかつフォーマルな人ですが、インフォーマルな場では、積極的に誠意さとユーモアを前面に出して振る舞おうとします。
しかし、人間関係においては外交力に欠けており、緊張して暴走してしまうことがあります。議論好きですが自分の意見は絶対に変えません。自分の主張を証明しようとしているときは熱くなります。他人を上手く褒めることができません。
仕事では細部までこだわりすぎてしまって、締め切りに間に合わなくなることがあります(彼らにとっては非常に辛いことです)。予想外のことには上手く対応できません。
一度電話をするとなかなか電話を切らない方ですが、噂話や世間話などはしたがりません。一度電話をすると、なかなか。仕事に集中しているとき、邪魔されるのを非常に嫌います。伝統を重んじる保守的な性格で、新しいトレンドや流行にはあまり敏感ではありません。
詳細な説明
LSEは自己主張が強く、エネルギッシュで勤勉な人です。必要であれば一日何時間でも仕事し続けます。労働の質、信頼性、生産性の向上を支援します。
大胆で革新的、かつ型にはまらない技術的な解決策を模索します。活動の合理化に傾倒しています。機械を巧みに使いこなし、技術を活用します。極めて現実的な考え方をします。
実現可能性と実用性の観点から全ての評価を行います。慎重かつ倹約な経営者です。物事の管理・活用を行うための最良の方法を見いだします。将来のための準備と備えをします。人に賢い生き方や、能力を無駄にしないための方法を教えます。
非常に思いやりのある人です。自分の大切な人に、収入と快適な生活環境を保証します。言葉でなく、行動で人を助けます。
仕事の日にしっかり仕事に打ち込むのと同じように、休日はしっかり休息をとります。記念日やお祝いの席で食べるような、たくさんの食べ物が並ぶ夕食が好きで、上手に料理することもできます。プレゼントやサプライズを贈るのも好きです。
自分の健康よりも他人の健康を気遣うことが多いです。体調不良の元凶を見つけることが重要だと考えます。常日頃きちんと整理整頓を心がけており、持ち物も丁寧に扱います。新しい衣装をすぐに着るのではなく、適切な機会のために保存しておきます。
厳格なビジネススタイルやクラシックスタイルを好みます。靴の清潔さには特に気を配ります。
コミュニケーションにおいては、優しさとユーモアを心がけています。人の良さや前向きな感情を示そうとしますが、その示し方が唐突過ぎることもあります。議論や言い争いの際には、かなり短気になります。
感情に流されると他人の意見に耳を貸さなくなり、自分の意見を頑なに主張します。自分が間違っていたことを決して認めません。しかし相手が彼らの圧力に屈することなく、慎重かつ抑制された態度で居続けた場合、LSEはより用心深く慎重になります。自分の意志で自分の感情を抑制することができます。
他人から仕事に干渉されたり、仕事のやりなおしを要求されることを非常に嫌います。そんな場合、怒りを爆発させて物を投げ始めたり、急にきびすを返して立ち去ってしまうことがあります。
◆◆◆
LSEは、他の人が持ついくつかの能力、すなわち約束を守る力、他の人にタイムリーな警告をする力、時間を厳守し、約束の時間にきちんと間に合わせる能力によって人間関係を評価します。彼らのための時間を惜しまない人を評価します。
突然の予定変更には苛立ちや怒りを感じます。「明日は何するの?」「いつやるの?」などの質問が嫌いです。未来がかなりはっきりしていること、何が起こるかはっきり予想できることを必要としています。計画されたコースからの急激な変化や突然の逸脱を嫌い、一直線に進むことを好みます。
危険や障害を予知するのは苦手です。通常、確立された伝統や習慣を尊重します。しかし同時に、時代に取り残されないように心がけているため、古いやり方に強く固執することもありません。
LSEの気分や状態は、周囲の心理的雰囲気に左右されます。周囲の人々が喧嘩したり、争ったり、互いに不信感を抱いたりすると、彼ら自身の状態も急速に悪化します。
個人的なつながりは非常に安定的で長続きする方です。自分の気持ちに応えてくれる人には、相手が期待している以上の多くのことをします。
深く、強い関係を必要としています。心のこもった話や、時間の過ごし方についての話をじっくりすることが好きです。
外見的な厳格さや荒々しさとは裏腹に、心の奥底はかなり繊細なほうです。しかし相手に対する要求が高いため、誰かと親しくなるのは難しいことです。
◆◆◆
LSE自身の創造力は、機嫌がいいときに発揮されます。思いついたことが原理的に可能であると感じれば、熱意をもって計画を実行に移します。目的や明確な展望なしには生きられません。中間的な結果を達成するたびに、彼らは刺激され、最終的な目的を果たすまでこのまま進み続けたいという願いを新たにします。
競争、ゲーム、ダイナミックなスポーツを好みます。冒険好きです。自分の能力を証明する必要がある場合、より積極的に取り組み、奮い立たせます。方向性を見失ったり、解決策が見出せないときは、神経質になり、興奮し、気力を失います。このような状況では、アドバイスや冷静なサポート、または最終目標の修正を必要とします。
LSEは、混沌とした中で生きていくことはできません。だからこそ彼らは規律や規範、ルールの違反と闘います。自分自身は規律と組織の見本のような人物になろうと努力しますが、他の人にこれを徹底させるだけの力はありません。重大なことに着手する前に、全ての関連情報を収集します。無計画、盲目的な行動などできません。
トリック、デマ、狡猾な策略には不寛容です。否定的な意見をストレートに表現します。自分や他人の仕事に対して批判的です。
体系的、分析的思考が苦手なため、特定の手順や技術的な事柄について人に説明するのは苦手です。それらを説明するよりも、「私がやるようにやってくれ」というやり方を好みます。できるだけ早く本題に入ろうとします。
◆◆◆
人を動かす術を心得ています。自分のそばでダラダラ怠けられるのは我慢ならないことです。強い当事者意識を持っています。自分のテリトリー内で、自分に命令するような人の存在を許しません。
「私の家は私の城」という原則で生きています。目の前の仕事に全力を注ぎます。趣味や娯楽にはあまり興味を示しません。自分のライフワークに強く集中します。
武力による抑圧、圧迫、権力奪取を好みません。LSEは生まれながらにして持っている力と能力を、生産的な事柄や技術的なプロセスの途切れない管理へと向けます。
コミュニケーションの仕方
LSEのコミュニケーションスタイルの最大の特徴は、見知らぬ人とコミュニケーションをとる際に、マナーを重視し、倫理基準を厳守することです。これは特に、男性が女性に話しかけるときに顕著に見られます。これは、LSEなりの一種の異性へのアピールです。LSEは異性に椅子を勧めることで、さりげない礼儀正しさをアピールします。どちらかというとLSEは親しみにくそうな雰囲気の人です。
LSEは何でも質問するのが好きで、必ず事実を突き止めようとします。事実を比較して、論理的な結論を導き出します。曖昧で回避的な答えは認めず、具体性を追求します。どんな問題でも、自分の意見を持っている人です。熱心に議論し、自分の意見を擁護します。自分が間違っていることは絶対に認めません。
いつも何かに対して文句を言っています。くだらない話をしたり、電話で長話をしたり、噂話をしたりするのは好きではありません。電話での会話中、彼らの声のイントネーションは時々変わることがあります。時にはどこか不自然な声になることさえあります。
常に実用性や便宜性を重視した発言をします。美しくても無駄なプロジェクトを提案する夢想家のことは理解できません。彼らはこうした夢想家を非難します。
怠慢や不注意を許しません。徐々に、着実に進歩するような物事を支持します。急激な変化は好みません。彼らの活動の主軸は「安定」です。
家族、特に男性に対する考え方は保守的です。夫は「稼ぎ手」、妻は「主婦」兼「子供の教育者」という責任分担を支持していることが多いです。このような人々について、ロシアでは次のように例えられます:「彼らの後ろにいることは、まるで石垣の後ろにいるようなものです [1]」。
行動の特徴
行動面における、このタイプを識別するための最も特徴的な点は、定期的に見られる怒りの爆発です。
自分の仕事のやり方を批判されたり、仕事のやり方を変えられそうになると、こうした怒りの発作が起きます。特に、自分で実際にその仕事をやっているわけではない人や、能力のない人からそのような批判をされるのは、非常に耐えがたい事です。
こんな時、彼らは手元にあるすべてのものを投げたり、食器を壊したりすることがあります。カッとなって批判者を怒鳴りつけたり、言い方に配慮したりすることなく相手の欠点を指摘したりします。仕事でうまくいかないときにも、同じような態度をとってしまいます。
◆◆◆
彼らは非常に高い効率性を特徴としています。1日に何時間も働くことができます。
しかし、定期的にリラックスが必要です。全てを忘れてソファに横になったり、テレビを見たりしてリラックスしようとします。しかし、長い間そうやって座っていることはできません。病気の時でさえ、ベッドでじっとしていることができません。
いつも活動的で、何かしらの具体的な仕事をしています。発明家であり、イノベーターであり、デザイナーでもあります。
人が危険にさらされているときには、必ず助けに行きます。このような状況では、大胆かつ断固とした態度で行動します。彼らは決して自慢しません。ゴールに向かってまっすぐ、無茶をせず着実に進もうとします。
人を騙すのは下手です。もし彼らが誰かを騙そうとしても、すぐ態度にそれが出てしまうのでバレてしまうでしょう。非常にわかりやすい人です。
こうした特徴のおかげで彼らは他人から「正直者」だと言われることが多いです。策略、偽装、偽造、無断欠席などは許せません。不注意や軽薄さを嫌います。LSEはモラルの守護者だと言えます。
外見
LSEの外見上の特徴としては、まず姿勢がまっすぐで、体があまり曲がらずピンとしていることが挙げられます。よく「軍人のような雰囲気がある」と言われるタイプかもしれません。
ほとんどの場合、LSEは痩せています。しかし、感覚的な要素が強調されているサブタイプの場合は、肥満気味なこともあります(これは女性に多いです)。しかし、仮に太っていても、彼らの姿にはある種の「引き締まった雰囲気」や「ハリ」を感じさせることがあります。
LSEの歩き方には、どこか「ぎこちなさ」と緊張感があります。急に動きだしたり、急に止まったりします。こうした歩行時の「緊張感」は、特に論理性が強化されたサブタイプに見られる傾向です。こうした傾向は他の動作、例えばLSEが長時間一つの姿勢で座っていることができず、常に姿勢を変えていることや、会話中に興奮すると傍目でもわかるくらい目を輝かせることにも見られます。
LSEの服装は、常にビジネススタイルやクラシックスタイルに近いスタイルをしています。男性の場合、一般的なスーツにネクタイ姿であることが多いです。
◆◆◆
基本的には、あまり流行に流されず、服の質や良さだけを追求するタイプです。女性も同様に、贅沢な服装をすることはありません。流行の服を着る傾向があるとしても、彼らの好みはどちらかというと、ラフすぎたりカジュアルすぎることのない、保守的なものです。また、LSEは衣服を丁寧に扱うという特徴があります。
彼らの服装は常に清潔できちんとしています。服を一着、一着、大切にしています。そのため、彼らの服はいつも、ほとんど新品の服のようにも見えます。「だらしがない」恰好をしていることはありません。常に服のサイズは完璧に体に合っています。そしてアイロンをきちんと掛けており、しっかり靴を磨いています。
仕事
部下として
強み
積極的で自己主張の強い人です。状況を冷静に判断し、現実的な決断を下すことができます。優れた管理者:ワークフローを手直しして、仕事の質を高めることができます。仕事を調整するために、あらゆる条件を整えようとします。さまざまな人や部門の活動を調整することができます。
非常に現実的で、利益の観点から人々の行動を評価することができます。何事にも信頼性と徹底性を好みます。LSEは高い効率性を特徴とするタイプです。お金を慎重かつ効率的に扱うことができます。実用性と品質を重視しており、ファッションでもそれを好みます。何事にも秩序を求めます。義務感が強いです。時間の無駄使いをしないようにします。
時間に正確で、何事も前もってしっかり計画を立てておこうとします。無駄なリスクは負いたくないと考えています。家庭内の維持・管理に関する物事(掃除や料理、資産の管理など)を上手くこなすことができます。
日常生活では迅速で臨機応変な対応ができます。
問題のある領域
好みや習慣が保守的です。自分の間違いを認めたり、妥協したりすることは、ほとんどありません。批判されると、たとえそれが冗談であっても、うまく受け止めることができません。人間関係を円滑に進める外交力に欠けています。時々、過度に批判的な評価をすることがあります。
彼らから見て、きちんとした仕事をしていない人、誠実さに欠ける人を非難します。人を褒めたり、仕事の出来の良さを認めたりすることはありません(また、それが当たり前だと思っています)。厳格な教育こそが重要だと思っており、遊びの要素は排除しようとします。
もし無能な人から仕事ぶりを批判されると、怒り狂うことがあります。身内に対しては、威張って要求することが多いです。
◆◆◆
ストレスに強いほうですが、先の見通しが立たない状況では、すぐに予定通りに仕事を進められなくなってしまいます。何かのイベントが始まるまで、長時間待つことは負担に感じます。
細部に溺れたり、他のことに気を取られたりして、時間通りに仕事を終えることができないことがあります。こうした失敗を経験するのはLSEにとって非常に辛いことです。
十分な事実が手元にない場合は、意思決断が遅れます。仕事に振り回されたり、仕事で頭の中がいっぱいになるのも避けたいと思っています。
既存の行動規則を守り、他人にも同じことを要求します。同時に、急に神経質になったり、怒りだしたり、厳しさや不寛容さを見せることもあります。
以下のことは期待できません。
- 状況に応じて柔軟に行動を変えること
- 人と接するときに優しさと外交性を発揮すること
- 極限状態での自制心と冷静さ
- 既成概念に囚われないアイデアを生み出すこと
適職
他の人々を指導し、その活動を調整する必要がある管理領域(状況が安定していてしっかりしたルールや法律がある場合)、経済学者、銀行の信用事業の従業員、管理に関する職能を持つ技術秘書、技術サポート(機器の修理や操作)、建設、農業経営、農作業。
組織のトップとして
秩序を愛し、人生のその時々で果たさなければならない役割をしっかり果たし、勤勉で、自分にも他人にも厳しい人です。このような人にとって仕事とは人生の情熱であり、多くのエネルギーと活力を与えてくれるものであることが多いです。
組織のマネージャー
LSEは、実践的でビジネス志向の資質を持っています。行動の基準を維持しながら、仕事の妨げとなる障害を取り除きつつ、部下を積極的かつ創造的に働かせることができます。
経営者としての立場にいるLSEは、物的・知的資源を、さらに合理的に利用するための新しい提案をすることが多いです。仕事の指示、指導、監督にといった業務に対して非常に積極的です。
コミュニケーションを重視しています。LSEは、もっと人と会ってその人のことを知るために、多くの努力を費やします。仕事では、これまでの成功体験など、順調に仕事がすすんだ時の経験を重視します。
◆◆◆
戦術的な問題を解決する傾向があります。この傾向は、事実、出来事、行動の論理を分離して整理しようとする、彼らの思考の特殊性によって生じるものです。
情報の流れの中から、計画したビジネス活動に役立ちそうなものを選択し、それ以外のものは無関係なものとして捨て去ります。このような手順によって、システムごとに利用可能な物質的、知的資源を合理的に扱うことができます。そしてシステムを徐々に進化させ、合理的に個々の要素を改善していく計画を立てます。
一般的なコンプライアンスや他者への敬意など、伝統的な価値観を重んじる傾向があります。これらの資質の助けを借りて、彼らは安定した構造で重要な成功を達成し、困難で複雑、かつ柔軟性のある組織を管理します。
ビジネス志向の思考のおかげで、LSEは管理者としての能力を発揮することができます。
慎重で正確です。ビジネス文書の作成に長けています。責任感を持って仕事に取り組むことができます。
必要であれば、「上からの指示」なしに残業することもあります。ビジネスミーティングには遅刻しません。約束したことが守られないことを非常に嫌います。
部下に対する要求は、部下が働きやすい環境を作り、効果的な活動をするために外部からの障害を排除したいという欲求に結びついています。この場合に限っては、自分には部活に何かを要求する権利があると考えており、部下の労働条件に関心を持たない他のソシオタイプ(SLEやLSI)と比較して、好感を持たれることが多いです。
◆◆◆
LSEは、ヒエラルキーのはっきりした組織でリーダーをする適性があります。保守的で、実績のある方法や仕事形態にこだわるほうです。古い人脈を利用して、実績のある方法で新しい目標を達成しようとします。この問題についての批判はネガティブに受け止めます。
他の人々やビジネスパートナーとの交流は、誇りを持って仕事をするうえでの暗黙のルールや、フェアプレーの精神に基づいて行います。人を騙すこと、嘘をつくこと、二枚舌を使うことには強く反対します。彼らの誠実さは、論理的な原則に基づいています。
対人関係では、感情的な交流を重視しない、つまり多くの人と親密な関係になる必要性を感じていないことが特徴です。そのため、形式的な付き合いでも、円滑なコミュニケーションをすることができます。こうした傾向にもかかわらず、彼らは他人に影響を与え、他人の考えや行動をコントロールする傾向があります。
物事の本質に迫ろうとし、様々な情報を提供してくれる知人を広く持とうとします。
人には協力的なほうです。自分の利益と相手の利益の「すり合わせ」もよくします。とはいえ、それによって相手との間に妥協点を見つけることができるかというと、それは別問題です。それぞれの問題について、LSEは自分独自の確固とした意見を持っています。
どのようなテーマでも、たとえ自分に完全な能力がなくても、必要なら他人と議論できます。そして議論をすれば、それに熱中して自分の主張の正当性をしつこく話し続けようとする傾向があります。
どんな出来事でも、悪い結果や欠点を誇張する傾向があります。彼らは自分の評判を大切にしています。もしLSEとの間で利害関係を調整する場合は、こうした点は注意しておく必要があります。
LSEは、その心理的資質により、リーダー・オーガナイザー(組織を整理・作り上げる人)として行動することができます。彼らは、仕事でつながっている人々それぞれにとっての利益が何であるかを理解しており、個人の困難(問題)を理解することができます。
人々の利益を守るには何をすべきかを把握する能力や、チームの共通利益は何であるのかを理解して、それを明確に提示する能力が発達しています(これによって組織のメンバーもまた「自分達は、組織としてどこをめざせばいいのか」がわかるようになるでしょう)。
◆◆◆
SEは、人が不当な扱いを受けた場合、その人のために立ち上がることができます。上司など「上から」の命令を待つことなく、チームのニーズや問題を能動的に経営陣に提起することができます。人々が何について沈黙を保つことを好むかを理解し、そのうえで「彼らにとって重要な問題」について、チームメンバーの一般的な意見を捉えて表現することができます。
チーム全体の利益のために、個人的な利益を犠牲にする覚悟がある人です。そのためLSEは所属する役職にかかわらず、多かれ少なかれチームの代表者としての役割を果たすことになります。そして実際にリーダーをすれば、同僚の利益を守るために粘り強く行動することができます。
LSEは、チームの共通の問題に関する議論にメンバーを上手く巻き込むことができます。そしてそこで部下のニーズを満たす方法について提案します。
主な特徴
- 戦術的なタスクをうまく解決することができます。階層的に組織のリーダーに向いています。
- ビジネスコンタクトを確立する際は、客観的な基準を重視します(好き嫌いではなく相手の能力など)。
- 彼らのビジネス活動は、「部下が仕事を進める上で直面している、様々な障害や漠然とした違和感を明確化して取り除くこと」に焦点を当てています。
- 部下とのコミュニケーションでは、LSEが部下を監視し、指示を出す関係になります。
- 競争的なスタイルを併せ持った協調型の行動が特徴です。
- 人間関係を維持することよりも仕事の結果を重視します。
- 彼らは倫理的な規範に対して「明文化ざれた法律と、その場ごとに適したルールの両方に基づいて経営方針を決める必要がある」と考えています。
- 動機と目的:善意はあるものの、自分の決定が他人に与える影響は考慮してはいません。彼らの目的は、法律の範囲内で利益を上げることです。
- 法に対する態度:法律の条文に従おうとします。
- 戦略:法律の枠組みの中で、経営の完全な自由を得ることを方針にして戦略をたてます。
労働条件
LSEを動かす動機は、グループ内で高い地位(管理職)を得ることです。要するに、彼らはすべての事柄を自分のやり方で管理したいと思う傾向があり、自分の意見をきちんと考慮してほしいという欲求が強いです。
したがってLSEを最も簡単に活用する方法は、彼らを管理職のいずれかに任命することだと言えます。彼らが管理する部門やLSE自身には何の問題もありません。
なぜなら、これとは逆の場合、すなわち「彼らがチームの普通の従業員であり、彼らの管理能力が評価されず、応用もされていない」ような場合、彼らは自分の権限の範囲内でさえない管理問題に干渉してくるからです。
「普通の従業員」である彼らは、「管理職」である貴方に「こうすべきだ」「あの行動は間違っている」と言ってくることになるでしょう。
LSEのような実用的なタイプは、一見、人生において何の問題も抱えていないように見えるかもしれません。しかし、組織的、効率的、合理的であるにもかかわらず、LSEが幸せで満足することはほとんどありません。
彼らは精神的なバランスや楽観的な人生観を見つけることに悩んでいます。その時々の目の前の問題や、明日のことにいつまでも気を取られてしまって、休む暇すらありません。
家族や友人にも満足していません。というのも、彼らの家族も友人も、ビジネスにおいてLSEが望むような良心的な態度や責任感をほとんど持っていないからです。つまりLSEは「永遠の優等生のコンプレックス」に苛まれているのです。
そのため、「社会全体のための労働者」としての彼らの運命を多少なりとも和らげることができるのは、ただ真摯に彼らと向き合い、冷静に、親身になって彼らの経験に耳を傾け、共感することだけです。
◆◆◆
LSEは自己主張の強いタイプです。彼らが興奮してネガティブな状態になっているときに、彼らの気持ちを変えようとしても無駄です。貴方は、LSEが話し出すのを待ってあげればいいのです。
そして彼らが落ち着き始めたら、「すべてがそんなに悪いわけではない」「以前にもこんなことがあったが、うまくいった」などと言って、精神的に安心させてあげる必要があります。
LSEは一度落ち着きを取り戻せば、厳しすぎる態度をとってしまったのは間違いだったこと、すべての人が悪いわけではないことなどを話し始めるでしょう。
彼らが悪口を言った相手が、有能で、完璧に振る舞っていた時の具体的な状況を思い出してください。LSEに必要なのは精神的なサポートだけではありません。「他人との関係において、厳しい態度を取りすぎないように」という忠告のような、目立たない教育も常に必要としています。
自己改善のための推奨事項
あなたの長所は、具体的な事実に基づいた厳密な論理性です。あらゆる事業の現実的な面を正確に計算することができます。
冷静な現実主義者で、どんな事業もその有用性と効果を正しく評価できます。
LSEは賢く、頭の回転が速く、自分の関わる分野の情報に精通しています。精力的に活動し、時間の無駄遣いを嫌います。自分が何を望んでいるのかをよく理解しており、努力と粘り強さと決断力によってそれを達成しようとします。
物質的な資源を効果的かつ経済的に使用することができます。
また、自分と家族のために、物質的な繁栄と快適さを作り出すことができます。健康的でバランスの取れた、調和の取れた生活を目指しており、それを達成するために努力を惜しみません。また、周囲の人にも様々な有益な活動を促すことができます。
組織的な能力に長けており、人が仕事をするのに適した環境を整え、仕事に対する興味を持たせて結果を出すように促すことができます。仕事の質を高く評価し、規律の欠如や怠惰には不寛容です。
美しく高品質なアイテムだけでなく、おいしくて健康的な食べ物が好きです。自分の長所を評価してくれる人、あなたが解決策や行動方法を選択する際にあなたの独立性を脅かさない人を好きになります。
◆◆◆
あなたの弱点の一つは、長期的な計画に基づいた行動ができない点です。
どこからともなく現れるタスクや雑用、仕事に追われ、重要なイベントの準備に時間がかかってしまうことがよくあります。ビジネスにおける危険や失敗を予見することは難しいです。予想していなかった出来事があなたを苛立たせ、不安にさせ、あなたのバランスを乱します。
成功の確信が持てない場合は特に、結果を待つために時間を使うことが難しいと感じてしまうかもしれません。
人生の様々な側面について、頻繁に自分の見解を見直し、時代遅れで実行不可能な伝統や習慣を捨て去るよう心がけましょう。
新しいもの、珍しいものへの理解を、事実だけから成るドライな論理で妨げないでください。あなたの保守的で頑固な部分を和らげましょう。
他人と競い合う機会を増やし、柔軟な競争心を養いましょう。
あなたは自分の直観を頼りに人を判断する傾向がありますが、あなたが自分で思っているほどあなたの直観は優れていません。
自分の直観を過信して誤った結論を出したり、おかしな予測を立てることがあります。そしてそれが、人に対して不適切な、あるいは誤った疑いを持ってしまい、過度に厳しい態度で人と接することに繋がってしまいます。
これはあなた自身が倫理的に不利な立場に立たされてしまう危険性を招く行為です。人に対する疑問には、もっと自制と機転を持つようにしてください。
◆◆◆
また、あなたのもう一つの問題は、誰か身近な人があなたの指示や指導に従わず、しかもその人の行動があなたの論理や常識に矛盾している場合、感情をコントロールできなくなってしまう点です。
こうした場合、あなたは親しい人には腹を立てつつ、よく知らない他人には一層礼儀正しくマナーと節度を守った態度をとって見せたりすることがありますが、あなたの家族や親しい人はそんなあなたの対照的な振る舞いに怒りを感じたり、失望したりするかもしれません。
こうした自制心に欠ける振る舞いは、あなたとあなたの大切な人との間に距離ができてしまう原因になります。もっと辛抱強くなってください。面と向かって焦って本当のことを言おうとしないでください。あまりにも直球過ぎる言い方をしても、それがあなたの有利に働くことはありません。
まず最初にクールダウンしてから、何を、誰に、どのように言うといいのかを考えてみてください。
リラックスすることを学び、仕事から楽しい息抜きに切り替える方法を身につけましょう。ユーモアの側面から対立を眺めるようにしてください。あなたはユーモアのセンスに恵まれています。そしてあなたのユーモアは、あなたを落ち着かせ、あなたの感情を受け入れやすい形で発散させる助けになるものです。
フィクション小説をもっとたくさん読んでみてください。劇場に出かけるのもいいでしょう。こうした余暇の活動は、あなたの厳しい性格を和らげ、情緒や感情を洗練させ、それらを高貴なものへと育ててくれるはずです。
モデルGの機能
機能図
モデルGによる機能の説明
+:肯定主義的。ポジティブな要素を最大化したいという欲求、物事の「いい面」に目を向ける。
-:否定主義的。ネガティブな要素を最小化したいという欲求、物事の「悪い面」に目を向ける。
モデルGの機能ごとの役割の詳細についてはこちらを参照。
① 管理機能 -P(-Te)
- モデルAでの位置:第1機能
- 次元:4次元性
自己主張が強く、効率を重視する人です。優れた労働者といえます。自分が従事している仕事が必要とするだけ、1日に何時間でも働くことができます。
品質、信頼性、生産性のために戦う人です。常に大胆で固定観念に囚われない技術的ソリューションを探しています。革新的な性格の人で、倹約的、経済的に様々なものを管理します。物や製品をどのように処分するのがベストか、考えることが得意で、最後まで無駄なく使いきります。機材を上手に使いこなせるほうです。
非常に現実的な考え方をする人で、すべての物事をそうするほうが都合がいいかどうか、役に立つかどうかの観点から評価します。能力の無駄遣いをしている人に対して、賢い生き方を教えます。
② 創造機能 +F(+Se)
- モデルAでの位置:第8機能
- 次元:4次元性
人を上手く働かせることができます。自分の周りに怠け者や給料泥棒がいることを許しません。所有意識が強い人で、自分のテリトリーは絶対に誰にも譲ろうとしません。「自分の家は自分の城である」という原則に基づいて生活しています。彼らはそこにすべてのエネルギーを注ぎ込みます。
様々な趣味やその他の娯楽は、彼らにとってほとんど興味がない存在です。彼らの人生は、仕事というテーマに強く集約しています。人を抑圧したり、屈辱を与えたり、権力を掌握するために自分の持つ力を使おうとはしません。自然が彼らに与えてくれた力を、有用なこと、技術的なプロセスを途切れることなく管理することにだけ向けます。
③ 役割機能 -E(-Fe)
- モデルAでの位置:第3機能
- 次元:2次元性
人とのコミュニケーションでは、積極的に誠意とユーモアを示すように努めています。気が良い人であろうとしており、できる限りポジティブな感情を示そうとします。しかし、少し厳しい面もあります。議論になると非常に熱くなってしまいます。
感情が高ぶると、他人の意見に耳を貸さずに、自分の意見に固執するようになります。自分が間違っていたことは絶対に認めません。しかし、相手に落ち着きがあって、彼らの意見に流されずにいる場合は、気配りの心を思い出すことができます。
意志の力で自分の荒ぶる感情を抑えようとします。自分のことに口出しされたり、仕事のやり直しを要求されるのは非常に耐えがたい事です。そんな時、彼らは怒り狂ったり、物を投げたり、一方的に会話を打ち切って部屋から出て行ってしまったりします。
④ ランチャー機能 +I(+Ne)
- モデルAでの位置:第6機能
- 次元:2次元性
彼らの創造性は、機嫌が良いときに高まります。自分が計画したことが原理的に可能であると感じれば、その計画を実行するために熱意と熱心さをもって前に進みます。
彼らは、明確な展望なしに無目的に生きることはありません。中間的なチェックポイントで良好な成果を出すことで、自分を奮い立たせて最後までやり遂げようとします。
競争やゲーム、ダイナミックに全身を動かすスポーツが好きで、ギャンブル好きな面もあります。自分の能力を証明しなければならないという状況では、特にやる気に満ち溢れます。
方向性を失い、絶望的な状況に陥ると、非常に神経質になって意気消沈してしまいます。こうした状況では、誰かからのアドバイスや冷静な指摘、最終目標の修正が必要になります。
⑤ 実証機能 -S(-Si)
- モデルAでの位置:第2機能
- 次元:3次元性
とても思いやりのある人です。大切な人に繁栄と快適な生活環境を提供します。言葉ではなく、行動で人を助けます。休むときは、仕事をするのと同じくらい真剣に休みます。
祝いの宴・豊富な食材というものを愛しており、おいしい料理を作ります。喜んでサプライズプレゼントを人に贈ります。病気の苦痛に耐えることができず、さらなる病気を引き起こしてしまうことがあります。
自分のことよりも他人のことを大切にします。対症療法でごまかすのではなく、体調不良の原因を突き止めることが重要だと考える傾向があります。
身なりも服装もきちんとしています。買ったばかりの服をすぐに着ようとはしません。厳格なビジネススタイルやクラシックな服装を好みます。靴の清潔さには特に気を配ります。
⑥ 操作機能 +R(+Fi)
- モデルAでの位置:第5機能
- 次元:1次元性
彼らの健康状態は、彼らの周りの心理的な雰囲気に左右されます。人々が敵対し、お互いに信頼していないような場合、彼らの健康はすぐに悪化します。誰が好きか、どの程度好きかという点が非常に安定しています。彼らの共感に応えてくれる人には、期待以上のことをしてくれるでしょう。
彼らは深くて強い人間関係を必要としていますが、パートナーに対する要求が高いため、彼らと親密な関係になることは容易ではありません。親密さを感じられるような長めの会話や、どうやって時間をすごしているのかという話を好みます。外見の厳格さとは裏腹に、彼らの内面はかなりセンチメンタルなほうです。
⑦ ブレーキ機能 -T(-Ni)
- モデルAでの位置:第4機能
- 次元:1次元性
彼らの他人に対する態度は、約束を守る人かどうか、時間内に計画を提出できるかどうか、決められた期限までに何かをすることができる人かどうかで決まります。時間の無駄遣いをしない人を評価します。すべてのことを想定して事前に準備しておこうとします。
あらかじめ知らされることなく、突然予定を変更されるとイライラします。質問に答えるのが好きではありません。「明日はどうなるのか」「いつやるのか」などの質問には答えたくないと思ってしまいます。これから何が起きるのか、どういったことが起きそうなのかという予測可能性を非常に必要としています。目標に向かって一直線に向かっていこうとします。
危機を予知する能力が低いです。伝統や古くからの慣習を重んじるほうですが、古いものに執着していてはダメだと考えて、意識して時代に追いつこうと努力しています。
⑧ 統制機能 +L(+Ti)
- モデルAでの位置:第7機能
- 次元:3次元性
混沌とした無秩序の中では生きていけません。規律の乱れや、規範やルールの違反と闘います。彼ら自身は秩序を重んじ、集中力のある人のお手本になることができますが、他の人にも自分と同じことをさせることはできません。
何か重大なことを始める前に、関連するすべての情報を集めようとします。行き当たりばったりな行動や、やみくもな行動はできません。
狡猾、策略、人をだまそうとすることを許しません。反対意見があるときは率直に発言します。
自分や他人の仕事の結果を評価する際は批判的な見方をしがちです。技術的な説明やシステム分析的思考を苦手としています。「私がするように行ってください」という教え方を好みます。言葉で考えるだけではなく、すぐ行動に移そうとします。
サブタイプ
不活性・接触サブタイプ
Te-ESTj (Te-LSE)
よく働く人です。能力のない人間を許しません。仕事や勉強の分野の知識に精通しています。
非常に仕事ができる人ですが、時にはオーバーワークのあまり消耗しきってしまうことがあります。こうした場合、他の人にもっと多くのことを求める権利が自分にはあると考えます。
鋭い判断ができます。通常、タスクを非常に明確に、かつダイレクトに型にはめます。生産分野では、製造にあたって高い品質と責任を要求します。そうして作り出した製品を自ら賞賛し、他の物より優れていることを強調します。
安定した市場、つまり物流や軍隊の中で、特に能力を発揮することができます。兵站学や軍隊といった安定市場で、その能力を遺憾なく発揮できます。生産の全サイクルを自分の手の中にまとめようとします。
服装は保守的できちんとしています。清潔さや機能性を優先します。
Si-ESTj (Si-LSE)
Si-LSEはTe-LSEよりもリラックスしていて奔放で柔軟な印象を受けます。
基本的には社交的で情緒豊かな人です。他人と積極的にコミュニケーションをとろうとします。ホスピタリティがあり、快適さ、便利さ、居心地の良さを好み、自然の中でレジャーを楽しみます。
テクニカルディレクター、マネージャー、卸売業者としての適性があります。開発・生産、貿易、経営の中間段階が得意分野です。
DCNHサブタイプ
LSEドミナント
二分法:接触 / 完了 / 接続
強化された機能:TeSe(またはSeTe)+ Fe
- 監督者、地域社会のリーダー、地元団体の代表者に例えられることがあるサブタイプ。
- 労働意欲が非常に高い。
- 決断力があり、エネルギッシュ。
- ディベートがかなり強い(特に具体的かつ明確な議題の場合)。
- 強い信念を持ち、それを率直に表現する。
- 堅実で、自分が何をしたいのか、自分はどこへ向かっているのか、どうすれば望むものを手に入れられるのかをはっきりと頭の中で形にできる。
- 目まぐるしく変化する環境に素早く適応し、目標を達成することができる。
- 仕事熱心で、素晴らしい人物になるために努力できる。そのため実際に模範的な人物になることも多い。
- 人にせよ、物にせよ、信頼性と堅実性を重視する。利益と不利益の観点から人の行動を評価する。
- 持久力に優れている。いつもあらゆるところに目を配り、問題がないか監視し、すべてを把握しようとする。
- 競争心は旺盛なものの、何かを犠牲にしなければ勝てないような競争はしない。
- 手の届かないところにある素晴らしい物よりも、自分の手元に今あるものを大切にする。
- 優れた組織人ではあるが、納期や締め切りにいつも追いかけられるシステムで成り立っている組織や、現場のことをよくわかってない天下り社員や元請け社員に権力が集中してしまっている組織には向かない。
- 時間的なプレッシャーに弱い。厳しい締め切りに雁字搦めにされているように感じてしまう。しかし決してのんびりしている人だというわけではなく、むしろ素早く物事を進めようとするタイプ。躊躇なくチャレンジできる。
- 状況分析に時間をかけることは好まないものの、今現在のタスクの背後にある戦略的目標を見失ったりはしない。
- 時間の無駄遣いは非常に嫌う。時間に遅れるとかなり神経質になる。
- 急に仕事が入ったり、自分が今やっている仕事を邪魔されたりすると不機嫌になる。
- 簡潔かつ率直に情報を伝える。相手にも明確な答えを求める。
- 市場原理(需要があるかないか)で作られたシステムより、計画的に作られたシステムの方が効果的だと感じる。
- 社交スキルはあまり高くない。
- 曖昧な感情を表現するのが苦手。
- エンターテイメントの話はあまりしない。
- ユーモアの表現が無作法で、一般的な規範からは外れる表現が含まれることが多い。
- 人間関係は、言葉ではなく行動によって形成される。
- お世辞を嫌う。
- 権力、地位、権威があることそのものを尊重するのではなく、実体が伴っている場合だけ尊重する。
- 高い能力を持つ有能な人を尊重する。最も嫌いなのは、言行が一致していない人。
- 人間関係では誠実さを何よりも重視しているものの、彼ら自身、他の人の気持ちを理解するのがあまり得意ではないので、人から騙されるのではないかと、すぐ疑ってしまう面がある。
- 能力がない人から自分の仕事を批判されると、逆上したり、爆発したりすることがある。
- 自分の過ちを認めること・妥協することが嫌い。
- 過度に厳しい態度で批判的な評価を下してしまうことがある。
- 怠惰な人を非難し、仕事をサボらないように働きかける。
- 自分の大切な人には、厳格な態度をとることが多い。
- 誰かがいい仕事をしても、いちいち褒めたりはしない(それが普通のことだと感じるため)。
LSEクリエイター
二分法:接触 / 開始 / 無視
強化された機能:FeNe(またはNeFe)+ Se
- 幅広い分野のスペシャリストに例えられることがあるサブタイプ。
- リラックスした雰囲気のある人で、ホスピタリティにあふれている。
- 日常的な事柄において機転が利くほうで、創意工夫もできる。
- 新しいスキルを習得することが楽しく感じる。
- 冒険好きで魅力的な人物。
- 精力的に自分のプロジェクトに取り組む。
- 手先が器用で、いろいろなものを作るのが好き。
- 楽しいことが好きで、ユーモアのセンスもある。
- 贈り物やサプライズをプレゼントして、愛する人を喜ばせようとする。
- 会話の中で積極的に話題を広げることができる。
- コミュニケーション能力(礼儀、機知、温かさ)をビジネスのために利用する。
- 他の人の役に立つような性質がある趣味を持っていることが多い。
- 自分の力を必要としている人の面倒を見ようとする傾向がある。
- チーム全体が効率よく動けるようにするために必要な条件は何かを考えて、整えようとする。
- いくつかのコミュニティにメンバーとして所属していることが多い。それぞれのコミュニティで、ゼロからイニシアチブを取ろうとする。
- 人に手を差し伸べ、問題解決のために人と人を結び付ける力に優れている。その力を高く評価してくれる誰かと共に、小さなネットワークを築いている。
- 自分の能力を過大評価しがちで、あまりにも多くの仕事を抱えすぎてしまい、疲れ切ってしまうことがしばしばある。
- 誰が権力を持っているかに関係なく、熱心に自分の利益は守ろうとする。
- 目的を達成するために、感情的に迫ったり、怒ってみせることがある。しかし恐怖を感じると、礼儀正しく丁寧な態度になる。
- せっかちで予測できないところがある。待つということが苦手で、先行きが不透明な状況もストレスに感じる。
- パーティやイベントを企画したり、オリジナリティあふれる美しくて美味しい料理を振る舞ったりすることが、仕事でたまったストレスの発散に繋がる。
- 代り映えのしない日々を送っていると疲弊してしまうため、新しい経験を求める傾向がある。
- 感情的になりやすい性格だが、不平不満は黙って隠しておくことを好む。それでも傷付いたと感じると、それまでに溜め込んでいたネガティブな感情を全て爆発させてしまうこともある。
- 自然に注目の的になっていることは多いものの、それ以上に注目を集めるために自分からエンターテイナーとして振る舞うことは難しい。
- このサブタイプの人が仕事に臨むときに見せる自信と衝動は、消極的な人や明るい展望が持てないまま燻ぶっている人たちへの模範となるものである。自分の在り方によって、他の人々が行動を起こすよう自然に火をつけるような面がある。
- 執筆活動が楽しく感じる人が多い。また、役者として演劇に参加するのも楽しく感じる感じる人が多い可能性がある。
- ややフォーマルな服装をしていることが多いが、どこかセンスの良さを感じさせるものであることが多い。
LSEノーマライザー
二分法:距離 / 完了 / 無視
強化された機能:TiSi(またはSiTi)+ Fi
- 航空会社のパイロット、複雑なシステムの運行管理者や通信指令係に例えられることがあるサブタイプ。
- 合理的で構築力に優れている。複雑な技術を要するシステムの設計と構築に向いている。また、物流・梱包・出荷の最短経路を導き出したり、工程の自動化という方面にも適性がある。
- 義務感が強く、率先して目標のために行動する。そのため、タスクのフレームワークを作成する役割に適性がある。
- 何事にも秩序だっていることを重視している。法律や規則にも精通している。
- あらゆるリスクを避けようとする。
- 重要なイベントの前には、きちんと準備しておこうとする。
- 趣味や習慣は保守的で、かなり慎重。
- 細かい部分まではっきりと決めた、明確な行動計画を立てる。そして実際に計画が動き出すと、計画通りに進んでいるかどうかチェックを徹底する。予定したタスクを消化し、計画をひとつひとつ消化する事に喜びを感じる。
- 細かいことに拘りすぎたり、他のことに気を取られてしまって、納期までに仕事を終わらせるためのペース配分を乱してしまうことがよくある。そうならないように、できるだけはっきりとした計画を立てるようにしている。
- 企画を決定・承認した後は、すぐに実行に移す。
- 冷静に状況を判断し、迅速に考え抜く力に優れている。
- 不確実性や曖昧さに耐えることが出来ず、長い待ち時間はストレスになる。
- 学問では、精密科学や技術、統計学や会計学に興味を持つことが多い。
- 実用性が高く、しっかりとした作りのものを好む。
- 厳密な論理的思考をする。政治的なイデオロギーやその他の主義主張を削ぎ落し、個人の経験と事実のみに立脚して考えるようにしている。
- 自分の行動や個人的な資質を認めてもらおうとする。
- きちんとした情報を提供しようと努力している。
- 金銭感覚に優れ、慎重かつ合理的にお金を扱うことができる。借金はしない。
- 身の回りのものを丁寧に扱う。
- 懐古趣味がある。伝統的な方法を守ろうとする。
- 個々の人間の心理的な性質をうまく捉えることが出来ないため、人を正しく評価するのは苦手。
- 家庭に深い愛着を持つ。自分の大切な人の欺瞞や裏切りには非常に敏感。
- 自分の心を他人から隠す(時には自分自身からも隠すこともある)。自分の感傷的な面を無視する。
- 自分の感情をコントロールしようとするが、本人にも予想外の場面で、不意に感情が噴出してしまうことがある。こういう場合、長い間そのことを気に病んでしまう。
LSEハーモナイザー
二分法:距離 / 開始 / 接続
強化された機能:NiFi(またはFiNi)+ Si
- オフィスマネージャー、サービスセンター・医療機関の管理監督者に例えられることがあるサブタイプ。
- 仕事では決して手を抜かない。
- 自然が好きで、野外での仕事も好む。
- 美的感覚に優れており、どんなものにでも、それぞれの美しさを見出す才能がある。そのため造園、装飾、インテリアの分野で活躍できるポテンシャルがある。
- 創作物を読んだり、鑑賞した際、魂の底から共感することがある。
- 客とうまくコミュニケーションをとり、要望を適切に処理できるような信頼性のある人物。しかし技術的な分野にはそこまで適性がない。
- ビジネスにおいては、リスクに対して慎重に行動する。この傾向は投資の分野でも同様。
- 何か難しい問題が起きた場合は、自分ひとりで考えて決断を下すのではなく、他の人の知恵も借りようとする。
- 基本的には冷静で現実的な判断ができるものの、他者が関わる場合はその判断の精度が落ちてしまう。説得されて流されたり、口先だけの約束に騙されて、自分の不利益になることを承諾してしまうこともある。縁もゆかりもない他人の意見を鵜呑みにしてしまうこともある。
- 倹約家で、新しい服を買うのは、それが必要な場合に限られる。
- このサブタイプの人が家で使っている道具は、きちんと手入れが行き届いていることが多い。また、清潔感のある住環境であることが多い。
- 物を評価する際は、丈夫で長持ちすることを重視する。
- 家族に対する思いやりにあふれた人。
- 人を思いやり、疑うのではなく信頼する(それを利用されることもある)。
- 他者の不幸に敏感。
- 人から必要とされないこと、役立たずであることを恐れている。
- 自分の愛する人からの注目を必要としている。それ以外の人との関係も、調和的なものになるよう努めている。
- 子供の為であったり、経済的な意味での将来不安から、自分の理想のキャリアを諦めて、より現実的な道を選択することがある。
- いつも周りの人から観察されているような気分がある。そのため、いつもどこかで誰かが見ているかもしれないことを意識して行動している。
- 人から不当に告発されたり、責任を取らされることを恐れている。この恐れが深刻なストレスに繋がることもある。
- 問題に対する意見や考え方が自分と異なる人には、どこか話しづらさを感じる。
- たとえ冗談であることがわかっていたとしても、批判されるような内容を耳にすると、かなり苦痛に感じてしまう。
- 感情状態が、そのまま芸術作品(詩、絵、写真など)にあらわれやすい。
- https://wikisocion.net/en/index.php?title=LSE_Profile_by_Gulenko
- https://wikisocion.net/en/index.php?title=LSE_subtypes
- https://rykovodstvo.ru/exspl/11834/index.html?page=33
- http://ru.laser.ru/socion/references/gulenko/school/portraits/
- http://zanoza.socioland.ru/wiki/Система_подтипов_DCNH
- https://socioniks.net/article/?id=340
- Psychological Types: Why Are People So Different?: 64 Portraits in Socionics. How each of the 16 Jungian types varies in 4 main ways
訳注
- ^ 絶対に信頼できる保護の下にいるようなものだという比喩。
関連記事
- グレンコによって提唱されている新しいソシオニクスのモデルです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
- グレンコによって提唱されているサブタイプ理論です。詳しくは下記をご覧ください。
①「タイプ、DCNHサブタイプ、アクセント」
②「DCNHサブタイプとは」
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