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ソシオニクス ILE(ENTp)by Gulenko

2021年5月23日日曜日

DCNH Gulenko ILE サブタイプ ソシオニクス

ソシオニクス ILE(ENTp)

概要

遠い未来をよく見通します。 偉大な発明家で、いつも新しい多くのアイデアやプロジェクトを抱えています。 ユニークなものを見つけだすのが彼らの望みです。過去の業績には興味がありません。彼らは自分が興味があることをしますが、それは必ずしも本当の意味でのリターンを保証するものではありません。

頭の中で色々なことを考えながら、様々な現象のパターンを探しています。─ 彼らはあまりにも思考に没頭…ぼんやりしすぎています。そのため物をよく失くします。既存の見解が時代遅れなものだと感じたら、恐れることなくその見解に疑問を投げかけます。彼らは根幹になるような大きな発明や発見をしようとします。

日常生活や日常的なニーズには応えることができますが、厳しいスケジュールをこなすよう要求されたら激しく拒否します。基本的にはいつも退屈な日常生活から抜け出せる何かを探しているのですが、もし生活が困難な状況になったら、そこで創意工夫や機敏な対応力を発揮できます。権力で圧力をかけても彼らを動かすことはできません

人と親密になることができるかを非常に気にします。誰とでも平等に仲良くしようと努力します。相手が自分の情報に興味を持っているかどうかを確認しようとします。コミュニケーションに対してはオープンで親しみやすく、民主主義的です。同じことを繰り返すだけの状態にいると気分が落ち込んでしまうため、定期的に感情を揺さぶるような刺激を必要としています。



詳細な説明

どんなことでも、様々なことに興味を持ち、自分だけのオリジナリティを見つけようとします。新しいアイデアやプロジェクトに期待をかけます。無駄だとわかったアイデアはすぐに撤回して、新しいアイデアを試します。本業とは関係のない趣味を持つことが多いほうです。

自分が興味を持った問題や疑問について、あらゆる発見や工夫を集めようとします。自分の開発したものを広めることに執念を燃やします。アイデアをものにして、それを輝かせようとします。どんなテーマでも、大胆なアイデアを出します。もし、今抱えているビジネスや仕事に興味がない場合、それを全く新しい方向へ導びこうとします。一つの発明や発見から、多くの応用案を生み出すことができます

ルーチンワークや伝統に縛られることを嫌います。

決定的な概念や論理的理論が存在しない複雑なテーマや現象を探求し、説明しようとします。異なるシステムを比較し、異なる構造やモデル間の関係を明確化しようとします。個別の事象と全体的なスキームの間に因果関係を見つけ出すことを重視しています。アイデアがフレームワークに適合しない場合は、柔軟にアイデアを変化させ、適合させることができます。

あらゆる問題を様々な視点から分析し、複雑な解析を行い、状況やケース別に、何が起こっているのかを説明することができます。まるでおもちゃで遊ぶかのように既存のモデルや理論を組み合わせながら、新しいモデルや理論を構築できます。面白い観察結果や結論を自分の理論に結びつけます。バラバラの現象に一つの包括的な説明を見出そうとします。


◆◆◆


基本的には攻撃的なタイプではありませんが、自分の生き方や考えは積極的に守ろうとします。

彼らから見て理不尽だと感じるような制限やルールに従わせようとする試みには、激しく反発します。また意志的な圧力 [1]をかけられた場合は、短期間ですが即座に、かなり強い反撃に出ます。こうした場合、ILE本人も自分の行動をコントロールできなくなってしまいます

挑発されたら迎え撃ちますが、長時間の対立には耐えられないほうです。そのためできるだけ直接対決を避けようとします。


心理的距離の近い人と交流します。民主的かどうかという観点から人間関係を評価します。礼儀やマナー、暗黙の了解に従うことを要求されない場であるほど、ILEにとっては快適なコミュニケーションができます。家族や友人との関係性がコロコロ変わります。

最初、親しげに接していたと思ったら、突然赤の他人であるかのように余所余所しく厳しい態度をとったりします。

会話の際は、全員の注意を引こうとします。熱心に身振り手振りを交えて大声で話します。会話中、手に持っているものを弄んだり、会話相手に直接触れることもあります。

助けを求められた場合は、見返り無く手助けすることができます。誰かとのコミュニケーションを拒否することは、人間関係に悪影響を及ぼすことであり、リスクが高いことだと考えています。

他の人との関係性を通して、人との繋がりと責任を感じます。

個人的な問題を他の人と共有することに忌避感はありません

人の行動やライフスタイルの特殊性について話したがる傾向があります。


◆◆◆


物の物理的な性質(例えば、どんな手触りか、どんな匂いか等)を的確な評価をするのは苦手です。

まるで研究者のような視点でじっと見つめたり、触ったり、においを嗅いだりすることがあります。

食べ物や飲み物の味をはっきり認識するためには、かなりの量を食べたり飲んだりする必要があります。節約や備蓄を気にせずに、物を消費してしまいます。自分の都合を最優先にします。

身の回りの整理整頓には無頓着です。よく物をどこに置いたのか忘れてしまうため、物探しに多くの時間を費やす羽目になります。健康や病気の話題には関心があります。病気になった際は、薬を大量に飲んだり、根本的な治療をしてほしいと医者に頼みこむことがありますが、日々の予防には無頓着です。

外的な刺激によって活力を維持するタイプです。見た目にも無頓着でだらしないことが多いです。服の手入れも不十分で、すぐに痛めてしまいます。

慣れ親しんだ環境の変化を嫌います。日常の習慣や嗜好は保守的な方です。


仲間とのパーティなど、感情的なコミュニケーションを好みます。ポジティブな感情に欠ける生活を送っている場合、長期間怠惰で無気力状態が続いてしまいます。

意見や考え方の交換、興味深い討論や議論には常に積極的です。ILEは、感情には感情で対応するタイプです。この対処をやりすぎてしまった場合、インスピレーションの嵐に飲み込まれて「そもそも何で言い争いになってしまったのか」を忘れてしまいます

感情が高ぶると乱暴な早口になります。思考が言葉による表現に追いつかなくなり、その結果、何を話しているのかわからなくなってしまいます。

時々、気分がガラッと変わります。ユーモア、快活さ、賑やかさ、陽気さと、憂鬱、沈黙が交互に入れ替わります。


◆◆◆


常にどれだけ時間的な余裕があるのかを把握しています。他人を急かす一方で、自分の思う通りに自分と他人の時間を使おうとします。

遅刻したり、約束の期限を忘れたりすることはめったにありません。ある時は大騒ぎしたり、またある時は極端にのんびりしたりします。

生活リズムが不安定で、自分のペースで生活します。自分さえ興味があれば、他人の迷惑などお構いなしに議論を始めますが、他人が同じことをしても無視します。

最近あった出来事からトレンドや将来の展開を予測することができます。大災害、天災、大損害、死、その他人生を変えるような出来事に興味を示します


マルチタスクするほうです。複数の異なる進行中のプロセスを同時に立ち上げて管理し、最大限、効率的な形で組み合わせようとします。金銭的なビジネスでは、洞察力に優れており、一度に多くのことを立ち上げて、それを管理しようとします。しかし、しばしば不完全性、非効率性に悩まされます。

周囲に指示を出して、仕事を与えるのが好きです。自分の意のままに動かしたり、配置換えできるような対象を求めています。小さな事業から大きな事業を生み出すために、大きなエネルギーを必要としています。

ILEは偉大な実験者であり、ユニークな調整者です。最先端技術の分野には高い適性があります。アイデアを発見したら、すぐに実践に移そうとします


コミュニケーションの仕方

ILEは適切な距離感のコミュニケーションを長時間維持することができません。ある人と仲良くしていたかと思えば、急に敵意をむき出しにしたり、悪い態度をとったりします。

他人の目に自分がどう映っているかという問題に対して無関心です。別の人と勘違いして話しかけたり名前を呼んだりすることがあります。


コミュニケーションにおいてはしばしば無礼な振る舞いをします。例えば不用意に会話に割り込んだり、他の人の反応的などお構い無しに周りをキョロキョロ見たりします。

自分の過ちを認めず、またもし謝罪したとしても、以前のやり方を続けようとします。

与えられた条件で広範囲にわたる、しばしば非現実的な計画を提案します。そして暫くすると、彼らはそれらを忘れて、全く別のもの ─ 以前のものと論理的な関連性はほとんどないものの、壮大さでは負けていないようなものを提案します。


◆◆◆


彼らは過去の業績に対しては否定的です。あらゆる分野の新しいもの・珍しいものに興味を持ちます。

サイキック、ヨガ、バイオフィードバック、UFOなど、論理や常識では説明できないあらゆる最新の理論に惹かれています。

自分の考えを論理的に説明することはできません。常に直観的で漠然としています。ほとんどの人はそれらを理解することができず、ただ彼らを信じるか信じないかだけになります。

困難な状況から抜け出すためのアドバイスをするのが好きです。彼らは最も根本的な解決策を提供してくれるでしょう。


行動の特徴

このタイプに属すると推測できる行動の主な特徴は、非常にぼんやりしていることです。

ILEには、使用したものをそのままほったらかしにしておく傾向があります。そのため細々とした物をよく失くします。職場や部屋は散らかっています。自分がどこまでやって、まだやっていないことは何だったのかということもよく忘れます。

しかし、それにもかかわらず彼らは日常生活の中で創意工夫したり機転を発揮したりして、あらゆるものからちょっとした利益を引き出すことができます

この活動は、Ostap Benderというロシアの小説「十二の椅子」に登場する詐欺師の主人公が持つ「偉大なコンビネーター」の精神に似ていることがあります。そのため、彼らは狡猾で機知に富んでいると見られることがあります。


直観的なサブタイプでは、この性質はあまり顕著ではありません。一度に多くのことを速いペースで行うことができないような、面白くない仕事は最後まで先延ばしにします。

ILEは時間に追われている時が一番やる気が出ます。たまった仕事は締めきりに追い詰められてから一気に片付けます(ただし質はよくないです)。

行動面におけるもう一つの本質的な特徴は、極端な状況下で彼の力を動員する能力です。他人から強い意志を伴ったプレッシャーを受ければ、すぐに反撃に転じます。この時の応答は強烈なものであるかもしれません。このような場合、物理的手段に走ることもあります。


◆◆◆


このタイプを特徴づけるもう一つの特性は、現在従事しているあらゆるビジネスに、混沌、崩壊、否定の要素をもたらすことです。

こうした特性が顕著に表れるのは、厳しい規律のもとに確立されたチームにいるときです。こうした特性は創造的な形で発揮されます — 彼らは破壊による創造をもたらします。

彼の直観的なアイデアを支持する人たちが、しばしば彼の周りに集まり始めます。極端なケースでは、こうした傾向は、「工場への攻撃」、つまり明らかに成功の見込みのない、誰に対しても開かれた挑戦のような形で現れる可能性があります。この性質を利用して、オボレンスキー副首相は自ら最高ソビエト大統領選に立候補することを表明し、会議場に衝撃を与えました。


外見

外的特徴としてまず目を引くのが体型・姿勢です。体型は細く身長は高いです。体のパーツも細長いです(特に脚と指の長さ)。論理的な要素が強いタイプであれば、この特徴はあまり顕著ではありません。ILEは「S」のように上半身が前に曲がる特徴的な前屈姿勢が特徴です。ただし頭は前傾しません。多くの場合、鼻は高かったり細長かったりします。時々何かを嗅いでいるように見えることもあります。

会話中にペンなどの手に持ったものをクルクル回すのが好きで、よく壊してしまいます。歩く際は腕を大きく振ります。また話している最中も腕を大きく使って身ぶり手振りで話します。


直観的な要素が強化されているILEの場合、少し様子が違います。その場合の特徴は、首に向かって滑らかに伸びる下あごと、突き出た上あごです。直観的なサブタイプは論理的なサブタイプよりも歩くのがかなり遅いです。ぼんやりとした目付きをしていて、まわりで何が起こっているのかをほとんど把握していません。

表情は冷たく、感情や情熱は表れません。服装はだらしないことが多いです(服がたるんでいたりボタンがズレていたり外れていたりなど)。この傾向は直観的なサブタイプのほうが顕著です。


仕事


部下として

強み

よく練られた認知的思考。博学で、好奇心旺盛で、多くのことを読み、その内容をよく覚えています。正しい決定や適切な解決法を選択するのに役立つ、発達した直観力を持っています。様々なアイデアを思いつき、今後どうなるか予想するのが得意です。 さまざまな情報を大量に分析し、外部から見るように直観的に考察することで、他の人には見えない意外な解決策を見つけることができます

困難な状況を打開するため、積極的にアドバイスします。漠然としたアイデアは、システムの形を持った理論に加工することができます。構造主義者であり、分類主義者であり、一般的なものから特殊なものへと変化していきます。ILEは非常に積極的であり、根本的に新しいアプローチを探すための分野で必要となるスキルを持っていることがよくあります。

家族や個人的な関係よりも仕事を優先することが多いです。民主主義的であり、身内かどうか・好きか嫌いかで態度や扱いが変わる・変えてもいいようなようなシステムの社会や集団を好みません。


問題のある領域

厳格な規制や単調な作業には耐えられません。緻密なスケジュール通りに生活することもできません。かなり集中力がないです。何か面白いことに気を取られてしまい、時間内にやるべきことをやることができないかもしれません。自分の考えに没頭して、テーマから外れた話をすることがあります。

職場でも整理整頓ができません。ビジネス文書を書くと誤字脱字や記入ミスをしがちかもしれません。ILEは常に身だしなみを整えているわけではありません。

世間知らずで、人を信じすぎるところがあります。 一方では進取の気性に富み、他方では妥協を許さないため、人との間に葛藤のない関係を築くことが難しいのです。特に他人から圧力をかけられると、反抗的で攻撃的にさえなることがあります。

何かに確信しているときは、堂々と自分の考えを主張できます。


以下のことは期待できません。

  • 実用性のある目的
  • 時間遵守、勤勉
  • 一貫性と完全性
  • 家庭や職場の秩序を乱さないこと
  • ルーチンワークで質の高いパフォーマンスを発揮すること
  • 穏やかに相手に合わせること


適職

可能な限り、裁量の大きい仕事を与えるほうがいいと思われます。本人にとって印象深くて興味を持ちやすい仕事が望ましいです。

最も理想的なのは、一人で完結できる仕事です。 彼らは、大量の多様な(できれば本人にとって興味深い)情報を扱うことが好きです。 彼の知性が最も活かされているのは、科学や認知の分野です。 根本的な変化を必要としている戦略性を要求される分野で、理論的発展に貢献できます。

機動性があり、じっとしていることができず、周囲の状況の変化が激しい環境を好みます。そのためILEは、出張や外回りが多い仕事を好むでしょう。


組織のトップとして

自分の人生の出来事について、大局的な視点を失うことなく、また小さなディテールに溺れることなく、全体を見渡すことができます。物事のあるべき方向性を明確に把握しており、問題が起きても迷いません。変化の必要性を感じてアイデアを受け入れることができ、伝統を打破できる人です。革新的な解決法を好みます。


クリエイター・リーダー

独創的な考え方、新しいものを見抜く力、解決できないと思われる問題やリスクのある問題に取り組む力によって部下から尊敬を得ることができます。

人々の興味を引くような方法でタスクを設定できます。ILEは、強圧的な管理方法ではなく、説得によって導くことを好みますチームメンバーの自発的に提出物に基づいてチームメンバーとの関係を構築します。

自発的に活動してほしいというILEの願いを、しばしば部下は命令として汲み取ります。

クリエイター・リーダーは、あらゆるビジネスで新しい方向性や方法を模索します。業務の監督や指導を含む日常的な問題は、彼の関心の外にあります。

このタイプにとって重要なことは、アイデアを実行に移してくれるサポーターを見つけることです。管理能力の欠如は、権限と責任の委任によって補われます。

ILEは、動機付け・問題解決の優先順位の設定・メンバー一人一人の自発的な活動を喚起するような働きかけ・将来重要になる要素の把握によって、高い生産成果をあげようとします。

このようなリーダーシップは、古い組織構造を解体し、環境の変化や他のタスクに適応した新しい組織構造を作ることにつながります。

このようなリーダーシップのスタイルはどんな職場・組織にも適しているわけではありません。科学的な領域では受け入れられやすいですが、軍隊に全く適していません


ILEには、全員に発言の機会を与える民主主義的な傾向と、問題を共同で解決しようとする合議的な傾向があります。

しかし自分の意見に対する反対意見に説得力がないように感じた場合は、全力で自分の意見を支持する証拠を探し出してきてそれに対抗しようとします。

自分の思想的立場を支持し、将来に対する見解を共有できる人と協力しようとします。必要であれば、他の人たちと競争することもできます。

ILEは激しい論争を必要とするアイデアの分野では成功しますが、組織的な問題に関する分野は苦手としているため、こうした分野ではあまり活躍できません。

人間関係においては、客観的かつ公平であることを心がけています。場合によっては、議論の最中あまり場にふさわしくない反応を示すかもしれません

ただし、個人的な動機で反対されているわけではないことが確認できれば落ち着きを取り戻します。


主な特徴


  • 戦略的に問題を解決するのが得意です。
  • 最前線のリーダーとしての役割を十分にこなすことができます。
  • ビジネスで誰かと接触する場合、客観的な基準に基づいて相手を選びます。
  • ILEのビジネス活動の形態は、将来の展望を予測し、それを実現するためにどうやって障害を克服するかという点を重視しています。
  • 部下との交流の仕組みは、民主主義と合議制の原則に基づいて構築されており、自主性と自発性を重視しています。
  • 競争的な要素を持つ協調的なチームを構築します。
  • メンバーの潜在的な能力を把握することが得意なため、それを活かして大きな成果を得ることができます。 仕事をするにあたって、感情にうったえかけるような何かを必ずしも必要としてはおりません。
  • ビジネスにおける倫理的原則を遵守し、「ゲームのルール」に従って活動することができます。
  • 動機と目的:名声が得られること・理的欲求が満たされることは非常に重要です。
  • 法に対する態度:法の枠組みの中で行動したいという願望があります。ただし「法の枠組み」はかなり広く解釈します。
  • 戦略:アナーキーな自由、意味のない慣習や根拠のない通説の否定


労働条件

ILEの原動力は、独自性の追求です。個人の成長と自己啓発の機会を提供してくれるような面白い仕事である必要があります。それが何かを探すようなユニークな開発であるならさらに良いです。

こうした仕事をILEに任せる場合、彼の知性・知識・洞察力・独自性を必要としていること、彼にしかこの仕事はできないことを伝えると効果的です。

また仕事を終えた後は同じように「すごい」と賞賛してください。真新しさがなくなるとILEはすぐ興味を失ってしまうので、できるだけ早く、新しい、興味深い仕事を見つけるようにしてください。


ILEが計画通りに何かを完了することができなかった場合(多くの場合、これは特定のルーチン業務に関わるものです)、「見て見ぬふり」をして未完成の部分を別の専門家に任せるようにするのが最も効率的で最善の対処です。

ILEは身だしなみ・健康状態に絶えず気を配り続けることができません。その分野での協力が彼の関心を引くことになります。他の誰かに職場の整理整頓をしてもらったり、内面に気を配ってもらえた場合、ILEはリラックスして緊張や興奮を和らげることができます。

ILEは穏やかなユーモアや冗談、ILEの注意をひきつけるために投げられた控えめな質問を受けると活性化します。


自己改善のための推奨事項

ILEの得意分野は、間違いなくその学習指向の思考力です。あなたの頭の中には、様々な興味深い、有望なアイディアが浮かぶことがよくあることでしょう。

出来事の大まかな本質を見抜き、それが今後どのように展開していくかを予想することができます。あなたの発達した直観は、正しい決断を下すのに役立ちます。

あなたはよく本を読み、新しいもの、珍しいもの全てに興味を持ちます。しかしそこには、興味が分散してしまい、あなたという人間を定義する中核になるような興味を見失ってしまう危険性もあります


あなたの直観的な考えや推測を実現するための道具は論理です。あなたは自分の考えを合理的に説明し、周囲にその正しさを納得させようとするでしょう。そのため、あなたの周りには同じような考えの人が集まってきます

ILEは停滞したもの、時代遅れのものをすべて敵視しています。そのため、完全なニヒリズムに陥る危険性があります。

ILEの最大の問題は、人と人との関係を正しく理解することができないことです。特に、自分自身に対する他者の真の態度を見極めるということが、ILEにとっては難しいことです


ある人を直観的に理解してしまった後は、あなたにとってその人は面白さに欠ける存在になってしまいます。この人と次に何をすればいいのかわからなくなってしまうのです。

こうした傾向のせいで、人に嫌われてしまうかもしれません。また、自分に本当に敵対していたり、反対しているのは誰なのか見分けるのも苦手です。

周囲の人への評価は、もっと慎重に行うべきです。あまり結論を急がないようにしましょう。

慎重な評価をするために、他の人々の客観的な行動、観察可能な行動にもっと興味を向けるようにしましょう。そうすれば、自分に対して友好的でない人、敵対的な人、愛想のない人を見分けることができるようになるはずです。


あなたは、親しい人たちと安定した良好な関係を築くのが苦手です。

うっかり無粋なことをして、せっかく築いた和やかな関係を壊してしまうことがあります。親しい人の様々な発言や行動に対して、反射的に反応してしまうのを我慢するようにしましょう。


◆◆◆


また、次のような提案も参考になるかもしれません。

過度な民主主義に流されないでください。必要以上の馴れ合いになってしまう可能性があります。これは、あなたの信用と権威を損なう恐れがあります。正直でストレートな言動で周囲を驚かせないよう、より機転を利かせた行動を心がけましょう。そうすることで、予想外のところに敵を作るのを避けられます。

また、整理整頓が苦手で、自己管理能力が低いのも、あなたの問題点のひとつです。そのため、日常の雑務やメンテナンスが疎かになり、せっかく企画していたイベントや将来の計画が狂ってしまうことがあります。タイムリーに物事に対処するよう心がけましょう。

あなたが職場の上司やマネージャーである場合、意志の力(Se)を過度に行使しないようにしてください。従業員に不必要な圧力をかけることは避けるべきです。どこで線を引くかを知ってください。こうした不適切な対応は、あなた自身を窮地に陥れることになります。そのエネルギーはスポーツなどで発散させるべきです。そうすれば、活力を高め、健康や持久力を向上させることができます。また、冷静さと規律正しさが身につきます。


モデルGの機能

機能図

モデルGによる機能の説明

+:肯定主義的。ポジティブな要素を最大化したいという欲求、物事の「いい面」に目を向ける。
-:否定主義的。ネガティブな要素を最小化したいという欲求、物事の「悪い面」に目を向ける。

モデルGの機能ごとの役割の詳細についてはこちらを参照。


① 管理機能 +I(+Ne)


  • モデルAでの位置:第1機能
  • 次元:4次元性

新しいアイデアやプロジェクトの将来性を見極めるのが得意です。何にでも興味を持ち、ユニークなものを見つけたいと思っています。見込みがないと判明したアイデアはすぐにあきらめて、新しいアイデアに切り替えます。

いろいろなことに興味を持ちます。ILEの趣味は、本業とは無関係なものが多いです。興味を持っている問題に関するすべての発見と革新を収集しようとしています。どんな問題に直面しても、既存のやり方を変革するような、斬新で大胆なアイデアを生み出します。決まりきったことや、飽き飽きした日常には耐えられません。もし、ILEが他人からやらされている仕事が、ILEにとってエキサイティングなものでなければ、それを全く新しいものに変えてしまうでしょう。

多くの発明をしたり、発見するための様々な方法を提供することができます。自分の発明を広く普及させ、不朽のものにしようとします。プロジェクトでアイデアを次々と思い浮かぶようにするためには、そのプロジェクトを他人からやらされているものではなく「自分のもの」にする必要があります。


② 創造機能 -P(-Te)


  • モデルAでの位置:第8機能
  • 次元:4次元性

マルチタスクが得意です。なるべく多くのプロセスを同時に処理しようとします。マネーに関する領域で起業した場合、様々機知と創意工夫を発揮することができるのですが、一度に多くのことを始めすぎて収拾がつかなくなります。こうしたことのため、ILEは不完全さ、非効率性に苦しんでいます。

仕事を取りしきったりタスクの割り当てをできる立場を好みます。予算や物資、スケジュールなどに関して、自分の裁量で自由に動かせる権限を必要としています。小さなきっかけから大きなものを生み出すことができますが、それには多大なエネルギーコストが必要になります。見つけたアイデアはすぐに試そうとします

ILEは優れた研究者でありユニークなシステムの開発者です。新技術を開発するような分野でILEはその才能を大いに発揮することでしょう。


③ 役割機能 +F(+Se)


  • モデルAでの位置:第3機能
  • 次元:2次元性

根は攻撃的なタイプではないものの、自分の生き方や理論を守るためなら積極的に戦うことができます。自分から見て不合理なルールや制限を課されそうになった場合、非常に激しく反抗します。強い圧力をかけられれば、即座に反撃します(長期間に渡ってダラダラ反抗するのではなく、瞬間的に激しく反撃をします)。同時に、しばらくの間は興奮してしまって自分の行動を制御できなくなります。

会話中、相手の注意をすべて自分の向けさせようとします。大袈裟な身ぶり手振り、大声、手に持っているものをクルクル回す、相手に触れながら話す、などです。自分に対する挑戦に応じることはできるのですが、他人と長時間争うことはできません。したがってILEは直接的な争いは避けようとします。


④ ランチャー機能 -E(-Fe)


  • モデルAでの位置:第6機能
  • 次元:2次元性

仲間を作ったり、パーティーに参加したり、感情的な交流をすることが好きです。ポジティブな感情に欠ける時間を過ごしていると、無気力な気分に陥ります。熱くて面白い意見交換の機会を待ち望んでいます。

ILEは感情的刺激には感情的に反応します。感情には感情でこたえるため、あまりにも感情的刺激が多くなりすぎないよう制御することが重要になります。そうしなければ、インスピレーションの嵐に飲み込まれてしまって論点がどこか彼方へ飛んで行ってしまうでしょう。

感情的に興奮した状態では、非常に早口で話します。こうした場合、話の内容はあまり整理されておらず、思いついたことがそのまま口をついて出ることもあるため、相手が話についていけなくなります。気分のムラが激しく、普段の賑やかさ、ユーモア、明るさが憂鬱さや無愛想さに変わります。


⑤ 実証機能 +L(+Ti)


  • モデルAでの位置:第2機能
  • 次元:3次元性

曖昧な概念や、論理的に説明されていない複雑な現象を研究し、説明しようとします。様々なパターンや構造、異なるシステム間の関係性について考えることができます。もし自分が生み出したアイデアが実態に即さない場合は、実態にあうように調整することができます。

どんな問題でも、様々な角度から総合的に分析します。物事を構成する要素が、どのような場合にどのような形で機能するのか説明できます。既存の理論を組み合わせて、新しい理論を生み出すことができます。自分の観察や考察を理論と結びつけようとします。一見共通性のない現象の間に共通点を見つけ出し、それらを全て説明できるような大きな理論を見つけ出そうとします

個々の現象の因果関係から、一般化できる概念を見つけ出すことがILEにとって重要なことなのです。


⑥ 操作機能 -S(-Si)


  • モデルAでの位置:第5機能
  • 次元:1次元性

五感を使った物の良し悪しの評価には自信がないことが多いです。何でも見て、嗅いで、手で触ろうとします。食べ物や飲み物の味をきちんと感じるためには、かなりの量が必要になります。

自分の健康を自分できちんと管理できません。これについては外部に依存しています。物の在庫はどうなっているか、次に補充できるのはいつかなど考えずに浪費してしまいます。周りの事情や計画などお構い無しです。何かを使っても、きちんと片付けず、放ったらかしにしたままどこかに消えてしまうこともあります。

病気や健康問題に興味を持ちます。病気になった際は、何度も病院に通い、根本的な治療をしようとします。しかし日常的に病気の予防を意識した生活を送れているかというと全くそんなことはありません。きちんとした身だしなみができていません。服の着方が悪く、すぐダメにしてしまいます。慣れ親しんだ部屋の環境が変わることを嫌います。嗜好や生活習慣が保守的です。


⑦ ブレーキ機能 +R(+Fi)


  • モデルAでの位置:第4機能
  • 次元:1次元性

心理的に短い距離にいる人々とコミュニケーションを取ります。人間関係の良し悪しを民主化の度合いで評価しています。「形式的なやり取りは、少なければ少ないほど良い」と考えます。

家族や友人に対する態度に一貫性が全くない可能性があります。親しみを示していたかと思った次の瞬間に、赤の他人を相手にしているような冷たさを見せることがあります。もし助けを求められた場合は、見返りを要求することなく助けることができます。自分から誰かとのコミュニケーションを拒否して人間関係を終わらせるというのは、ILEにとって非常に難しいことです。

個人的な問題を他人に打ち明けて共有することにあまり抵抗感がありません。人々の行動やライフスタイルについて話し合うことを好みます。


⑧ 統制機能 -T(-Ni)


  • モデルAでの位置:第7機能
  • 次元:3次元性

自分の自由になる時間がどれくらいあるのか常にチェックしています。他の人に「この時間に○○したらいいんじゃないか?」と勧めることがあります。自分自身と他の人の時間を、自分が適切だと思う通りに使おうとするため、他の人がそれに振り回されることがあります

こだわりすぎたり、のんびりしすぎたりして進捗が遅れたり期日に間に合わなくなってしまうことがしょっちゅうあります。他の人々と同じようなペースで生活することができません。ILEにとって、時間とは自分がいいと思う通りに使うべきものです。他人から見て不適切なタイミングで、自分の興味のある話題を振ることがあります。一方自分から見て「今はその話は必要ない」と思う時は他人の話に耳を貸しません

過去の出来事を踏まえて、物事が将来的にどう動いていくのか、今後何が起こりそうなのか予測することができます。大災害や自然災害、大量の人命の損失、その他の運命的な出来事に関心があります


サブタイプ

不活性・接触サブタイプ

Ne-ENTp (Ne-ILE)

未知の物を見つけ出す力に優れており、多くの発明や発見をすることも珍しくありません。アイデアを創造する力にも優れており、大胆で前向きな提案ができます。

しかし飽きっぽい性格のため、飽きてしまった仕事やプロジェクトはすぐに投げ出してしまい、次から次に新しいこと、面白いこと、魅力的なことを求めてしまいます。ビジネスを通して自己実現することができます。行動的で口がよく回ります。身振り手振りを交えることも多いです。

体格はがっしりしているほうです。不屈の精神の持ち主です。男性の場合、口ひげを生やしていることが多いです。外見を重視します


Ti-ENTp (Ti-ILE)

思慮深い人です。自分の思考に没頭することも多いです。哲学、宗教、生物エネルギー学など、現実とは直接関係のないアイデアに惹かれる傾向があります。異なる論理体系を比較する仕事を好みます。このサブタイプのILEはオフィスの研究者にも例えられます。

体格が良いほうです。動作に滑らかさが欠けることがあります。外見にも健康にも、あまり気を配りません



DCNHサブタイプ

ILEドミナント

二分法:接触 / 完了 / 接続
強化された機能:TeSe(またはSeTe)+ Fe

  • 革新的なプロジェクトリーダーに例えられることがあるサブタイプ。
  • 常に行動を起こす楽観主義者。長距離移動も、冒険も、新しい場所も恐れない。
  • 臨機応変に行動でき、実務に優れている。
  • 集中力があり、目的意識を持って素早く行動する
  • 新しい分野の開拓や、新しい科学分野、通信分野、起業やそれに類するプロジェクトにおける新技術の導入など、新しさに関連した活動に心惹かれる。
  • 自分でアイデアを出すより、他所からアイデアを借りてくる方が多い。アイデアの使い道を見つけ出し、現状に統合するのが得意。
  • 意思決定の際には専門家の意見も参考にする。
  • 仕事では精力的で、組織力を持っていることも多い。
  • 絶え間なく革新に目を向け続け、遠い将来の展望に向かって突き進む。
  • 物怖じしないほうで、周りの人がパニックに陥り、頼れる専門家や経験者がいない場合、自信を持ってその場の主導権を握り、自分の手で問題を解決しようとする
  • 自分の優位性、権威性を認めてもらおうとする。
  • 論争をすると、相手を質問攻めにする。特に「それはなぜ?」という質問を多くする傾向がある。
  • 異なる視点を紹介することで、活発な議論を促進しようとする。
  • 反撃するとなると、大胆に圧力をかけ攻撃的になることさえある。積極的に自分の身を守ることが出来るが、可能であれば直接的な対立は避けようとする
  • 様々なプロジェクトやアイデアに手出しするが、ほとんどの場合すぐに興味を失ってしまう。それでも実現可能性がある有望なアイデアであれば辛抱して取り組み続けることが出来る
  • 困難な課題に取り組むよう求められれば、恐れずにそれを引き受ける。様々な複雑な問題の解決策を、積極的に探っている。
  • ビジネスであろうとレジャーであろうと、活発な活動をする際は、いつも仲間に囲まれている
  • 結束と協調に基づくチームワークを重視する。官僚主義的な組織も、反抗的な態度も嫌う。
  • メンバーには自分の立場をわきまえて、具体的な仕事をするように要求する
  • 職場やグループ内では、自分の経験した珍しい話を積極的にすることで、自分のアイデアに賛同者を集めながら支配しようとする可能性がある。
  • 鞭ではなく飴(昇進といった報酬)によって人々の望ましい行動を強化することを好む。
  • 人に報酬を与える場合、誉め言葉よりも金銭などの物質的な報酬や、昇進などの組織的なインセンティブを優先する。しかし、感謝の気持ちを込めて人を褒めることがないわけではない。
  • 他人の本当の動機を読み取るのはあまり上手くない。そのため、他の人の動機やモチベーションを気にせず片っ端から連絡をとる。
  • 仕事の目的は、家族や個人的な人間関係よりも重要。
  • プライベートで困難な状況に陥っても、なんだかんだで簡単に抜け出すことが出来る。
  • 一方では活発な性格、他方では妥協を許さない性格のため、争いのない安定した人間関係を築くことが難しい


ILEクリエイター

二分法:接触 / 開始 / 無視
強化された機能:FeNe(またはNeFe)+ Se

  • エキセントリックな発明家や、ライフハッカーに例えられることがあるサブタイプ。
  • 何か考えが浮かぶと、すぐに脱線したくなる衝動に駆られる。
  • 定期的に新しいことをし始めるが、そのせいで元々やろうと思っていたことを忘れてしまうことが多い。
  • 新しい現象、不思議な現象、あるいは今現在、よく理解されていない現象に興味を持つ。
  • 面白いことに気を取られてばかりいるせいで、大きなプロジェクトを期限までに実行する時間がないことが多い。
  • 単なる思想家ではなく、未来への志を持って仕事をする。
  • 一風変わったプロジェクトや大胆な技術的解決策の構築の中で、持ち前の独創的な才能を発揮する。
  • 厳しい規制や単調なルーチンワークには耐えられない
  • 逃したチャンスの補填をするために、定期的に仕事を焦って進める時期がある。
  • 困難な状況を打開する方法を進んでアドバイスし、しばしば最も過激な解決策を提案する。
  • センセーショナルなニュースや逆説的なストーリーで周囲を驚かせるのが好き
  • ユーモアのセンスがあるほうで、うまく冗談を言うことが出来る。
  • 親しみを感じれば、あまりよく知らない人でもすぐに心理的な距離を縮めることが出来る(二分法「陽気・主観主義」の強い現れ)。しかし決して適切な笑顔を見せることはない。
  • 新しい事業があれば、積極的に人集めをする。儲けよりも面白さを重視する
  • 思い浮かんだばかりの思考の流れに耳を傾けてくれる聞き手を求めている。
  • だらしのない性格で、よく物を使ったら使いっぱなしで適当な場所に放置することがある。身の回りをきちんと整理整頓するのは難しい
  • 高度な技術を発揮できる活動であれば楽しめるが、日常的な問題に取り組むのは嫌い
  • 美的感覚に関しては、センスのあるパートナーに頼ることが多い。一般的に服装や外見にはあまり興味がない
  • 普通の人がするような落ち着いた生活を送ることが出来ない。
  • 権威主義的な圧力に反抗するため、対立を悪化させることがある。
  • 倫理的な問題や、繊細な感情表現は、自分の活動を邪魔するものでしかないと考えてしまう。そういうものに直面させられると、自制心を失ってしまい、怒りながら部屋から飛び出して行ってしまうこともある。
  • 抜け目のなさ素朴さが同居している。また、思考の流れにどこか幼児的なエゴイズムを併せ持っている。


ILEノーマライザー

二分法:距離 / 完了 / 無視
強化された機能:TiSi(またはSiTi)+ Fi

  • 調査探検の主催者、または積極的な参加者に例えられることがあるサブタイプ。
  • 他のILEサブタイプよりも、体系的で一貫性がある
  • 構造という概念を取り扱うこと、分類することに親和性が高い。一般的なスキームの間隙を埋めることができる。
  • 自分の周りで起こっていることの根本的な原因を丁寧に探る。
  • 論理的な分析をする余地があるトピックに興味を持つ。理論的な展開に面白さを感じるほうで、それだけに留まらず実践まで行うことが出来る。アイデアを具体的なプロジェクトとして具現化するために、理論や設計に落とし込んでいくプロセスを楽しむ。
  • 法的調査、委員会活動、技術的試験、化学実験、ソフトウェアの作成とデバッグなどの分野で活躍できる。その他、古代文明の滅亡や隕石の落下などといった、神秘的な現象のバックグラウンドにある原因の調査に関心を抱くことも多い。
  • 技術面に精通していることが多い。物が故障しないよう、丁寧に長く使い続けることが出来る。
  • バカっぽく見られることを恐れているが、人から誤解されないようにするために、自分の欠点は正直に話す
  • 自分の貢献が注目され、評価されることを望んでいるが、これは虚栄心を満たしたいからではない
  • 他のILEサブタイプと同様に余計なことに気を取られがちではあるものの、このサブタイプの人は総じて約束は果たそうとする
  • できもしない約束は、のちのち不満や恨みを買うことになると理解しているため、避けようとする。
  • 人には結構気をつかうほう。必要性が無くても慣習を守ろうとする
  • すべての人と円滑な関係を保つために、相手の気持ちや欲望を理解しようとする
  • 家族を大切にし、友達には気を配ろうとする。
  • 自分がしてしまった人を不快にさせそうな行動や、倫理に反しそうな行動の理由を説明し、謝罪しようとする
  • 個人的な野心よりも、義務や良識を優先する。ただし、それを外部から強制されると抗議する。
  • 慣れ親しんだ快適さが行われない限りは、衣食住にはあまりこだわらない


ILEハーモナイザー

二分法:距離 / 開始 / 接続
強化された機能:NiFi(またはFiNi)+ Si

  • 「いつの間にか危機的な状況に陥っているが、最小の影響でそこから抜け出せる幸運な人」に例えられることがあるサブタイプ。
  • ILEサブタイプの中では、最もゆったりとしていてリラックスしているサブタイプ。
  • 楽観的で人懐っこい。陽気な人を好む。友人と楽しく過ごすことを好む。
  • 冗談を通して人の気持ちを明るくさせ、自信を持たせることが出来る。
  • 素朴で、少し困惑したところがあるような見た目の人が多い。このサブタイプの人自身は、快適でリラックスした存在であろうと心がけている。
  • 仕事の能力があまり高く見えないことがあるが、それにあまり悩まされることは無い。焦って自分のアイデアを実現しようとするのではなく、無為自然の境地で来るべき時を待っている
  • 実際に行動するよりも多くの計画を立てている。
  • 慎重な人で、危機的な状況に直面しない限り、率先して行動するのは避けようとするが、もしそういう状況に陥った場合は、まるで生命力が刺激されたかのように活動が活発になり、突然大胆すぎるほど大胆になる
  • 退屈な日常は嫌い。感情を揺さぶられるような刺激を必要としている。刺激に欠ける日々を送っていると、うつ病になってしまう危険性がある。
  • めったに人を褒めない。
  • 率先して行動できるパートナーを求めている。ただし性急な人は苦手
  • なんとなく人を理想化したり、流行の新しい手法を取り入れてみるものの、実際にその人に会ったり、実際に試してみると幻滅してしまうことが多い。
  • アルコールなどを摂取すると、悪い影響を受けやすい。最初興味を持って手を出しても、最終的には健康上の理由でそれを断つことが多い
  • 暗示にかかりやすく、だまされたり、危険に巻き込まれたりしやすい
  • 不利な状況に適応する力自体は高いほう。それでもこのサブタイプの人は、不利な状況に適応するのではなく、うまいことそこから抜け出してしまうほうが多い(自分の力を頼りに困難を切り開くというより、なぜか幸運が重なった結果として抜け出しているタイプ)。


出典:


参考:


訳注

  1. ^ Seによる圧力。脅しや、怒鳴り声や暴力を利用した威嚇や、高圧的な態度をとること。またはその逆に、そういった圧を掛けられた時に、自分や自分の大切な人、物、領域を、同じく攻撃的な手段や強引な態度を使ってでも守り抜くこと。

    ILEの場合、SeはモデルAでは第3機能(別名:役割機能)であり、モデルGでは第3機能(別名:役割機能)である(たまたまモデルAとモデルGで同じ名称、同じ番号、似たような解釈になっている)。どちらも端的に言えば「そのタイプにとって中核となるような機能ではないものの、それと同時に、社会に適応するために必要で、努力して学ばなければならないと感じやすい機能」である。


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