ソシオニクス　SEE（ESFp）by Gulenko

概要

自信家で、リーダーシップを発揮することが多いです。 積極的に新しい物事に取り組もうとするところがあり、コミュニケーション能力を要求されるような分野で積極的に活動します。

問題はすぐに解決しようとしますが、もしすぐに解決できないような問題に直面した場合、飽きっぽい性格のため冷めてしまう可能性もあります。

「一流の人間」に見えるよう、外見には気を使います。政治やリーダーシップについて熱く語る傾向があります。

いつも新しい経験を求めています。注目されたり、称賛されるのは大好きです。自分の役に立つような知人を作り、その知人の力をうまく活用します。

対立する相手との間で政治的な駆け引きをすることが得意です。喧嘩っ早いですが、人を許すのも早いです。

自分が「有望で能力の高い人間」として見られたいという想いが非常に強いタイプです。そのため人から褒められやすいです。自分が話したいことではなく、相手が聞きたいと思っていることを話す傾向があります。

オリジナリティ、ユニークさを強調します。リラックスした時には、自分が理解されていない悲しみに酔っていることも多いです。

もし読書家である場合、様々な引用や事実に基づいたデータを提供し、博識であることをアピールしようとします。

物事の優先順位をつけるのが下手で、何を最初にやるべきか、後回しにしていいものは何かを整理するのが苦手です。自分の行動の動機について話すのは避けようとします。

その時々で話題になっている物事について話そうとします。厳格な秩序とルールには耐えられません。もし厳しいルールに従うよう強要されると、激しく抗議します。

一方的な指示よりも、人と交渉して何をするか決めるほうが好きです。

詳細な説明

SEEはパワーバランスに敏感です。誰が強くて誰が弱いのか、強引に押し切れるのは誰か、触らないほうがいいのは誰かをすぐに察知します。

身近な人の弱点に目を向け、そこに圧力をかけることで、相手の行動を自分にとって最も有利な方向に変えることができます。

彼ら自身はそのような圧力の影響を受けにくく、巧みにそれをかわします。自分の立場をわきまえることができます。

自分の自由やチャンスを制限されると、激しく反発します。毅然としていない人、決断力に欠ける人、自分に自信のない人にはあれこれ命令します。

強い相手とは対等に話をします。常に自分に注目させる方法を見つけ出します。

SEEは、人と人との間に存在する関係性のシステムを非常によく見抜いています。相手がSEEから聞きたいと思っていることを、SEEは正確に相手に伝えることができます。

急ぐ必要性のない約束は、急いで果たそうとはしません。対立するグループの利害を調整し、交渉と駆け引きを成功させます。

自分の利益になることであれば、昨日までの敵とも簡単に和解できます。過去に壊れてしまった関係を修復し、改善する方法を知っています。しかし多くの場合、共感や肯定的な関係よりも、嫌悪感があったり否定的な関係に拘ってしまうほうが多いです。一度こじれた関係を断ち切るのは難しいです。

直接断ち切る代わりに、その人がもう自分にとって面白くない存在であることを間接的に知らせようとします。義務を押し付けられるのを嫌って、人をあまり近づけすぎないようにします。

新しい知り合いを作ったり、人脈を広げたりするのは簡単にできます。一人で日常生活を送るよりも、集団の中にいる方が良いと感じます。また後者のほうが、より自信を持てます。

◆◆◆

どのような枠組みにも当てはまらない、独創的で変わった性格の持ち主であると思われることの多い人です。自分自身と周りの人を比べる傾向があります。

どんな話題でも会話を続けられるほうです。その中で、自分が少しずつ様々なことに精通しているということをアピールします。新しい情報を素早くキャッチしますが、そのほとんどは表面的なものです。定期的に内省や熟考をしますが、その間は自己中心的になります。また、そんな時には他の人が自分をありのままに見てくれていないように感じます。

かなり気まぐれで、気分屋で、選り好みが激しいです。自分の幅広い可能性、チャンス、大きな将来性を強調することが多いです。

多くの場合、自分の意見を主張し、人の意見にはなかなか同意しません。自分の見解や価値観を守ろうとします。

このタイプの人は、与えられた状況や問題についての自分の主張や結論を、他人から考慮してもらえないことを強く嫌がります。自分の発言を無視する者は、自分の敵であると考えます。自分が住んでいる、あるいは働いている場所の確立された秩序に従います。

人間関係を壊したくないのと、彼ら自身の行動がしばしば秩序だっていないため、自分では強要はしませんが、組織や秩序の欠如に不満を持つことがあります。彼らはすでに確立されたヒエラルキーにのみ反応します。

人とのコミュニケーションは、目下の立場（部下の立場）から行うか、上位の立場（上司の立場）から行うかのどちらかです。部下に対しては儀礼的ではありません。自分の周りにいる嫌いな人の存在が許せず、その人を排除するために全力を尽くします。これといった行動システムはありません。

◆◆◆

自分の時間が検討中の事件や状況に費やされているとき、活気とインスピレーションを感じることができます。そうでない場合、時間をもて余して怠惰な生活を送り、全てに絶望して批判し始めるかもしれません。

常に変化、発展、対立を求めています。時々、どこか別の場所へ旅立ち、自分の状況を完全に変えたいと思うことがあります。

自分にとって最も都合の良い時間を人に押し付けようとします。ある時はスピードを上げて人を急かし、またある時はスピードを落として他人の素早い決断を強く阻んだりします。必要であれば嫌がらせもします。アドバイスを通して何かをするよう説得されたり、少し離れたところからアプローチされたり、過去の数々の事例や教訓的な話を聞くのは好きです。

物事がうまくいっているかどうかで気分が左右されます。彼らの感情的な状態を改善したい場合、彼らにいくつかの有益な活動を提供してください。

気分が高揚している時は贅沢に気前のよさを示しますが、落ち込んでいる時は質素でケチな態度を示す傾向があります。いずれにせよSEEにとっては感情や人間関係が最も重要なことです。

自分にとって興味のない仕事はできません。どんな活動や仕事も娯楽に変えてしまい、まるでショーのような気分にさせます。

ビジネスで負けた場合、または他の人より少ない報酬や物質的な利益しか分配されなかった場合、非常に神経質になり、怒りだします。このことで喧嘩を始めることもあります。

◆◆◆

自分の平穏とリラックス状態を乱されることを嫌います。自分の経済的、身体的な幸福を非常に気にします。自分の余暇を損ねるようなことは許しません。

清潔と衛生基準に気を配ります。簡単にショックを受けたり不快になったりします。自分の意見と一致しない場合、製品の品質や商品の価値を批判します。

自分の身体と生理的なプロセスに心地よさを感じます。個人的な美的センスに優れています（一般的なセンスとは必ずしも一致しません）。

自然の中に出かけるときは慎重で、未知の場所にはまず足を踏み入れません。習慣や家庭生活には保守的です。時に極端になり、自分の見た目に無頓着になることもあります。

仕事の生産性は気分によって大きく左右されます。気分が高揚している時は困難な仕事でも引き受けますが、気分が乗らない時は非常に重要な仕事でも未完成のまま放置します。

すぐにできる仕事は精力的にこなします。すぐに成果が出ず、このまま進むと困難が待ち構えているとわかった場合は、すぐ冷静になって別の道を探します。

興奮していたり、感情の起伏が激しいと効率が上がります。自分の周りに祭りやお祝いのイベントのような雰囲気を作り出します。非公式なルートで問題や課題を解決するのが得意です。

エネルギーを様々な方向に分散させます。一度に複数のことを処理し、簡単に切り替えができます。興味のあることが増え続けると効率が落ちてしまいます。

コミュニケーションの仕方

コミュニケーションに関して特にこのタイプで特徴的な点は、何かのルールに従わせようとしたり、活動を制限しようとしたりすると、非常に激しく反発する点です。

このような場合、SEEは非常に自己主張が強くて反抗的な言動をとります。彼らは自分の気まぐれや非論理的な行動を批判されると激しく腹を立てると同時に、自分の行動の理由を改めて探ろうとします。

非常に自信があるため、論理的な議論で彼らの行動や思考を変えるのはほとんど不可能です。コミュニケーションでは、彼らは大胆に自分の気持ちを表現します。

堂々と、相手の目で見を見ながら好き嫌いや共感、反感を表明します。感情は非常に柔軟で変化しやすいです。

彼らは人と喧嘩をして、ドアをバタンと閉めて出て行っても、しばらくすると戻ってきて、何事もなかったかのように仲直りしようとします。

時折SEEは思慮深くなる瞬間があります（この状態の時の彼らはリラックスしています）。彼らはそのような時に「悲しみ」を愉しむのが好きで、自分が理解されていないこと、実際には他人から見た自分とは違うことを切々と訴えます。こんなときの目は「心ここにあらず」といった様子になります。

人がポジティブな感情を感じることができるよう配慮します。人を意図的に楽しませることこそ好きではありませんが、自由奔放なコミュニケーションの雰囲気を保つことに喜びを感じます。

社交的で、どんな話題だろうと話します。長電話しがちです。家族や親友に自分の気分を伝染させるようなところがあります。

彼らが不機嫌だと皆が不機嫌になり、彼らが明るければ皆が「今なら何でもできそうだ」という気分になります。

行動の特徴

しばらく観察しているとはっきりと見えてくるSEEの行動の主な特徴は、人の気持ちを操る能力です。彼らは、必要なときには自由に人の注意を引くことができます。

そしてそういったことを、恥ずかしさのかけらもなく、率直に行います。このタイプの人は顔が広いです。毎回毎回同じような顔ぶれで同じようなやりとりをしているとうんざりしてくるのですが、かといってその関係をやめることもできないほうなので、自然に交際範囲が広くなっていきます。

彼らは自分の能力に応じてどんな仕事でもします。ただし自分の目から見て非現実的な仕事は、決して引き受けません。

彼らの問題解決のための戦術は特徴的で、とにかく急いで問題を解決しようとします。彼らは自分の仕事の結果を早く出したいと思っているのです。

このタイプの人は、そうしないと仕事をしたいという気持ちがしません。また長時間同じことをすることはできません。落ち着きがないため、常に何かすることを見つけ出しては退屈を紛らわせています。

日常生活では、不注意な行動が多いです。例えば家電製品のスイッチの切り忘れが多かったり、調理中に常にいる必要のない料理は、よく焦がしたりします。

動物を可愛がる人が多いです。街中で小鳥やかわいい猫や犬に出会うと、にっこりします。ただし、清潔さや衛生面を考慮して家の中では動物を飼わないという人が多いでしょう。

外見

SEEであるかどうか見分ける際は、体型と顔の特徴に注目します。多くの場合、全体的にボリューム感のある体型をしています（特に女性の場合）。

このため、SEEはある種の「不屈の」塊のような印象を与えます。彼らの口元は「表情豊か」です。どことなく気まぐれさや神経質そうな雰囲気を感じることが多いです（口角が大きく下がっているなど）。

このタイプの大人は、口を曲げた際にできるようなシワを観察されることも多いです。顔は楕円形で、顔のパーツ一つ一つが大きかったり、高かったりということはあまりありません。

絶えず人や物の表面を滑るように忙しく観察しているような目線の動きを感じられます。そのため、物思いに沈んでいる・心ここにあらずといった様子に見えることはありません。

時々、顔の下部に弛みがみられる場合もあります。

◆◆◆

SEEの2つのサブタイプ（感覚が強化されているタイプと倫理が強化されているタイプ）間で、体の動かし方や歩き方が異なります。

倫理的な要素が強化されているSEEは、全体的に素早く、落ち着きがなくて大胆な印象を受けます。

一方、感覚的な要素が強化されているSEEの場合、もっと落ち着いていて、慎重で、自信に満ちた動きに見えます。感覚型のサブタイプの動きを観察していると、動線の無秩序さなどといった意味での忙しなさは感じませんが、一つ一つの動作が鈍重なわけではなく、どちらかというと滑らかな素早さがあることもわかります（例えるなら「水銀の玉」のようです）。

流行のファッションを取り入れていますが、これは無意識に流行を追いかけているのではなく、意識的に流行を取り入れているからです。

他人の注意を引くような服装を好みます。自分の外見に自信を持っているため、普通の人にはなかなか手が出せないようなユニークなファッションにチャレンジすることもあります（特に女性の場合）。

仕事

部下として

強み

優れた外交・商取引スキルを持っています。極限状態でも素早く何をすべきか見つけ出せます。自分に自信を持っています。大胆で決断力があり、同時に親切な人です。

自分が何をしたいかを常に把握しています。形式的には相談しますが、決断は自分でします。様々な出来事に乗り遅れないように気を付けており、注目を浴びることが大好きです。

コミュニケーションする際は、礼儀正しく、自信に満ちていて、親密で親しみやすい雰囲気を作り出すことができます。チャーミングで、民主的で、いつもリラックスしています。

外見と健康に気を配っています。美意識が高く、センスの良い様々な服装を好みます。自分が愛する人を大切にし、生活を送る上での快適さや心地よさに価値を置いています。

実用的な活動をするほうが多いです。目標を立てる時は、現実的な利益をもたらす具体的な目標をすぐに立てようとします。

問題のある領域

仕事をしていると、どうでもいいことに気を取られる傾向があります。一つのことに長時間集中するのが苦手です。自分のした選択に躊躇する傾向があり、そのせいで自問自答しながら悩むことが多いです（こうした悩みは表には出しません）。本当に信頼できる人はほとんどいません。

新しいものに対してはかなり保守的なほうです。新しい技術を理解し、その実用性を確認するには一定の時間が必要になります。すべてを十分に検討した後でないとリスクのある選択をとることができません。

人々の個性を「中和したがる」「均一化したがる」傾向があり、皆が同じように行動する状態を好みますが、自分の自由が制限されると攻撃的になります。自分の気分を他人に伝染させたり、他人のせいにしたりします。

以下のことは期待できません。

適職

貿易（特に卸売）、物質的資源の供給、外交的代表、文化的なイベントの組織と開催、ショービジネス、アミューズメント、舞台。

組織のトップとして

柔軟性、外交性、敵対勢力の巧みな利用が、SEEの主な資質です（そのためSEEは「政治家」というニックネームで呼ばれることがあるタイプです）。こういった資質は一般的に、強い意志を持ち、自分の感情や他人の感情を操ることができる人が持っている資質です。

このタイプの人々は非常に現実的です。他人から信頼を得て、自分がどれだけ必要な人間かをアピールするための方法を知っています。

どんな社会的環境にもすぐに適応し、その中で居心地のいい場所を簡単に見つけることができます。

◆◆◆

操作的なマネージャー

このタイプのリーダーは、人間関係における感情的な関係性を巧みに操ることができ、それによって慎重に目標に向かって進むことができます。

このタイプの人は、積極的に新しい物事へ取り組んでいこうという気質の持ち主で、自分の選んだ分野の活動をリードする傾向があります。そのため、すぐに出世することが多いです。

知的資源やその他の精神的資源は、主に自分自身の安全を確保し、公的地位を維持し、幸福を得るために利用するものという認識を持っています。

SEEは、部下を権力闘争のコマとして見なす傾向があります。

現在の状況をよく把握しており、今日の問題を解決する方法を簡単に見つけることができます。

彼らの行動パターンは、状況に応じてその都度構築されたものです（SEEは状況を把握するための論理力が発達しているため、状況に応じた適切な反応ができます）。

ある出来事に対する反応の形態は、その感情的な認識に大きく左右されます。彼らは、特定のルールに沿って活動したり人間関係を築くことを好みません。

彼らは普遍の、特定のルールだけではなく、この世には状況、人の心理状態、公的な地位、その人の実際の能力と潜在的な能力の評価に応じて、選択可能なさまざまな「ゲームのルール」があるという考えを持っています。その中でも特に彼らにとって重要なことは、実用性や個人的な利益を考慮することです。

SEEがパートナーとしての特定の誰かを必要としていないと思えば、論理的な議論や一般的に受け入れられている行動のルールに関係なく、その人との関係をあっさり断つことができます。

◆◆◆

関係性のニュアンスを考慮して行動の方針を立てます。パートナーや部下の長所と短所をよく把握しています。自分の失敗についてもよく覚えていて、いつでもその反省を活かして計画的な活動を行うことができます。自分の感情を、人に影響を与えるツールとして使うことができます。

また、強い意志を持って他人に圧力をかけたり、うまく他人を説得したりといったこともできます。

リーダーとしてのSEEの特徴は、自分の影響力を広く伝えようとすることです。自分の「行動の利点」や「決定の合理性」に疑問を持つ人を排除しようとする傾向があります。

批判に耐えながら物事を進めることがかなり苦痛であるためです。

こうした人が小規模なチームを率いる場合、職場の雰囲気がネガティブで激しい感情や仕事のリズムの乱れなどで渦巻いてしまうという危険性があることは確かです。

大規模なチームでは、このような現象はあまり見られず、場合によっては、組織が大きく変わろうとしているときなどには特にこういった人物がリーダーシップを発揮すると上手くいくこともあります。

主な特徴

労働条件

彼らが労働の対価として求めるものは、グループ内で物質的・倫理的に高い地位を獲得することです。他の人よりも悪くなく、印象的に見えることがとても重要なので、彼らは「成功者」のイメージを作るために多くの努力とお金を費やします。

同時に、身の回りのものをファッショナブルにしたり、高価にしたり、できるだけ質の高いものにしようと努力します。

他人との関係を思うがままに操作し、状況やビジネスパートナーの必要性、社会的地位などに応じて、心理的な距離を縮めたり伸ばしたりすることができます（D. カーネギー『人を動かす』システム）。

影響力のある人々に囲まれていたいという欲求があるため、社会的地位のある知人との会話は、非常に積極的に行おうとします。

そのため、SEEと接する際は、最大限の丁寧さと機転を利かせて、「私はあなたの地位の高さを考慮しています」とアピールするのが効果的です。

可能であれば、あなたも「人生がうまくいっている人間」であることを示してください（これは、華やかな服、名刺、文房具などでアピール可能です）。

SEEは、主にあなたの見た目に基づいて、あなたについての結論を出すことを忘れないでください。

◆◆◆

もしこの人があなたの部下だったら、徹底した時間管理が求められる退屈な仕事は絶対に与えないでください。また、SEEは新しい技術や仕事のやり方をなかなか習得できません。

それよりも、彼らの興味を惹くような様々な社会的接点を与えて、代表者的な活動を任せる方が高いパフォーマンスを期待できます。自分の行動を批判されたくないという想いが強いため、どうしても彼らの嫌がりそうな何かを指摘しなければならない場合は、極めて慎重な形で、しかも部外者がいない状態で行うべきです（直接指摘するのではなく、状況を比喩的に例えて、SEEが独自に結論を出す機会を与えると上手くいきやすいです）。

また、彼らには計画性がほとんどなく、初期の状態では将来的なリスクをほとんど認識できないことも忘れてはいけません。

あなた自身が今後の行動のための戦略と技術を開発し、SEEがそれを実行する形にすれば、彼らにとってもあなたにとっても最良の結果を生むでしょう。

また、危険性があれば積極的に警告したほうがいいです（この場合、彼らはあなたに感謝します）。

自己改善のための推奨事項

あなたの長所は、決断力と機知に富んでいることです。SEEは、しばしばリーダーシップを発揮する傾向があります。そんなSEEであるあなたは、大きな問題を解決するために、率先して人々を管理することを恐れません。あなたはいつも自分を信じています。

自分のために立ち上がり、不当な攻撃から自分の権威を守る方法を知っています。大切な人の日常的なニーズに積極的に対応し、良好な生活水準を維持することができます。

ビジネスと組織に関するスキルによって、他の人々の関心を自分に引き付けます。多くの知人を持っており、その中で尊敬と信頼を得ています。他人の仕事やビジネスに関する能力をよく理解し、ビジネスやプロジェクトのためにそれらを適切に利用するにはどうすればいいのかを見抜くことができます。

持ち前の感性と魅力によって、あなたは友人を作ったり、他の人々からの共感を得たりできます。あなたの友人や知人は、あなたのために喜んで多くのことをやってくれるでしょう。

◆◆◆

SEEは生きていくうえで行う様々な活動、仕事、雑用、プロジェクトの中で、どれが主要な物事で、どれがそうでもない物事かを区別して優先順位をつけるのが苦手なタイプです。そのせいで多くの困難を経験します。これは最終的に、才能や努力の無駄遣いや疲労、倦怠感に繋がってしまいます。

自分自身で忍耐力と辛抱強さを身につける努力をしましょう。新しいことを始める前に、始めたことをすべて終わらせるようにしてください。すべてを一気に解決しようとはしないでください。一貫して難しい問題を解決するために、様々な方法とアプローチを用いてください。

自己啓発と自己教育にもっと多くの時間を費やしてください。人から無能だと言われないようにするために、そしてあなたの権威をサポートするために、理論的な理解度を高めましょう。

大きな問題に注意を集中してください。どうでもいい議論にエネルギーを無駄遣いしないようにしましょう。

性急な決断をしないでください。慌てて行動する前に、全体的な状況を分析するようにしましょう。

もっと客観的に他人の長所を評価しましょう。あなたの主観的な判断は、グループやチーム内で望ましくない対立を引き起こす可能性があります。

◆◆◆

あなたのもう一つの問題は、批判に敏感すぎることです。傷つきやすく敏感であるため、人の何でもない発言に猛反発してしまい、人間関係を複雑にしてしまいます。

あなたは自分の身体的および精神的能力を過大評価する傾向があります。こうした過大評価は、神経や肉体の衰えや疲労に繋がってしまいます。自分の可能性をもっと批判的に評価するよう心がけましょう。

危険にさらされるリスクを最小限に抑えるために、知り合いになる人をもっと厳選してください。

欲望に振り回されず、節制を育みましょう。あなたは巨大で捉えどころがないものを把握するのが苦手だということを忘れないでください。罪悪感や後悔を避けるために、仕事やビジネスの利益のためであっても個人の尊厳を失わないようにしてください。

モデルGの機能

機能図

モデルGによる機能の説明

+：肯定主義的。ポジティブな要素を最大化したいという欲求、物事の「いい面」に目を向ける。
-：否定主義的。ネガティブな要素を最小化したいという欲求、物事の「悪い面」に目を向ける。

モデルGの機能ごとの役割の詳細についてはこちらを参照。

① 管理機能 +F（+Se）

• モデルAでの位置：第1機能
• 次元：4次元性

人と人の間のパワーバランスを敏感に感知することができます。「誰が強くて誰が弱いのか」「誰に圧力をかければいいのか」「誰には手を出さない方がいいのか」といったことを素早く察知することができます。

自分と親しくしている人の弱点を探ります。他人の弱点に影響を与えることで、相手の行動を自分に有利な方向に操作します。他人から直接的に圧力をかけられても、巧みにかわすなどして決して相手に従おうとはしません。自分自身のために戦うことができます。選択の自由を制限されると、激しく反抗します。

決断力や自信のない人には、命令しようとします。強い相手とは対等な立場でコミュニケーションをとることができます。常に自分が脚光を浴びるにはどうしたらいいか、その方法を探し続けています。

② 創造機能 -E（-Fe）

• モデルAでの位置：第8機能
• 次元：4次元性

気分に大きくパフォーマンスが左右されます。気分が乗れば、ハードな仕事も引き受けますが、気分が乗らなければ、非常に重要な仕事でも、やらずに放置してしまいます。

すぐに成果が出るものはすぐに取り組みますが、なかなか成果が出ないもの、一生懸命頑張らないといけないものである場合はすぐに冷めてしまい、別の「もっと簡単に成果が出るもの」に興味が移っていきます。

ワクワク、ドキドキするものほどパフォーマンスが上がるタイプで、インフォーマルな環境のほうが素晴らしい仕事ができます。

自分の周りに「華やかなお祭りのような」雰囲気を作り出すことができます。マルチタスクが得意です。趣味の範囲が広がりすぎるとパフィーマンスが低下します。

③ 役割機能 +I（+Ne）

• モデルAでの位置：第3機能
• 次元：2次元性

どのような枠組みにも当てはまらない、ユニークで非凡な個性の持ち主として自分を表現しようとします。他人と自分との関係を対立関係・ライバルのような関係として捉える傾向があります。

どんな話題でも会話に加わることができ、あらゆることに関して少しずつ自分の知識を見せることで、「自分にはその分野の知識がある」とアピールしようとします。

情報を広く浅く、素早く理解することはできますが、深い部分まではあまり掘り下げようとしません。定期的に「本当の自分を理解してくれる人はいない」と物思いにふけります。

かなり気まぐれで潔癖症です。自分には幅広い能力があって、大きな展望を持っているのだということを周囲の人々にアピールすることに余念がありません。

議論では、一般的なものの見方とは反対の立場に立とうとすることが多いです。

④ ランチャー機能 -P（-Te）

• モデルAでの位置：第6機能
• 次元：2次元性

彼の気分は、今どれだけうまくやっているかに左右されます。したがって彼の感情的な状態を改善するためには、「彼がうまくやれる」ような、彼にとって有益なビジネスを誰かが提供しなければなりません。

気分がいい時は非常に寛大で浪費家になりますが、感情的に落ち込んでいる時は、倹約気味（または倹約を通り越して「ケチ」）になります。ビジネスを進める際、「感情」が重要な要素になります。

もし自分にとって退屈な仕事であれば、仕事をする気が完全に無くなってしまいます。逆にもし自分にとって楽しい仕事であれば、まるでショーを演じているかのように華々しく仕事をします。

ビジネスにおいて自分が無視されたり、物的資源（給与など）が他人よりも少なかったりすると、彼はイライラして怒り始めます。それが原因で周囲と喧嘩になることもあります。

⑤ 実証機能 +R（+Fi）

• モデルAでの位置：第2機能
• 次元：3次元性

人と人との間で展開される関係のシステムに精通しています。自分が聞きたい内容を、自然に相手に語らせることができます。特に必要性を感じない限り、急いで約束を果たそうとはしません。

対立する陣営の利益のバランスをとりながら、自分の得になるような交渉をしたり値切りすることができます。自分の利益のためなら、過去に敵対していた人とも手を組みます。彼の持つコミュニケーション能力は、ポジティブな人間関係より、むしろネガティブな人間関係に取り組む時に発揮される傾向があります。つまらない人間関係を自分から断ち切るのは苦手です。

こういった場合は、相手に興味がないことを間接的に伝えることで、消極的にフェードアウトしようとします。彼らは、他人と親しくなると「しがらみ」が増えてしまうと考える傾向があるため、人と親しくなることが実はあまり好きではないタイプです。

そのため、プライベートな関係やインフォーマルな関係のよりも、ビジネス上の関係やフォーマルな関係のほうが、簡単に人と知り合いになったり「自信に溢れた人付き合い」ができます。

⑥ 操作機能 -T（-Ni）

• モデルAでの位置：第5機能
• 次元：1次元性

忙しいときのほうが健康的ですがすがしい気分になります。忙しくない時はその逆で、何に対してもすぐ批判したり嘆いたりし始めます。

このタイプは、怠惰な生活を送っていると、モヤモヤしてネガティブな言動をしてしまうため、絶え間ない変化や発展、矛盾を必要としています。どこかに行って状況を一変させたいと思うことが多いです。

彼らは他の人を急かしたり、邪魔したりしつつ、何かしら粗探ししては文句を言っています。過去の多くの事例と有益な話を引用しながら、時間をかけて丁寧に何をすべきか示してくれる人間のことを気に入ります。

⑦ ブレーキ機能 +L（+Ti）

• モデルAでの位置：第4機能
• 次元：1次元性

特定の状況や問題に対する自分の結論を考慮しない人々に対して反感を抱きます。自分が住んでいる、あるいは働いている地域の、すでに確立された秩序に従います。

「人間関係を悪化させたくない」、「スムーズに仕事ができなくなってしまう」という理由で、他の人々が既存の秩序に従うようにするために実際に動くことはありませんが、規律・秩序を守らない人間関に対する文句は言います。また既に存在しているヒエラルキー、上下関係に対して敏感です。

彼の人とのコミュニケーションは、このヒエラルキーに依存しているため自分が部下として上の立場の人に接するか、自分が上長として下の立場の人に接するかのどちらかになります（上下関係を考慮せず、誰とでも対等に接するということはありません）。

相手が部下の場合に限り、儀式的な付き合い（歓送迎会やその他セレモニー的なイベントなど）に参加しない場合もあります（立場が下の相手の場合だけ、参加するかどうかの自由を行使します）。嫌いな人と一緒にいることができず、嫌いな人を自分の周りから排除するためなら、なんでもやります。

彼自身は、自分がこうした枠組みで人間関係に対処していることを自覚していません。

⑧ 統制機能 -S（-Si）

• モデルAでの位置：第7機能
• 次元：3次元性

自分の快適さが侵害されるのを本当に嫌がります。彼の主な心配事は、自分の物質的な幸福と健康についてですが、自分の利便性を犠牲にしてまで、幸福と健康を追求しようとはしません。

潔癖症気味で、衛生上のルールは守ります。製品の品質や商品の良し悪しについて批判します。

自分の体とその生理的プロセスに対する羞恥心はありません。一般的に受け入れられているものとは必ずしも一致しない、独特の美的センスを持っていることが特徴です。

自然の中では慎重に行動しようとします。知らない土地にはまず行かないでしょう。日常生活での習慣は保守的なほうです。彼のもう一つの極端な特徴は、自分の外見に無頓着な面があるという点です。

サブタイプ

不活性・接触サブタイプ

Se-ESFp (Se-SEE)

非常に活動的で、前に前に進もうとする進取の気性に富んだ人です。いつも他の人を出し抜こうとします。

ベンチャーや、価格差による駆け引き、法とリスクのゲームに傾倒しています。ゲームに負けた場合は潔く引き下がり、柔軟性が低い他のパートナーを前面に出します。

最も何をしでかすか予測できないタイプの1つです。貿易や仲介といった場面では水を得た魚のように活躍しますが、生産ラインでの仕事には向いていません。

気分の変化が激しいです。彼らが気分が良い時は、他の人も同じように気分が良くなければならず、彼らの気分が悪い時は、他の人も同様に苦しむ必要があります。

個人的な距離が近い人と親交を深めます。強い感情的プレッシャーを与えることがあります。

家庭を上手に管理します。レストランのウェイターなどのサービス業や、コメディやオペレッタなどのライトなジャンルの俳優として活躍することができます。自由自在に他の人との関係を縮めたり、遠ざけたりすることができます。

感情的に不安定なところがあるため、他の人と平和に過ごせないことが度々あります。

Fi-ESFp (Fi-SEE)

信頼できて影響力がある人に信頼を置き、その人に賭け、役に立つようであれば徐々に距離を縮めていきます。

一種の上流階級気取りな面と、地位、権威を持ち合わせています。オフィス、車、カントリーハウスなど、全てをよりいい物にしたいというニーズを抱えています。仕事熱心で、チーム内の人々や関係を管理することができます。

彼らのアプローチは実用的で、きちんと計算ができます。冒険したりリスクを冒すことに抵抗がありません。人をよく見て、必要な人材を調達できる優れた政治家です。

重要な問題に取り組む思慮深い人物の役割を演じます。Se-SEEと比較すると、Fi-SEEのほうが服装の好みが若干大人しいです。

DCNHサブタイプ

SEEドミナント

二分法：接触 / 完了 / 接続
強化された機能：TeSe（またはSeTe）+ Fe

SEEクリエイター

二分法：接触 / 開始 / 無視
強化された機能：FeNe（またはNeFe）+ Se

SEEノーマライザー

二分法：距離 / 完了 / 無視
強化された機能：TiSi（またはSiTi）+ Fi

SEEハーモナイザー

二分法：距離 / 開始 / 接続
強化された機能：NiFi（またはFiNi）+ Si

出典：

• https://wikisocion.net/en/index.php?title=SEE_Profile_by_Gulenko
• https://wikisocion.net/en/index.php?title=SEE_subtypes
• https://rykovodstvo.ru/exspl/11834/index.html?page=24
• http://ru.laser.ru/socion/references/gulenko/school/portraits/

参考：

• http://zanoza.socioland.ru/wiki/Система_подтипов_DCNH
• https://socioniks.net/article/?id=328
• Psychological Types: Why Are People So Different?: 64 Portraits in Socionics. How each of the 16 Jungian types varies in 4 main ways

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グレンコによって提唱されている新しいソシオニクスのモデルです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

グレンコによって提唱されているサブタイプ理論です。詳しくは下記をご覧ください。
①「タイプ、DCNHサブタイプ、アクセント」
②「DCNHサブタイプとは」