超自我関係となるタイプ
はじめに
超自我関係にあるパートナーは、お互いのことをミステリアスで興味をそそられる人物だと感じやすいです。通常、互いのマナーや行動、思考に興味を抱きます。しかし第三者から見ると、この関係は冷たい関係に見えるかもしれません。
日常的な行動において、下記3点の特徴がみられます。
超自我のパートナーは、議論し、熟考できるだけの共通の関心事がなければ、すぐに争いに発展してしまいます。相手の言い分を聞くよりも、自分の言い分を主張したがります。それは自分を守るために、自信のある様子を見せようとしてのことなのですが、それが原因で悪循環に陥りやすいです。
通常、互いのことをあまり知らない間柄であれば、互いに関心と敬意を示します。しかし心理的距離が縮まってくると、お互いを理解するのに多くの問題が起こり始めます。
超自我関係のパートナーは、お互いに「自分は相手のことを理解している」と思うかもしれません。しかしグループ・プロジェクトで共同作業をすることになると、「相手はこのプロジェクトを台無しにしようとしている」と思い始めてしまいます。
超自我関係の場合、互いの意図を悟ることができないため、自分が予想していた行動とは正反対の行動を相手がとっているように見えるかもしれません。このような場合、仮に相手とより良い協力関係を築きたいと思っていても、対立を避けることができません。
外向タイプ同士の場合、どちらか一方がパートナーとしての立場に不満を感じることが多いと言われています。その理由は、相手が自分の意見にあまり興味を示してくれず、自分のことで頭がいっぱいに見えるからです。
内向タイプ同士の場合、どちらか一方のパートナーが、もう一方のパートナーのことを「目立ちたがり屋でしつこい」と思い込みやすいです。いずれにせよ、心理的な距離を縮める関係に移行した時に、摩擦が始まります。
さまざまな著者による説明
Valentina Meged, Anatoly Ovcharov
心理的距離が遠距離な交流であれば、興味深い意見交換を伴い、非常に快適で有益な交流になります。
しかし距離が近くなると、競争へと発展ます。互いに相手を感心させ、自分の重要性や優先順位を示そうとします。理解しあえないことが原因で、互いの信頼感や温かい気持ちは失われていき、さらにはいつか正しく理解してもらえるという希望もなくなります。
そのためパートナーは互いに距離感をはかり直しながら、共通点を探し続けなければなりません。しかしそうして関係のバランスが取れるのは、ほんの短い期間に限られます。
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非常に激しく、過剰なほどに感情的反応をしてしまい、意図せず互いを苦しめてしまうことがあります。時には、相手が自分を困らせるために何でもしているように見えることさえあります。
相互のフラストレーションは、より親密な関係である場合や個人的な利害が衝突する場合において、特に激しい対立に発展することがあります。
どちらも相手の言い分を聞く力に欠けていますが、これは相手の利益に適切な注意を払わず、自分の視点を押し付けようとする試みが繰り返されるせいで悪化します。
そのうち、相手から一度離れて休息しなければならなくなります。その後、交流を再開することもあります。
超自我関係は、互いに理解やサポートを得られずに、少しずつ冷え込んでいくのが一般的です。
I.D. Vaisband
超自我関係のパートナーは、しばしば非常に異なった関心を持っています。コミュニケーションは難しく、頻繁に衝突が起こります。
お互いに「相手が自分を動揺させるために、わざとやっているのではないか」と頻繁に感じてしまいます。
互いを思いやる気持ちがあるうちは上手くいきますが、喧嘩になったら、この配慮は消え去ってしまいます。対立は想像以上に激しく、不愉快で、あからさまなものになってしまいます。
超自我関係では、お互いを完全に信頼することはできません。
O.B. Slinko
「The key to heart - Socionics」より
超自我関係は、互いの自我ブロックが超自我ブロックに対応するパートナー同士の関係です。
つまり相手の自我ブロックの強い機能が、自分の超自我を構成する弱い機能(超自我ブロックの機能)と一致します。
あなたの役割機能(第3機能)は、パートナーの主導機能(第1機能)と一致します。そしてあなたの脆弱機能(第4機能)は、パートナーの創造機能(第2機能)と一致します。
このように、あなたのパートナーは、あなたの弱い部分で、常にあなたの優位に立っています。
そしてこの不幸で不愉快な状況は相互的なものであり、あなたはパートナーに対して同じことをしています。
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このような関係は、ネガティブな結果だけをもたらすわけではありません。
あなたの超自我パートナーは、あなたにとって問題のある分野にはかなり精通しています。これは相手から見ても同じであるため、超自我関係のパートナーは、互いに無意識的にではありますが、相手を尊敬する気持ちを持っています。
また、相手の弱い部分がはっきり見えるため、互いに魅力を感じたり、あるいは相手に同情することもよくあります。そのため互いを傷つけない工夫をすれば、それなりの快適さで付き合うことができる関係だといえます。
R.K. Sedih
「Information psychoanalysis」より
超自我関係という名前は、この関係性で生じる相互作用をよく言い表しています。この関係では、互いの自我ブロックが、相手の超自我ブロックと相互作用しあっています。
ほとんどの場合、超自我関係の相手と知人の域を超える関係になることはありません。超自我パートナーは、互いに少し窮屈さを感じるため、やや浅い交流になりがちです。
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もっと密な交流をしなければならない場合は、より深い付き合いをすることもできますが、その場合は複雑な関係になりがちです。彼らの付き合いは、自我ブロックと超自我ブロックの相互作用構造に大きく依存しています。
大人の側の冷静で自身に満ちた行動は、ティーンエイジャーを怯えさせたり、畏怖させたりすることがあるため、無関心でいることがほとんどできません [1]。ティーンエイジャーは大人によって様々な問題や劣等感を搔き立てられてしまいます。例えば、それまで大人しくしていたかと思えば、急に「自分だって知っている」と大声で主張し始めたりします。
超自我関係では、大人はティーンエイジャーの本当の姿と、どのような心理的反応がそこで起こっているのかを常に理解しています。一方ティーンエイジャーは何も理解せず、相手の優位性を見て相手を抑圧しようとします。
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超自我関係がどこまで実りのある関係になるかは、どれだけ機転を利かせることができるかという点と、超自我ブロックがどれくらい発達しているかという点、パートナーの超自我ブロックをどれだけ保護できるかという点によって決まります。しかし残念なことに、現実でこのような理想的な条件が達成されることはほとんどありません。そのため一般的に、超自我関係の影響は不快なものとなります。
超自我関係では、この理想的な状態を崩さないために、相手をライバル視したり、相手を変えようとしたり、少しの時間で多くのものを得ようと躍起にならないよう心がけなければなりません。
リラックスした態度でいればいるほど、コミュニケーションが楽になります。なぜならそうした態度であれば、超自我ブロックがまるでスポンジのように、成熟したパートナーの自我ブロックが与えてくれる興味深い経験を全て吸収できるようになるからです。
この関係では、相手の弱い部分を、自分の弱い部分と同じように扱うべきです。
イドブロックと超イドブロックも、上述の自我ブロックと超自我ブロックの関係と同じような様相を呈します。子供は背伸びして早く大人になりたがります。そしてそれを見たティーンエイジャーは嘲笑います [2]。
この反応は理解しやすいものだろうと思います。これとは別の相互作用として、子供の急成長を見て、ティーンエイジャーが、「人生にとっては、成長そのものが非常に大切なものなんだ」と感じるような相互作用が起こることがあります。
ただしこれは滅多に起こりません。子供の持つ「誰かに自分の世話をしてほしい」という自然な欲求が、自分自身の成長を妨げてしまうことがあるからです。ティーンエイジャーの視点から見ると、これは少し厄介なことです。
超自我ペアの中には、結婚した後でこの問題に気付く人もいます。
Laima Stankevichyute
「Intertype relations」より
「こちらを苛立たせるために、わざと間違えてみたり、こちらの希望やニーズを無視しているんじゃないだろうか」という感覚が常につきまとう関係です。
この関係の感覚タイプは、しばしば直観タイプに対して復讐を試みることがあります。
そしてこの関係の直観タイプは、しばしば「自分に対して行った全ての悪事」を列挙しながら感覚タイプを批判し始める傾向があります。
A.V. Bukalov, G. Boiko
「Why Saddam Hussein made a mistake, or what is Socionics」より
これは相互尊重と相互支援の関係です。互いに「自分にこんな資質があったらいいのに」と思うような資質を、相手の中に見出します。さらに、この関係では「相手が自分の理想を体現している」というような感覚もあります。
常に疑問の種となり、時には良心の呵責の種となるような領域が、相手には見えています。しばしば超自我パートナーの強い機能からの発言を聞いていると、不快になることはありますが、全体的に言えばこの関係は良好な関係です。
例えばILEはSEEの持つ、人をまとめ、自分に従わせる力に感心します。一方SEEはILEの持つ複雑な理論的アイデアや現象を理解する力に感心します。
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超自我関係に必要なのは、一定の心理的距離感を保つことです。なぜなら距離が近くなると、お互いに邪魔しあってしまうからです。
したがって超自我関係の間柄の人と家族になるのは、かなり負担になることです。相手に合わせて、常に自分を調整し続けないといけないというのは大変なことです。
Victor Gulenko
「Criteria of reciprocity」より
ホスピタリティのある単調さ:
最初のうちは相手に興味深さを感じますが、コミュニケーションのあまりの単調さにうんざりします。真新しさや独創性を感じるためには、かなりの努力が必要です。そうすれば、しばらくの間は、ほとんど互恵的とも言える関係に至ることができます。
しかしやがて、それぞれが喜んで与えられる配慮を超えた配慮を欲しがり始めます。そして不満や批判が表面化して、それまでの配慮を覆い隠すように蔓延ります。パートナーは互いを利己的だと感じ始めます。
親密な場合の超自我関係では、小さな意見の相違やいさかいが絶えません。
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パートナー間の違い:
超自我関係には、相手とコミュニケーションとの距離が遠くても、相手の状態や相手の動機を敏感に捉えることが出来るという特徴があります。
したがって超自我関係でのコミュニケーションには、対人関係や外交上の折衝のために多くのスペースを必要とします。近い距離で交流し、変化や真新し印象がなくなってくると、むしろどんどん仲良くやっていけなくなってしまいます。
超自我関係は、絶え間ない駆け引きと空約束で成り立っています。超自我パートナーと顔を合わせている時に口で言っていることとは全く違う決定を、プライベートで下していることがあります。
彼らの活動は、超自我ペアの一般的な状態に大きく依存しています。それぞれが、自分を依存させようとする相手の試みに激しく抵抗します。超自我ペアは非常にダイナミックなペアであるため、活動の頻繁な変化を必要としています。
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近い距離で付き合う場合、頻繁に口論や喧嘩が起こります。二人は何らかの安定したポジションを見つけ出そうとしますが、それは非常に不安定で、なかなか手に入れることが出来ないものです。
超自我関係は、定期的に破壊されるバランスの回復に基づいています。そのためこのペアにおける全ての急激な変化は、ポジティブな視点ではなくネガティブな視点から認識されます。
自分の求める距離感と、相手の求める距離感が一致しない場合、互いに非難し合い、相手のことを利己的な人間だと感じるようになります。
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超自我関係は、非常に情熱的な関係になる可能性がありますが、それと同時にお互いに対する不合理な行動も多く見られます。
また、この関係は実用的な関係になりやすいという性質があります。多くの場合かなり具体的で、物質的で、目に見える利益への関心を抱いて交流することになります。
これは試行錯誤しながら経験を積み重ねていく関係です。お互いを監視しあっていて、相手が自分よりも大きな利益や特権を得ると、非常に痛烈な反応をしてしまいます。
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超自我関係は、乱れ狂う力とパートナーへの感情的な貢献が織りなす、荒波のような関係です。しかしその激しさも、関係性が発展するにつれて次第に凪いで行くことになります。
超自我ペアはバランスがとれていない状態には敏感で、すぐに反応します。そうして乱高下する波がどんどん大きくなっていくことになりますが、最大に達した後は減少に転じます。
なぜ次第に落ち着いていくのかと言うと、その理由は両者が互いの利益を考慮することを学ぶからです。こうして超自我関係の間で見られていた対立は、次第に少なくなっていきます。
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付き合う上でのアドバイス:
超自我関係には、柔軟性と外交力が要求されます。
片方が利益を得ると、もう片方のパートナーが激しい反応を示すことが多いです。相手を踏み台にして何かを得るのではなく、互恵的な関係を目指して努力してください。
浅い付き合いの知人を交えながら交流する方が上手くいきやすいです。
関係性が悪化してきたように感じた時は、相手の長所に目を向けて、褒めるようにしましょう。二人で力を合わせて外的な問題に取り組みましょう。
不用意に相手を傷つけないよう、互いを思いやる気持ちを持ってください。相手の行動の変化を、論理的に理解しようと躍起になるのは避けるべきです。
超自我関係では、活動の対象がコロコロ切り替わる傾向がありますが、これは事前計画なしに、互いの願望に導かれて切り替わることが多いです。
超自我関係では、二人が同時に活性化されることはありませんので注意してください。交互に活性化しているような状態が普通なのです。
哲学的なことや、理論的なことをするにはあまり適していない関係です。ちょっとしたすれ違いは、ちょっとした妥協で解決してください。
V.V. Gulenko, A.V. Molodtsev
「Introduction to socionics」より
互いに尊重しあえる関係です。この関係には超自我という名がついておりますが、人は超自我パートナーのことを「自分とは大きく違う、神秘的で理想的な人物」だと認識し、相手の態度や考え方に興味を抱きます。
心理的距離が離れている場合、一見すると冷めた関係に見えても、内面的には互いに共感し、愛情を抱くことが多いです。共通の話題がない場合、コミュニケーションはどちらかというと形式的なものになりやすいです。
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超自我関係では、相手の話を聞くよりも、自分の意見を言いたいという欲求のほうが強くなりやすいです。
これは、一方のパートナーの得意な機能からの話題が、他方のパートナーにとっては不得意な分野に及ぶことが多く、そのせいで聞いていても面白くないからです。
しかし、相手の話にあまり興味がなかったとしても、なぜか「この人は自分のことを理解してくれている、自分の話に興味を持ってくれる」という印象を相手に与えてしまうことがよくあります。
距離が近づくと、この性質はあまり心地良くない様相を呈し始めます。言葉の上では(特にサブタイプが一致する場合は)良好な相互理解が保たれていますが、行動という意味では、まるで「こちらを苛立たせるために出来ることは何でもやっている」ように見えてしまいます。
互いに自分の意図をきちんと伝えなかったり、相手の話をきちんと聞かないせいで、パートナーの期待とは真逆のことをしてしまうのです。こういった場合、多くの口論や対立が生じますが、それでも相手に感じている内面的な愛情が消えたり、減ったりすることはありません。「まだ理想に至ることはできる」という希望を持ち続けます。
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外向性と内向性は、この関係に大きな影響を与えます。
外向タイプのペアの場合、相手が自分にあまり興味を持ってくれずに、他のことにいばかり気を取られているという不満を抱きやすい傾向があります。
その逆に、二人とも内向タイプのペアの場合は相手があまりにも押しつけがましく、しつこくて、自分を一人にしてくれないと感じやすいです。
いずれにせよ、これが誤解や喧嘩の原因になります。
Ekaterina Filatova
「Art of understanding yourself and others」より [3]
超自我関係では、第2チャネルと第3チャネルは機能が「重複」し、第1チャネルでは異なる機能が配置されています。
ちょうど一方のパートナーが不安に感じている部分を、もう一方のパートナーが助けているかのように見えるかもしれません。
ソシオニクス開発者であるオーシュラはこの関係を「少し表面的ではあっても非常に快適で、友好的になりやすい関係」と考えていましたが、それ以外の多くのソシオニクスの専門家は、この関係は「パートナーの弱い機能を突然攻撃することがあるため、非常に緊迫した危険な関係」だと定義しています。
そして本著の作者は、この両方の関係を観察したことがあります。
超自我関係では、明らかに両者の活動領域、共通の関心事項、社会的地位などといった個人的要因が、関係性の展開の仕方に決定的な役割を果たしています。
このことを考慮したうえで、筆者が読者にお願いしたいのは、あまり直接的な結論を出さないようにしてほしいということです。両者のタイプ、社会的地位、文化的背景などの知識を取り入れながら、ユングのさまざまな側面が実際の状況でどのように現れるのかを理解するよう試みるべきです。
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超自我関係や共鳴関係では、相手の第2チャネルの機能を圧迫する可能性がありますが、これは言い換えると衝突の可能性があることを意味しています。しかし、もしもパートナーが互いに尊敬と理解をもって接し、自分の強い機能を使って弱い機能を支えようとするのであれば、うまく協力し合うことができるはずです。
Eugene Gorenko, Vladimir Tolstikov
「Nature of self」より
お互いに強い魅力を感じやすい関係です。相手が苦労していることを、互いに支え合うような関係になることができます。
一緒に過ごすと面白い相手ですが、共通の課題に取り組むのは、アプローチや方法が違うため難しいです。そうなると緊張感と不平不満が生じ始め、関係が壊れてしまいます。
この関係では、定期的に接触を控えて休息することが重要です。
Sergei Ganin
この関係は、内向/外向が一致している関係です。一方のパートナーからもう一方のパートナーへの関係の様相と、その逆の様相が異なる監督関係や要求関係とは違って対照的な関係であり、関係の進展の仕方にリズム性があります。また、パートナー間での相互尊重がある関係でもあります。
超自我パートナーは、お互いのことを、自分からは遠くて少し神秘的な理想的人物だと感じるかもしれません。しばしば互いのマナーや行動、思考構成に興味を抱きます。しかし第三者から見ると、冷たさを感じる関係かもしれません。
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もしも共通の興味がない場合、二人の交流はかなり形式的なものになる可能性があります。通常、相手の話を聞くよりも、自分の主張を表現することに重きを置きます。この主張は一方のパートナーの自信に満ちた側面から、もう一方のパートナーの自身に欠ける側面へと伝達されることになります。
お互いをあまり知らない段階では、相互に感心と敬意を示しますが、より親密な交流が始まると多くの問題が発生します。
◆◆◆
超自我関係では、お互いに「自分は相手のことをよく理解している」と思うかもしれません。しかし日常的な事柄や共同で取り組まなければならない活動になると、「相手はわざと間違えられるところを全て間違えようとしているんじゃないだろうか」と感じ始めてしまいます。
超自我パートナーは、相手への関心が薄く、そのうえ自分の意図を正確に伝えるための努力を疎かにしがちです。そのため、お互いに期待しているものとは正反対に見えることがあります。それでも相手との関係に感じる希望や感情は以前のまま揺らぐことがありませんが、相手への葛藤も同時に感じてしまうことになります。
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両者が外向タイプである場合、どちらかが自分の扱われ方に不満を感じることが多いです。「相手にあまり関心を示してもらえない。相手は自分のことで頭がいっぱいだ」と感じてしまうのです。そして内向タイプ同士である場合は、「相手が邪魔でしつこい」という感覚が付き纏うことになります。
いずれにせよ超自我関係で問題が起こり始めるのは、関係性がより親密なものになってからです。
超自我関係の理論的特性
超自我関係は、ユング二分法の外向/内向、合理性/非合理性を共有していますが、論理/倫理、直観/感覚は異なっています。