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LII(INTj)とESI(ISFj)の違い

2021年7月18日日曜日

ESI LII ソシオニクス

LII(INTj)とESI(ISFj)の違い
タイプ比較
LII α 内向 直観 論理 合理 賢明 情緒 主観 戦略 利益 静的 民主 質問 先見 結果 否定
ESI γ 内向 感覚 倫理 合理 果敢 構成 客観 戦術 資源 静的 民主 質問 臨機 結果 否定

タイプ間関係

超自我関係

こちらを苛立たせるために、わざと間違えてみたり、こちらの希望やニーズを無視しているんじゃないだろうか」という感覚が常につきまとう関係。

この関係の感覚タイプは、しばしば直観タイプに対して復讐を試みることがある。

そしてこの関係の直観タイプは、しばしば「自分に対して行った全ての悪事」を列挙しながら感覚タイプを批判し始める傾向がある。


マスク

LIIがESIをマスクとして被っている場合、あるいはその逆の場合:

生存の問題と関係している。

自由な生き方・自分の体力や能力に適した生き方が出来ておらず、生き残るために必要なことは何でもせざるを得ない状態に追い込まれている。

ワークライフバランスなど無く、体力や精神力のケアも出来ていない。


特徴の比較

直観 or 感覚

  • LIIは直観、ESIは感覚。
  • ESIは(LIIよりも)細部によく気が付く。LIIは(ESIよりも)全体像を捉えるのが上手い。
  • ESIは(LIIよりも)物理的・身体的な対立を負担に感じない傾向がある。
  • LIIはアイデアや理論に興味を持ちやすく、ESIは実践や活用に興味を持ちやすい。
  • LIIは、自分のアイデアやコンセプトに意識を向けることが多い。一方、ESIは自分の周りの環境に意識を向けることが多い。
  • LIIは、どちらかというと理想主義的で、頭の中で生きているような面がある。一方、ESIはもっと現実的で、地に足がついている。

論理 or 倫理

  • LIIは論理、ESIは倫理。
  • ESIのほうが、対人関係の問題を解決したり、最小限に抑えるのが得意である。LIIはこの手の問題を理解するのに苦労することが多い。
  • ESIは(LIIよりも)論理的な操作に脆弱である。それに対してLIIは(ESIよりも)倫理的、あるいは感情的な操作に脆弱である。
  • LIIは(ESIよりも)システムや構造、機能の研究に興味を持つ傾向がある。
  • ESIは説得によって人に働きかけるのを好むのに対し、LIIは議論を通して人に働きかけるのを好む。

賢明 or 果敢

  • LIIは賢明、ESIは果敢。
  • 全てのアルファ・クアドラデルタ・クアドラ賢明になる。
    全てのベータ・クアドラガンマ・クアドラ果敢になる。
  • LIIにとっての「普通の状態」とは「リラックスした状態」である。目的を達成するために一時的に集中し、それが完了すると、特に意識しなくても自然にリラックス状態に戻る。リラックスした状態から動員状態に切り替える際には難があるが、その逆は簡単にできる。
  • 仕事する際、LIIは(ESIよりも)動員状態に入るのが遅い。言い換えると、LIIは本当に重要な瞬間だけ強く集中し、それ以外は力を抜くようなスタイルで仕事に取り組む。
  • ESIにとっての「普通の状態」とは「待機状態」である。つまり、無意識のうちに次のタスク実行の準備のために動員している。目的を達成した後、なかなか動員状態から抜け出せない。動員状態を冷ますために、追加の活動が必要になることもある(例えば重要なテストが終わった後も何となく落ち着かないので「意識的に気分を切り替えるために」映画を見に出かけたりする)。
  • 仕事を完成させようとする際、ESIは(LIIよりも)長時間、集中して働く傾向がある。つまりESIは早い段階から動員状態に入り、仕事が完了した後も、より長い間仕事にエネルギーを注ぐ傾向がある。
  • ESIは労働の報酬、つまり自分の努力によって得られる成果(給与の金額など)に焦点を当てる傾向がある。それに対してLIIは「労働の報酬」よりも「通勤時間や残業時間の長さ、職場環境の快適さ、仕事のハードさ」に焦点をあてる傾向がある。
  • 仕事をするとき、ESIは結果のために仕事をする傾向がある(例えば、仕事を完了したときの報酬やボーナスなどがモチベーションとなって仕事をする)。そのためにESIは快適さや自分の都合をある程度犠牲にすることも厭わない。ESIが職場の良し悪しを評価する場合、自分が投資した努力に対してどのようなリターンが得られるか(例えばどれくらい金銭や名声が得られるか)によって判断する。
  • LIIは(ESIよりも)大きなタスクをいくつかの段階に分割し、各段階ごとに集中しながらプロジェクトを進めようとする。段階と段階の間ではリラックス状態に戻る
  • LIIは(ESIよりも)「何かについて検討する」という段階を重視しており、「どのような検討をしたのか」を詳しく説明する傾向がある。その一方で「いつ行動するのか」にはあまり焦点を当てない。
  • LIIは(ESIよりも)計画と準備に多くの時間を費やす。LIIは計画について話し合ったり、プロジェクトに取り組むための選択肢や方法について話し合ったりすることに、より多くの時間を費やしたがる。
  • LIIは準備段階(検討段階)により意識を向ける傾向があり、自分が決定を下した瞬間のことをあまり覚えていない。一方、ESIにとっては検討段階よりも「決定を下した瞬間」とそれ以降の「実際に行動する段階」の方が印象に残りやすい。ESIがプロジェクトについて説明する場合、決定を下した段階以降について、より詳細に語る傾向がある。
  • ESIは(LIIと比較して)、1つのタスクを小さな段階に分けたりせず、タスク全体に取り組む傾向がある。そのためESIはタスクを実行する全期間にわたって動員し続けることになる。

構成 or 情緒

  • LIIは情緒主義、ESIは構成主義。
  • ESIは、自分の内面的な感情状態を一定に保つための「感情的な錨」を使用する傾向がある。例えばESIは自分の内部の感情状態を一定にとどめるために、本や映画、場所などを「錨」として使用する。
  • LIIは、これまでに触れたことのない、新しい経験を求める傾向がある。LIIが一度経験したことをもう一度行う(本を読み返す・映画をもう一度見る・以前訪れたことのある場所にまた行く)のは、それについて忘れてしまった時や、そこから新しい何かを学ぼうとしているときだけに限られる。
  • ESIは、全体的には質が悪い情報であっても、部分的には興味深さや面白さを感じることがある。それに対してLIIが、全体的に見て質が悪い情報だと感じた場合、その全てに対して興味を失ってしまいやすい。
  • ESIは、慰めや同情ではなく、具体的な解決策を提示してほしいと感じる傾向がある。一方LIIは、会話があまり感情的な意味でネガティブにならないよう気にしたり、働きかけたりする傾向がある(LIIは、ネガティブな感情状態に支配された会話には生産性がないと感じるため)。また、LIIは会話をポジティブな状態に保つためだけに、実際にはあまり興味がないこと、あるいは信じていないことを話すことがある。
  • ESIは外部の感情状態に圧倒されやすく、そのことがストレスになりやすいため、他者との感情的な接触を避けようとする傾向がある。一方、LIIは外部からの感情的な影響をつっぱねたり、平然と流すのが比較的得意である。
  • LIIは人から「何かをしてほしい」と要求された場合、それに圧倒されやすく、必要に応じて他者の要求を拒絶するのが比較的苦手である。そのため、不快な要求をされそうな接触を避けようとする。一方、ESIは他人からの要求をビジネスライクに検討したり、必要に応じて拒絶したりするのは比較的得意である。

主観 or 客観

  • LIIは主観主義(この二分法は別名「陽気」と言われることもある)。ESIは客観主義(この二分法は別名「深刻・シリアス」と言われることもある)。
  • 全てのアルファ・クアドラベータ・クアドラ主観主義になる。
    全てのガンマ・クアドラデルタ・クアドラ客観主義になる。
  • ESIは、(LIIと比べると)人間関係を深める際、特別な儀式や、その他の一般的に認められた形式(例えば歓迎会や、明確なプロポーズなど)を取り入れたがる傾向がある。
  • LIIと比較すると、ESIは人間関係を段階的(全く見知らぬ人→顔見知り→そこそこ友好的な関係→何でも話せる関係などの段階)に進めていく。そのため、ESIのほうが(LIIよりも)こういった人間関係の段階に精通している。ESIは(LIIと比べると)、それぞれの段階の始まりと終わりを明確に線引きしたがる傾向がある。
  • LIIは、(ESIと比較すると)周囲の人々やグループ内で生じる感情的なムードの評価が上手い
  • LIIはESIほど「人と知り合いになること」を特別な活動とは認識しておらず、その時々の状況と目的に合わせて比較的フレキシブルな心理的距離感を構築する。LIIは初対面の人とコミュニケーションする際、共通の感情を増幅することで、スムーズな交流を図ろうとする(例えばポジティブなイベントの参加者と交流する場合、共通のポジティブな感情を増幅することでコミュニケーションをとろうとする。ネガティブな事件に遭遇した場合、その場にいる人とネガティブな感情を共有し合うことでスムーズな交流を行おうとする)。
  • LIIは(ESIと比べると)人間関係の目的をよく把握している(「Aさんはビジネスのために交流している人で、Bさんはプライベートの趣味のために交流している人」といった具合)。LIIにとって、人間関係の目的のほうが、相手の名前や肩書よりも重要な情報だと感じる。
  • LIIは(ESIと比べると)感情的なやり取りと、それ以外の活動を切り分けたがる。それに対してESIは感情的な活動とそれ以外の活動を組み合わせる傾向がある(例えば仕事や深刻な問題に取り組む活動をする際、ESIはそこに何らかの「楽しさ」を取り入れたがる傾向がある)。
  • ESIは(LIIよりも)ミスをした人に「どこが間違っているか」「正しい方法は何であるか」を伝えようとする。ESIは「誰がミスをしたか」と「ミスの修正を手助けすること」に焦点を合わせる。(または「めんどくさい」「指摘できる関係ではない」「わざわざ教えてやる義理はない」「鬱陶しがられたくない」などの理由で、実際に行動をとることはほとんどなかったとしても、他人の最善とは言えない方法を見た時に、自分の中で「こちらのほうが正しい・効率がいい方法だ」と強く感じる)
  • LIIは(ESIよりも)ミスをした人に「なぜそのようにしたのか」を尋ねようとする。LIIはミスをした人を必ずしも正そうとはしない。それよりも、その人の決断や行動の経緯を理解しようとする。
  • ESIは(LIIよりも)客観的な真実があると考える傾向がある。つまりESIは「正しい(または最善の)方法がある」と考える傾向がある。
  • LIIは(ESIよりも)相対的な真実があると考える傾向がある。つまりLIIにとって「真実(相対的な真実)」とは「人それぞれの異なる信念、意見、意図などの延長にあるもの」として認識されている。
  • ESIは(LIIよりも)概念を比較・検証しない傾向がある。ESIは特定の解釈(たったひとつの「正しい」解釈)だけが存在すると仮定することが多く、「他の人が自分とは異なった解釈をしている可能性がある」とはあまり考えない。ESIは「客観的な現実」「明白な事実」という概念を持ち出す傾向があり、「自分は物事の正しいやり方や本当の姿を知っている」(あるいは自分は「まだ」正しいやり方や真実を理解していない)と考えやすい。
  • LIIは(ESIと比べると)概念を比較・検証したがる傾向がある。これは方法の比較と検討だけでなく、その理解や用語にまで及ぶ。LIIは、「他の人々が自分とは違う形で概念や用語を理解していたり、解釈している可能性がある」という認識を持っており、個人的な意見、立場、意図などから切り離せない主観的な概念の一部として、概念や用語というものを捉えている。用語を「客観的なもの」と認識するESIとは対照的に、LIIは用語の背後にある個人的な違いを理解し、それらを比較および検証しようとする(これは十分に定義が確立されている用語にも当てはまる)。

戦略 or 戦術

  • LIIは戦略、ESIは戦術。
  • 何かをする際、LIIは目標そのものに注意を向ける傾向がある。また、その目標を達成するために必要な個々の行動を見落としたり、優先順位を下げる傾向がある。一方ESIは、段階的なプロセスごとに行われる行動や意思決定がどのように行われるかに焦点を当てる。
  • ESIは(LIIと比べると)進捗状況を踏まえて目標を変更したり、調整しなおすことに抵抗がない。一方LIIは最初の目標に固執する傾向がある。(合理性/非合理性と紛らわしいが、合理性/非合理性は「決断や計画を変えることに抵抗があるか」であり、こちらは「目標を変えることに抵抗があるか」である)
  • LIIにとって目標は不動のものであり、目標に有効ではないと明らかになった場合、すでに進行している活動であっても途中で打ち切ってしまうことを好む。それに対してESIは現在の選択肢をそのまま追求することを好み、現在の選択肢にあわせて目標を調整しようとする。

利益 or 資源

  • LIIは利益、ESIは資源。
  • LIIは、自分の活動から得られる利益に対してより神経質になる。それに対してESIは、自分の活動に費やすリソースに対してより神経質になる。
  • ESIはリソースが不十分な場合、興味関心を失いやすく、それっきり忘れてしまうことも多い。
  • LIIは自分の関心事に大きな価値を置いており、そのためであれば他のリソースの優先順位を下げることも厭わない。そのため、しばしばLIIは自分の興味関心にのめり込みすぎて、自分の時間、睡眠、人間関係、お金などを犠牲にする

先見 or 臨機

  • LIIは先見、ESIは臨機応変。
  • 問題を解決する際に、LIIは(ESIよりも)一般化された過去の経験やに頼ることが多く、すでに確立されている方法やプロセスを使用する傾向がある。
  • 問題を解決する際に、ESIは(LIIよりも)目の前の問題にあわせてプロセスや方法を独自開発しようとする傾向がある。すでに確立されている方法やプロセスを活用するよりも、まず今現在の状況や、今現在利用できる新情報を踏まえて方法やプロセスを設計しようとする。


参考:

ソシオニクス・タイプ診断

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