ソシオニクスのTe, Ti, Fe, Fi, Se, Si, Ne, Niの説明。
MBTIでは「心理機能」と呼ばれるが、ソシオニクスでは「情報要素」と呼ばれる。
8種類の情報要素の意味
Te
オブジェクト自体の特性に関わる情報。作業のロジック、仕事のロジック。オブジェクトをどのように扱うか。オブジェクトを使ってどのように作業をするか。オブジェクトに対して作業を行うこと。仕事、手法、手順、技術、労働プロセスなど。
Ti
オブジェクト間の関係性に関わる情報。オブジェクトとオブジェクトの比較。構造、システム、仕組み、集合、分類、記録、統計、順序、正確さ、適切さ、公正さ、階層、概念など。
Fe
感情の倫理に関わる情報。情熱、喜び、悲しみ、パニック、興奮、熱意、ドラマチックさ、気分、憂鬱さ、インスピレーション、恐怖、不安、悲しみ、嘆き、怒りなど。
Fi
人間関係に関わる情報。人と人の状態の比較。人間関係の良さと悪さ、礼儀の正しさ、寛容さ、思いやり、遠慮、不和、印象の良さと悪さ、親しみと冷たさ、絆など。
Se
空間的な境界。境界を力で守ること、奪うこと。自分の領域や所有物を守ること、広げること、他人の領域や所有物を奪うこと。闘争と逃走。攻撃、防御、暴力、圧力、意志による影響、強制、制限、規律、不屈の精神、権力、威圧、動員、所有、欲望、大声、自己顕示欲。
Si
快適さの感覚に関わる情報。空間的な関係性。快適さ、不快さ、居心地の良さ、調和、デザイン、美しさなど。
Ne
可能性の直観。変化に関わる情報。機会、能力、才能、可能性、アイデア、本質、意味合い、ニュアンス、真意。
Ni
時間の直観。何らかの変化や変動を引き起こす現象や、重要な変化や転換点となる出来事に関わる直観。進行、展開、予測、予見、現在と過去と未来、好機。
ロシア語・ウクライナ語サイトでの表記法と機械翻訳の出力例
日本語サイト、英語サイトで多い表記法はSeやFiなどの書き方がだが、ソシオニクスの本場であるウクライナ語やロシア語圏では、こうした書き方はほとんどしない。
情報要素 | 二文字表記 | ページ翻訳での表示例 |
---|---|---|
Te | ЧЛ | CL, CHL, ChL |
Ti | БЛ | BL |
Fe | ЧЭ | SE, CHE, ChE, チェ |
Fi | БЭ | BE, なれ |
Se | ЧС | ES, CHS, ChS |
Si | БС | BS |
Ne | ЧИ | CI, CHI, ChI |
Ni | БИ | BI |
ページ翻訳での表示例は、Googleページ翻訳を利用してページ全体を日本語に翻訳した際に出力されることの多い文字列。
上記の出力例以外の文字に変換される可能性もあるので注意。
ページ翻訳では、単純にキリル文字をアルファベットに置換するだけではなく、翻訳AIの挙動次第で、異なるアルファベットや日本語の文字に変換されることがある。翻訳時に文字自体がスキップされてしまうこともある。
◆◆◆
相当数のロシア語やウクライナ語サイトでは、ЧЛ(Чёрная логика;「黒の論理」)、БЭ(Белая этика;「白の倫理」)などの記号を使うことが多い。日本で一般的なTe、Fiなどの記号はほとんど使用されない。
黒や白と言うのは、ソシオニクスの記号「(Te)」や「
(Fi)」の色のこと。外向性機能を黒色、内向性機能を白色で描くルールがある。黒色の論理=外向性論理、白色の倫理=内向性倫理という意味である。
システムソシオニクス学派(機能の次元を利用したタイピングで有名な学派)のIrina Eglitによる記事にて紹介されている、情報アスペクトの意味。
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別の専門家による情報要素の説明。A. Augustaはソシオニクスの生みの親。