共通点がなくはないものの、この2つのタイプ間で誤認が起こることは少ないです。
ストレスを抱えているタイプ6は、一見するとタイプ3に似た言動をとる可能性があります。しかしタイプ3に退行しても、彼らの抱えている本質的な問題(囚われ、根源的恐れ、欲求)がタイプ3のものに変わるわけではありません。
タイプ概要
タイプ3 | タイプ6 | |
---|---|---|
囚われ | 欺き | 恐れ |
根源的恐れ | 無価値であること、 達成したこと以外に価値をもたないこと |
支えや導きがなく、自力で生存できないこと |
根源的欲求 | 自分に価値があり、好ましい人間で、 受け容れられていると感じること |
安全と支えを見つけること |
超自我の声 | 成功していて、 人からよく思われれば大丈夫だ |
期待されることをすれば大丈夫だ |
共通点
タイプ3とタイプ6は下記の点が共通しています。
- 勤勉
- パフォーマンスを重視する
- タイプ6sxもタイプ3も、自分が個人的な魅力を持っていることを重視する
相違点
タイプ3とタイプ6は下記の点が異なっています。
タイプ3 | タイプ6 |
---|---|
他の人と協力する必要があるならするが、どちらかといえばソロプレイヤー | スポットライトを浴びたくない、出る杭は打たれる |
自分が一番であると他人に認めさせるために努力する | 権威者に気に入られることで自分の安全性を高めるために、また、他人に自分が信頼できる人間であると認めさせるために努力する |
クール、落ち着きがある、ぎこちなさがない | 神経質な傾向がある、どことなくぎこちなさがある |
(タイプ3)個人的な魅力を重視する。自分の魅力に対する不安はあまりない、冷静さや感情的な余裕を見せようとする | (タイプ6sx)個人的な魅力を重視する。自分の魅力に対する不安がある、感情的激しさ、不安定さがある |
ユングのタイプ論との関係
タイプ3はしいていうなら、外向的思考に似ている部分もなくはありませんが、ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ6は内向的感情に似ており、タイプ3は該当なしとされています。
参考: