IEIには、直観的で夢想的な性質があります。彼らはときどき、明るい未来や遠く離れた国々、あるいは実現の見込みがないような空想的なプロジェクトについて思いを巡らせます。
独特の時間感覚があり、たとえ予定があっても慌てることがほとんどなく、いつもどこかゆったりとした雰囲気をまとっています。そうした穏やかな夢想は、「自然と一体になった落ち着いた暮らし」への憧れにつながることもあります。そして時には、自分がかつて自然と一つであったような感覚を取り戻したいと願うこともあります。
この感覚は、フランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソーの思想とも通じています。ルソーは、人間は自然とのつながりの中で生きるべきだと考え、自然な生き方への回帰を提唱しました。さらにさかのぼると、中国の哲学者・老子もまた、人間は自然に依存しており、そのリズムに従って生きるべきだと説いています。これは「タオ(道)」、つまり「自然の法則に従う生き方」を意味します。
また、ロシアの詩人セルゲイ・エセーニンが、故郷の自然を深い郷愁とともに讃え、ペテルブルクにいるときには「白樺の更紗模様の野原」を懐かしんだことも思い出されます。
IEIである人々は、他人の感情を敏感に感じ取ることができ、コミュニケーションではとても優しく、思いやりがあり、感傷的でもあります。その微笑みにはやわらかさがあり、初代宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンのような親しみやすさを感じさせます。
家庭の中で何かを実現したいと強く思うとき、IEIは感情的な手段をとることがあります。ときには、涙や怒りを伴った「感情のドラマ」を繰り広げることもあるでしょう。しかし、望んでいた結果が得られると、その感情の爆発はおさまり、穏やかな微笑みへと戻ります。
このタイプの人々、特に女性は、優雅で気品ある服装やマナー、話し方、歩き方などが印象に残ります。自ら進んで肉体労働をすることは少ないかもしれませんが、いざやってみると料理や皿洗いといった家事を難なくこなせることに気づきます。
また、IEIは、ビジネススキルや「できる人」らしいクールな態度を積極的に見せようとはしません。収入を得るための自己アピールに対しても、それほど関心を持たない傾向があります。