タイプ1とタイプ8が特に受け入れがたいと感じる状況と、それに対する内面的な反応の違いをまとめました。
なおこの記事はドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの情報を参考にしてサイト管理人独自の観点から整理したものであり、正確な原典を知りたい方にはオススメできない記事です。ご注意下さい。他のタイプの比較:「エニアグラム 全タイプ比較」
自分の力が及ばない状況
- タイプ1: 自分の信念や理想を貫けない場面に直面すると、強い嫌悪感を抱きます。例えば、ルールを無視する人が成功しているのを見ると、「これでは秩序が乱れてしまう」と冷静に批判します。しかし、内心では「自分が無力であることへの恐れ」に囚われ、自己否定の感情が渦巻きます。完璧であろうとするほど焦燥感と罪悪感が高まり、「こんな自分は許されない」と自らを追い詰めることになります。
- タイプ8: 権力や支配を奪われることに強い拒否感を示します。例えば、他人の指示に従わざるを得ない場面では、「誰にも支配されない」と激しく抵抗します。表面的には怒りを露わにしますが、内心では「自分が弱さを見せた」という屈辱に苛まれます。無意識のうちに、力を取り戻そうとする衝動に駆られ、「必ず形勢を逆転させてやる」という攻撃的な決意が固まります。
弱さが明らかになる瞬間
- タイプ1: 感情を抑えきれず、他者を強く非難してしまうと、自分の未熟さを痛感します。表向きは「間違いを正すため」と理屈をつけますが、内心では「こんな感情的な自分は失格だ」と激しく自責します。完璧であろうとする理想が崩れることに恐怖を覚え、「こんな弱さはあってはならない」とさらに自分を律しようとします。
- タイプ8: 自分の弱さが他人に知られることを極端に嫌います。表面的には「自分は平気だ」と装い、威圧的な態度で隠そうとしますが、内心では「弱みを握られた」という屈辱感が渦巻きます。無意識のうちに、自らの力を証明するための行動を起こし、「もう二度とそんな姿を見せない」と冷酷な決意を固めます。
他者の支配を受ける状況
- タイプ1: 理不尽な要求に従わざるを得ないとき、強い拒絶感を抱きます。表面的には「これは正義に反する」と冷静に反論しますが、内心では「自分が不正に加担してしまった」という罪悪感に苦しみます。無意識では、自分の理想が汚されることへの絶望が広がり、「この状況に耐えられない」と強いストレスを感じます。
- タイプ8: 他者に屈することは耐えがたい屈辱です。表向きは「決して認めない」と激しく反抗しますが、内心では「相手に屈してしまった」という事実に怒りを募らせます。無意識のうちに、「相手を叩き潰してでも主導権を取り戻す」と決意し、圧倒的な力で状況を覆そうとします。
参考資料
- Don Riso and Russ Hudson (1996), Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery
- Misidentifying Ones and Eights