タイプ2とタイプ6は、重要な特徴を数多く共有しているタイプであるため、よく誤認が起こります。
どちらのタイプも「人から好かれたい」という想いが強いタイプです。より正確に言えば、タイプ6は「人から認められたい、サポートされたい」であるのに対し、タイプ2は「愛されたい、他の人にとって重要な存在でありたい」と願っています。
この違いを見極めることが、この2つのタイプを見分ける際の重要なポイントです。
タイプ概要
タイプ2 | タイプ6 | |
---|---|---|
囚われ | プライド | 恐れ |
根源的恐れ | あるがままの自分では愛されず、求められない | 支えや導きがなく、自力で生存できないこと |
根源的欲求 | 愛されていると感じること | 安全と支えを見つけること |
超自我の声 | 人から愛され、その人たちと親しければ大丈夫だ | 期待されることをすれば大丈夫だ |
共通点
タイプ2とタイプ6は下記の点が共通しています。
- 「人から好かれたい」という想いが強い
相違点
タイプ2とタイプ6は下記の点が異なっています。
タイプ2 | タイプ6 |
---|---|
自分のサポートを必要としてくれる人がほしい | 自分をサポートして、安心させてくれる人がほしい |
愛や友情、承認や助言を提供することで親密さを示す(相手から受け取るよりも、相手に与えようとする) | 冗談を言いあったりといった、他愛のないやりとりをすることで親密さを示す |
より多くの人と親交を深めて仲間に引き入れる | 親交を深める相手は慎重に選ぶ |
人との親密さや融合度が高ければ高いほど良い | 人と親密になりすぎて融合度が高くなりすぎたり、安っぽく感傷的なものになると不安を感じる |
(不健全になるほど)自分でも意識せずに他者を操作してしまう(マニピュレーター) | (不健全になるほど)乱暴な反応をするようになる(過剰反応)、最終的には被害妄想的になる |
(健全度が平均的~不健全)自分が影響力を及ぼせる範囲内の全ての人々に、人生のあらゆる問題に関するアドバイスをしたがる(自分が権威者になりたがる) | (健全度が平均的~不健全)不安から逃れるために、ある種の権威者に自分を安心させてもらおうとする |
(健全度が平均的~不健全)他人に依存されることでしか愛を得られないと思い込む | (健全度が平均的~不健全)他人に依存することを恐れながら、ますます他人に対して依存的になっていく |
(不健全)非現実的な強迫観念(自分でも無意味だ、やりすぎだとわかっていても止められない考え)に憑りつかれる | (不健全)不安や恐怖のあまり、他人が常に自分を批判しているという妄想に憑りつかれたり、他人に対して暴力的に食ってかかったりしはじめる |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ2は外向的感情に、タイプ6は内向的感情に近いとされています。
参考: