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エニアグラム タイプ4とタイプ5の違い

2021年6月18日金曜日

エニアグラム タイプ4 タイプ5

タイプ4とタイプ5の違い

似ている部分も多いタイプであるため、比較的よく誤認が発生します(特に4w5と5w4)

どちらかというとタイプ5が自分のことをタイプ4ではないかと思ってしまうことの方が多いです。これは、「タイプ4は感情を重視する」「タイプ4は憂鬱になりやすい」「タイプ5は知的」等の表面的な特徴だけを拾って、一部のタイプ5が「自分には感情があるからタイプ4」と短絡的に考えてしまうためです。

また、科学に興味を持つタイプ4が「自分はタイプ5だ」と思う場合や、芸術に興味を持つタイプ5が「自分はタイプ4だ」と思ってしまう場合もあります。これも表面的な特徴が独り歩きしてしまったせいで生じる誤認の典型例です。

このタイプの違いは、創作傾向の違いに比較的よく表現されるようです。

タイプ概要


タイプ4 タイプ5
囚われ 妬み ためこみ
根源的恐れ アイデンティティがないこと
個人的な存在意義がないこと
無力で役立たずであること
無能なせいで圧倒されること
根源的欲求 内面の体験からアイデンティティを作ること
自分自身と自分の存在意義を見つけること
有能であること
超自我の声 自分に正直であれば大丈夫だ 何かに熟達したら大丈夫だ

共通点

タイプ4とタイプ5は下記の点が共通しています。

  • 遊離型
  • 個性的
  • エキセントリック
  • 創造性への関心:両者は創造性や独創性に関心があり、それを自己表現や内面の探求に役立てることがある
  • 内面の豊かさ:両者ともに、内面の深さや複雑さに注目し、それを芸術や知的活動を通じて表現することがある
  • 徹底的に心の闇に焦点を当てるような創作が得意

相違点

タイプ4とタイプ5は下記の点が異なっています。

タイプ4 タイプ5
激しい感情を持っており、それを一方的に他者に表現して、相手から感情的な反応を得たいという願望を持つ 激しい感情を持っていることもあるが、他者と感情を共有しようとはしない
感情や自己表現に重点を置く 知識や理解に重点を置く
自己探求と内省によって自己を理解しようとする 自己の内面を探求するよりも、外界での知識の獲得や理解に重点を置く
内面から湧き出る感情や葛藤から、自己探求を指向した創造性が生まれる 知識や理解から、外界の理解や問題解決を指向した創造性が生まれる
創造の動機は、自己表現や内面の探求のため 創造の動機は、知識の獲得や理解の追求のため
創作傾向は自伝的 創作傾向は自伝的ではなく、現実に対するある種のビジョンを抽象的、幻想的に表現する
創作のテーマは「恋愛や子供時代の失望とそれに伴う痛み」 創作のテーマは「心の中の空虚さや実在的危機(自分の人生に果たして意味があるのか分からなくなってしまうこと)
感情の増強:ストレスによって、タイプ4の感情がより強くなる。悲しみや不安などの負の感情が増幅され、より敏感になってしまう 感情の抑制:ストレス時に感情を抑制し、内省的になる傾向がある。自分の感情を内に秘め込み、他者にはあまり見せないようにする
他者との関係性への依存:ストレスが高まると、他者との関係性に対する依存度が増していく。他者からの支援や理解を求め、自分の感情や経験を共有することで安心感を得ようとする 孤立傾向:ストレスが高まると、他者との接触を避け、孤立しやすくなる。自分の内的世界に引きこもり、自己の内省や思考に没頭する
アイデンティティの模索:ストレスが高まると、普段以上にアイデンティティの模索をし始める。自分自身を理解し、他者との関係を通じてアイデンティティを確立しようとする 情報収集と分析:ストレスを解消するために、情報を収集し、分析する傾向がある。知識や理解を深めることで安心感を得ようする
他者へのアピール:ストレスが高まると、自分の感情や内面の葛藤を他者にアピールする傾向がある。自分の苦しみや欲求を他者に明確に伝え、理解と共感を求める 他者からの隠遁:自分自身を守るために、環境から引きこもり、行動を抑制する傾向がある
過度な他者依存:ストレスが続くと、他者への依存度が悪化し、自己を他者に過度に委ねる傾向が増す。これは時に、他者に対して過度な期待や要求を持つことにつながることもある 安全な環境の探求:ストレスから逃れるために、情報収集や分析など、自己完結的に手に入れられるリソースを頼りにしながら、自分の安全を確保しようとする
(タイプ2への退行)ストレスがかかると、他者(一緒にいて心地が良い人、自分の内面に興味を持ってくれている人)の問題に首を突っ込み、中途半端に介入して親切の押し売りをすることで、他者に恩義を感じさせ、見捨てられないようにする。「あなたにこんなに親切にしてあげた私を見捨てるのですか?」という形で罪悪感を押しつけることで、他者からのサポートを得ようとする (タイプ7への退行)ストレスがかかると、外部の刺激や活動に没頭し、知識や情報の収集に夢中になる。ただし丁寧な情報収集はできず、手当たり次第、衝動的に情報を集めるだけ集めて積読状態に陥りやすい

ユングのタイプ論との関係

ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ4は内向的直観に、タイプ5は内向的思考に近いとされています。


参考:

ソシオニクス・タイプ診断

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