2w1がタイプ3だと誤認されることも、3w4がタイプ2だと誤認されることもほとんどありませんが、2w3と3w2の間で誤認が発生することはあります。これは隣り合うタイプ同士なので、どちらがメインタイプでどちらがウイングかを見誤ってしまうせいです。
タイプ3は、自分を引き立たせることができるようなアイデンティティを探し求めているタイプであるため、他のタイプではないかと思いやすい傾向があります。
タイプ2は「魅惑的」というイメージで説明されることの多いタイプですが、もちろん魅惑的な人すべてがタイプ2であるというわけではなく、タイプ3にも魅惑的な人物は大勢います。そのため、単純に魅惑的かどうかという点はタイプ判定の判断材料にはなりません。重要なのは「どのように他人を魅了し、誘惑するのか」という点です。
タイプ概要
タイプ2 | タイプ3 | |
---|---|---|
囚われ | プライド | 欺き |
根源的恐れ | あるがままの自分では愛されず、求められない | 無価値であること、 達成したこと以外に価値をもたないこと |
根源的欲求 | 愛されていると感じること | 自分に価値があり、好ましい人間で、 受け容れられていると感じること |
超自我の声 | 人から愛され、その人たちと親しければ大丈夫だ | 成功していて、 人からよく思われれば大丈夫だ |
共通点
タイプ2とタイプ3は下記の点が共通しています。
- 2w3と3w2はどちらも個人的な魅力や、人に好かれたい、人を喜ばせたいという気持ちが強い。
相違点
タイプ2とタイプ3は下記の点が異なっています。
タイプ2 | タイプ3 |
---|---|
「相手にとって良いこと」をすることで、相手から好かれようとする | 自分のイメージを素晴らしいものにすることで、他の人から好かれようとする |
なるべく自分と他者との距離を縮め、親交を深めたいという願望がある | 他者から注目されると喜び、他者との関係を求めるが、同時に親密さを恐れていて、他者との関係が深まれば深まるほど関係が負担に感じてしまう |
積極的に他の人を気遣う | あまり他の人を気遣わない |
最優先で自分の目的を追求するのは抵抗感がある | 最短経路で目的を達成しようとする |
思っていることが顔に出やすい | 感情と内面が切り離されている感覚がある(悲しくても必要なら笑顔になれる) |
我慢しすぎると爆発する(退行先がタイプ8) | 我慢しすぎると、さらに感情が切り離されて受動的になる(退行先がタイプ9) |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ2は外向的感情に、タイプ3は該当なしとされています(Enneagram Institute(https://www.enneagraminstitute.com/misidentifying-1-and-3)では、しいていうならタイプ3は外向的思考に似ているとの説明もあり)。
参考: