タイプ5とタイプ7の間で誤認が生じることはほとんどありませんが、この2つのタイプにはいくつか類似点があるため、誤認が発生してしまうことがないとは言えません。
またもちろん、タイプ5の退行先はタイプ7であるため、タイプ5がストレスにさらされて退行した場合、表面的にはタイプ7に見えるようになることもあります。こういった時には、健全度が平均的なタイプ7のように、気が散って注意力が散漫になります。しかし、ストレスが解消されると、すぐに元のタイプ5らしい様子(集中的で内向的)に戻ります。
タイプ概要
タイプ5 | タイプ7 | |
---|---|---|
囚われ | ためこみ | 貪欲 |
根源的恐れ | 無力で役立たずであること 無能なせいで圧倒されること |
必要なものを奪われてしまって 痛みに囚われること |
根源的欲求 | 有能であること | 幸福で、満足していて、充足していること |
超自我の声 | 何かに熟達したら大丈夫だ | 必要なものを手に入れたら大丈夫だ |
共通点
タイプ5とタイプ7は下記の点が共通しています。
- ヘッドセンターに属するタイプ
- 探索的で好奇心が強い
- 新しい方法を試してみようとする
- 収集癖がある
- 神経質な面がある
相違点
タイプ5とタイプ7は下記の点が異なっています。
タイプ5 | タイプ7 |
---|---|
社会的に孤立している、内向的 | 一人で活動することもできるが、社交的、外向的 |
読書などインドアな趣味を好む | アウトドアな趣味を好む(読書なども嫌いではないものの、長時間じっとしているのは嫌になってくる) |
ひとつのテーマを深く狭く探究し続ける集中力に優れる | 広い視野とそれを統合する力に優れる |
楽観主義とは非現実的なものだと考える。人生の暗い部分、不気味な部分、虚無的な部分に惹かれる | 楽観主義者、ほとんどの物事のポジティブな面を見る一方で、暗い話題や重い話題は避けたがる |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ5は内向的思考に、タイプ7は外向的感覚に近いとされています。
参考: