SLE | β | 外向 | 感覚 | 論理 | 非合理 | 果敢 | 構成 | 主観 | 戦略 | 資源 | 静的 | 貴族 | 宣言 | 先見 | 結果 | 否定 |
LSE | δ | 外向 | 感覚 | 論理 | 合理 | 賢明 | 情緒 | 客観 | 戦術 | 資源 | 動的 | 貴族 | 質問 | 先見 | プロセス | 否定 |
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タイプ間関係
疑似同一関係:
興味は似ているが、近い距離間でコミュニケーションする場合、誤解が生じやすい。
活動範囲が限定的な共同作業をする場合は成功しやすい組み合わせ。
家庭生活についていえば、最悪と言うほど悪くはないものの、とても良いとは言えない関係になる。
マスク
LSEがSLEをマスクとして被っている場合、あるいはその逆の場合:
闘争の問題に関係しているマスク。誰か、あるいは何かとの闘争に夢中になっているか、その闘争を必要以上に重視してしまっている(または単純に、緊急性の高い闘争に関わっている可能性もある)。
いずれにせよ、このマスクは人生を複雑にし、集中して問題に取り組むこと、他でもない自分の手で問題解決の手段を選ぶことを妨げるものである。
特徴の比較
合理 or 非合理
- LSEは合理、SLEは非合理。
- LSEのほうが「変化し続ける状況」が苦手。
- LSEのほうが比較的ストレス耐性が低い。
- LSEのほうが動作が硬く、ぎこちなさがある。SLEのほうが動作がなめらか。
- LSEはは前もって計画を立て、早めに決断を下す傾向がある一方、SLEは様子を見ながら、より自然なアプローチを実行しようとする傾向がある。
- LSEはは一度下した決定をあまり変更したがらない。一方、SLEは決定の変更・調整にそれほど抵抗がない。
- LSEはは(SLEよりも)自分が始めたプロジェクトを完成させるのに多くの努力を費やす傾向がある。(諸説あり。現実には「やりっぱなしの合理型」「きちんと終わらせたがる非合理型」がいることに着目したGulenkoは、サブタイプ「開始」「完了」を提唱した。関連記事「DCNHサブタイプとは」)
- SLEは(LSEよりも)多くのタスクやプロジェクトを開始する傾向がある(ただし始めた全てを完了させるとは限らない)。(諸説あり。理由は上に同じ)
- SLEは(LSEよりも)民主的なリーダーシップスタイルをとろうとする(紛らわしい二分法に「貴族主義/民主主義」というものがあるが、これは「人を評価、判断する際に『特定のグループに所属しているメンバーである』という情報を重視するかどうか」という二分法である。「権威を持ちたがる」とか「民主的なやり方が好き」という二分法ではないので注意(諸説あるがwikisocionおよびsociotype.comでは、こういう特徴は貴族主義/民主主義ではなく、合理/非合理のほうに紐づけられている)。
- LSEは(SLEよりも)権威主義的で上下関係の明確なリーダーシップスタイルをとる傾向があります(諸説あり。wikisocionおよびsociotype.comでは合理/非合理に紐づけられているが、合理/非合理ではなくベータクアドラの特徴として「権威主義的」「上下関係が明確な状態を好む」とされることもあれば、Tiが「社会的ヒエラルキーの維持」と関連付けられることもある。つまり「合理型でベータクアドラで強力なTiを持つLSIにこういう傾向があるとするのは多くの専門家の間で共通しているが、二分法や機能単位で見た場合、どの要素とこれらの特徴を紐づけるかは現状曖昧」である)。
- LSEのほうが頑固で堅苦しい人に見える。それと比べるとSLEのほうが柔軟で寛容な人に見える。
賢明 or 果敢
- LSEは賢明、SLEは果敢。
- 全てのアルファ・クアドラとデルタ・クアドラは賢明になる。全てのベータ・クアドラとガンマ・クアドラは果敢になる。
- LSEにとっての「普通の状態」とは「リラックスした状態」である。目的を達成するために一時的に集中し、それが完了すると、特に意識しなくても自然にリラックス状態に戻る。リラックスした状態から動員状態に切り替える際には難があるが、その逆は簡単にできる。
- 仕事する際、LSEは(SLEよりも)動員状態に入るのが遅い。言い換えると、LSEは本当に重要な瞬間だけ強く集中し、それ以外は力を抜くようなスタイルで仕事に取り組む。
- SLEにとっての「普通の状態」とは「待機状態」である。つまり、無意識のうちに次のタスク実行の準備のために動員している。目的を達成した後、なかなか動員状態から抜け出せない。動員状態を冷ますために、追加の活動が必要になることもある(例えば重要なテストが終わった後も何となく落ち着かないので「意識的に気分を切り替えるために」映画を見に出かけたりする)。
- 仕事を完成させようとする際、SLEは(LSEよりも)長時間、集中して働く傾向がある。つまりSLEは早い段階から動員状態に入り、仕事が完了した後も、より長い間仕事にエネルギーを注ぐ傾向がある。
- SLEは労働の報酬、つまり自分の努力によって得られる成果(給与の金額など)に焦点を当てる傾向がある。それに対してLSEは「労働の報酬」よりも「通勤時間や残業時間の長さ、職場環境の快適さ、仕事のハードさ」に焦点をあてる傾向がある。
- 仕事をするとき、SLEは結果のために仕事をする傾向がある(例えば、仕事を完了したときの報酬やボーナスなどがモチベーションとなって仕事をする)。そのためにSLEは快適さや自分の都合をある程度犠牲にすることも厭わない。SLEが職場の良し悪しを評価する場合、自分が投資した努力に対してどのようなリターンが得られるか(例えばどれくらい金銭や名声が得られるか)によって判断する。
- LSEは(SLEよりも)大きなタスクをいくつかの段階に分割し、各段階ごとに集中しながらプロジェクトを進めようとする。段階と段階の間ではリラックス状態に戻る。
- LSEは(SLEよりも)「何かについて検討する」という段階を重視しており、「どのような検討をしたのか」を詳しく説明する傾向がある。その一方で「いつ行動するのか」にはあまり焦点を当てない。
- LSEは(SLEよりも)計画と準備に多くの時間を費やす。LSEは計画について話し合ったり、プロジェクトに取り組むための選択肢や方法について話し合ったりすることに、より多くの時間を費やしたがる。
- LSEは準備段階(検討段階)により意識を向ける傾向があり、自分が決定を下した瞬間のことをあまり覚えていない。一方、SLEにとっては検討段階よりも「決定を下した瞬間」とそれ以降の「実際に行動する段階」の方が印象に残りやすい。SLEがプロジェクトについて説明する場合、決定を下した段階以降について、より詳細に語る傾向がある。
- SLEは(LSEと比較して)、1つのタスクを小さな段階に分けたりせず、タスク全体に取り組む傾向がある。そのためSLEはタスクを実行する全期間にわたって動員し続けることになる。
構成 or 情緒
- LSEは情緒主義、SLEは構成主義。
- SLEは、自分の内面的な感情状態を一定に保つための「感情的な錨」を使用する傾向がある。例えばSLEは自分の内部の感情状態を一定にとどめるために、本や映画、場所などを「錨」として使用する。
- LSEは、これまでに触れたことのない、新しい経験を求める傾向がある。LSEが一度経験したことをもう一度行う(本を読み返す・映画をもう一度見る・以前訪れたことのある場所にまた行く)のは、それについて忘れてしまった時や、そこから新しい何かを学ぼうとしているときだけに限られる。
- SLEは、全体的には質が悪い情報であっても、部分的には興味深さや面白さを感じることがある。それに対してLSEが、全体的に見て質が悪い情報だと感じた場合、その全てに対して興味を失ってしまいやすい。
- SLEは、慰めや同情ではなく、具体的な解決策を提示してほしいと感じる傾向がある。一方LSEは、会話があまり感情的な意味でネガティブにならないよう気にしたり、働きかけたりする傾向がある(LSEは、ネガティブな感情状態に支配された会話には生産性がないと感じるため)。また、LSEは会話をポジティブな状態に保つためだけに、実際にはあまり興味がないこと、あるいは信じていないことを話すことがある。
- SLEは外部の感情状態に圧倒されやすく、そのことがストレスになりやすいため、他者との感情的な接触を避けようとする傾向がある。一方、LSEは外部からの感情的な影響をつっぱねたり、平然と流すのが比較的得意である。
- LSEは人から「何かをしてほしい」と要求された場合、それに圧倒されやすく、必要に応じて他者の要求を拒絶するのが比較的苦手である。そのため、不快な要求をされそうな接触を避けようとする。一方、SLEは他人からの要求をビジネスライクに検討したり、必要に応じて拒絶したりするのは比較的得意である。
主観 or 客観
- SLEは主観主義(この二分法は別名「陽気」と言われることもある)。LSEは客観主義(この二分法は別名「深刻・シリアス」と言われることもある)。
- 全てのアルファ・クアドラとベータ・クアドラは主観主義になる。
全てのガンマ・クアドラとデルタ・クアドラは客観主義になる。 - LSEは、(SLEと比べると)人間関係を深める際、特別な儀式や、その他の一般的に認められた形式(例えば歓迎会や、明確なプロポーズなど)を取り入れたがる傾向がある。
- SLEと比較すると、LSEは人間関係を段階的(全く見知らぬ人→顔見知り→そこそこ友好的な関係→何でも話せる関係などの段階)に進めていく。そのため、LSEのほうが(SLEよりも)こういった人間関係の段階に精通している。LSEは(SLEと比べると)、それぞれの段階の始まりと終わりを明確に線引きしたがる傾向がある。
- SLEは、(LSEと比較すると)周囲の人々やグループ内で生じる感情的なムードの評価が上手い。
- SLEはLSEほど「人と知り合いになること」を特別な活動とは認識しておらず、その時々の状況と目的に合わせて比較的フレキシブルな心理的距離感を構築する。SLEは初対面の人とコミュニケーションする際、共通の感情を増幅することで、スムーズな交流を図ろうとする(例えばポジティブなイベントの参加者と交流する場合、共通のポジティブな感情を増幅することでコミュニケーションをとろうとする。ネガティブな事件に遭遇した場合、その場にいる人とネガティブな感情を共有し合うことでスムーズな交流を行おうとする)。
- SLEは(LSEと比べると)人間関係の目的をよく把握している(「Aさんはビジネスのために交流している人で、Bさんはプライベートの趣味のために交流している人」といった具合)。SLEにとって、人間関係の目的のほうが、相手の名前や肩書よりも重要な情報だと感じる。
- SLEは(LSEと比べると)感情的なやり取りと、それ以外の活動を切り分けたがる。それに対してLSEは感情的な活動とそれ以外の活動を組み合わせる傾向がある(例えば仕事や深刻な問題に取り組む活動をする際、LSEはそこに何らかの「楽しさ」を取り入れたがる傾向がある)。
- LSEは(SLEよりも)ミスをした人に「どこが間違っているか」「正しい方法は何であるか」を伝えようとする。LSEは「誰がミスをしたか」と「ミスの修正を手助けすること」に焦点を合わせる。(または「めんどくさい」「指摘できる関係ではない」「わざわざ教えてやる義理はない」「鬱陶しがられたくない」などの理由で、実際に行動をとることはほとんどなかったとしても、他人の最善とは言えない方法を見た時に、自分の中で「こちらのほうが正しい・効率がいい方法だ」と強く感じる)
- SLEは(LSEよりも)ミスをした人に「なぜそのようにしたのか」を尋ねようとする。SLEはミスをした人を必ずしも正そうとはしない。それよりも、その人の決断や行動の経緯を理解しようとする。
- LSEは(SLEよりも)客観的な真実があると考える傾向がある。つまりLSEは「正しい(または最善の)方法がある」と考える傾向がある。
- SLEは(LSEよりも)相対的な真実があると考える傾向がある。つまりSLEにとって「真実(相対的な真実)」とは「人それぞれの異なる信念、意見、意図などの延長にあるもの」として認識されている。
- LSEは(SLEよりも)概念を比較・検証しない傾向がある。LSEは特定の解釈(たったひとつの「正しい」解釈)だけが存在すると仮定することが多く、「他の人が自分とは異なった解釈をしている可能性がある」とはあまり考えない。LSEは「客観的な現実」「明白な事実」という概念を持ち出す傾向があり、「自分は物事の正しいやり方や本当の姿を知っている」(あるいは自分は「まだ」正しいやり方や真実を理解していない)と考えやすい。
- SLEは(LSEと比べると)概念を比較・検証したがる傾向がある。これは方法の比較と検討だけでなく、その理解や用語にまで及ぶ。SLEは、「他の人々が自分とは違う形で概念や用語を理解していたり、解釈している可能性がある」という認識を持っており、個人的な意見、立場、意図などから切り離せない主観的な概念の一部として、概念や用語というものを捉えている。用語を「客観的なもの」と認識するLSEとは対照的に、SLEは用語の背後にある個人的な違いを理解し、それらを比較および検証しようとする(これは十分に定義が確立されている用語にも当てはまる)。
戦略 or 戦術
- SLEは戦略、LSEは戦術。
- 何かをする際、SLEは目標そのものに注意を向ける傾向がある。また、その目標を達成するために必要な個々の行動を見落としたり、優先順位を下げる傾向がある。一方LSEは、段階的なプロセスごとに行われる行動や意思決定がどのように行われるかに焦点を当てる。
- LSEは(SLEと比べると)進捗状況を踏まえて目標を変更したり、調整しなおすことに抵抗がない。一方SLEは最初の目標に固執する傾向がある。(合理性/非合理性と紛らわしいが、合理性/非合理性は「決断や計画を変えることに抵抗があるか」であり、こちらは「目標を変えることに抵抗があるか」である)
- SLEにとって目標は不動のものであり、目標に有効ではないと明らかになった場合、すでに進行している活動であっても途中で打ち切ってしまうことを好む。それに対してLSEは現在の選択肢をそのまま追求することを好み、現在の選択肢にあわせて目標を調整しようとする。
静的 or 動的
- SLEは静的、LSEは動的。
- SLEは出来事を「連続的な出来事の変化」ではなく、個別のエピソードとして認識する一方で、LSEは出来事を「ある状態から次の状態へとシームレスに変化していくもの」として認識する。
- 出来事の段階を説明するとき、LSEは「段階Aがどのように段階Bにつながるか、段階Bがどのように段階Cにつながるか」という「段階ごとの繋がり方」に注目する傾向がある。一方、SLEは(LSEのように)段階の遷移や原因、影響を必ずしも確認したり強調することなく、段階そのものに焦点を当てる傾向がある。
- SLEは物事の特性や構造について話す傾向がある。一方LSEは動き、相互作用、変化として説明する傾向がある。
- 物語を創作する場合、SLEは特定の人物一人が主人公になりやすい。それに対してLSEは複数の主人公が登場することが多い。
質問 or 宣言
- LSEは質問、SLEは宣言。
- SLEとLSEは好みの会話のスタイルが異なっている。LSEは質問と応答の繰り返しで進行していく形式の会話を好む。一方、SLEは会話の参加者が順番に「誰に向けているわけでもない独白」を言うような会話の形式を好む。
- SLEは、自分が話している最中に質問されるのが好きではない。一方、LSEは自分の話の途中であっても、必要に応じて質問に答えることにあまり抵抗がない( LSEのほうが、いつでも質問OKというスタンスをとる)。
- SLEは(LSEよりも)相手が話し終わるまで辛抱強く待ち続けられる。
- LSEは(SLEよりも)一度に複数の人と話すことに抵抗がない。SLEはどちらかというと1対1の会話のほうが楽に感じる。
プロセス or 結果
- SLEは結果、LSEはプロセス。
- 行動計画やプロセスを作成する時、LSEは自分を「プロセスの中」にいるものとして捉え、それに没頭する傾向がある。一方、SLEにとって「プロセス」や「状況」は外的なものである。そのため(LSEよりも)SLEのほうがマルチタスクになりやすい傾向がある。
- 明確な最終目標や結果がない場合、SLEは(LSEよりも)多くの不快感を覚える。これは、SLEにとってプロセスは外的なものであるため、LSEよりもプロジェクトの開発状況をモニタリングし、理解するのが難しいために生じる傾向である。
参考: