サイコソフィアの第4セクスタ(VEFL, LFEV, LEFV, VFEL)は、環境の構造を整え、秩序や優先順位を作りながら、既存の分野を洗練させ発展させる一方、新しい試みにも積極的です。
努力を通じて地位や快適さを求め、必要とあれば強引な手段も辞さないことがあります。
肯定的な感情表現を好む性質がありますが、彼ら自身の感情表現そのものは控えめです。
- 機能1,4:LとV(結果の側面:最終的な成果や結論を重視します。単独で作業する傾向があり、目的達成を優先します)
- 機能2,3:FとE(プロセスの側面:結果よりも過程や進め方を重視します。他者との交流を好み、対話を通じて物事を進めることを大切にします)
VEFL(トルストイ)
VEFLは、強い意志と情熱を原動力とし、周囲を引き込むカリスマ性を備えたタイプです。
理想や価値観に基づいて状況を動かそうとする傾向があり、人間関係や集団の中心に立つことを好みます。
一方で、物質的な現実や論理的整理は後回しになりやすく、情熱ゆえの強引さや細部への無頓着さが課題となることがあります。
感情表現が豊かで他者の心を動かす力がありますが、自らの信念を優先しすぎると対立を生むこともあります。ビジョンに人々を巻き込みながら進んでいくダイナミックなタイプです。
1V
VEFLの第一の特徴は、強い意志と推進力です。自分の価値観や目標に基づき決断を下し、逆境にも屈しません。
他者を率いる力があり、自然と主導権を握ります。「自分が動かしていく」という意識が強いタイプです。
2E
感情面では繊細かつパワフルで、場の空気を高揚させる能力を持ちます。
共感性が高く人の感情の動きを読み取る一方、自身の感情が強すぎて相手を巻き込みすぎたり支配的になったりすることもあります。価値を置く相手には情熱的に関わり、そうでない人には冷淡になる傾向があります。
3F
物質的側面にはこだわりがあるものの、要求が高く不満を抱きやすい傾向があります。
衣服や食事、身体的魅力などに敏感で、自分の基準を他者にも求めがちです。生活水準を保つ力はあるものの、細部への厳しさが摩擦を生みやすいタイプです。
4L
論理的思考は補助的に用いられます。感覚や情熱を優先した判断をしやすく、長期的なリスクや細部の矛盾を見逃すことがあります。
情報は聞き入れるものの、最終的には直感に従った決断を行いがちです。合理性よりも「納得感」を重視するため、論理的な整理や分析には関心が薄い傾向があります。
LFEV(ベルティエ)
LFEVは、論理的な枠組みと秩序を重視しながら、几帳面かつ粘り強く成果を積み重ねるタイプです。
決められた手順やルールに従うことに高い安心感を持ち、安定的で精度の高い実務遂行を得意とします。突発的な変化や感情的な交流にはやや不器用ですが、役割を与えられた場面では誠実に責務を果たす姿勢が際立ちます。
外向的ではないものの、静かに貢献し続ける姿は周囲の信頼を集めます。感情や意志は控えめで、リーダーシップよりもサポート役に安心感を覚えます。
1L
第一に、論理的な整合性や正確さを重視します。既存のメソッドや枠組みを順守しながら、慎重に物事を判断します。確認・分析・工程管理に優れ、制度的・技術的な分野で安定した成果を発揮します。
一方で、即興的な判断や曖昧な状況への適応には時間がかかり、柔軟性には課題を抱える傾向があります。
2F
生活面においては実用性志向で、堅実な暮らしや環境の維持に価値を感じます。派手さよりも使いやすさ・耐久性を優先し、身体を使った作業に対しても真面目に取り組みます。
道具や環境を整備・修理しながら活用する力があり、質素でも安定した暮らしを好みます。
3E
感情は抑圧的で、心の動きを外に出しにくい傾向があります。表情が乏しく冷静に見える反面、内面には悲観的な気持ちを抱えやすく、強いストレス下では感情が爆発することもあります。
情緒的なつながりを築くことは苦手ですが、感情をコントロールしようとする姿勢は一貫しています。
4V
意志は控えめで、自分から主導権を握ることは少なく、上位者の判断に従う方が安心します。目立たず、支える立場として役割を果たすことに価値を見出します。
主体性や野心は強くありませんが、明確な指示と役割が与えられた時には、誠実さと粘り強さで期待以上の働きを見せるタイプです。
LEFV(アウグスティヌス)
LEFVは、論理的な思考と豊かな感受性を兼ね備えつつ、自己主張や物質的な快適さには弱さが見られるタイプです。
知的な分析や論理的判断を重視しながらも、他者との関係に温かさを持ち込みます。理性と感情が調和しており、複雑な状況にも冷静に対応できますが、実行力や独立した意思決定は控えめで、周囲の影響を受けやすい傾向があります。
社会的には知的で柔和な印象を与えますが、内面では感情と理性、欲求と節制の間で葛藤を抱えやすいタイプです。
1L
LEFVの第一機能である論理は、明晰で体系的な思考をもたらします。情報を整理し、事実と理論に基づいて結論を導くことを好みます。
知識への探求心が強く、哲学や抽象的理論に関心を持ちます。言語表現も精緻で、論理的な説得力に優れています。ただし、秩序や原則に固執すると柔軟性を欠くことがあります。
2E
第二機能の感情は、温かさと共感性を生み、人間関係において重要な役割を果たします。芸術や文化への関心も高く、洗練された美意識を示します。
感情表現は豊かですが、環境の変化や困難に影響されやすく、孤立感や憂鬱を抱くこともあります。
3F
物質感覚は第三機能として補助的に働き、身体的快適さや健康管理に対して敏感です。快楽や美的刺激を楽しむ一方で、罪悪感や自己制限が生じやすく、計画的な継続が難しい傾向があります。
4V
このタイプの人々は、自己主張や独立した意思決定が苦手です。他者の要望を受け入れやすく、対立を避ける傾向があります。
温和で無垢な印象を与える一方、過度な自己抑制は内面的な負担となりやすいです。
VFEL(トワルドフスキー)
VFELは、強い意志と現実的な行動力を兼ね備え、環境を主導し結果を生み出すタイプです。
直接的で実用的な判断を重視し、必要であれば厳しい決断を下します。感情の起伏は抑制され、冷静さと責任感をもって周囲を導きます。抽象的な理論よりも経験や現実に基づいた対応を選びます。
外見は冷徹に見えることもありますが、信頼する人や守るべき対象に対しては忠誠心と粘り強さを発揮します。最後までやり抜く姿勢は周囲からの大きな信頼につながります。
1V
VFELの第一の特徴は、強い意志と主導性です。自らの方向性を明確に定め、困難な状況でも揺らぐことなく行動します。
周囲を率いて環境をコントロールする力があり、状況に応じて断固とした判断を下すことをいといません。
2F
物質面では実務的かつ粘り強く、肉体的・現実的な活動をいとわない姿勢を持ちます。困難な条件下でも行動を継続し、必要な資源を使って問題を解決します。
ときに冷徹に映る決断も、目的や全体の利益を守るための選択として現れます。
3E
感情面は抑制され、感情に流されず冷静さを優先します。過度な感情表現を避け、周囲の感情的な動きを制止することもあります。
熱意よりも落ち着きを重視し、状況を安定させる役割を果たします。
4L
論理は補助的に用いられ、抽象的な理論よりも実用的な解決策を好みます。理屈を積み上げるよりも経験や直感を優先します。
ただし、新しい情報を吸収して適応する柔軟さがあり、必要に応じて知識を更新し実践に活かします。
参考資料:
- Afanasiev, Alexander (1999), The Syntax of Love
- [Psyche-Yoga] Sexta 4
- Introduction to Psyche-Yoga
- Описание типов психе-йоги и отношений между ними