サイコソフィア第3セクスタ(VLFE, EFLV, ELFV, VFLE)は、明るく前向きな感情を好み、物質的な快適さや利益を重視します。その快適さの基準を自ら設定し、生産的かつ実務的な論理で目標に向けて行動します。
障害にとらわれず、人々に前向きな影響を与える一方、過集中が起こって物事に没頭しすぎてしまったり、感情を制御できず癇癪を起すことがあります。
また、成果を重視するあまり、目的のない人や努力の見えない人を軽視する傾向も見られます。
- 機能1,4:VとE(結果の側面:最終的な成果や結論を重視します。単独で作業する傾向があり、目的達成を優先します)
- 機能2,3:LとF(プロセスの側面:結果よりも過程や進め方を重視します。他者との交流を好み、対話を通じて物事を進めることを大切にします)
VLFE(レーニン)
VLFEは、強い意志と戦略的な論理性を備えた指導者型の人物です。目的達成への確固たる決意と計画性を持ち、組織や集団を統率する場面で自然と力を発揮します。
社会的地位や成果を重視しつつも、感情面や物質的な快適さに対しては優先度が低く、これらの分野では揺れやすさが見られます。外面的には自信に満ちていますが、内面では身体的脆弱さや感情的関係の構築に課題を抱えることがあります。
1V
VLFEの第一の特徴は、極めて強固な意志です。状況を自らの手で動かすことに長け、新たな計画や活動を率いる場面で力を発揮します。管理職や指導的立場に就くことも多く、自らの判断や行動に確信を持ちます。
従わない人が成果を得られないのは本人の力不足だと考える傾向があり、競争や困難を成長の糧とします。「強くなることでしか敗北を防げない」という価値観を持つ人もいます。
2L
論理的思考は、意志の実行力を支える重要な軸です。複雑な状況を整理し、既存の情報を効果的に組み合わせて説得力のある戦略を立てます。
教えることや知識を共有する適性があり、実践的な助言や体系的な説明を通じて他者を導きます。この論理性は、人生や成功のための明確な方法論を周囲に提示する形で現れます。
3F
物質的領域への関心は安定せず、軽視する場合と強い注意を払う場合があります。健康管理や外見への配慮、資産形成に積極的な一方で、身体的なケアを後回しにすることもあります。
スポーツや肉体的挑戦に能力を発揮する場合があり、物質的世界を無視する価値観には否定的です。
4E
感情表現は抑制的で、他者との情緒的な結びつきには慎重です。感情を真実や判断の基準とは見なさず、状況把握の補助的要素として扱います。
感情的圧力に対して強い抵抗感を持ち、落ち着いた環境下でのみ相手の感情を理解しようとします。信念や価値観が深く揺さぶられた時だけ、感情が表に現れます。
EFLV(ブハーリン)
EFLVは、豊かな感受性と誠実さを基盤に、勤勉で粘り強く物事に取り組むタイプです。
共感力に優れ、周囲との調和を大切にする一方で、自分の意思を強く押し出すことは少なく、支援役として安定した力を発揮します。批判的な視点を持ちながらも、行動は落ち着いていて、温かさと忍耐力によって周囲からの信頼を得ます。
感情表現は誠実ですが過度に激しくはなく、人との関係を安定させる役割を果たします。目立つことは少ないものの、確実に人間関係や組織を支える存在です。
1E
EFLVの第一の特徴は、他者の感情に敏感で、誠実に共感を示す点です。人との深いつながりを求め、困難な状況でも温かさやユーモアを保ちながら関係を築きます。
喜びや悲しみを率直に表現し、感情を共有することで信頼関係を深めることができます。
2F
生活や物質面では、安定と実際的な行動を重視する姿勢があります。料理や手仕事など具体的な活動に喜びを見出し、継続的な努力を惜しみません。
現実的な判断力があり、困難な状況でも柔軟に適応する力を発揮します。
3L
論理的な機能は補助的で、批判的な思考で物事の裏側を捉えようとする傾向があります。ただし、結論を出すまでに時間がかかることもあります。
皮肉や風刺を交えて、直接的に言えない真実を示す場合もありますが、論理は感情や現実的な状況を補う役割にとどまります。
4V
意志の力は控えめで、自己主張よりも周囲との調和を優先します。強引に主導権を握ることは少なく、支援的な役割で安定感を示します。
信頼する人に対しては忠実であり、忍耐と献身によって長期的に支える力を持ちます。ただし、この控えめさが利用されやすい場合もあります。
ELFV(ルソー)
ELFVは、豊かな感受性と繊細な情緒を核に持つタイプです。
周囲の出来事や人間関係に敏感で、感情の変化が行動や判断に強く影響します。論理は感情を補強する役割を果たし、内面や体験を言語化して他者に伝えることが得意です。
物質面や身体感覚には控えめで、自己主張も弱く、他者の意向や期待に沿いやすい傾向があります。繊細さと順応性が際立つ一方で、物理的領域や独立性には不安を抱きやすい特徴があります。
1E
ELFVの第一の特徴は、豊かで深い感情世界を持つ点です。静かな環境や落ち着いた活動を好み、感情は創作や言語表現を通して表されます。
喜びや楽しみを求めますが、嗜好は明確で選り好みが強い傾向があります。暴力的な表現はほとんどなく、ただし物質的な不快感が強いと感情が爆発することもあります。理想主義的で、現実に非現実的要素を重ねる想像を楽しむ力があります。
2L
感情を補強する形で、柔軟で探究的な論理思考が働きます。知識を集め、観察や経験を基に意見を形成し、他者と共有することを好みます。
議論では相手の論点に注意を払い、感情的ながらも相手を怒らせない柔らかい姿勢をとります。自らの論理的能力に自信を持ち、それを高めようとする一方で、環境や相手の影響で関心やテーマを変える柔軟さがあります。
3F
物質面や身体感覚には控えめで、衛生や健康への感受性が高い特徴があります。清潔さや理想的な外見を求めますが、自己評価は他者の意見に依存しがちです。
病気や不衛生への恐れが強く、身体的な不快や衰えに敏感です。攻撃性や暴力には強い拒否感を持ちます。
4V
地位や肩書きには無頓着で、他者からの承認を必要としません。自己の価値や洞察力への自信が高く、哲学的テーマや普遍的な価値に関心を向けます。
他者の権威や社会的ヒエラルキーを批判的に捉え、自己不信に基づく野心を見抜く洞察を持っています。
VFLE(ナポレオン)
VFLEは、強い意志と現実志向の行動力を基盤に、懐疑的な論理観と状況適応的な感情運用を組み合わせたタイプです。
物質的環境や行動による成果を重視し、リーダーシップを発揮して周囲を主導します。実用性を優先する一方で、抽象的・理論的な事柄には慎重であり、感情的な交流は目的に応じた演出に留まることが多いです。
目標達成への執着と迅速な意思決定は際立ちますが、他者の意見や感情を軽視しやすい面もあります。
1V
VFLEの第一の特徴は、明確な目標設定と強力な推進力です。主導権を握ることで安心し、困難な状況でも指導力を維持します。
権威や立場を超えて自己主張することもあり、要求を通す力を発揮します。支配的な立ち位置を好み、成果に直結する場面で最も力を発揮します。
2F
現実的な行動計画と実務能力に長けています。富や快適さの獲得と維持を重視し、手を動かして環境を改善します。
目の前の課題や機会を重んじ、実現可能な成果を優先します。実践的な支援を通して関係を築き、感情よりも具体的な行動を頼りにします。
3L
このタイプの人々は、抽象的理論や哲学的知識に懐疑的です。真実の基準は実用性にあり、経験や事実を優先します。
この姿勢は効率的な判断を促しますが、革新的な情報や長期的視点を取り入れるのが苦手なこともあります。必要に応じて助言者を頼る柔軟さも持っています。
4E
VFLEは、目的に合わせた感情表現を好む傾向があります。他者を鼓舞する熱意や、威厳を保つ冷静さなどを状況に応じて演出します。
しかし、内面的な感情の深みや繊細な共感力は乏しく、親密な関係では距離感が生じやすいです。厚かましさや無愛想さと誤解されることもあります。
参考資料:
- Afanasiev, Alexander (1999), The Syntax of Love
- [Psyche-Yoga] Sexta 3
- Introduction to Psyche-Yoga
- Описание типов психе-йоги и отношений между ними