タイプ3とタイプ9は、どちらも適応力が高く、他の人から受け入れてもらうことに関心があるという点が共通しているため、共にタイプの判別が難しいタイプです。タイプ3の場合は例外もありますが、どちらのタイプも「自分が何者であるのか」「自分が本当に望んでいることは何か」を認識するのに苦労することがあります。
また、タイプ3の退行先はタイプ9です。したがってストレスにさらされているタイプ3がタイプ9のようになることもあります(タイプ9に退行したタイプ3は、目標に対する意欲・やる気を失います)。
タイプ概要
タイプ3 | タイプ9 | |
---|---|---|
囚われ | 欺き | 怠惰 |
根源的恐れ | 無価値であること、 達成したこと以外に価値をもたないこと |
喪失と分離 消滅させられること |
根源的欲求 | 自分に価値があり、好ましい人間で、 受け容れられていると感じること |
内面の安定 心の平和の維持 |
超自我の声 | 成功していて、 人からよく思われれば大丈夫だ |
まわりの人が大丈夫なら、 自分も大丈夫だ |
共通点
タイプ3とタイプ9は下記の点が共通しています。
- 適応力が高い
- 自分が何者であるかがわからなくなりやすいタイプ
相違点
タイプ3とタイプ9は下記の点が異なっています。
タイプ3 | タイプ9 |
---|---|
自発的で、目的を達成するためなら、一人でもやる気を出して努力し続けることができる | 長期間やる気を出し続けるためには他の人の協力が必要 |
ゆっくりとした時間を過ごすことが苦手 | ゆっくりした時間が苦ではない |
自分にとって重要な人からの注目を集めようとする | 注目を集めることに消極的で、簡単に自分を軽く扱ってしまう |
自分の目的のためのプロジェクトに関わっている時に気分がよくなる | 快適で自由な時間を過ごしているときに気分が良くなる |
ユングのタイプ論との関係
タイプ3はしいていうなら、外向的思考に似ている部分もなくはありませんが、ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ9は内向的感覚に似ており、タイプ3は該当なしとされています。
参考: