タイプ4とタイプ8が混同されることはほとんどありませんが、一部のタイプ8が自分をタイプ4ではないかと誤認することがあります。これは、タイプ8が自分の感情の激しさを見て自分はタイプ4ではないかと思ったり、子供のころの傷を思い出したタイプ8が、それをタイプ4的な疎外感や孤独感だと捉えることがあるためです。
タイプ概要
タイプ4 | タイプ8 | |
---|---|---|
囚われ | 妬み | 欲望 |
根源的恐れ | アイデンティティがないこと 個人的な存在意義がないこと |
人に傷つけられてコントロールされること、侵害されること |
根源的欲求 | 内面の体験からアイデンティティを作ること 自分自身と自分の存在意義を見つけること |
自分自身を守ること、自分の人生の方向を自分で決めること |
超自我の声 | 自分に正直であれば大丈夫だ | 強くて、自分がいる状況をコントロールしていれば大丈夫だ |
共通点
タイプ4とタイプ8は下記の点が共通しています。
- 情熱的
- 激しい感情を持つ
相違点
タイプ4とタイプ8は下記の点が異なっています。
タイプ4 | タイプ8 |
---|---|
子供のころの傷を手放すのが難しい | 自分を鍛えて過去の傷を乗り越える |
必ずしも誰かに依存したいという欲求が強いわけではないが、人に依存することで、自分の気持ちを整理したり、創造性を発揮するための時間やリソースを得られるのであれば、人を頼ることに抵抗感はあまりない | 独立性と個人の権限を守りたいという欲求が強い、極力人に頼りたくない |
自分の弱さを人に見せることもあるが、一般的に思われているよりも、遥かに精神的にはタフで、他のタイプでは耐えられないような感情面での困難や喪失にも耐えることができる | 自分の心に弱い部分があるのは自覚しているが、心の弱さや不安を感じ取らないようにする。心の弱さというものを「重い責任を負おうとしない人が貪る自分勝手な贅沢」だと考える傾向がある |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ4は内向的直観に、タイプ8は外向的直観に近いとされています。
参考: