ILEにとって、世界は神秘の可能性に満ちあふれています。ILEはそこから具体的な可能性を拾い上げ、全く新しい抜本的な論理的概念を創造します。
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強力な機能
Ne - 先導機能(第1機能)
ILEは、将来の素晴らしい可能性を感じさせる新しいもの、珍しいものに対して尽きることのない興味を持っています。その可能性が大きければ大きいほど彼らは強い興味を示します。
彼らは何かに対して燃え上がるような興味を抱き、次々と新しい分野に飛び込んでいきます。しかし、そこで何も得られないと知ったらすぐにその興味は冷めてしまいます。
ILEは非常にクリエイティブで、自分の能力を発揮するための最良の方法をいつも探し求めています。
ILEの最大の敵は、自分の能力を発揮させてくれない人、つまり彼の情熱をルーチンワークなどで潰そうとする人です。また、ILEは自分を取り巻く人々の潜在的な可能性をかなりしっかりと見抜いています。そして、周りの人が自分の能力を発揮できるように明るい見通しや自信、刺激を与え、背中を後押しします。ILEのアプローチは、すでにある規範に従うことにも反抗することにも無頓着で、時代遅れになればあっさり捨ててしまいます。
ILEの行動は予測不可能で、混沌としているように感じることがあります。これは彼が自分の飽くなき探求心に従っているためです。探求心をそそられている時のILEは、次々とチャンスに飛びついて行動していきます。一方で、探求心を刺激されていない場合であれば、彼は喜んで他の人々と共に時間を過ごし、そこで参加するどんな活動に対しても意義を感じることができます。
Ti - 創造機能(第2機能)
ILEの思考能力は、彼の強い側面にあたる能力です。問題を解決する際、彼は常に特定の問題と一般的な状況との間の関連性を見ようとします。本質や根源を推定することができれば、論理的なメカニズムが明らかになります。そして、結果は一般的な法則から導き出されます。
仕事では、緻密で素晴らしい研究ではなく、戦略的なタスクの開発に魅力を感じます。
ILEの欠点は、落ち着いて1つの領域(仕事、研究)に集中することです。彼らが集中を持続するためには、強い必要性か、強い関心が必要になります。
彼らは自分が興味を持ったデータは全て調べ、研究した後、他の人が結論見つけ出せなかったような事実を結論として導き出し、自然科学の一般的な理論を作り出すことができます。しかし、仕事の一部分にだけ魅了されてしまうと、正しい状況の認識ができなくなってしまうことがあります。こうした場合、ILEは失敗してしまうかもしれません。しかし、ILE自身は自分のこういった面に悩むことはありません。もしある事業が失敗すれば、すぐに切り替えて他の新しい事業を始めようとします。
通常、ILEは前もって自分の活動の計画を立てようとはしませんが、危機的な状況では集中力があり、壁を乗り越えるために一連の行動の見通しを立てることで、パニックに陥らないようにすることができます。
ILEは熱意で他の人々を鼓舞することができ、多くのことを約束するかもしれませんが、必ずしもそうした約束を全て守るとは限りません。これは、ILEが一時の熱意や熱狂のせいで、新しいアイデアの可能性を過大評価してしまうことによって起こります。
ILEは自然科学に興味を持つことが多いですが、人道的な活動にも興味を持つことがあります。
彼らは何かのアイデアがひらめいたら、それに余暇を費やします。頻繁に人生計画を変更したり転職をしたりします。こうした衝動的な性格が災いして、権力者と対立してしまうこともあります。しかし、創造性の渇きを癒すような仕事を見つけることができれば、確かに疲れはしますが、そこから大きな喜びを得ることができます。
新しいことを理解したり、自分の能力の意外な側面を発見する機会があれば、肉体労働からでも良い刺激を受け取ることができます。
ILEにとっては、最終的な結果よりも、何かを学べる可能性の方が重要です。
脆弱な機能
Fi - 脆弱機能(第4機能)
ILEは人間関係の領域で神経質になります。
彼らは通常、自分の関係を悪い方向で解釈しがちなので、相手について憶測ではなく確信を持って理解できるまで待ちながら、人間関係を慎重に発展させようとします。そのため、ILEは初対面の人の前では自制心を持って行動します。
いつも相手の状態を正しく見極めることができるタイプではないため、自分が発見したことを表現しようとする際、相手の気持ちを考えずに表現してしまい、その結果、相手を怒らせてしまうことがあります。しかし、これは決して悪意や妬み、ましてや傲慢さからくるものではありません。ILEはただ、自分は客観的な事実を語っているだけで、真実が誰かを怒らせることは無いと信じているだけなのです。
ILEは人の良識を非常に重視しています。そしてILEの良識の基準は、だいたい大げさすぎるものです。自分と一緒にいようとする人がいれば、彼は自分と相手の間に相互の尊敬の念が存在すると仮定します。
ちょっとした犯罪や不正には酷く苦しみます。自分の目の前ではっきり謝罪してもらうまでは、人を許そうとはしません。
ILEの交友関係は広いことが多いです。様々な問題について、人と一緒に考えることを好みます。ILEにとって友人とは、読書、ラジオ、テレビと並んで、彼に優れた情報源を提供してくれるような存在です。
Se - 役割機能(第3機能)
ILEは通常、彼の行動に意欲的な圧力をかけないことを好みます。この例外は、他の人が自分の目的のため、ILEに何らかの活動を強制しようとする場合です。こうした状況に遭遇すると、ILEは精力的に抵抗し、断固として他人の圧力から自分の身を守ろうとします。こうした場合、ILEの短気でせっかちな面が顔を出します。
健康問題や家庭の維持管理については、他の人にサポートしてもらう必要があります。ILEはこうした問題に取り組むことを苦手としています。彼らが自分から部屋の片づけをするのは、生活や仕事に支障をきたす場合だけです。
財政面の管理もずさんなことが多く、自分が稼ぐ収入に見合わない生活をしてしまったり、お金が入ったら入っただけ使ってしまうこともあります。しかしながら、ILEは自身の創意工夫の才能は、お金を稼ぐための新しい可能性を見つけ出すには十分といえるほど恵まれています。
職場と家庭でのILE
上司としてのILEは、戦略的な問題を見つけ出すのが非常に得意なため、仕事の方向性を決める際に、この能力を使って遠くの展望を見通すことができます。部下の注目を集め、仕事の壮大さに魅了され、自分の周りに支持者を集めようとします。
厳格なルールは作らず、部下に自由を与えることを好みます。そのためにまず、ILEは集団の各メンバーの能力を正確に把握しようとします。また、それ以外にも組織の上層部が部下に対してプロジェクトの詳細な調査結果や概要を伝えていなかったら自分が困るため、ILE自身でそうした情報を伝達しようともします。
職場でそれなりの地位についている場合、ILEは粘り強さを発揮すして、仕事の管理が下手な同僚にも対応することができます。しかしながら、こうした時のILEが権力に溺れたり、傲慢さ、エゴイズムを見せることはありません。
ILEは非常に社交的な人ですが、必ずしも素晴らしい家庭を築ける人であるとは言えません。愛の気持ちというものを彼らは本当に理解していません。ILEにとって愛とは、自分がコントロールできる世界の外側で起こる出来事のようなものです。他の人に拒絶されたり、見捨てられたりすること自体は一生起こらないかもしれませんが、このタイプの場合は、性別に関わらず家庭にのみ専念するような生き方を選ぶ人はほとんどいません。
ILEは他の人との愛情のある触れ合いを必要としてはいますが、こうした感情的感覚の領域は彼の弱点であるため、ILEがこうした領域で主導権を握ることはあまりありません。
機能の概要
- 新しいものに対する尽きることのない興味を持っています。それが彼に魅力的な展望と可能性を約束します。どんな情報源でもすぐに使いこなすことができます。規模の大きな出来事の結果を予測する方法を知っています。また、プレゼンテーションの才能があります。彼の心はファンタジーに満ちています。
- 既存の理論のディテールをつなぎ合わせることによって、全く新しい理論を作製することができます。ILEは、しばしば科学の新しい方向性の創始者になります。もし何かに夢中になっている場合は、その構成要素を綿密に研究するために、一定の品質の仕事をし続けることができます。
- 自分自身と他の人々の両方のために、高い水準の道徳的な行動をとることができます。ILE自身が何らかの要求を感じた時、それに対処せずに放置することはできません。ILEは一瞬で夢中になりやすいのと同時に、それ以前の関心があった物事に対する興味を一瞬で失ってしまうことがあります。時には他人を自分の犠牲にすることもあります。
- 力ずくで何かを手に入れようとはしません。それと同時に、他人の攻勢には決して屈しないところもあります。他人から圧力をかけられたら抵抗しようとします。健康や家庭といった問題に、自分から進んで取り組むことはほとんどありません。財政管理という点については至らない部分が多いですが、その持ち前の独創性を発揮することで、必要に応じて十分にお金を稼ぐことができます。
職業
ILEは、科学的な仕事や研究の分野で、最大限の能力を発揮することができます。一見すると何の関連性もないような知識領域同士を結びつけ、科学を新しい方向に導く可能性があります。 また、ビジネスと商取引、そして 知的生産(すなわち本の出版)の分野でも、うまく成功できる可能性があります。