マクシミリアン・ロベスピエール - フランス革命の指導者(1789年 - 1794年)。
「我思う、ゆえに我あり」
論理的能力が発達していて、分析力が高い人です。論理的に現象の本質に迫り、その内部構造を明らかにできます。LIIの代表者であるカール・グスタフ・ユングは、ソシオニクスで使用するタイプ論の基礎を築きました。
「摂理は、私を静かな行政の仕事のために創り、魂の喜びのすべて与えてくれました」(トーマス・ジェファーソン)
ジェファーソンが大統領に就任していた時代に、アメリカの領土はほぼ倍増しています。LIIは人生のあらゆる状況を、論理的な視点から考慮します。
「正義が私の仕事です」
LIIは革命家や政治的陰謀家的なタイプです。通常、対立する状況では、加害者と戦うための委員会を組織します。世界のすべては論理的であるべきであり、だからこそ公正であるべきだと信じています。自身の利益や安全を度外視して、傷ついた人を守ります。
自分自身に高い要求をします。誰かが世話しないと、LIIはすぐに疲れ果ててしまうかもしれません。ガリバルディ、ロベスピエール、ジェルジンスキー、ジェファーソンはいずれも、アイデアにその身をささげた革命家です。
禁欲的な人です。いかにも堅物そうな見た目をしています。まるで哲学者のように張り出した額の下から、鋭い視線を送ることもしばしばです。寒さ、飢え、貧窮、周囲の人々からの不承認にも耐えようとします。
LIIが進んでパートナーに譲歩する唯一のことは、ファッションや家事などの、快適な生活環境作りの問題だけです。もしも自分でそうした問題に取り組まなければならない場合、彼らはイライラしてしまいます。人から命令されるのは嫌いです。
LIIの双対であるESEは、その点をよく理解しているかのようなタイプです。ESEはとても上手にLIIを仕事に誘導します。直接LIIに命令する代わりに、LIIのまわりで大騒ぎして、無駄な動きをたくさんして見せるのです。それを目にしたLIIは、ESEの作業に手を出して、迅速かつ論理的、健全にそれを進めようとすることでしょう。
LII自身はあまりイニシアチブをとるほうではありません。
隠遁的で無口です。
繊細さと気まぐれさを併せ持った人です。静寂や平穏な生活を乱す全てのものに苛立ちを感じてしまうにも関わらず、驚くべきことに、彼らは正義を守るために自己犠牲を惜しみません。
健康にはかなり気を使っています。ルネ・デカルトは、「肉体が健康であることは、真理に次いで価値があるものだ」と考えました。
とはいえ若いLIIであれば、友人とギャンブルをしたり、酒を飲んだりするような陽気な生活を好むことも多いようです。その後、自分に必要なものは何であるのかを悟るのです。
特に野心的ではありませんが、公正さを重んじているため、職場で不当な扱いをさせられるのは我慢なりません。尊敬できない上司に当たると、特に困難な状況に陥ってしまいます。
「身を隠せる者ほど、幸せに生きることができる」
かなり秘密主義的で、招かざる客を好みません。人から批判されると鋭い反応を見せることが多いですが、軽く作り笑いをして苛立ちを隠すこともあります。