トライタイプとは、エニアグラムの基本タイプやサブタイプ(ウイング・生得本能・本能のサブタイプ)をさらに掘り下げる際に役立つモデルです。本記事では、タイプ1・4・5を併せ持つトライタイプ145の特徴や違いをわかりやすく紹介します。
145の特徴
エニアグラムのトライタイプ145(145、154、451、415、541、514)は、いずれも知識と正確さを重視し、深い思索を通じて物事を理解しようとする傾向があります。
内向的で観察力があり、表面的な印象や即断ではなく、確かな根拠に基づいた判断を好みます。感情を強く持っていても、表に出すより内面で整理することが多く、行動に移す前には十分な準備や情報収集を行います。
完璧さを求めるあまり慎重になりすぎることもありますが、その姿勢は仕事や研究、創作などで高い成果を生む土台となります。誤りや不正を避けたいという強い意識があり、自分の基準に沿わないものには批判的です。
145(思索的な理想主義者)
倫理観と探究心が強く、知的活動に没頭します。正確さを欠くことを嫌い、細部まで確認してから判断します。例えば、文章や企画書を提出する前に何度も読み返し、誤りや不整合を徹底的に修正します。
154(慎重な探求者)
理論的な思考を好み、物事を体系的に整理します。孤独な環境でも集中でき、長時間にわたって研究や分析を続けることができます。例えば、課題解決のために関連資料をすべて集め、比較検討してから最適な方法を提示します。
451(科学的な教師)
知識を他者と共有することに価値を見出します。理性的かつ批判的で、説明や指導において科学的根拠や実証を重視します。例えば、職場で新しい手順を導入するとき、その必要性や効果をデータや理論を用いて説明します。
415(完璧主義の芸術家)
感性と知性の両面を発揮し、独創性の高い成果を目指します。理想を高く掲げ、細部までこだわるため、仕上がりは緻密で洗練されたものになります。例えば、作品制作において色彩や構図の一部にも妥協せず、時間をかけて完成度を高めます。
541(迷う観察者)
情報収集によって安心感を得る傾向があり、結論を出すまでに時間をかけます。安全性や正確さを最優先にし、軽率な行動を避けます。例えば、新しい投資や契約に踏み切る前に、関連情報を徹底的に調査してから判断します。
514(論理的な隠者)
正確さと規律を重視し、感情よりも論理に基づいて行動します。人前に立つよりも一人で作業に集中することを好みます。例えば、研究データを整理する際、統計的な誤差や記録ミスを徹底的に洗い出して修正します。
違い
コア1(145, 154):倫理観と秩序を重視し、誤りや不正を正すことに力を注ぎます。
コア4(451, 415):独自性や感性を大切にし、創造的かつ理想主義的です。
コア5(541, 514):知識や分析力を中心に据え、慎重で用心深い姿勢を取ります。
145全体をまとめると、「静かで思慮深く、正確な知識と深い洞察で物事に取り組む人たち」といえます。
参考資料:
生得本能について
サイト管理人の所見だと、記述の類似性が高いのはSO5だと思います。145とは異なるタイプですが、SO6はこの記述の印象に近いです。(リンクに載せていないタイプは、下記のページ先から探してください)
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