この2つのタイプは、どちらもユングのタイプ論では思考タイプ(タイプ1が外向的思考、タイプ5が内向的思考)に近いタイプです。また、ハーモニクス理論ではどちらも合理的グループです。
ただし、タイプ1はガッツセンター、タイプ5はヘッドセンターとセンターが違うため、相違点はたくさんあります。
タイプ概要
タイプ1 | タイプ5 | |
---|---|---|
囚われ | 怒り | ためこみ |
根源的恐れ | 悪く、欠陥があり、邪で堕落していること | 無力で役立たずであること 無能なせいで圧倒されること |
根源的欲求 | 善き存在であること、人徳があって バランスがとれていて誠実であること |
有能であること |
超自我の声 | 正しいことをすれば大丈夫だ | 何かに熟達したら大丈夫だ |
共通点
タイプ1とタイプ5は下記の点が共通しています。
- どちらもユングのタイプ論における思考タイプに近い
- 哲学的で知識を愛する
相違点
タイプ1とタイプ5は下記の点が異なっています。
タイプ1 | タイプ5 |
---|---|
実用的なアイデアに興味を持つ | どんなアイデアでも興味を持つ、実用性は気にしない |
(健全度が平均~不健全)自分の正しさを確信している、自分の信念を補強するために考える | (健全度が平均~不健全)何が正しいかわからなくなる、自分の賢さを証明するために、正しさは二の次で挑発的な見解を主張することもある |
(健全度が不健全)物事の見方が硬直的で厳格すぎるものになる | (健全度が不健全)自分はどんな種類の真実にもたどり着けないのではないかという予感に支配される |
確信が強い、判断を下す力が強い(その判断内容の良し悪しは問わず) | 判断を下すのは二の次になる、客観的な正しさよりも自分の頭の中でつじつまがあっているかを重視する |
地に足がついている | 浮世離れしている |
理想的な基準に基づき、「こうあるべきだ」と考えて状況を判断する | 基準や原則はもちろんのこと、前提条件に対してすら常に疑いを向け、それが本当に正しいかどうか調べようとする |
演繹的(原理原則から具体的な応用へ) | 帰納的(与えられたデータからより幅広い理論を生み出す) |
教師、モラリスト | 発明家、偶像破壊者 |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ1は外向的思考に、タイプ5は内向的思考に近いとされています。
参考: