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エニアグラム タイプ2とタイプ7の違い

2021年6月27日日曜日

エニアグラム タイプ2 タイプ7

タイプ2とタイプ7の違い

タイプ2とタイプ7が共通して避けたいと感じる状況や特徴、そして両者の決定的な違いについて整理しました。特に、タイプ2にとって受け入れがたく、強い否定的な感情を引き起こす要素に焦点を当てています。

なお本記事はドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの情報を参考にしてサイト管理人独自の観点から整理したものであり、正確な原典を知りたい方にはオススメできない記事です。ご注意下さい。他のタイプの比較:「エニアグラム 全タイプ比較

孤立や拒絶による精神的な空白

  • タイプ2: 親しい人に距離を置かれたり無視されたりすると、耐えがたい苦しみを感じます。表面的には「私が何か悪いことをしたのかな」と悲しげに振る舞いながら、相手との関係を修復しようと必死になります。しかし、内心では「愛されない私は価値がない」と自己否定が強まり、「この孤独は私の存在そのものを脅かす」という深い恐怖に駆られます。無意識のうちに、拒絶されるたびに自分を責め、認められるためなら何でもしようとする強迫的な衝動が生じます。
  • タイプ7: 同じ状況では「一緒に楽しめる相手がいない」と不安になり、すぐに新しい刺激を求めます。表面的には「まあ、次に行こう」と軽く流しますが、内面では「孤立したら退屈と不安に押しつぶされる」という恐れが広がり、「この寂しさを埋めないと耐えられない」と焦燥感が募ります。無意識のレベルでは、孤独を直視するのを避け、常に新しい体験を求めることで空虚感を覆い隠そうとします。

他者からの無関心や冷淡な対応

  • タイプ2: 自分の優しさや努力が誰にも気づかれない状況は、強い不満と悲しみを引き起こします。表面的には「どうして分かってくれないの」と不満を漏らしながら、相手の関心を引こうとさらに尽くします。内心では「私の存在は無意味なのか」と自己嫌悪が膨らみ、「認められないなら生きる意味がない」という極端な思考に陥ります。無意識のうちに、愛情を得るためにさらに強く他者に執着しようとする傾向が現れます。
  • タイプ7: 同じ場面では、「誰も気にかけてくれないなんて退屈だ」と感じ、すぐに別の刺激を探します。表面的には「まあ、気にしない」と平然と振る舞いますが、内面では「誰からも関心を持たれないと楽しみが奪われる」と焦りが募ります。無意識のレベルでは、無関心という現実を直視するのを避け、次の楽しいことに飛びつくことで精神的な安定を保とうとします。

努力が報われないことへの反応

  • タイプ2: 自分が心を込めて助けた相手に感謝されなかったり、冷たくあしらわれたりすると、深く傷つきます。表面的には「こんなに頑張ったのに」と落ち込みながら、さらに相手に尽くそうとします。内心では「私の愛は無駄だった」と絶望し、「報われないなら私は必要とされていない」という思いに囚われます。無意識では、報われない経験が自己否定につながり、他者に依存することでしか自己価値を保てないという執着が生まれます。
  • タイプ7: 同じ状況では、「頑張っても意味がないならつまらない」と判断し、すぐに別の楽しいことへ意識を向けます。表面的には「まあ、仕方ないね」と軽く受け流しますが、内心では「無駄な努力をするのは時間の浪費だ」と苛立ちが募ります。深層心理では、報われなかった経験を深く考えず、すぐに次の刺激を求めることで虚無感を回避しようとします。

親との関係における位置づけ

共通点

養育者との関係が与える影響

  • タイプ2とタイプ7は、幼少期における養育者との関係が、その後の性格や行動の傾向に大きな影響を与えます。タイプ2は愛情や承認を求める姿勢を築き、タイプ7は自己充足への欲求を強めます。

喪失感への対応

  • どちらのタイプも、養育者との関係で生じた不足感や喪失感を埋めるための行動パターンを発達させます。タイプ2は他者への献身を通じて満たそうとし、タイプ7は新しい刺激や楽しみを追い求めることで気を紛らわせます。

感情の不安定さの背景

  • 幼少期に養育者との安定した結びつきを得られなかった経験が、タイプ2では他者への強い依存心を生み、タイプ7では不安を避けるための回避的な姿勢を形成するきっかけとなります。

相違点

養育者に対する期待の違い

  • タイプ2: 養育者に深い愛情と献身的な世話を求め、それが十分に得られないと自己否定に陥り、他者に過剰に尽くすことで愛を確かめようとします。人間関係が不安定になると、大きな不安を感じやすくなります。
  • タイプ7: 養育者に対して継続的な保護を求めるよりも、自分の欲求が満たされないことに敏感になり、自力で満足を得ようとします。そのため、人間関係の安定よりも、自立と自由を優先する傾向が強まります。

喪失に対する反応

  • タイプ2: 養育者とのつながりが失われたと感じると、深い喪失感と自己価値の低下を経験し、他者に必要とされることでその空白を埋めようとします。
  • タイプ7: 養育者との関係で生じた喪失感を、満たされない欲求として受け止め、それを解消するために外の世界で楽しみや刺激を探し求める行動を取ります。

依存と自立の違い

  • タイプ2: 養育者との関係が依存傾向を強め、他者に頼ることで安心感を得ようとします。自分の価値を人間関係の中に見出し、他者とのつながりを最優先に考えます。
  • タイプ7: 養育者への依存を避け、自分自身で行動することで不安や欠乏感を解消しようとします。自立や自由を重視し、自分で選択し決定することに価値を見出します。

タイプ2とタイプ7は、幼少期の養育者との関係において「影響の大きさ」や「喪失感への対応」という共通点を持っていますが、その向き合い方には明確な違いがあります。タイプ2は愛情不足を他者への依存で補おうとし、タイプ7は自立や新しい経験を通じて不安を避けます。こうした違いが、両者の対人関係や人生の歩み方に深く反映されています。

参考資料

ソシオニクス・タイプ診断

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