タイプ2とタイプ7が共通して避けたいと感じる状況や特徴、そして両者の決定的な違いについて整理しました。特に、タイプ2にとって受け入れがたく、強い否定的な感情を引き起こす要素に焦点を当てています。
なお本記事はドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの情報を参考にしてサイト管理人独自の観点から整理したものであり、正確な原典を知りたい方にはオススメできない記事です。ご注意下さい。他のタイプの比較:「エニアグラム 全タイプ比較」
孤立や拒絶による精神的な空白
- タイプ2: 親しい人に距離を置かれたり無視されたりすると、耐えがたい苦しみを感じます。表面的には「私が何か悪いことをしたのかな」と悲しげに振る舞いながら、相手との関係を修復しようと必死になります。しかし、内心では「愛されない私は価値がない」と自己否定が強まり、「この孤独は私の存在そのものを脅かす」という深い恐怖に駆られます。無意識のうちに、拒絶されるたびに自分を責め、認められるためなら何でもしようとする強迫的な衝動が生じます。
- タイプ7: 同じ状況では「一緒に楽しめる相手がいない」と不安になり、すぐに新しい刺激を求めます。表面的には「まあ、次に行こう」と軽く流しますが、内面では「孤立したら退屈と不安に押しつぶされる」という恐れが広がり、「この寂しさを埋めないと耐えられない」と焦燥感が募ります。無意識のレベルでは、孤独を直視するのを避け、常に新しい体験を求めることで空虚感を覆い隠そうとします。
他者からの無関心や冷淡な対応
- タイプ2: 自分の優しさや努力が誰にも気づかれない状況は、強い不満と悲しみを引き起こします。表面的には「どうして分かってくれないの」と不満を漏らしながら、相手の関心を引こうとさらに尽くします。内心では「私の存在は無意味なのか」と自己嫌悪が膨らみ、「認められないなら生きる意味がない」という極端な思考に陥ります。無意識のうちに、愛情を得るためにさらに強く他者に執着しようとする傾向が現れます。
- タイプ7: 同じ場面では、「誰も気にかけてくれないなんて退屈だ」と感じ、すぐに別の刺激を探します。表面的には「まあ、気にしない」と平然と振る舞いますが、内面では「誰からも関心を持たれないと楽しみが奪われる」と焦りが募ります。無意識のレベルでは、無関心という現実を直視するのを避け、次の楽しいことに飛びつくことで精神的な安定を保とうとします。
努力が報われないことへの反応
- タイプ2: 自分が心を込めて助けた相手に感謝されなかったり、冷たくあしらわれたりすると、深く傷つきます。表面的には「こんなに頑張ったのに」と落ち込みながら、さらに相手に尽くそうとします。内心では「私の愛は無駄だった」と絶望し、「報われないなら私は必要とされていない」という思いに囚われます。無意識では、報われない経験が自己否定につながり、他者に依存することでしか自己価値を保てないという執着が生まれます。
- タイプ7: 同じ状況では、「頑張っても意味がないならつまらない」と判断し、すぐに別の楽しいことへ意識を向けます。表面的には「まあ、仕方ないね」と軽く受け流しますが、内心では「無駄な努力をするのは時間の浪費だ」と苛立ちが募ります。深層心理では、報われなかった経験を深く考えず、すぐに次の刺激を求めることで虚無感を回避しようとします。
参考資料
- Don Riso and Russ Hudson (1996), Personality Types:Using the Enneagram for Self-Discovery
- Misidentifying Twos and Sevens