タイプ1とタイプ9の間の誤認は、どちらがメインのタイプで、どちらがウイングなのか見分けられなかったことが原因で発生します(9w1と1w9の間で誤認してしまうパターン)。
タイプ9と、タイプ9に隣り合うタイプ(タイプ1とタイプ8)を見分ける最も簡単な方法は、「争いごとに巻き込まれたくない」と思っているかどうかという点に着目することです(タイプ9はこうした願望が強いタイプですが、タイプ9と違って、タイプ1もタイプ8も必要なら積極的に他者と議論したり争ったりします)。
タイプ概要
タイプ1 | タイプ9 | |
---|---|---|
囚われ | 怒り | 怠惰 |
根源的恐れ | 悪く、欠陥があり、邪で堕落していること | 喪失と分離 消滅させられること |
根源的欲求 | 善き存在であること、人徳があって バランスがとれていて誠実であること |
内面の安定 心の平和の維持 |
超自我の声 | 正しいことをすれば大丈夫だ | まわりの人が大丈夫なら、 自分も大丈夫だ |
共通点
タイプ1とタイプ9は下記の点が共通しています。
- 理想主義的、哲学的
- 人から一歩引いているところがある
- 自分の怒りを不快に感じる
- 勤勉
相違点
タイプ1とタイプ9は下記の点が異なっています。
タイプ1 | タイプ9 |
---|---|
個人的なことは抜きにして、原理原則や自分の立場、提案の「正しさ」に訴えようとする | 非常に個人的な立場から人助けをする、正しさよりも相手のニーズを重視して支援をする |
議論は嫌いではない | 議論を避けたがる(特に親しい人との議論は避けたがる) |
休んでいると次第に罪悪感を感じてしまって仕事に戻りたくなる | 休んでいいなら存分に休みを満喫する |
たとえ人間関係に波風を立てることになっても、真実や正しさを極力重視したい | よほどでない限りは、人間関係に波風を立てないようにしたい |
現状に対して不満を抱きがち | 世界はどちらかというと心地の良いものに見える |
ストレスを感じると、最初はなんとかして自分の正しさを相手を説得しようとする。それが上手くいかないと、退行してタイプ4に移行し、不機嫌になったり、口を閉ざして他人を試したりするようになる | ストレスを感じると、最初は感情を切り離して抵抗しようとする(受動的攻撃的な抵抗)。それが上手くいかないと、退行してタイプ6に移行し、不安が膨らんでいって反応的になる |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ1は外向的思考に、タイプ9は内向的感覚に近いとされています。
参考: