これは、どちらがメインのタイプで、どちらがウイングなのかという部分を間違えたことによる誤認だと思われます(3w4と4w3)。
また、芸術性を重視する環境で育ったタイプ3が、自分はタイプ3ではないかと考えてしまうことがあるかもしれません(実際には全てのタイプに芸術的な人は存在するため、単に芸術的だというだけではタイプ判断の材料にはなりません)
タイプ3とタイプ4を見分ける際には、感情との関わり方に着目するとわかりやすいとされています。タイプ3が、感情問題に対するタイプ4のこだわりを見ると「プロとしての自覚がない、未熟だ」と考えます。一方、タイプ4がタイプ3の効率性への執着を見ると「『本物』ではない、薄っぺらい人だ」と考えます。
タイプ概要
タイプ3 | タイプ4 | |
---|---|---|
囚われ | 欺き | 妬み |
根源的恐れ | 無価値であること、 達成したこと以外に価値をもたないこと |
アイデンティティがないこと 個人的な存在意義がないこと |
根源的欲求 | 自分に価値があり、好ましい人間で、 受け容れられていると感じること |
内面の体験からアイデンティティを作ること 自分自身と自分の存在意義を見つけること |
超自我の声 | 成功していて、 人からよく思われれば大丈夫だ |
自分に正直であれば大丈夫だ |
共通点
タイプ3とタイプ4は下記の点が共通しています。
- ハートセンターに属するタイプ
相違点
タイプ3とタイプ4は下記の点が異なっています。
タイプ3 | タイプ4 |
---|---|
タスク、効率、パフォーマンスを重視し、感情に関する問題を後回しにする | 感情に関する問題の処理を優先する |
自分の感情から切り離されている、状況に合わせた感情表現をとろうとする傾向があるため、実際に感じている感情と、顔に出している感情が一致していないことも多い | 激しい感情を持っており、それを表現する |
ユングのタイプ論との関係
タイプ3はしいていうなら、外向的思考に似ている部分もなくはありませんが、ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ4は内向的直観に似ており、タイプ3は該当なしとされています。
参考: