これはよく誤認が発生する組み合わせです。タイプ6はタイプ9の退行先であるため、ストレスにさらされたタイプ9がタイプ6のように見えてしまうこともあります。ただしこの場合でも長時間不安に支配されることはなく、すぐに元のタイプ9らしい穏やかな性格に戻ります。
このタイプを見分ける際は、よくない物事からどういった影響を受けやすいのかという点に着目すると最もわかりやすいです。
タイプ概要
タイプ6 | タイプ9 | |
---|---|---|
囚われ | 恐れ | 怠惰 |
根源的恐れ | 支えや導きがなく、自力で生存できないこと | 喪失と分離 消滅させられること |
根源的欲求 | 安全と支えを見つけること | 内面の安定 心の平和の維持 |
超自我の声 | 期待されることをすれば大丈夫だ | まわりの人が大丈夫なら、 自分も大丈夫だ |
共通点
タイプ6とタイプ9は下記の点が共通しています。
- 安全性を重視
- 現状維持しようとする
- 自分のことを控えめに見る
相違点
タイプ6とタイプ9は下記の点が異なっています。
タイプ6 | タイプ9 |
---|---|
すぐ動揺する | のんびりしている、気楽な性格 |
一日の中で気分の浮き沈みが激しい | だいたいいつも気分が安定している |
不安や疑問を他の人に共有したくなる | 不安を感じても心の中で黙っている |
問題があると、普段よりさらに神経質になって、防御的になる | 問題に直面しても不思議なほど淡々としている(健全度が平均的なレベルのタイプ9が見せる穏やかな表面の下には、不和や何かの問題で動揺したり悩んだりすることを嫌うという根強い傾向がある) |
よく知らない人や未知の状況に対して疑念を抱きやすい、知らない人と仲良くなる前に、まず相手を試そうとする | すぐに人を信用しすぎてしまう |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ6は内向的感情に、タイプ9は内向的感覚に近いとされています。
参考: