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サイコソフィア セクスタ6(FEVL, LVEF, LEVF, FVEL)

2021年8月17日火曜日

サイコソフィア


Sexta6

機能1,4(結果の側面) LとF
機能2,3(プロセスの側面)VとE

第6セクスタは、既存の物質的な快楽に身を委ね、リラックスすることに意識が向いています。持ち前の楽観的な性格により、ネガティブなものをなるべく最小限に抑えつつ、人生の明るい側面に重点を置いて生きています。

感情表現は控え目ですがポジティブで、一般的には科学的な試みに対して興味を抱く傾向があります。彼らは具体的な成果を期待してではなく、純粋な興味からそうした科学的な探究を行うことがほとんどです。


ほとんどの分野で穏健的なアプローチをとる傾向があり、自分の考えが独り歩きしないように気を付けています。そのため、無駄に長引いたり、言い争いになってしまったり、何も生み出さないような議論は避け、建設的で友好的な議論を行うことができます。

彼らは美しいものに惹かれます。そして、美を創造するか、少なくとも美に囲まれていたいと考えています。これは物質的な意味 [1] でもそうですし、芸術的な意味でもそうです。


このセクスタの人々が抱えている共通の課題は、自分や他人のネガティブな面とどう向き合うかです。彼らはこうした問題を見て見ぬふりしがちで、その結果として後から大きな問題が発生してしまったり、どうしようもできなくなってしまったりします。

また、感情的な表現を軽視したり避けたりする傾向があります。物質的な領域について結果を重視する他のセクスタ [2] と同じく、物質的な側面を過剰に追い求めたり、その逆に過剰に避けてしまったりすることがあります


FEVL(デュマ)

1F

FEVLの人生のモットーは、「私は現実の世界に住んでいる」です。

彼らは、自然と人間関係の両方において、物質的な世界をありのまま受け容れて楽しむことができるという能力を持っています。 これはFEVLの中核ともいえるような能力です。この能力のおかげで、彼らは快適さ、健康、フィットネス、富、美しさ、その他の物質的な喜びなど、物質的な世界が提供するすべての利益を享受することができます。

仕事の結果として、また、愛の結果としてそうした利益を得られると、彼らはその結果に満足することができます(物質的な利益がない結果は、彼らにとってはまるで「まやかし」のように感じてしまいます)。

彼らが身に着ける衣服、彼らの家庭の環境、彼らの食べるものなど、形あるものは全てスタイリッシュです。


2E

FEVLは非常に柔軟な感情の持ち主です。他人の気分を読み取る能力に長けており、気さくなユーモアのセンスも持ち合わせています。こうした特徴は、FEVLに典型的に見られる特徴です。人々の集まりでの精神的な支柱になるような人物です。

社交的で、ゲストがいればその人を歓迎し、人々を楽しませることが大好きなので、多くの友達を作る傾向があります。

必要に応じて周囲の人々の気分を巧みにコントロールし、あらゆる人をサポートするために持ち前の明るさを発揮しながら、他の人々を自分に惹きつけます。しかしながら、もし誰かに対して不快さを感じた場合は、躊躇せず、はっきりと不満を表明します [3]


3V

FEVLは、世界を様々な勢力が闘争を繰り広げる場だと認識しています。そしてこの闘争の中で生き残るための最善の方法は、様々な勢力間を自由に行き来できるようになることだと考えています。

FEVLはさまざまな勢力が、それぞれに抱える欠点を上手く利用しながら、自分の人生を自分でコントロールしようとします。FEVLは「急いで判断を決定してしまうのではなく、立ち止まって新しいチャンスを逃さないようにする必要がある」という考え方を好みます。FEVLからすると、他人を不当に扱うような人でさえ、役に立つ可能性がある人だと言えます。

こうした理由で、FEVLは新しい人と知り合ったり、新しい友達を作ったりすることを非常に重視しています


4L

FEVLは衒学的なものを好みません。抽象的な科学原理や知識はあまり重要視しておらず、経験から学んだ知識を大切にします。そういった知識こそが正しい行動を教えてくれると信じています。そして、彼らにとって正しい行動とは、人生を十分に楽しむことに繋がる行動です。

彼らは、論理的な議論に耳を傾けるより、実際に自分の手を動かして、自分なりにやってみたいと考えるほうです。


LVEF(アインシュタイン)

1L

LVEFの世界観は論理性と大きく関連しており、彼らは論理的な原理と純粋な理性によって自分たちを取り巻く世界を説明したいという願望を持っています。

彼らは長い時間をかけて論理的な原則を見つけ出し、誤りがあれば柔軟に修正を加えつつ、その革命的なアイデアを世間に向けて提供しようとします(たとえそのアイデアが一見常識はずれに見えたとしても)。

LVEFは通常、その論理的解決策の進歩性、効率性、新規性に魅力を感じます。また、LVEFは既成事実にとらわれず、抽象的な発想を特に大切にします。彼らにとって価値あるものとは革新性と博識であることです。こうした特徴をすべて併せ持つLVEFは、典型的な科学者のように見えます

時に彼らは分析と統合を繰り返して、根本的な問題を解決できるような概念を作り出すこともあります。


2V

LVEFの2V(I+ You+ の意志)は、相手の社会的地位や、相手に対する好き嫌いといった感情に左右されることなく、相手の正しさを公平に評価するという形で表現されます。

自分が信じる正しいと思われる原則を恐れず主張し、他の人々にそれを証明してみせることができます。

「神はサイコロをふらない」とは、アインシュタインが言った言葉ですが、これはアインシュタインが当時広まっていた量子力学の確率論的解釈を批判して言ったものです。


3E

LVEFのモットーは「人間にかかわる事象においては、笑わず、泣かず、憤らず、ただ理解せよ」というスピノザの言葉に集約されます。

LVEFは自分の感情をコントロールしたいという強い願望を持っていますが、実際には彼らが期待するほど上手く自分の感情をコントロールすることができません。感情を乱す相手に対して、LVEFは非常に冷たく接しているように見えることが多いです。

LVEFが自分の感情をコントロールしたいと望むのは、それが叶えば、感情的な苦痛にまみれた課題を効果的に処理することができ、不合理な感情によるエネルギーの浪費や、そして何よりも時間の浪費を避けることができるからです。

「恐怖は心を殺すものであり、理解の妨げになるものである」という言葉は、LVEFの感情抑制の理由を最もよく表しています。


4F

物質的な領域において、LVEFは可能な限り最小限の量で満足すべきだというミニマリズムの原則に従って生きています。そのため、欲しくても必要がなければ手に入れないほうがいいし、高価なものでも捨てられるものは捨てたほうがいいと考える傾向があります。

彼らの服装は、同じ服で何年も過ごせるようにという思いから、非常に質素でシンプルな物が多いです。

基本的に、LVEFにとって物質的な世界は最も価値の低いものです。


LEVF(パスカル)

1L

LEVFの主な目的は、周囲の世界の構造に関する客観的なルール、アイデア、知識を理解することです。したがって、非常に多くのLEVFは科学分野、特にコンピュータサイエンスと情報技術に参入しようとします。

またLEVFは、混沌を秩序に変えるための論理的な法則について、異常なまでに繊細に認識することがあります。時にはそれで遊んでいるように見えることもあります。

このタイプの代表者としてルイス・キャロルの名前があげられるのは偶然ではありません。彼はプロの数学者であるだけでなく、「不思議の国のアリス」と呼ばれる面白い遊び心に満ちた本の著者でもあります。彼の著書の多くには、彼の持つ創造的な思考、そして強力な想像力が反映されています。


2E

LEVFは、周囲の人々の気持ちを受け入れ、共感することができます。彼らは非常に利他的で、助けを必要とする人がいれば手を差し伸べようとします。

彼らは自分自身が言行一致していることを重視します。相手の話をよく聞き、相手の気持ちを疑ったりすることはありません。

そこまで絶望的な状況にいるわけではない人であっても、その人の悲しみや苦しみに同情することができます。今は幸せでも、誰もが絶望的な状況に陥る可能性があることを、彼らは理解しているからです。


3V

LEVFは、困難な決定を下す必要が生じた場合(特にそれが自分自身や他の人々の倫理的な基準に反するような決定を下さなければならない場合)、憂鬱な気分に支配されてしまいます。

心の内で生じた罪悪感を自分以外の何かに押し付けることも、LEVFにとっては難しいことです(例えLEVF自身が悪いのではなく、他に責められるべき存在がいるような状況であっても、誰かのせいにするという行為はLEVFにとって難しいことです)。

そのためLEVFは隠遁的な生活を好む傾向があります。


4F

LEVFは物質的な世界に必要最低限の投資をします。彼らの持ち物は非常にシンプルなものが多く、群衆に溶け込めるようなカジュアルな服装を好みます。

彼らが目立ちたがらない理由は、意志的な側面や物質的な側面に対する自信がないからというだけではなく、一人になりたいという欲求があるからです。

また、彼らは物質的な世界をあまり重要視していません。これは、身の回りの世界が不完全に見えるから、そして、そうした世界との接触を最小限に抑えようとしているからです。


FVEL(チェーホフ)

1F

FVELは、人生のより良い側面を楽しみ、ありのままの自分に自信を持ち、今あるものに感謝する方法を知っています。

彼らにとって特に価値があるのは、食事やスポーツなどの身体的な楽しみです。必要であれば、FVELは生活上のどんな物理的条件にも適応し、そこから喜びを得ることができます。

灼熱のサハラ砂漠や極寒のツンドラなど、一見暮らすことなどできないと思われるような土地にすら順応してしまう人もいます。


2V

FVELは、落ち着いていて自信に満ちているタイプです。そのおかげで、彼らは困難な状況を乗り越えることができます。

FVELの強い意志は、人生の様々な困難に対する信じられないほどの忍耐力や先見性として現れます。

忍耐力があり、意志が強く、自分や愛する人のために最適な解決策にたどり着くまで努力を惜しみません。


3E

FVELの主な感情状態は忍耐と静けさです。彼らは理想や、深い意味などといったものよりも、物質世界での快適さの価値を高く見ています

FVELは感情的な状態に細心の注意を払っています。そして、いざという時には自分の感情をコントロールしてしっかり抑えることができます。これは、FVELが感情的なドラマやエスカレートする争いといったものは最小限に抑えたいと考えているからです。

このタイプの人には、他者に対する思いやりが強く、他人の欠点や誤りを受容できる人が多いです。


4L

FVELは他の領域の機能と組み合わせるような形で論理的な機能を使用します。ただし、物事のフレームワークを理解することは、彼らの最優先事項ではありません

彼らは、何が正しくて何が間違っているかというテーマの議論に夢中になることはありません。細かいことは気にせずに自分の人生を楽しみます

「自分のために生き、他の人にも生きることを許そう」が彼らの人生の原則です。


出典:


訳注

  1. ^ 健康な体を得るために運動をすることなど。
  2. ^ 第1セクスタ第5セクスタ
  3. ^ 同様に人の感情を気にかけているタイプには第1セクスタのEVLFや第5セクスタのFELVがあるが、この2つのタイプは他人の気持ちを優先するあまり、自分のネガティブな気持ちを隠す傾向があるとされる点がFEVLとは異なっている。

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