SEIの主な機能ブロックの方向性:人生におけるキーワードは、調和、快適さ、楽しい経験の機会です。SEIが幸せになるには、こうしたものを獲得し、他の人々と共有する必要があります。
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強力な機能
Si - 先導機能(第1機能)
SEIは、広義の意味での自分自身の状態やコンディションを重視しています。この状態には、彼自身の身体的な感覚や知覚、健康や病気、食べ物やその調理に関すること、仕事中を含む環境の快適さに対する感覚、そして衣服(その美的価値や利便性)などが含まれます。SEIは、自分の体質の過敏さや癖を理解しており、上述したような物事の必要性をよく感じています。
どんなに権威のある医師でも、SEIの感じている感覚と一致しないような診断を下した場合は、彼を納得させて治療に臨ませることはできません。
一般的にSEIは、病気になることは冒涜に近いことだと考えており、自分を大切にしないのは愚かなことだと思っています。
それと同じように、彼は周囲の人々の経験や身体的感覚を理解しています。そのためSEIは、彼らでなければ見逃してしまうような、ほんの少しの兆候やシグナルに気付くだけで、他の人の状態を推察することができてしまうのです。同時に、アドバイスや提案をして他人に干渉したりしないようにすることがより適切だと考えています。ウェルビーイング(※幸福で肉体的、精神的、社会的に満たされた状態)の分野では、人は自分の責任を自分自身で負わなければならないという考えをもっているからです。
通常、典型的なSEIは、食べ物を上手く調理する方法を知っているため、何でもかんでも食べることはありません。このタイプの料理人は、新しい創作料理を作ることもできます。食事の準備をする時は、環境をなるべく美的に魅力的なものにしようとします。これは性別に関わらず言えることです。
居心地のよさ、便利さ、仕上げやデザイン、家具の適切な選択、考え抜かれた色の選択など、SEIは自分の環境の物理的な設定に非常に敏感であり、これらすべてに積極的な注意と関心を向けます。衣服についても同様に、調和を追及しようとします。すべての衣服は、快適で、機能的で、見た目も美しくなければなりません。彼らはまずなによりも快適さを考慮します。そのため、いくらファッション的な意味で素晴らしい服装であったり、高いステータスをアピールできるような服装であっても、快適さを犠牲にしてまで着ようとはしません。
Fe - 創造機能(第2機能)
SEIは、肉体的な領域(※服飾、インテリア、食事など)だけでなく、感情の領域でも美的な感覚を追及します。
彼の感情的な分野に対する感受性はあらゆる面で発揮されます。そのため、SEIは一般的に、多くの芸術、特に音楽や歌を楽しみます。楽器を演奏できるような人も多く、作家や詩人など、芸術家としての才能もあります。また、SEIは愛の芸術家でもあり、この分野での冒険が大好きです。彼らは、大切な人に感情的、官能的な喜びを与えるために、上手に求愛する方法を知っているような人々です。自分に注目してもらうために、SEIは状況に応じた適切な役割を演じることができます。例えば、状況に応じてロマンチックで近寄りがたい印象を与えたり、どことなく「スキ」がある人だという印象を与えたりといった演出ができます。SEIは優れたアーティストだと言えます。パートナーとの関係が悪化した場合、SEIは最後の瞬間まで、関係の終わりを決定づける会話を先延ばししようとし、いつのまにか全てが上手くいくことを期待します。そうして先延ばししつつ、新しいパートナーを作ろうとし始め、その最後の段階になってから前のパートナーと別れようとします。
一般的に、SEIは人間関係における不快感や緊張感といったものは重苦しく感じてしまうほうで、あらゆる手段を使ってこれを避けようとします。自分の目の前で他の人同士が争い始めた場合は、できるだけ早く仲直りさせるために調停者の役割を果たそうとします。SEI自身は戦いや論争に遭遇した場合、それが彼らにとって重要な問題ではない場合は、あっさり折れて、相手の言い分に同意する傾向があります。
SEIは他人から無礼なことをされると我慢できません。こうした場合、後になってから後悔するほど激しく反発してしまうことがありますが、基本的には心理的に負担が少ない程度の距離感をとろうとして、相手から距離を置き、感覚的、感情的な快適さを失わないようにすることが多いです。
誰かがSEIに圧力をかけた場合、SEIは問題が平和的に解決することを期待して咄嗟に承諾し、関係を調和しようとします。もしSEIが自分の意見を主張しようとする場合は、一見すると相手に意見を譲っているようにみせながら、実際には自分が思うように行動しようとします。そうすることで、最小限のコストで自分の望みを通すことができるのです。また、自分と親しい人たちが気持ちよく過ごせるようにとの思いが強いため、社交的な場でのグループや集まりではそのグループの精神的な中核のような存在になることが多いです。もし何らかの理由で今所属しているグループが気に入らない場合、SEIは自分によりふさわしくて好感の持てる別のグループを探そうとします。これは全て、心と体の快適さが彼の人生において最も大切なものだからです。そして、そうした快適さのない生活を送っていると、すっかり憂鬱になってしまいます。
脆弱な機能
Te - 脆弱機能(第4機能)
行動の論理はSEIの最も弱い機能です。これは、最小の労力で、思慮深く合理的に、生産的な行動をすることができないという形であらわれます。SEIが効率的に仕事をするためには、職場環境や雰囲気がSEIにとって心地のいいものであるかどうかが重要になります。SEIは、ルーチンワーク、無味乾燥な仕事、平凡な仕事、細かな仕事をしなければならないとき、パフォーマンスが低下します。こうした仕事をする必要が出てきそうな場合、SEIはそれから逃れるために、もっと興味深くて楽しいことに没頭しようとします。時には誘惑に負けて約束を忘れてしまうこともあります。こうした場合、SEIは思い悩みながら、彼らが失望させてしまった相手を避けようとするかもしれません。
楽しく時を過ごすということを大切にしているため、SEIは相手が不快に感じることを強要することも好みません。もし誰かから仕事やビジネス上での非合理性を指摘された場合、SEIはそのような批判を痛々しいほど真剣に受けとめてしまいます。
SEIは通常、それほど野心的ではなく、社会的な名声を求めていません。シンプルで日常的な幸福や、友人との良好な関係に集中する方がはるかに楽しいと感じています。
Ni - 役割機能(第3機能)
この機能の弱さは、SEIが自分の時間を計画して、特定の日時までに仕事を終わらせることが苦手だという点から見て取ることができます。こうしたことをしようとする場合、SEIは自分に無理をさせる必要があります。
SEIは通常、必要に応じて柔軟に対応できるように、自分の仕事の締め切りを指定することを避けようとします。決められた時間通りに終わらないのではないかと心配して、締め切りのかなり前から仕事に取りかかることがあります。
SEIは常に状況を正しく判断し、それに適応できるわけではありません。また、人や可能性の評価についても同様で、付き合いが長くなったり、長時間携わり続けると、実際よりも良い評価をしてしまう傾向があります。
とても明るいSEIは、「今」を生きています。自分が楽しむ機会を逃さず、人生を楽しみ、これから先の未来に何も問題がないように見える人のように振る舞います。
職場と家庭でのSEI
職場において、SEIは自分が望むものを手に入れるために、頻繁に人間関係に頼ります。彼らは、できるだけ上司の注意を引かないようにしたり、他人との関係において適切な心理的距離を置く方法をよく知っています。
また、ビジネスの場では、仲介者的なコミュニケーターとしての能力を発揮します。SEIは自分で努力することを嫌いますが、自分に合った職業や仕事を見つけた場合は、情熱を持ってそれに努力を捧げることができます。
しかし、職場の雰囲気が悪いと感じた場合、彼は直接自分の願望を押し通したり、何かを克服させたり、誰かに何かを証明したりしようとはしませんが、その代わりに、自分の望み通りにするために別の方法や迂回路を探し出そうとします。
SEIは家族をとても大切にしています。ここでは、SEI持ち前の感じの良さや、議論や喧嘩の際に譲歩する能力、家族の心の状態を察知する能力、家族を助けたいという気持ち、便利で居心地のいい環境を作りたいという気持ちが最高の形で現れています。また、自分の大切な人を守るためであれば、普段の様子からは想像できないほど攻撃的になることもあります。SEIは、生活環境を整えたり、飾り付けたり、家事や買い物、食事の準備などといった家事や雑用を進んで行います。こうした面では彼らの勤勉さと経済的センスが目に見える形で現れます。SEIは倹約家であり、家族の衣食住を上手くケアすることができる人々です。SEIの倹約家としての側面が「ケチ」という形で表れることは通常ありません。基本的に彼らは親しい人々や友人に対して、心からの心配りと寛大さを向けます。
SEIは教育を非常に重視しており、自分の子供たちが優れた教養を身につけるためであれば、お金や努力を惜しみません。しかし規律という面に関して言えば、彼らは規範や道徳というものを厳守するのは難しいと感じています。
人と一緒に過ごす機会があれば、その機会を逃すことはありません。SEIは誰もが満足し、穏やかで幸せであることを第一に考えます。
機能の概要
- Si:人生で大切なものは「喜び」にあります。自分の周りに居心地の良さや快適さを作り出す方法を知っている人です。自分の身体的なニーズをよく理解しています。美食家で耽美主義者です。権力闘争や、外部から圧力をかけられることを避けようとします。
- Fe:可能な限り、ポジティブな感情を生み出すよう努力しながら、ネガティブな感情を避けるというルールを守ろうとします。心理的な距離感を保ちながら、優しく、そして束縛されることなく人と付き合うことができます。他の人々の間で争いがあった時には、仲介役として和解に導くことができます。
- Te:目標に向かって効率よく仕事をするというのは、SEIのスタイルではありません。体系立てることで物事を進めていくというより、熱意で引っ張っていくタイプです。規則の多いルールにしたがって動くのは苦手です。もしそうした状況下に置かれたときは、自発的に行動しようとします。
- Ni:遠い未来に起こることにはあまり興味がなく、今現在により興味を持つタイプです。SEIは、人や出来事の隠された可能性をうまく捉えることができず、目に見える具体性に対してより注意を向けます。
職業
SEIにとって最も適切な活動は、サービスに関連する分野です。このタイプには素晴らしいアーティストやミュージシャンが多く見られます。また、このソシオタイプの人は、医療や教育の分野で活躍することができる他、インテリアやファッション、料理などの分野でも、可能性を十分に発揮することができます。