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ソシオニクス LSE(ESTj)by Filatova

2021年11月8日月曜日

Filatova LSE ソシオニクス

ソシオニクス LSE(ESTj)by Filatova

LSEの人生における主な焦点は、合理的に指示された労働にあります。彼らは利便性があって適切な報酬が得られるような形に仕事を組織化しようとします。

強力な機能

Te - 先導機能(第1機能)

強力なTeを持つ人にとって何よりも大切なのは、外界の現実です。そしてLSEの場合、実用的な活動に焦点を合わせます。彼らは生産と技術の領域に興味を持ちます。

彼らは合理的で効果的な仕事の仕方を上手く見つけ出すことができます。LSEの思考は、明確に実用的な方向に向いています。日用品のデザインを考え出したり、何を選択すれば最も利益を得られるのかという問題に取り組んだり、仕事から得られる利益を増やす活動は、彼らが生き生きと活躍できる分野です。

無能な指示を出されると苛立ちを感じ、刺々しい態度を顕わにしたり、怒りを覚えることもあります。しかし相手が説得力のある証明をしてくれれば、穏やかに仕事をすることができます。有効な法律は、客観的現実の概念や、議会、省庁、法廷、刑務所などの国家機関に不可欠なものであるため、彼らにとっても重要に感じられる概念です。どのような社会形態であっても、有効な法律がなければ社会は成り立たないと考えているため、LSEは法律に守られた事実をきちんと尊重して関係を築こうとします。彼らは生来の弁護士なのです。

規律を重んじる性格を生かして軍の教育機関で仕事をするLSEもいます。優秀な将校とは、典型的なLSEそのものだと言えます。


Si - 創造機能(第2機能)

出来る限り質の高い生産をするために、LSEは絶えず労働を組織化することで効率化しようと試みます。彼らは仕事でも家庭でも、それが何であれ秩序がなければならないと考えています。彼らの手で用意されたものは、編み物のブラウスであれ、コンピュータのプログラムであれ、どんなものであっても誠実かつ正確に作成されており、芸術の域に至るほどです。

感覚タイプであるLSEは何事においても具体的であることを尊ぶタイプですが、ある活動から別の活動に切り替えるのが苦手だという側面もあります(これはLSEが合理タイプであるために生じています)。こうした感覚タイプとしての性質と合理タイプとしての性質が組み合わされた結果、頑固さに繋がることもあります。一度何かに対して特定の認識を持つと、その認識を長時間にわたって維持し続ける傾向があり、また、その認識を書き換えるのに困難を伴うことがあります。

夢中になっている仕事に全リソースを集中させて、疲れることなくその仕事に取り組み続けるためにはリラックスする時間も必要です。そしてLSEはリラックスする手段として、しばしばスポーツを好みます。LSEの場合、サッカー、バレーボールといった集団で行うスポーツを好む傾向があります。こうした活動は彼らの持つ、集団生活を行いながら自分の個性を保つことができる能力と見事に合致しています。現実に対して過度な期待を寄せることなく、物事を合理的に、また楽観的に捉える傾向があります。

LSEは自分の秩序を壊すような異常(つまり病気)に対しては、「そんなものが自分の人生に入ってきてはいけない!」と、心の中で全力で抗議します。また、彼らは客体の世界と健康の間に存在する明確な論理に関心を向けます。

脆弱な機能

Ni - 脆弱機能(第4機能)

LSEは、あらゆる種類の不確実性を痛烈に経験します。彼らは全てが前もって計画され、明日、あるいは何年の何月何日に何が起きるか正確な見通しが立てられる状態を望んでいます。不確実性、すなわち見通しが立たないことは、彼らにとって最も深刻な問題であるため、この点については非常に神経質になりがちです。そしてLSEはあらゆる手段を使ってこの問題を解決しようと努力します。

夢や空想に身を任せることを好みません。彼らは現実とは関係ない内面世界を生み出すことは難しいと考えています(彼らの注意は常に物事の外側に集中しています)。そのため、人や出来事の深い本質には気づかず、目に見えるものだけで判断してしまい、しかもそれが正しいと思い込むことが多いです。

彼らの意識には神秘性がなく、目で見て、手で触れて確認できるものを超えるものは何もありません。内向的な直観力の弱さから、彼らは出来事を直観的に予測することはできません。その点については、持ち前の強力な論理的機能でゴリ押して行動することを好みます。

また直観力の弱さのために、LSEは開発の方向性や生産形態の今後の展望、ある種の商品の将来的な需要を上手く推測することができません。そのため仕事であれ、家庭であれ、イノベーションの取入れには消極的になります。トレンドを無視して同じスーツを何年も着続けることもあります(ただし審美的な意味では問題なく着こなすことができます)。一般的に、衣服に関して、より価値のあるもの(フォーマルなファッション)を好む傾向があり、「アバンギャルド」なスタイル(前衛的なスタイル)はあまり好きではありません。

外向的な直観力もLSEの得意分野ではありません。例えば、他人の性質や、ある活動に向かわせる真の動機を正しく評価したり、感じ取ったりすることは難しいと考えています。

Fe - 役割機能(第3機能)

人との関係において、LSEは自分が適切だと考える明確なイメージや行動スタイルを作り上げます。この場合の適切というのは、正確さ、抑制されていること、礼儀正しさ、品行方正さを意味しています。この点においてLSEのスタイルは、ステレオタイプな英国式マナーを想像すればわかりやすいです。彼らの行動は社会的に望ましいとされている一定の規範や基準に従ったものです。そのため、こうした慣習が通用しないような状況に直面した場合、彼らはどう行動したらいいのか迷ってしまいます。柔軟性がないため、自分の行動スタイルを適宜変えるということが難しいのです。

彼らには、相手の感情の状態や、相手の感情的な面での弱さを感じ取る能力がありません。そのためLSEは仕事で他人を助けようとすることはあっても、感情を表に出すことは避けます。大切な人には「愛している」と言うよりも、プレゼントを贈る方が簡単だと感じます。彼らとしては自分の愛情をちゃんと表現しているつもりなので、「愛している」とはっきり口にしてほしいと要求されると、驚いてしまうかもしれません。

LSEの感情は時折、特に困難な状況に直面した場合、爆発してしまうことがあります。この爆発はたいてい一瞬で鎮火します。LSEはストレスを自分の中に貯め続けないタイプです。しかしストレスを感じたこと自体は長い間しっかり覚えています。そのため彼らは怒りっぽく見えることがあります。

職場と家庭でのLSE

効率的に仕事をする能力、論理的に考える能力、客観性と法を尊重する傾向、人々のニーズを理解する能力、さらには人々にとって快適な職場環境を作る能力を持つLSEは、リーダーシップを発揮できるような立場に向いています。保守的で、すでに効果が実証されている方法を好むため、戦略的な課題よりは戦術的な課題に取り組む活動の方が適しています。飛躍を伴う活動やリスクのある活動より、ひとつひとつ着実に足場を固めて発展させていくような活動を好みます。

LSEはビジネス文書に関連する管理業務を簡単にこなすことができます。あらゆる規模の組織をまとめるのも得意です。集団全体の問題だけでなく、その中の個人の問題も、人々のニーズを無視することなく調べることができます。また、必要に応じて厳しいリーダーになることもできます。なぜなら物的・人的資源を効率的に利用するためには、そうした厳しさも必要だと確信しているからです。

LSEの精神的特徴は家庭生活でも発揮されます。彼らは強い責任感を持っており、家庭内で上手くいかないことがあると、全て自分の責任として背負おうとすることさえあります。子供の教育は絶対に欠かしてはならない義務だと考えています。家庭内の仕事をしなければならない場合、優れたパフォーマンスを発揮しますが、過度に家事をやりたがる傾向があり、自分が決めたルールを家族全員に遵守させたがります。積極的に家事をするタイプです。余裕があれば家の中を有用なもので満たそうとします。LSEの男性は嫌がることなく仕事をする妻のサポートをします(具体的には、床掃除や夕飯の支度を買って出たり、子供に十分な配慮をしたりします)。

他人との関係において、彼らは他者を狡猾に操作しようとすることはありません。何か困難に直面した場合、彼らは自分が発見したことに基づいて行動し、それによって彼らにふさわしい何かを手に入れます。この原則は人間関係においても同様です。過酷な状況であっても、自発的に義務感を持って試練に耐え抜こうとします。

機能の概要

  1. LSEは実践的な活動を重視します。正確で一貫した仕事をすることで、高品質の製品を生み出したり、仕事の効率化をはかることができます。詳細志向の基本的なアプローチに傾倒しています。コミュニティ生活では既存のルールを遵守します。

  2. 全体的な調和を求めて、整合性とバランスを目指します。利便性を尊び、効率的に仕事します。まるで「写真のような」記憶力を持ちます。身近な人の意欲については簡単に評価を下せますが(※意志や意欲は感覚的な領域の物事なので、他人の感情を判断することと違ってあまり苦にしない)、他人を抑圧しようとすることはありません。状況に応じて適切な行動をとります。過度に他の人のリードをしようとはしません。また、他の人のフォローもあまりしません。

  3. 見たり触れたりできない物事について思い悩むことはありません。空想は好きではありません。可能性を予見することが苦手なので、試行錯誤しながら問題を解決しようとします。保守的です。

  4. 感情の領域では不器用な方なので、経験を参考にしようとします。自分の感情をコントロールしきれずに、まれに怒鳴ったり感情が爆発したりすることもあります。行動規範やモラルを守ることは大切だと考えており、落ち着きのあって育ちが良い人というイメージを保とうとします。しかし普通ではない状況に直面した際には、どのように行動してよいかわからず、途方に暮れてしまうこともあります。

職業

生産業、建設業、医療(外科医)などの実用的な活動で最大限に力を発揮し、あらゆるレベルの優れた管理者、法律家になることができます。軍隊、法律関係、第一次産業、プロスポーツにて、優れたトレーナーとして成功を収めることができます。


出典:
  • http://wikisocion.net/en/index.php?title=Socionics_Type_Descriptions_by_Filatova
  • ソシオニクス・タイプ診断

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