倫理/論理は4種類あるユングの二分法の1つであり、15種類あるレーニン二分法の1つでもあります。
ソシオニクスにおける倫理は、現実の人間的、社会的、道徳的、感情的(emotional)な内容に焦点を当てることで定義される知覚的な性質のことです。
これに対して論理とは、現実の無生物的、システム的、手続き的内容 [1] や、測定可能なものに焦点を当てるもののことを指しています。
タイプ分類
α | β | |||||||
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ILE | SEI | ESE | LII | EIE | LSI | SLE | IEI | |
論理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
倫理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
γ | Δ | |||||||
SEE | ILI | LIE | ESI | LSE | EII | IEE | SLI | |
論理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
倫理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
理論的性質
ソシオニクスの2つの情報要素(Fe, Fi)が倫理を表し、別の2つの情報要素(Te, Ti)が論理を表します。
機能の説明
論理
論理とは、無生物、論理的関係、客観的真実に焦点を当てる精神的プロセス(または「心理的機能」)のことです。
対象の外の現実に注意を向けるか、対象の現実の印象に注意を向けるかによって、2種類(外向性と内向性)の論理があります。
ソシオニクスの全16タイプのうち半分は論理型です。これらのタイプは、自我ブロック(第1機能と第2機能)に内向論理(Ti)、または外向論理(Te)があります。
倫理
倫理は、感情的(emotional)経験、人間関係、主観的態度に焦点を当てる精神的プロセス(または「心理機能」)のことです。
対象の外の現実に注意を向けるか、対象の現実の印象に注意を向けるかによって、2種類(外向性と内向性)の倫理があります。
ソシオニクスの全16タイプのうち半分は倫理型です。これらのタイプは、自我ブロック(第1機能と第2機能)に内向倫理(Fi)、または外向論理(Fe)があります。
典型的な特徴
論理
- 論理的な理由に基づいて意思決定することが多い。
- 論理的評価(「正しいか間違っているか」)について話すほう。
- システム、構造、パターンに対して、より興味を持つ。
- 対人関係に問題がある場合が多い。
- 説得よりも議論を好む傾向がある。
- 「倫理的な」操作に対して、より脆弱。
倫理
- 思考や交流において、倫理的な要素をより重要視する。
- 倫理的評価(「良いか悪いか」)について話すほう。
- 対人関係の問題を解決するのが上手い。
- 論理的な解決策を見つけるのに問題がある場合が多い。
- 議論よりも説得を好む傾向がある。
- 「論理的な」操作に対して、より脆弱。
訳注
- ^ 手続き的内容:物事を行う手順、順序、形式。