ゲオルギー・ジューコフ - ソビエト連邦元帥、第二次世界大戦中の有名な指揮官。
最後にどんな結果を出すか。SLEの関心事はこの一点に集約されます。最終的な結果を出すために必要なすべてが、自分のすべき重要な仕事だと考えます。意志が強く、目標に向かって突き進んでいきます。
「夜、星が光るなら、誰かがそれを必要としているということだ」
あまり見栄を張らず、他人にどう思われるかを気にしません。
「理解できなかったので、もう一度言ってください」
これは旧ソ連の宇宙技術開発者のトップであるセルゲイ・コロリョフの口癖です。秘密警察のトップであったベリアに対して、こんな態度をとれる人はほとんどいませんでした。何かをしようと決めた時は、情熱的に、熱意を持って、最後までやり遂げようとします。どんな敵にも勝ち抜こうとする不屈の闘士です。座右の銘は「困難から逃げるのではなく、困難に打ち勝つ方法を学ばなければならない」です。
決断力があってタフな性格の人です。ベタな言い方ですが、まさにこのタイプの人々は「厳格だが公正な人」と言うのにふさわしい人です。SLEのニックネームにもなっているジューコフは、本当にタフな人でした。
「参謀総長の仕事が、ただくだらないことを話すだけのものだとお考えなのであれば、私はこの地位に用はありません。どうぞ参謀総長の任を解いて、私を前線にお送りください」
スターリンにこんな口を聞けたのはジューコフくらいでしょう。自分には人々を指導する資格があると信じています。合議制を大切にしていますが、それでも自分が常に最後の一言を口にしようとします。彼らのこうした面を支えているのが、大義に対する深い情熱と、人々を熱狂させる力です。
優れた戦術家です。素早くその場の状況とパワーバランスを把握できます。決断して、行動できる人です。政治的な駆け引きも出来ますが、自分の中の指針から逸脱することは決してありません。
論理的な力に優れていますが、彼らの論理は「何らかの目的を果たすため」の論理であり、哲学的思考をするためのものではありません。SLEはその力を駆使して、目標に最短経路で到達するための道を創造的に探し出します。目的を放棄するくらいなら、論理を捻じ曲げる方がずっと簡単だと感じます。
恐れや憎しみなどのネガティブな感情にあまり影響されません。驚嘆したり、嫉妬したりすることも、ほとんどありません。危機的な状況になればなるほど、冷静に行動し、決断力を示します。
感情についての話が好きではありません。そういう話は彼らの専門外です。もしも一言でも何かしゃべってしまえば、自分自身を裏切ったような気分になってしまいます。彼らは、愛されることを、まるで自分にはふさわしくない贅沢品であるかのように恐れています。
それは愛以外の感情についても同様です。SLEは迷いなく他人を自分の基準で判断します。また、自分が他人から望まれるに足る存在であることにも疑いを持ちません。しかしそれでもなお、自分が愛されていると確信することは滅多にありません。
パートナーの感情的なサポートが必要であり、自分の感情をパートナーに委ねます。しかし、実際の行動では、パートナーに合わせることを好みません。むしろ、ただパートナーに命令するだけです。