このタイプの人は、感情に強く反応しやすく、ときには演劇的なまでに感情を表現する傾向があります。まるで機械のように、感情を精密に捉えて再現するような感性を持っているのです。EIEは、ドラマチックな感情を自ら生み出し、それを長く保ち続けることができます。彼らが話すと、その言葉には感情の電流が込められているかのようで、聞く人の心を大きく揺さぶります。
このタイプには、俳優(チャーリー・チャップリン、オレグ・ダール)、劇作家(ウィリアム・シェイクスピア)、雄弁な演説家や政治家(オノレ・ガブリエル・リケティ・ド・ミラボー)などが多く見られます。そうした資質を複数併せ持つことも珍しくありません。中でも代表的な例が、ロシア革命の指導者であり、ソビエト連邦の政治家・軍事指導者であるレフ・トロツキーです。彼は革命期に、燃えるような情熱を込めた演説で多くの人々を動かしました。
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EIEは、詩的な感受性に恵まれていることが多く、言葉や感情に対して非常に繊細です。たとえばゲーテやワーグナーのように、優れた詩人や作曲家として活躍する人もいます。
思春期になると、感情の激しい波に揺さぶられ、その強さに圧倒されてしまうことがあります。中には、絶望のあまり死を考えるほどになる人もいます。たとえばゲーテの小説『若きウェルテルの悩み』の主人公は、耐えがたい感情の重みによって自ら命を絶ちました。実は、ゲーテ自身も、込み上げる感情を紙に書き出すことで気持ちのバランスを保ち、自殺の衝動から自分を救ったと語っています。
EIEは、状況の変化を敏感に察知し、危機が訪れる前にそれを感じ取り、準備を整えることができます。一方で、重大な決断を下すときには、「生きるべきか、死ぬべきか」といった問いを延々と考え続け、なかなか結論を出せないこともあります。
過去の出来事に対する感受性が非常に強く、時には、それをまるで今この瞬間に再体験しているかのように感じることもあります。その一方で、新しい情報や出来事には懐疑的になりやすく、すぐには信じずに慎重な態度を取る傾向があります。
思い出してみてください。ウィリアム・シェイクスピアの作品の多くは歴史劇ですが、彼が描く登場人物たちは、まるで現実に生きている人のように感じられます。それは、シェイクスピアが実在の人物を、豊かな想像力と鮮やかな表現で生き生きと描き出したからです。
EIEは人と関わるとき、感情の豊かさだけでなく、自分が効率的で実務的であることも伝えようとします。また、他人からどう見られているかに敏感で、服装や身なりにも細やかな気配りを欠かしません。